124.《ネタバレ》 主人公もヒロインもナルシストにしか思えませんでした。自分の美しい姿だけを見て欲しいというヒロインの思いには、相手に対する愛を感じませんでした。本当に夫を愛していたら、自分のボロボロの姿も見せたうえで、今度は健康な人と幸せになってねと、言ってあげたいです。絵がきれいだったので絵だけに4点です。 【たぬき野郎】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2014-08-22 23:31:36) |
123.《ネタバレ》 細部までこだわった絵の美しさは、さすがジブリといった感じ。見終わった後の胸が痛くなるほどの余韻は久々です。賛否両論ありますが、タバコは時代描写のひとつで、あまり深い意味はないと思うんです。私は純愛が描けていると感じましたし、感動しました。ただ映画としては、物足りなかった印象です。 【Keytus】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-17 03:13:45) |
122.“煙草ぷかぷか、彼女とチュッチュッ。”“煙草ぷかぷか、彼女とチュッチュッ。”はい、それしか印象に残りませんでした。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-08-10 18:59:38) |
121.《ネタバレ》 嫌がる子供にたいして、母親が無理やり宮崎作品を見せようとする光景がいずれ社会現象を起こすと予言したことがあります。いつしか、宮崎アニメは、芸術や子供の学習教材へと変貌し、無垢なる子供たちが、宮崎作品が出るたびに、泣きながら、親の接待をさせられる。まさにこの作品は、親にとっては「立派な作品」であり、子どもにとって「最低のアニメ」と言えるでしょう。むしろ、これを面白いと言うガキは末恐ろしいと思う。精密な殺人マシーンは大好きなのに、人殺しは大嫌いって、子どもに対するジョークとしては悪質すぎる。真に受ける子供さんもいるだろう。そもそも戦闘機や大和など殺人の道具でしかないものをカッコいいとほざく輩は頭が悪すぎる。今の時代、そのカッコいい戦闘機に殺されるのはいつだって小さな子供なのだ。1つ確かなことは、72歳の老人には、子供が愛するアニメを創作する気はさらさらないということです。しかもファンタジーとは正反対に、厳しい現実「死」が描かれている。結核で口から血を飛ばしながら、のたうちまわって苦しむ妻の前で、平気でタバコをガンガン吸う主人公。お前こそ肺がんでくたばれよ。彼の興味は殺人マシーンを作り上げることのみ。それを「夢」と称し、正当化している姿に怒り心頭だ。あげくのはてに、死期を悟った象のように、ひっそり姿を消す妻と対比して、殺人マシーンが完成して飛び上がって狂喜する主人公。どうか貴様に罰が当たりますようにと祈ってしまった。主人公の棒読み口調がさらに私のイライラをヒートアップさせてくれる。これを純愛とのたまうならば、完全に男尊女卑である。本来、宮崎作品とはすなわち、女性たちの、女性による、女性のための物語である。シータ、ナウシカ、キキ、クラリス、宮崎監督を一躍有名にさせた輝かしいヒロインたち。主人公が女性であることが宮崎作品の生命線だったのだ。その恩をあだで返すように、引退作品でまさかのヒロイン殺し。私が許せない点はこの一点に尽きる。 【花守湖】さん [ブルーレイ(字幕)] 1点(2014-07-31 21:21:21) (良:5票)(笑:1票) |
120.《ネタバレ》 テーマは戦闘機の開発秘話だがヒューマニズムとはかけ離れている あえてその辺のおりこうな演出を避けたと思われる ただただ飛行機に惚れ込んで最高の小型機を開発する為だけにすべての情熱を注ぐ主人公の物語だ 開発された戦闘機は戦争で使われるが、「戦争は嫌だが戦闘機はやっぱり凄い」的な宮崎愛に溢れていて、戦闘機=戦争の道具からははっきりと乖離している ある意味いさぎよい 今までと違ってあえて手書き風の背景とか風景 雲を突き破って出て来る飛行機もいつものダイナミズムは無い スタッフロールも手書きなのは、一途だが稚拙な主人公を表した表現なのかと思ったのは考えすぎかな 開発者の情熱はある意味幼稚でその恋愛においても身勝手な稚拙さに溢れている 庶民の生活苦の様子もちらりと出て来るが、あえてブルジョワな主人公とヒロインの生活ぶりが描かれていて「今回は安っぽいヒューマニズムは抜きだ」と監督の方向がはっきりとわかる ここが気に入らない人はこの映画はまず駄目だろうな あるいはそこまでもこぎ着けなかった人も多いだろう ヒューマニズムやら優等生的な事は、はっきりいってどーだっていいや的な研究者だ たびたび出て来る喫煙シーンはそのへんのメタファーなのか 感情的で幼くて稚拙な恋愛も一途な開発者の主人公に合っていると思った これまで一貫してエンターテイメントと自然崇拝に溢れた作品を作り続けた宮崎駿が、最後の最後に作りたかった映画が今までと丸反対なテーマだった事は正直に潔いと思った しかしこれを万人が見て面白いのだろうか 少なくともこの作品の描きたかったテーマがわかった人は正味半分ぐらいじゃなかろうか 最後の最後に宮崎駿らしい花を咲かせたと思う 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-29 00:03:38) |
119.《ネタバレ》 ストーリーも主人公も展開も素材も枯れてるというか、淡々としすぎているというか、すべてが達観しすぎている。何もかもが綺麗に通り過ぎていき、メッセージが心に響かない。わくわくするところもなければ、涙するほどの感動もできない。いい映画だとは思うが、面白い映画ではなかった。残念。 【ブラック武藤】さん [DVD(邦画)] 3点(2014-07-28 02:10:59) |
118.最近、たまたまディズニーの白雪姫を観る機会があり、そのなめらかすぎるキャラクターの動きや表情に、腰が抜けるほど驚きました。振り返って日本のアニメを見てみると、本当にアニメ技術は進歩しているのだろうか、と少し疑問に感じました。白雪姫は、1937年の作品です。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-07-22 23:17:52) |
117.《ネタバレ》 言ってしまえば病死離別ものだが、めったに恋愛映画など見ない自分には、そういうものの耐性がないというか、我ながら純真なのか、菜穂子と二郎の物語には落涙させられた。 また、一人の青年が夢を実現するにあたって、時代の風に乗らなくては術はない不運。今もそんなに変わらないのかもしれないが、戦争・軍都と結びついた夢は、呪われた夢だったのだろう。それでもそれに突き進んでゆく青年の情熱というものは、見ていてホント爽やかな気持ちになる。 ところで最初、なぜこの恋愛物語と、飛行機設計家の物語を繋げたのだろうと思っていたが、繋がりは「風」。少年と少女を出会わせた風と、青年の夢を羽ばたかせた風、それらを押し流した世の中の風、これらを清濁併せて描写するというのが、本作のテーマなのかもしれない。 しかし、やっぱりたおやかな情愛の物語と、空へのあこがれを結実する青年の話は、別々に見たかったというのがホンネ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-07-13 01:14:27) |
116.最初は「下手クソだなぁ」と思ったが、だんだんと慣れてきて(アフレコ中演技力が上昇したようにも感じられた)、最後の台詞は庵野さんのあの声だからこそ感動できた気がする。 キャスティングに際しては「演技力」以上に大切なモノがあることもある、そう感心させられた。 【ムラン】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-07-12 22:26:33) |
115.今までの宮崎駿監督の作品は全て観る側の想像力を強く駆り立ててくれましたが、逆にこの作品では監督の想像力を押し付けられているように感じてしまいました。主人公の声が若者なのにすでに枯れてしまったような声であるのも宮崎駿自身がすでに枯れてしまっているのを象徴しているように思いました。明らかに今までと毛色の違うこの作品を最後の作品として持ってきたのを疑問に感じましたが、今までみんなを楽しめませるために全て絞り出してしまった末の必然だったのかなと思います。もう監督の作品を観れないというのは人生の大事なものを一つ失ってしまったかのようで非常に残念ですが、今までホントにお疲れ様でした。 【映画大好きっ子】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-07-11 06:14:49) |
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114.なんとロマンティックな!男のロマンそのままの映画でしょうか。幼い頃から心酔していた飛行機と歩む時間と、お姫様のような女の子との恋愛。宮崎監督がナウシカの頃から持っている「ヒーロー」のかたちに、やはり昔から一貫して持っている「生き抜け」というテーマを添えています。アニメならではの視点も多く楽しく美しい画も魅力的でした。まあ、この世を生き抜くにはもうちょっとパワーが必要かなと思いつつ、優しい色彩に彩られた夢物語を堪能しました。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-08 10:55:27) |
113.主人公の感情の起伏の乏しさにはやや困惑を覚えるものの、紳士であるがゆえと解釈をして鑑賞すればさほど気にもならなくなる。むしろそこに監督の狙いがあるのでは、と勘ぐりたくもなる。淡々としたドラマの中に、小さくて力強いモノを感じるのも、恐らくはそのせいであろう。生きることはとても困難。困難が故についつい乱れたりもする。しかしこの作品は常に美しくあろうとする。美しく生きようとする。それが気持ちよく伝わってくる。CGではなく手書きだからこその気持ちよさでもある。しかし、どんなに美しくても戦争の武器を作っていることには変わらない。どんなに美化しても人殺しの道具である。時代のせいにしてもこの作品には、人の生き死にを問うことに疑問を感じずにはいられない。なぜか「戦争」そのもに目を背けているようにも見える。「戦争」は決して美しくはない。むしろ残酷である。その残酷さをあえてオブラートで包んでしまっては、生死をテーマにするのはピンボケである。もう映画は作れないと言った監督。美しく幕を引きたかったのでしょう。 |
112.《ネタバレ》 この映画は初めは期待していた。それはゼロ戦がいかに凄いものであったかを知っているからだ。しかし、それは描かれていないという。だから映画館へは行かなかった。DVDを見た。やはりゼロ戦はただのかざりだった。しかし、最後の彼女の言葉に涙した。ゼロ戦でマイナス3である。しかし物語は10点だ。監督が描きたかったのはよき日本の品の良い人間像だ。確かに最近のマナーの悪さは目に余る。私はグリーン車に乗るのだが、よく見かけるのが両腕を広げて座っている人だ。年老いた人もである。自分さえ良ければよいように見える。監督の気持ちがわかる。 【matan】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-07-02 08:01:00) |
111.真摯とは決して言い難い人生をイイカゲンにノラリクラリと謳歌している私ごときが恐縮ですが、人生をモノ作りに捧げた一人の男の、美しくもはかなく、そして力強い青春の軌跡に、すっかり魅せられた。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-07-02 01:21:52) |
110.人は生きる時代を選ぶことは出来ない。「創造的人生の持ち時間は10年」という言葉が出てきたが、堀越二郎氏の10年があの無謀な戦争に突入していく時代と重なったのは不運でした。夢でカプローニ氏と語り合ったように美しさのみを追求できる世界は、そうでない世界より素晴らしい。しかし、この映画はどんな時代であろうと力を尽くして生きるべきだとも言っている。また、それを批判したごく一部の人に対して宮崎駿監督はきっちり反論した。これは気持ち良かった。菜穂子との再会から始まるメロドラマはやや冗長に感じてしまったが、トータルでは高く評価したいと思う。作画についても一言。世界ではCGアニメが主流になったと言ってもいいのだろうが、ジブリは手描きにて細部まで動かしまくってる。特に震災のいくつかのシーンには驚かされた。やっぱりこういう手の込んだ仕事ってちゃんと凄みとして伝わってくるものだなー。圧巻。 【リーム555】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-07-01 19:15:17) |
109.《ネタバレ》 ジャンニ・カプローニ伯爵との夢での邂逅を交えつつ、飛行機へのあこがれを膨らませていく前半が好き。中盤から再開される、菜穂子との物語。過剰なセンチメンタル。何故、堀越次郎と堀辰雄をいっしょにしようと思ったんだろう。何故か観てはいけないものを観てしまったような気がしていますが、このことが、つまり作品としてどうだったのかは、今後考えていきたい。ただ単に、物語をこじらせているだけじゃないような佇まいがあるんだ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-06-29 12:02:23) |
108.主人公の声優の下手くそさに途中で観る気を無くした。が、我慢して観た。 声優に素人を起用するという宮崎駿のポリシーも理由も理解できない。 我々凡人の感覚からすれば作品のクォリティを下げてる要因にしかなってないように思える。 実際過去の作品も声優のせいで二度と観る気にならないものがある。それでも、主人公じゃないだけまだマシだ。 内容も、ジブリが手がけなければならない題材とは思えない。 個人的には戦争も戦闘機にも興味が無く、抑揚のないストーリーを抑揚のないセリフで進んでいくのを見守るだけ。感動も興奮も爽快感もない。 そういうものを味わうだけが映画ではないと思うけど、私にはこの物語が映画である必要性が感じられなかった。 【banz】さん [DVD(邦画)] 3点(2014-06-29 01:44:39) (良:2票) |
107.《ネタバレ》 どことなーく嫌な予感がして、観ることを避けてきましたが、さすがのジブリ作品ということでテーマの堀越さんを取り上げた番組など、日テレ系の宣伝番組で予備知識を得て、ようやく鑑賞。 まぁ、事前の知識がなきゃ、さすがにツラかったかなぁ。。。 妄想と現実を行ったり来たりの表現力や一途な男女の想いなど、アニメーションのもつ良さをうまーく出してるとは思いましたが、映画としてのテーマや起伏のなさがあまりに酷かったような気がします。 アニメだからって必ずしもワクワク感やドキドキ感がなきゃいけないって、わけじゃないけど、ちょっと淡々としすぎかなぁ。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-06-28 22:34:25) |
★106.《ネタバレ》 新しい飛行機を作るという一途な思いは、男としては学ばねばならないところとは思いました。絵もさすがに手慣れており綺麗でした。しかし「風の谷のナウシカ」のような感動は得られませんでした。また、喀血したような重篤な結核患者の横で、タバコを吸うような配慮のなさには唖然とすると同時に、一挙に興ざめとなりました。 【亜酒藍】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-06-25 00:58:10) |
105.《ネタバレ》 少年時代の二郎が夢を見ているところから物語は始まる。飛行機のエンジンをかけると、硬いものであるはずのエンジンがまるで生き物のようにうねうねと動く。そう、これが宮崎アニメだ!心躍りながら鑑賞する。二郎が妄想の中でカプローニの世界に行き、また戻ってくる一連のシーンは、その映像センスが実に格好よいし、たぶん本作は「風」を描くことにこだわったんだと思う。「ポニョ」が海をはじめとする水の動きにこだわっていたとしたら、これは風。いたるところで風が吹いてるし、そして飛行機が飛んでる。上に下に斜めに、近づいたり飛び去ったり。宮崎監督、飛行機好きなんだな~ってのが伝わってくる。ただ、鑑賞していて内容的には色々と考え込んじゃうところもある。まず間違いなく、ちびっこ達はこの作品を楽しめない。ジブリを見にいって、退屈して帰っていった多くの子供達が目に浮かぶ。では大人のための映画かというと、全体的な雰囲気としてある種夢想的であり、震災とか戦争の生々しさを描くようなことはしない。夫婦の描写にしても、接吻などはあるにしてももの凄くさっぱりした描き方なんですよね。そういうスタンスを、潔いととるか、中途半端ととるかで評価は変わると思う。でも、生きなきゃ駄目だ、ていうそのメッセージはそれなりに伝わってきた。 押し付けがましく主張するのでなく、夢中になることの素晴らしさをそのまま描いて、それで生きることを伝えようとした、そんな印象です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-06-24 22:19:36) |