3.《ネタバレ》 後味悪い!!私にとっては、とにかく、そういう映画でした。
でもね、正直、面白かった・・・です。見たいか、見たくないか、で言ったら
やっぱり見たいわ。え~~っと、食べ物でいったら、、オーストラリアあたりで採れると言うとんでもなく美味らしい毛虫(食べたことないけど)あたりなのかしら・・。気持ち悪いけど、おいしゅうございます。みたいな。
とりあえず、最初から結末はわかっちゃいるんだけど(ビギニングっちゅうことは
あの家族、大量殺戮を今から始めます、ってことですもんね。)
それでも、なんだか、若者4人(特にお兄さん達カップル)のうち、誰か
は助かりそうな気配が、中盤まであるっぽく感じました。
というかね、無駄に、主人公達が「それなりに、物を考えそうな
若者っぽく」描かれている
んですよね。ベトナムに一度出兵してまた戻ろうとしている陽気で強い兄。その兄
に引きずられてついてきちゃった気弱な弟。一見バカそうなセクシー彼女も、尽くす一途なタイプだったりして・・・。お兄さんはなんで、悲惨な経験をしたベトナムに戻る気なのか??その辺が最後まで、イマイチはっきりとはしない。。結構主人公達も、通りいっぺんのバカ者とは言い切れない、どことなく哀愁漂う若者なんです。
そりゃないでしょ??。
っていうかそこがこの映画のなかなか賢い所?「スプラッター映画に出てきて、殺されちゃう若者は能天気なオバカさん&生き残るのは、頭は悪くても、ガッツがあるやつ」というセオリーをいやあ、裏切ってくれるよね。一番生き残りそうなお兄さんが
一番、ひっどい殺され方されちゃうんだよね。
グロさで言えば、この映画よりグロイ映画なんてたくさんあるだろうと思う。
だけど、この映画は基本的にスプラッターお約束の「恐怖と笑いのスレスレ感」
もあんまりない。
(主人公達の「なぜそこで完全に殺しておかない?」っていうボケっぷりのお約束は守られていましたけど。)
だから、ますます、悲惨っていうか、なんかイヤ~な感じ。
そういう、ちょっと今までのスプラッターとは違う、あまりにも不条理&笑いのない
絶望感みたいなのが、面白かったかなぁ。いい気分の映画ではないけど、なんかさ~~、「生きてやる!!」っていう気にはなります、「殺人鬼にでくわしたら、とにかく完全に殺すんだ!」という教訓は得ますね。殺さないとホント殺される。当たり前か(笑)