★24.《ネタバレ》 前向きに生きよう! 恋人同士連れ添って!
今は貧しけれど、未来に希望を持って前向きにいこう!というメッセージを感じたが、そうした結末に転ずるまでがダラダラと長い。 特に男の方がだらしない。 最愛の女性を幸せにしたる!という気骨が感じられないし、ラストシーンまではずっとネガティブモード。 もっとがむしゃらに働くとか、なんだって出来るだろ!もっと早く前向けよ!と言いたい。 この女も、こんなダラダラとした男には愛想を尽かすべきだ。 もっと決断が早く、気骨あふれる別の男を探した方が良い。
これは名作だとは思わない。 結末ありきで、そこまでが冗長が過ぎるからだ。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-10-04 17:48:41) |
23.《ネタバレ》 黒澤監督のアイデアと映画愛の詰まった一作である。 世のアベックに言いたい。 男女のカップルに正解、不正解はないだろうと思う? でも、この映画の二人のように、音楽の聞こえる二人になろうよ! 是非、カップルで観てほしい一本。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2018-05-06 23:16:12) |
22.黒澤明の映画を幾つか見た中で、とても異質だと思った一本。 浮かれたり、沈んだり、恋人とどうしてもすれ違ったり、 そういう生活における、あたりまえの、だけど、捨ておいておけないような問題を、 こういうふうに描いた映画は、他にあまり見たことがなかった。 だけれども、正直に言って、映画として見ると冗長で、 この作品の出来を見た限りでは、小説にこそ任せておくべき領域なのじゃないかと感じた。 個人的には気に入ったものの、あまり人に薦められる映画ではないな、というのが本音。 【麻田葉一】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-11-29 17:27:05) |
21.《ネタバレ》 ちょっと古い感じがするかなぁ~全体的に。何かあまり印象に残る場面もないし、戦後すぐの日本の世相状況がわかるかな~ぐらい。ちょっと何かそこまでは的な感じでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-18 18:18:06) |
20.《ネタバレ》 2015.05/29 鑑賞。ランデブー懐かしい台詞。旧日劇・省線・10万円の50㎡一戸建て・その時代がぷんぷん匂う。またこの時代の一般女性の操の考え方と男性の対応が私の時代にも少しはあった。後半の盛り上がるべきシーンに感動が起こらず意図理解出来ず消化不良。最勉強必要かも? 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-29 13:26:56) |
19.《ネタバレ》 あまりに貧しく、惨めな境遇のため夢を失いかけていた男が、恋人の一途な愛と励ましを受け、本来の自分の姿と夢を取り戻す話。男の心の再生譚である。お金はないけど、精一杯休日を楽しもうとする二人に惨めなことが起る。貸室を見に行くが家賃が高すぎる、草野球でホームランを打って饅頭代を弁償、友人(キャバレー社長)を訪ねるとタカリ扱い、戦争孤児に現実を見せつけられる、雨になる。名曲公演に行くが切符がダフ屋に買占められる、文句をつけたら暴行を受ける、恋人を下宿に連れこむが逃げられる。恋人と仲直りして喫茶店に入るがぼったくられ、お金が不足。だがここで不思議が起きる。あまりに惨めな体験と酷い珈琲を飲まされたおかげで、男は二人で喫茶店を開くという夢を思い出し、意地でも実現させる気になったのだ。落ちるとこまで落ちて上昇に転じたわけである。ふっきれた男は今日の埋め合わせをしようとする。聞けなかった公演の「未完成を」想像で聞こうというのだ。男がタクトを振ると二人の心の中に確かに音楽が流れだした。奇跡が起きたのだ。 ◆男がどんなに惨めな生活をしているのかは言葉で語られるだけで実感が湧かない。最低でも職場の場面が必要。冷静に考えれば、仕事はあるし、友達はいるし、恋人はいるしで、戦争孤児の何倍も恵まれている。戦争孤児は家もないのだ。男が唐突に指揮者のまねをするが、クラッシック好きだとか、元音楽家等の伏線が必要。未完成の場面は音を消しても楽しめる。 ◆ヒューマニスト黒澤は、社会の底辺でもがく庶民の姿を繰り返し描くが、これはその最初。悲惨な環境から善の道、悪の道どちらにも進むのが人間。黒澤は常に暖かい目線で彼らを見守り、どうすれば善の道へ進めるのかを考えさせる。社会の底辺を描いた作品が「酔いどれ天使」「どん底」「赤ひげ」「どですかでん」、そこから派生した善と悪の対照を描いたのが「野良犬」「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」 【告白】この映画を見て素直に感動できる人を尊敬します。間違いなく心がきれいな人です。数多ある恋愛映画の中で最も魅力に乏しいヒロイン。男があの女に欲情し、接吻や貞操を奪ったりしようとするのを見て、本当に男が惨めに思いました。別れた方が幸福なのでは?こんなひどい事を思ってしまった私にはこの映画を語る資格などないのだと思います。私の心は未完成そのものです。 【よしのぶ】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-10-03 22:44:11) |
18.うまく作ってあるところはあるにはあるが、最初は気にならなかったちぐはぐ感が、徐々に増していくのはいただけない。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-05-04 07:36:38) |
17.《ネタバレ》 実にまったく気分が晴れることのない映画で、最後まで観るのがかなり苦痛でした。貧乏という傷口にこれでもかと塩を塗り続けます。主人公たちがそこから健気に立ち直るような体裁ですが、私は疲れ果てました。実際、週1日の休暇がこんなことだと月曜からの1週間は地獄のように辛そうです。すでに何気なく享受している現代の週休2日が愛おしくなりました。戦後の日本人は本作から希望をもらったのでしょうか? そうだとしたら、やはり今の労働者より格段にパワフルだったと思います。高度成長前夜の世相を垣間見た想いです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(吹替)] 2点(2010-10-11 00:13:20) (良:1票) |
【藤堂直己】さん [DVD(吹替)] 10点(2010-08-16 00:15:59) |
15.黒澤明監督と言うとどこまでも男臭い映画、そういうイメージが常に付きまとう。この映画では後の黒澤映画とは違うそういう男臭さとエネルギー、ギラギラしたものは無い。しかし、そんな黒澤映画においてもやはり黒澤明監督は他の黒澤映画の中でも常に言いつづけてきた「生きる」ことの意味、人生は辛いことも多い。いや、辛いことの方が楽しいことよりも多いけど、それでも何かに希望を託して生きて行こうではないか!この映画の主人公、二人のカップルの姿を通して生きることの素晴らしさを問う。この映画では確かに黒澤映画=男の力強さ、漲るパワーやら派手なアクションなど無縁であるが故にそこに流れる全体を包んで離さない空気、例えば戦後の東京の焼け跡の風景におけるリアル感などは戦争を経験している人間だからこそ出せるものが感じられると当時に戦争経験の無い私のような世代の者にも、なるほどね。と納得させられるものを映像の力で見せる所などはやはり黒澤明監督は単なるアクションだけの監督なんかではないという事の証明であり、そういうものをきちんと描ける監督であることが解る。主演の二人のカップル、この映画のヒロインの中北千枝子に関しても成瀬映画での彼女とは違う別の魅力が観られる。どんなに時代は変われども後ろを振り返ってばかりいるよりも前を見て生きて行こうとする彼女の姿は時代を超えて共感出来るし、色んな意味でこれまた黒澤明監督からのメッセージを感じさせれる映画として評価したい。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-11 21:59:45) (良:1票) |
|
14.無意味に長いシーンが多いように思えた。 良い場面もそこそこあったのだが、ここまで長尺な作品にすることはないかと。 昌子の嗚咽があまりに凄すぎて笑ってしまいました・・ 【おーる】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-23 00:53:42) |
13.《ネタバレ》 敗戦後間もないあの時代に、希望を持つということが、どういったことであるかという心情が切々と描かれているように感じます。当時の写真や映像、文章や流行歌などでは分からない息づかいまでもが、伝わってくるような気持になってきます。移動撮影の躍動感もそうですが、終盤の静かな場面が続くあたりも、何かブスブスと立ち込める熱気を感じて目が離せませんでした。個人的に映画として興奮するような傑作とは言えませんが、何とも言えない感慨があり、観てよかった。本当に観てよかったと思えます。 【よし坊】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-25 18:31:14) |
12.《ネタバレ》 カメラ目線で観客に訴えるところですね。エアーオーケストラ(笑)で本物の映像を流さずに、男の指揮と音楽だけで魅せたところもよかった。人間的な魅力に溢れた、名シーンだったと思う。 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-25 17:35:33) |
11.貧乏カップルのありふれた日曜日…ただそれだけのお話。正味まる一日の話なのに、やたらといろんな場面で引っ張るから間延び気味です(キャバレーのシーンとか雄三の下宿とか、未完成交響曲ごっことか、あんなに長々と必要か?)。そのうえ主人公二人が魅力ゼロなのが痛い。雄三は甲斐性なしだし、昌子は自己チューなうえにKY。戦後すぐの日本の情景や生活の様子を味わう以上のものは残念ながら得られませんでした。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-05 12:13:37) |
10.一組の若い貧しいカップルの日曜日のデートを描いた黒澤明監督には珍しいロマンス映画。1947年という戦後まだ2年しか経っていない頃の作品のため、焼け跡の町や闇屋、戦災孤児と思われる浮浪児など、終戦直後である製作当時の時代風景があたり前のようにリアルに描かれてるのが興味深いし、男くさい作風のイメージが強い黒澤監督が初期にこのような慎ましい作品を作っていたことも正直言って驚いた。(黒澤作品と知らずに見たら絶対に別の監督の作品と勘違いしてしまいそう。)主役のカップルを演じる二人も実によく、特にすぐに悲観的になり落ち込んでしまう彼(沼崎勲が好演。)を前向きに励ます辛い境遇にいながらも決して明るさを失わないヒロインを演じた中北千枝子が素晴らしく、決して美人とは言えない顔立ちにもかかわらず見ているうちにだんだんと可愛く魅力的に見えてくる。どちらかと言えば気性の激しい人物を演じる女優が印象に残る事の多い黒澤作品においてこんなに純粋なヒロインが印象に残るのもまた珍しいことである。有名なシーンである画面から観客に拍手を求めるシーンではつい小さな拍手をしてしまったが、機会があればこのシーンは一度映画館で見てみたい。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-26 20:21:32) (良:1票) |
9. 間延びが激しいような気がしました。失敗作じゃないのかなぁ。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-10-28 15:12:22) |
8.ドキュメンタリーや「火垂るの墓」なんかより、この映画のほうが若いカップルなんかに反戦意識もってもらうにはいいんじゃないかと。 【Waffe】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-14 02:02:40) |
7.音が印象的な映画。浮浪児にかぶせる汽車の音、アパートの一室のポツリポツリとした雨漏りの音、突然スピーカーから流れる音楽、タクトを振り上げようとした時の風の音・・・。それぞれがその場の雰囲気を代弁しています。中北千枝子さんの、薄幸そうとはいえない明快な雰囲気も戦後の荒廃を明るく夢を持って生きようとする女性によくあっていますね。作中では、やたらと残金を計算しているのですが、現実に使ったお金が動物園の入場料以外、不本意な支出ばかり。しかしこの事実が、その後のベーカリーや音楽堂でのお金を使っていないシークェンスへ生きています。喫茶店でのミルクコーヒーの一件など残金を執拗に描いているのはそのためでしょう。またここではコートを手離させることで、目に見える形としての暖かさまでも奪っています。よって目には見えない未来のベーカリーや音楽堂でのコンサートがより際やかにその暖かさを纏うことになっているのが巧いなあ~と。音楽堂では、嬉しそうにタクトを振る男、涙ながらに観客席から見る女、お互い同方向を見ているためその表情はわからないはずなのですが、気持ちは一つになっている様子が画から伝わってきます。ラスト、黙って駅のベンチに座る二人。ここで喫茶店での女の言葉がまた生きてきます。汽車の音、揃ってちらりその方向を見る二人・・・彼ら二人の未完成交響曲が完成に近付きつつある瞬間でありました。 【彦馬】さん 8点(2004-10-15 00:35:52) (良:2票) |
6.リバイバルを見てきた。骨太な印象のある黒澤監督がこんな慎ましい世界も描けるんだなとその幅の広さに感心した。これでもかと現実に打ちのめされる貧しいカップルの日曜日を描いているのだが、あまりに辛いことが多いので、つい弱気に屈折してしまう男を責める気持にはとてもなれない。あんまり辛いことばかり続くと、もうどうしていいか、わからなくなることがあるんだよね。「そういう気持ちにもあるよな」と思ってしまった。その卑屈さが冒頭の足元に落ちてる吸殻を拾おうとするところによく出てる。それを止める恋人の女性。偶然かハワード・ホークスの「リオ・ブラボー」の冒頭に、これと全く同じシチュエーションが出てくる。吸殻と酒の違いはあるが。何気ない場面なんだけど俳優の見せ方が上手いね、黒澤監督は。また、この場面がラストと上手く対比されている。今時、こんな純粋な恋が通じるかという声があるかと思うけど、物言わぬ普通の恋人達の姿って、いまでも、そんなに変わらないと思うよ。リッチともお洒落とも縁が無い、いろいろ上手くいかないけど、励ましあって、ささやかに頑張ってるカップルって、いまでもたくさんいると思うしこれを見たら、自分のこととして感情移入するんじゃないかな?ましてや、チャップリンの「独裁者」と同様、敢えて映画のタブーを破ったラストの女性の言葉と表情はグッと来る人も多いのではないか?確かに、ベタな物語ではあるが、そんなことは欠点でも何でもない。それどころか、こういうベタな話をベタに描いて人を惹き込むには腕が無ければできない。昨今、よく言われる「先の読めない」話のほうが楽かもしれないのだ。キチンとした物語そのものを「ベタだ」と揶揄してるとすれば、それは揶揄する我々のほうが想像力貧困かもしれない。真正面から、キチンとしたまっとうな日本語で語りかけてくる人を「何それ?ギャグ?」と混ぜ返す卑屈さにも通じる。監督自身も認めてるように、少し長いとは思う。ラストが少し長いとは思うけど、何だか、すごく大事にしたい映画だ。ベスト10には入らないけど、自分の中で大事に大事にしたい映画だね、これは。ある本で読んだ「卑屈とは、自分が真面目に生きようとしないだけでなく、真面目に生きようとする他人をせせら笑うことだ」という言葉が心に刺さった。・・・。バランスの取れた成功作ではないけれど、見てよかった、ホントに。 【ひろみつ】さん 8点(2004-06-18 18:16:42) (良:2票) |
5.戦後まもなく金も何も無いカップル、日曜日のデートでのささやかな幸せ。女の子ってのは健気で前向きで未来が見えるものだが、男ってのは今も昔もどうしてダメなんだろう、ダメさ加減がなんともいい感じです。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-02-12 21:56:02) |