53.《ネタバレ》 世界一無関心な都民。都民というか日本人全員にいえますね。無関心ほど罪なものはない。だからその起爆剤として東京に原発を誘致する。こういったアプローチは非常に良いのだが、それをエンターテイメント性のあるものに全く仕上がっていない。教養番組にならないようにああいったテロまがいなプロットをねじ込んだのか、それがかえってチンケで幼稚でだからなに?な結果に。そもそもあの少年の人間像がちゃんと描ききれていないから、爆弾や目的等に対するモチベーションが上がらない。ただただ傍観者。酷い映画だった。 |
52.うーん。志は買うよ。志は・・・ でもさ、なぜこうまで普通の映画になってしまうんだろう。 キャストとプロットは一級品なのになぜだか、それほど面白くない。 多分ライトユーザーを意識して問題を簡単にしているのだろうけれど、 おかげで脚本が非常に稚拙になってしまっている。 カリカチュアを通り越して絵本になってしまったようだ。 問題を真剣に考えるきっかけとしては入門編にもなっておらず、 問題意識を持った本来のターゲットには肩透かしをくらわす。 つまりは覚悟を持って挑むべき問題になあなあを持ち込んで全体を破綻させている。 現実の原発にはこうした運用をしないで欲しいものだ。という深い意味での感慨を得たり。 もしかしたらそれが狙いか。 【病気の犬】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-11-05 16:21:01) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 初見は2000年代のうちだったと思うが、自分としては既に20年前に広瀬隆氏の著書を読んでいたのでこの発想自体は珍しくなかった。もともと「東京に原発を!」というのは東京に原発が立地していない事実の裏返しであり、これは原発を作っている側が実はその危険性をどう考えているか、論議を要さず端的に示す言葉だったわけで、いわば非常に優れたキャッチコピーのようなものだった。しかし現実の事例により、日本国内でも深刻な事故が起こりうることが明白になってしまった現在、警告の言葉としてはもはや意義を失ってしまった感があり、これは少し残念なことにも思われる。 映画の内容に関しては、素人目にはおおむね正論を言っている気がする。会議の場面では、ほとんど一方的な説明だけの内容を役者の力で見せており、またトラックの乗っ取りは別の話を無理にくっつけたようでもあるが、システム全体の脆弱性の部分をクローズアップして見せたということだろうからまあいいかと思われる。けっこう笑うところもあり、個人的には米軍の協力申出に爆笑した。改めて見ると結構いい映画だったようではあるが、この映画の公開が世間の大勢に全く影響を及ぼさなかったのは間違いないらしく、それはまあそんなものだろうという気もする。 ちなみに劇中では原子力がクリーンエネルギーという話が出ていたが、2011年の春頃に、代替エネルギーの一つとしてメタンハイドレートは使えないのかと何気なく口にしたところ、深海にあるためコストがかかりすぎて現実性はない、と20歳くらい年下の物知り男に説教されたことがある。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-08-03 23:58:24) |
50.311の前に何気無く見てたけど、今見る方がリアルに感じることができると思う。 |
49.《ネタバレ》 内容は今となっては、とても笑えるものではない。原発の矛盾を細かく説明してくれる映画は珍しい。 とはいえ、演出自体は凡庸に尽きる。キャスト陣は豪華であるのに役者の良さが全く生かされていない。 出てくる人物は皆、何も知らない子供のような大人を演じていて、役人のリアリティもなく、状況の説明役でしかない。脚本家が頭の中で構築している理論を人物を通して説明しているだけで、ドラマにもなっていないドラマである。 官僚が、ゆりかもめの中で大声で極秘のプルトニウムの話をしているのも、バカを通り越している。 内容よりも演出の稚拙さに失笑してしまった。 映画としては稚拙であるし、この映画で語られるデータには議論が必要かもしれないが、この映画の台詞「絶対なんてことはこの世にない」ということは残念ながら、そのとおりになってしまった。 そして「喉元すぎれば暑さ忘れる」というのも、その通りになりつつある。 今や多くの人が反原発の感情を持っていながら、未来よりも明日の小銭の誘惑に抗うことができない。 つくづく人間の愚かしさを考えてしまう。 そして明日また「それ」が起こっても誰も責任をとれる人はいないだろう。 「その時」には日本に人が住めなくなっているのだから。 【どっぐす】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-01-06 22:49:00) |
48.驚くことが多々ある。福島の原発事故以前によくぞ作られたということが第1点、次にこの映画では東大教授によって危険性が述べられているが、これが世論に何も反響なかったということと逆に推進派から何の圧力もかからなかったこと、不思議だ。 東大教授の話はどれくらい真実かわからないが、おそらくそのほとんどは推進派からすれば問題にならなかったのだろう。 内容の信憑性は専門家に任せるとしても、映画はまさにブラック・ユーモア、キューブリックの映画を思わせる。いくら安全性を高めたところで、想定外のことが起こればそれは何も役立たないことを意味している。映画後半のカージャックはまさにその典型。 議論を高めるには良い映画だと思う。この映画で学んだ一番のことは、使用済みの核廃棄物処理方法ができていないのに、推進計画だけが進んだということ。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-16 22:40:27) |
47.《ネタバレ》 B級映画だが、原発のことを勉強したかったら、この映画が一番。3・11以降、レビュワーがいないのが不思議。推進派も反対派も観てほしい映画。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-06-12 00:08:56) (良:1票) |
46.本当に恐ろしいのは独裁者より無能なイエスマン。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-12 13:47:06) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 前半の密室劇は、約20年前の名著、広瀬隆氏の「東京に原発を!」を彷彿させながら、その後の原発界隈の動きを分かりやすく教えてもらい、満足でした。広瀬氏の本が、静かなベストセラーになっていた頃も、広瀬批判はありました。本作で、榎本教授の解説したことについて。制作者側は、観客が原子力発電所についてミスリードすることを意図している、とは思えません。ただし、様々な見解の違いはあるのだと思う。本作をきっかけに、まじめな原発論争が活発になっていれば、それこそ「天馬都知事」、あるいは制作者側の意にかなうところだったのではないでしょうか。でも、まー、そんなふうにはならなかったワケですね。【追記】段田安則さんは、いい役者です。もっと、スクリーンに出てきて欲しい。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-09 22:46:13) |
44.都知事が都内に原発を誘致するという危険なコメディ。前半~中盤は原発のことを個性派キャスト(おっさん、おばさんばっか)でコミカルかつわかりやすく教えてくれる教育テレビのようで興味深くみさせられるんですが、これから面白くなりそうだなってとこで、余計な核ジャックがメインになって平凡な映画に成り下がります。もったいない。 中盤がピークです。若い女の子が一人もでてこないところにも気合を感じます。最初から最後まで楽しく見れることは見れます。ためになりました。 【すべから】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-06-18 18:44:53) |
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【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2008-03-22 06:54:27) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 普段気にすることのなかった原子力というものについて、考えさせてくれる映画。それだけでも、なるべく多くの人に観て頂きたいと思いました。みなさん書いている通り、後半の活劇?は蛇足ですね。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-10 21:16:01) |
41.前半の会議室の場面はまあ普通にたのしめました。でも、劇中の榎本教授の原発、放射能、プルトニウム、チェルノブイリに関しての科学的根拠のないウソセリフの連発はいくら物語上で原発の恐怖心を煽る為とはいえ、あまり良くないと思います。いくらフィクション映画とはいえ観た人が「本当にそうなの?!」って思ってしまう様な演出はやりすぎです。 一時間後位でプルトニウム強奪事件がメインになってからは、急に安っぽくなって観れたものではありませんでした。実際1時間後位に1.5倍速そのご1時間半くらいまで20倍速を交えつつ最後まで。ごめんなさい 【紫電】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-02-01 12:28:48) |
40.前半の密室劇はかなり見ごたえがあった。 原発に関する最低限の知識は必要だけど、 メリット・デメリットが分かり易く説明されていて興味深い。 逆に後半は取ってつけた感じがあってイマイチだった。 あと全体的に演出が悪く、時折鼻に付いたので2点マイナス。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-23 19:49:21) |
39.《ネタバレ》 作中、頻繁に出てくる喫煙風景。そういえば喫煙と原発は似ている気がします。目先の快楽(利便性)を求めて、それに付帯する悪影響については考えない。ポイントは、不都合がすぐにやって来ないということ。10階建てのビルの屋上から飛び降りるよりも、100階建てのビルから飛び降りるほうが怖くないのと同じ。リアルでないから怖くない。イメージを意識的に閉鎖させることで現実から逃れ、恐怖の感覚を麻痺させる。それは人間の得意技。長所でもある。生まれながらに人間が背負う命題、死。でもその恐怖に日々怯えながら生活する人がいないのは、この特技のおかげ。ですから喫煙や原発に限らず、地球温暖化問題や食料危機、果てはギャンブルの借金から肥満に至るまで、人がとりあえず問題を“棚上げ”にしてしまうのは、ある意味仕方が無いことだと思います。それが人間の性。人がバカな生き物なのは間違いない。水に口とノドをふさがれるまで、自分が溺れていることを忘れていられる。だから、“気付くこと”が大切です。原発の是非はつぎの問題。まずみんなで考えてみようということ。この件に限らず、考える以前の段階で止まっている事は世の中に溢れている。偏った情報と、狭い知識と、浅い経験で、私たちは物事を簡単に判断している気がします。もっとも、本作の主張を鵜呑みするほど、自分はお人よしではありません。でも、久しぶりに自分がカナヅチであることを気づかせてもらいました。それだけでも価値がある。原発推進派の専門家を会議に同席させない以上、会議室だけでは引っ張れない。後半はドタバタで逃げたように感じました。ただ、会議室だけで終始するのは、重いテーマを重く調理するということ。それでは芸がない。エンターテイメント性を強く打ち出す方向性は支持したいのですが、今一歩。惜しい。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-20 18:56:59) |
38.恐らく低予算だったんだろうと予想できる作品なんですが、いやぁ、まいった。稚拙と感じる点も多々あったが、データや発想の面白さに誤魔化されたカンジでした。低予算な社会派エンタテイメントとしては、すっごい頑張ってる。エンドクレジットの「協力」に電力会社の名前が見当たらないのも、笑える所ではないでしょうか。「役所」広司が都知事なのも、加えて笑えた。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-08 00:44:42) |
37.《ネタバレ》 面白いし、原発の抱える問題も知ることができてためになる「一粒で2度美味しい」映画です。 いくら原発が安全だと言っても、放射性物質自体は非常に危険なことに変わりは無い訳ですからリスクが0になる事はありえないんですよね。それで、何か起こって想定外でしたでは済まない話ですから・・・・・。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-06-25 19:18:06) |
36.こういう作品こそ、もっと世に広めるべき作品であると感じた。後半の展開は少々蛇足に思えたが、前半の展開は非常に考えさせられた。何か色々と情報が間違っているとも聞くが、普段原発について一切考えない首都圏の人間に、原発の危険性を訴えた姿勢は、充分に意義のあることだと評価したい。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-05 20:59:20) |
35.《ネタバレ》 「東京に原子力発電所を造りましょう」と奇想天外な案を打ち出した都知事。それに対する意見の出し合いは凄く面白くて癖のある俳優陣が小気味(・∀・)イイ!!でも途中からの、トラックジャック辺りからコミカル過ぎて残念・・・。 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-03-29 22:49:48) |
34.これはテレビで放映できる作品ではありません。東電などが大反対するでしょうね。でももっとみながみるべき作品でだと思います。 【腰痛パッチン】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-12-27 15:51:38) |