3.落ちぶれた老人を助ける中年女性の話しと思いきや、この監督、見事に観客を裏切ってくれます。
キリストの肖像画…宗教啓蒙映画のように見せておいて、兎に角ひっくり返すわ、ひっくり返すわ。
シナリオが完璧なんです。
私の感動する映画って、一般的にエンディングロールで涙することが多いのですが、放送中、終始涙が出っ放しでした。
えげつない描写が多すぎて嗚咽する方がいるかもしれません。
でも、人間の心の底をえぐりきった、この映像を魅せられて、私の涙腺からは様々な色の涙が流れました。
それも約90分に絞り込んであるなんて!
今は客観的に判断できませんが、私が生涯観た映画の中でもベストの部類に入るかもしれません。
そうですねぇ…他に、ネタバレなしで例えが浮かばないのですが、「別離」を観て感動された方には是非ご覧になっていただきたいですね。
こんな素晴らしい映画に出逢えてよかった!
文句なしの10点。