38.大前提として、歌手の生涯を描いた作品は主人公の歌声が好みか否かが重要で、それにより作品を楽しめるかどうかがほぼ決まってしまうと思う。残念ながら今回は私にとっては好きなタイプの声ではなかったので、肝心の歌シーンの度にうーん・・となってしまい、いまいち作品に入り込めなかった。唯一タモリ倶楽部のオープニングテーマが流れた時だけ吹き出しそうになった。しかし金銭問題やドラッグの問題も出てくるとはいえ、全体的に芸能界の裏側の話にしてはえらくクリーンにさっぱり描かれていて、イーストウッドなのに?と肩透かしを食らった気分。 【lady wolf】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-05 15:45:01) |
37.《ネタバレ》 終った直後とても気持ちよくなれた! が、観てからしばらく時間が経ってしまったので、結構記憶が薄れている…。退屈は全然しなかったんだけど、ストーリー自体はそんなに特徴的なものではなかったからか。低音ボイスの人が一番好きだったな。我慢していた思いのたけをぶちまけるシーンは可笑しかった。コメディテストで笑えるのは楽しくて良いんだが、逆に話に緊張感はなかった。ヤクザっぽいウォーケンさんが味方だったら怖いものないよね。 何より、やっぱり「君の瞳に恋してる」の初披露シーンは上がった!名曲!! エンドロールも素敵で踊りだしたくなった。良作!! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-05-21 01:34:04) |
★36.《ネタバレ》 イーストウッドの映画って、観終わると、あぁ彼の映画だよなぁと思わせる何かがある。それは「俺はいいよ」って感じで、映画製作の前面に出てこようとしないのに、彼の枯れた完成された人間がにじみ出てるところに、イーストウッドの映画があるのだと思う。つまり作家性を求める作品なら、ポイントを絞って、演出の戦略にセンスが現れる。ところが彼の映画は、いい見せ場があり、もっと面白くできそうなのに、そうしない。むしろ場面より、人間を描きたいとこに、彼の作品があるんじゃないか?この映画で言えば、ラスト近くの「君の瞳に恋してる」を歌う場面。中年以上の人なら、誰でも一度は口ずさむだろうその曲が出てきたとき、この人たちの曲だったかぁ!ともう拍手喝采である。だけど、イーストウッドの演出は抑え気味で、最高のクライマックスになりそうなとこを、サラリと通過してしまい、バンドのメンバーのその後の人生描写に行ってしまう。でも観てる我々は、もっと観ていたいのに、という気持ちを持ちつつ、その後の展開もへぇ、と思わせられてしまう。で、ラストは地味である。そういうのがイーストウッドなのだ。某映画雑誌では、彼の新作が出る度に、1位を献上する。きっと票を投じた人たちも、イーストウッドのそういう地味さを、その背後にある彼の努力家の側面に票を投じてるのではないかなぁ、などと思ってしまう。才気は感じさせないが、どういう業界や世界の人を描いても、「あぁいいよねぇ」っていつも思わせる彼の話術は、やっぱ努力しないと生まれるもんじゃないよねぇ。「アニキ」。そんなセリフがいつまでも似合うジジィだよねぇ。しみじみ思うよ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-10 00:29:36) |
35.《ネタバレ》 フォー・シーズンズも知らなかったし、この時代、このジャンルの音楽に何の思い入れもない。 リアルタイムでドップリはまった世代なら、もっと関心をもって見られるのだろうけど。 一世を風靡する人気グループが崩壊するのは、同じようなパターンを辿るようだ。 個人活動が始まり、金の問題でもめる。 4人メンバーがいれば、当然才能の違いも出てくるし、そうなると自然と確執が深まる。 その上、女が絡んだり、人望もないのにやたらリーダーぶるヤツが出てきたらもうおしまい。 既視感があると思ったら、チェッカーズやハウンドドッグの泥沼の確執劇を思い出した。 ジャージーボーイズの場合は、トミーが金にだらしなくすべてをぶち壊した。 創設メンバーだけに厄介な存在だったろう。 トミーの借金を返済しても、愛する娘を失ったフランキーは、家族を大切にしてやれなかった悔いを一生背負うことに。 富や名声も、家族を犠牲にしてはむなしい。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-04-22 22:31:39) |
34.《ネタバレ》 おもしろかった! グループの結成から,栄枯盛衰。ソロ歌手としての復活など,ベタと言えばベタ。でもこういうの好きなんだなあ。 生まれる前の話なので,リアルタイムで「ああ〜!この曲さあ!」という思い出はないのですが,今はじめて聴く曲としても,十分たのしめました。 ベタと書いてしまったけれど,ラストの90年代になっての,4人の話でグッと来る。これは歴史があるからこそ,実在の人物をモデルにしているからこその演出で,とてもよかった。 その後の,カーテンコールが最高。 「街灯の下に,若い頃の4人」だったから,てっきりしんみりと過去を思い出して終わるかと思ったら,まさかミュージカル! 浮気相手もマフィアも一緒に踊ってしまって(笑)ああ,人生,いろいろあるけれど,こんな風に走馬灯が流れるなんて,なんて素晴らしきかな。 【プランクトン】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-04-19 12:37:11) |
33.グループ結成から解散までの展開は、もうよくありがちなもので、グループに思い入れのない日本人にはどうなんだろうと思うが、馴染みの曲と華やかなステージによって救われている感じ。大甘で7点。 【noji】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-29 20:53:04) |
32.いつものイーストウッドの映画を期待すると肩透かしを食らうけど、これはこれでとてもいい。監督どうこうよりも、音楽とアーティストの物語がとてもいい。早速サントラが欲しくなる。 |
31.《ネタバレ》 地元で沈殿している冒頭から、グループの核となる天才の加入。小さな問題はありつつもトントン拍子に成功の階段を上っていく中盤までは少々退屈でした。しかし中盤に差しかかると金にだらしないトミーの莫大な借金が発覚。実は成功の階段を上っていく最中にもトラブルは幾つも起こっていたことが明かされ、それが後々まで後を引くグループの存続を揺るがす問題へと発展してからはもう一気呵成。耳馴染みのある名曲に彩られた物語は情感たっぷりに描かれます。特にグループのなかでリンゴスターだったらどうする?という問いかけには思わず無言に。実際はメンバーの入れ替わりも激しく様々な問題を抱えたグループだったようですが、あくまで初期メンバーのみに絞って余計な部分はばっさりとカットする。大なたを振るって余計な部分をばっさりカットする作りがいかにもイーストウッドらしい力作でした。演劇版のキャストがそのまま映画版でも主要人物を演じているという、異例の作風にハリウッドの懐の深さを感じた次第。 【kirie】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-03-08 14:54:07) |
30.《ネタバレ》 ザ・フォーシーズンズについては、名前は知っている程度であったが、出てくる曲の大半は耳にしたことがあり、出色の才能を持ったグループだったことを再認識させられた。イーストウッド作品としては異色な部類に入ると思われるが、恐らく本作は監督が肩肘張らず、自分も楽しめる映画として撮ったのだろう。あの時代に生きた若い才能がどのように開花していったか、そして当然の帰結ともいえる苦悩と葛藤を、名曲の数々と60年代のショービジネス界の実態にからめて上手に構成していたと思う。特に終盤の「君の瞳に恋してる」の誕生から、数十年を経てのグループ再結成、そしてラストの大円団までの構成は秀逸で、鑑賞後は爽やかな余韻を残すことに成功している。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-28 11:25:04) |
29.《ネタバレ》 ショービジネス業界版『グッドフェローズ』のような印象。 華やかなショービジネスの裏側を見せてくれる作品です。フォー・シーズンズがどれだけの存在だったのかがあまりわからないのですが、曲は良く知られたものが多かったので楽しめました。 【TM】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-02-22 22:50:37) |
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28.やっぱりイーストウッドは、ひねくれた人とか、屈折した人とか、ずれている人を描いたときの方が、演出がいきいきしているなあ。こういうまっとうなサクセス・ストーリーものは、まったく合わないです。ステージのシーンなどは、楽曲の魅力も手伝い、さすがに見入ってしまいますが、それ以外の部分がまったく未完成です。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-02-20 00:47:30) |
27.《ネタバレ》 いや~、イーストウッド監督、またまた傑作を作っちゃいましたね。フォーシーズンズって正直知らなかったのですが、シェリーとかは聴いたことありますよ~。いやほんと、すごい歌声ですものね。天性の才能って、こういう方を言うのでしょう。心に残るシーンはいくつもありますが、例えば初めてボブが自曲を披露し、フランキーが歌い初め他の二人も演奏に入ってるあのシーンね。フォーシーズンズのサウンドの始まり、なんかすごく感動的よね。それから中盤。フランキーはとっても義理堅いね。トミーの借金を全部肩代わりして、必死にドサ回りみたいなことするんだもん。家庭と向き合う時間も削って働いて、やっと返済したと思ったら娘さんが他界しちゃうだなんて、、、。それでボブが持ってきた曲が「君の瞳に恋してる」ですよ。もぅ~、胸が、目頭が熱くなりましたよ。この曲、有名だけど、本作を見てからはまた違った感覚で聞くようになりますね。こんなバックグラウンドがあったとは。素晴らしい作品です。元々は舞台で演じられている俳優さんたちを、そのままその役柄で映画に持っていったんですね。主役のジョン・ロイド・ヤングはじめ皆さんとてもいい演技でした。ギャングのボス役のクリストファー・ウォーケンはさすが大御所です。これ以上ないぐらいのはまり役でしたね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-14 22:19:16) |
26.クリント・イーストウッドが監督している作品って重たい映画が多く、苦手な人も結構いるはずだが、私も正直苦手な作品のが多いけどこの映画にはそんな重たい感じは全くなくて、イーストウッド監督作品が苦手な人にもお薦めできる映画になっている。ジャージーボーイズってタイトルから、ジャージ姿の少年映画なのか?どうせなら水着姿の少女映画のが良いなあ!とアホな事を考えてみたりもするが、それはさておき、メンバー同士の衝突、解散、復活と色々なドラマを手堅く見せるイーストウッド監督の実力は大したものです。音楽好き、特に洋楽好きなら誰もが知ってる名曲「君の瞳に恋してる」をはじめとする素晴らしい音楽の数々、それを歌ってる時のメンバーと聴いている環境の表情がこの映画の良さを表している気がする。 【青観】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-02-14 17:36:42) |
25.《ネタバレ》 ちょいと前半がだるめかな~、ほぼ無名に近い俳優さんばっかりだしね。アメリカ人ならよく知ってる級のフォー・シーズンズだろうけど日本人にはあまりなじみのないグループだからなぁ、オールディーズ(50sのアメリカンPOPやロックソング)が好きな人は知ってるかもしれないけど、ワタシもシェリーベイベ~♪ぐらいしか知らなかったし。でもしかし後半からドンドンよくなってきて、あの名曲「君の瞳に恋してる」が流れたときは鳥肌モノ。あぁ~この人の歌だったんだ~、そしてその歌の背景がわかってちょっとホロっときちゃったよ。いや~とっても良かった、さすがイーストウッド監督!新しい人を起用したキャスティングもお見事、今後の活躍が楽しみですね。でも突然カメラ目線で話し出すのには結構ビックリした(笑)だって某監督さんお得意な手法だもん~。手堅いながらお茶目な監督らしい心温まる良い映画でした。 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-09 11:49:12) |
24.ニューヨークで、ジャージーボーイズの舞台を観た後、帰りの飛行機で映画を観ました。圧倒的に映画のほうが面白かった。。なんでだろうと思ったけど、気づいた。あ、これ字幕が出てたからだ。。とにかく歌がすばらしい。 【コダマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-19 03:21:08) (笑:1票) |
23.《ネタバレ》 重苦しい作品の多いクリント・イーストウッド監督、打って変わって今作は音楽映画。伝説の4人グループ「ザ・フォーシーズンズ」の栄光と挫折。誰もが知る名曲の数々を聴けただけで満足できました。「君の瞳に恋してる」のサビで大盛り上がり、文字通り劇場空間に。でもやっぱりシェリベイベ。まさにカエルの鳴き声、あのセンターボーカルは声変わりしない性分らしいですな。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-31 20:59:51) |
22.《ネタバレ》 「君の瞳に恋してる」の始まり からエンディングダンスの一斉決めポーズ まで、15分程度でしょうか、とにかく最高! 音楽も構成も素晴らしい。 あのダンスの中に混じって一緒に踊りたいくらい。 この部分だけで白飯3杯いけます。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-12-30 22:21:56) |
21.《ネタバレ》 60年代に人気を博した「フォー・シーズンズ」の結成から解散までを描いた音楽映画。彼らの代表曲の数々と、主演のジョン・ロイド・ヤングの素晴らしいファルセット、特に〆の「君の瞳に恋してる」は聴いているだけでゴキゲンになってしまいました。 但し、物語としては正直言うと凡庸かと思います。ある人物の栄光と衰勢というストーリーは作り尽くされているものですし、しかも本来の映画だったら描くであろう部分(家族との不和etc...)等はアッサリと片づけられる。 これから述べることは私の考え過ぎだと思うし、クリント・イーストウッドにそんな意図は無いと信じている。でも気になったのは以下の部分。 この映画では黒人が驚くほどに除外されている。フォー・シーズンズの観客には100人に1人位の割合で黒人女性が映るけど、それ以外には一切映らない。確かにフォー・シーズンズのポップスは主に白人に人気があったのでしょう。黒人音楽と言えばゴスペルを起源とするジャズですが、60年代にその人気は失われていきますが、その後はファンクやR&Bと進化して人気を博し、更にその後はフュージョンとして深化を続けます。そういう音楽はこの映画からは影も殆ど映らない程にオミットされている(パーティー場面で流れるファンキー・ジャズの名曲『モーニン』もお洒落な白人風にアレンジされている)。この映画はフォー・シーズンズを描く映画なのだから他のジャンルはいらないだろうという意見もまあ分かる。でも黒人という要素すら映画から殆ど省いてしまうのは如何なものかと思いました。あの『グラン・トリノ』を撮ったイーストウッドが何故、という気持ちが強かったです。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-09 16:31:14) |
20.《ネタバレ》 軽やかに飛ぶ映画。 もったいつけたりタメたり、そういう余計な事はしないで省略できるところは省略する、その飛躍が気持ち良く、そのテンポが心地良く。 物語はありきたり。仲間を集めて成り上がって不協和音が生じて解散して。 エピソードは後半になるほど重く。メンバー間のもめ事。莫大な借金。家族との不和。大切な人の死。 けれど、その語り口はあくまで軽やか。名曲の力を借りてリズミカルに駆け、そして飛びます。 齢八十超の重厚なる巨匠イーストウッドの爽快な、気持ちのいい、心地良い、なんと軽妙なる技! 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-11-05 22:01:12) |
19.最初この声どーなの?って部分はあったけど徐々になれてくる。 でもこの4人のハーモニーであってこそかなぁと思います。 【とま】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-11-02 14:25:50) |