1.ギャング映画の印象が強いJ・ギャグニーがタップを踊ったり歌ったりします。
映画がトーキーに変わって、映画の前座のミニショーを企画・演出するのが彼の役どころ。それだけじゃなく仕事を受注するしたりプライベートでゴタゴタしたりと大忙し。そんな話も悪くないのですが、それより素晴らしいのは最後に上演する3本のショーの見事さです。
それぞれ面白いのですが、やはり2本目のプールが最高です。
これは水ものレビューで滝やプールまで作ったセットも大掛かりで巨大なもの。そこで繰り広げられる水中ショーはバズビー・バークレーお得意の万華鏡シーンが満載です。
ここだけなら10点以上つけてもいいくらいです。「百聞は一見にしかず」でこれはもう言葉を尽くしても語りきれません。
3本目は上海リリー。ギャグニーが予定外のアクシデントで舞台に立ちタップと歌を披露、マスゲームのような集団演技があります。1本目は「ハニームーン・ホテル」しゃれた演出や映像が見られます。
いずれも運動場のように広い舞台で、大勢の美女軍団がにっこりと微笑みながらショーを見せてくれます。
これが舞台で、しかも何箇所も移動公演するといういうのは無理な話だと思いますが、あくまでも映画でのお話。
30年代ミュージカルのスケールの大きさや華やかさにびっくりしますよ。