90.《ネタバレ》 色々賛否真っ二つの本作ですね。
私は主人公の村田さんに感情移入しまくってしまい・・気分良く演技してるシーンでは『村田さん本当はウソなんだよ!』と心の中で叫び、笑いより悲壮感が漂う始末でした・・
妻夫木演ずる備後とその仲間に怒りの炎が・・とは言いながら前半は笑える所もあり普通に楽しめました。
でも後半は長く感じてダレた印象です。
これって90分くらいにまとめられるんじゃないのかなぁ・・。
村田さんが終盤あたりでようやくウソだと気付きますが、そこまで長いなぁ・・
中盤前くらいで『そこまでも気付かないと流石に村田さんが間抜けに見えてくる』といういけない突っ込みをしてしまいました。
後半の特にクライマックスの間延びはダメな感じ。
散々マジックアワーって強調している日没した時間帯にクライマックスをもっていけばいいのに・・。
そして全編で気になったのは舞台設定の中途半端さです。
昭和初期あたりのレトロな町並みでヤクザを『ギャング』と呼んだり。
登場人物が『映画みたいな町』なんて説明しているので現代とは違う全く異なる世界かと思いきや撮影所シーンは普通の現代そのもの・・
今の携帯持ったり軽トラもあったり全くレトロ感無し・・
何これ?そういう特殊な舞台設定にしたいなら細部まで徹底して世界観を作り上げるべきでしょ!
と不満を挙げたらこんなにあったので高評価はしませんがそこまで酷評をするほどの出来とも思えません。
佐藤浩市演ずる村田さんに好感を持ち自分の映像がスクリーンに映ったシーンはグッときたので嫌いにはなれないです。
この作品が舞台劇ならもっと面白く見えるんでしょうね。