★141.《ネタバレ》 いや~良い映画でした。 シガー二ィ・ウィーバー綺麗。 今よりも若干スリムなヴィング・レイムスが絶品な表情を見せるラストシーンが良い。 【たくわん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-11-21 17:13:38) ★《新規》★ |
140.《ネタバレ》 大好きなケヴィン・クライン主演で内容にも魅かれて公開当時、2度映画館で観賞したが、今回DVDで再観賞した。 いわば“影武者ものコメディ”であるが、真面目でお人好しな一市民が米国の大統領の身代わりになるが、やる気と機転で「本物」と打って変わって魅力的なリーダーになっていくというストーリー。 「本物」はだいぶ政治家としては不出来だった。次期大統領の椅子を狙う首席補佐官は副大統領を追い落とそうと自らが主導していた汚職の濡れ衣を着せたり、勝手に大統領権限である拒否権を行使して福祉法案に拒否の署名をするなどやりたい放題である。そんな政府内のウミを「本職」ではないデーヴが「本職」も舌を巻く活躍で一掃していくところは実に痛快である。といってもリアリティを失わないように、ホームレス支援政策のために6億5000ドルもの財源を確保するために友人の会計士の協力を仰ぐなど割と堅実なやり方である。 そしてデーヴはただやる気があるだけではなく、人心を掴むのに長けており、そこは普段は人材派遣業で多様な人々に温かく接してきた経験がものをいうのであろう。 それについて象徴的なエピソードが二つある。一つ目は、「本物」の浮気が原因ですっかり冷戦状態だったファーストレディとの関係が好転することである。それはデーヴが飼い犬とじゃれ合ったり、施設で無口な子どもの心を手品や話術で開いたりする場面を見てこの夫は「偽者」であると見破ったためである。つまりお陀仏となった「本物」はそれほどツマラナイ人間だったわけである。 二つ目は警護役のデュエインとの友情である。彼は初めこそデーヴが何を言っても仏頂面でほぼ無言の反応を続けていた(これも「本物」の人間性に問題があったことを匂わせる)のが、デーヴの活躍とともに徐々に彼に心を開いて笑顔で話すようになり、最後には「君のためなら死ねる」と言い放つほどの信頼関係が出来上がっていた。ラストシーンを飾る彼の表情は絶品である。 クラインのニッコリ笑顔がみんなを幸せにしてくれる。この作品のテーマは、民主主義国家における理想の政治的リーダー像というよりは、沢山の人々を笑顔にさせる仕事こそが生きがいとして大切であるという人生賛歌である。何遍観ても一杯笑って心が温まる作品である。 【あやかしもどき】さん [DVD(字幕)] 10点(2022-08-12 21:22:53) |
139.《ネタバレ》 何回見てもやっぱり面白い。どストレートなエンタメ、コメディ、人間ドラマ。 こういった作品にはありがちですが、真面目に「いやそれはおかしくね?」的な穿った見方をすると損をします。だってそういう映画なんだもの。感情的に入り込めればOK、それだけです。 とその上で真面目な考察をすると、現実ではやはり困難でしょうね。理想はもちろんこの映画のようにあってほしいと思っちゃうわけですが、大統領が直接国民の選挙で選ばれるアメリカと違い、総理が多数党、つまり議員から選ばれる日本では、総理はあくまで多数党の代表であり、それゆえ議会との結びつきがより強いのが日本です。で、日本において国民が選挙で決められるのは議員までなんですから、本作のような展開になる可能性はアメリカよりも遥かに低いわけですね。建前として「あくまで個人」なのがアメリカ、「同じグループの中からリーダーやってよ~→うーんオッケー!」なのが日本です。 予算削減の検討シーンはすごく面白いところで、ここら辺のツッコミポイントは日本とそっくりですね。ず~っと道路工事してていつまでも道路が完成しないのは、「いや予算もらったら消費しなきゃなんないからとりあえず道路工事でもしとこう」「道路工事しなきゃ予算がもらえないから道路工事しよう」という理由です。行政は縦割りであり、部署が違えば会社が違うのと同義で、「いかに予算を引っ張ってくるか」「いかに予算を減らされないか」が重視されます。予算を消費できなければ「あ、んじゃ来年度以降はその部署にはそんなに予算は必要ないんだね。んじゃ削ろう」となってしまうから、それを恐れて「とりあえず予算は消費する」という発想になります。ハッキリ言ってアホの極みというか、そんな無駄な予算割いてる暇あったらまだ人件費に回した方がマシだろ、と思ってしまいます。 で、ズバリそれを言うのがデーヴ。マスコミが入っており、周囲から支持を得ているあの状況だからこそ自らのおかしさを認めざるを得ないでしょ?というある意味ゴリ押しで予算案を通す。「あなたの買った車は良い車です、と伝えるより家の無い子に家を与える方がよっぽど大事でしょ?」。カッコよすぎるでしょさすがに。現実的には「でもそれやると経済的に~」とか色々あるでしょう。だからこその映画。理想のゴリ押し。素晴らしいと思います。 「君のためなら死ねる」、いやこれむさくるしいオッサンがオッサンに言ってるわけだから笑いどころなのかもしれませんが、すみません、カッコよすぎて涙が出ました笑 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-06 06:06:14) |
138.《ネタバレ》 入れ替わりシチュエーションコントみたいな感じで、とってもハートフル。テンポも適度な緩さ。当時のハリウッドのこの手のコメディには力作が多い。この手のものはアイデアが出尽くしてしまってしかも直球勝負はなかなか現代では作りにくいかもしれなけど、ぼくは楽しみたいんだけどなあ。ラストの演説も気が利いているし、大オチの「君のためなら死ねる」は鳥肌もの。このSPいい味出す黒人俳優だなあ、何故か親近感もと思ったら、ミッション:インポッシブルシリーズルーサー役のヴィングレイムス。若い!痩せてる!禿げてない!気づかなかった。8点かなと思ったけどとても気分良かったので1点おまけの9点作品の高評価。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-21 14:38:32) |
137.《ネタバレ》 良い映画だと思います。この映画をシリアスに語る必要はないでしょう。 無駄なところがなく、物語の作りも良い。あえて言えば、もう少し夢のある 政策案での話しにした方が、面白みがでたかな? 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-17 23:31:05) |
136.本物の大統領が全く救われない……悪者扱いのため誰にも見向きもされないし、死んで当然みたいな扱い。 そのことにひたすら違和感が残る。 そこをフォローしない限り、気持ちの良い映画には絶対ならないと思うんだけど。 デーヴの政策も独善的で、大丈夫なのか?と不安になるし・・・ダメでしょ、いろいろ。 【ポン酢太郎】さん [DVD(字幕)] 2点(2014-12-02 13:12:50) |
135.久々に見たらすごい良かった。月日の流れ?でた当時見た時はまあ、わるくない程度だったのだが。派手な演出も特になく、テンポの良いコメディタッチで描かれているのだが、なんかいい。大統領の話と自分の現実とは相当かけ離れた世界の話なのだが、温かい気持ちになれる映画。ツインズとかも久々にみたらものすごくよく感じるのかもしれない。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2014-09-10 13:31:38) |
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133.《ネタバレ》 「君のためなら死ねる」というSPの言葉は、ともすればコントのように浮いてしまうセリフ。 なのに前フリが絶妙に効いているので素直に心に響く。脚本がうまい。 真心のある素人が利権を貪るプロの政治屋をやりこめ民衆の声に応えるあたりは、「スミス都へ行く」を思い起こさせる。 シンプルでベタなストーリーでリアリティのない夢物語だけれど、こんな政治家がいればと思わせてくれる。 大統領夫人がもう少し魅力的だとラブロマンスにももっと入り込めたのだが。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-03-28 00:48:58) (良:1票) |
132.《ネタバレ》 2回レンタルで見ました。ストーリーはありがちで、勝手に中身を想像してしまうけど、 実際見ると引き込まれ、感動させられる。ラストも秀逸。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-25 23:01:07) |
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131.《ネタバレ》 脚本のゲイリー・ロスと監督のアイヴァン・ライトマン。両者ともに大変丁寧な映画の作り手ですので、その安定感はさすがの一言。逆に尖ったところが余り感じられないのがやや残念ですが、誰にでも進められる作品になっていると思います。 丁寧なコメディ演出にサラッと説教臭くならない程度に政治的メッセージを込める上品さがとても良い。ボディ・ガードを演じるヴィング・レイムスの「君のためなら死ねる」というセリフに全てが凝縮されている。理想の政治家をコミカルに描いた良作。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-05 13:58:06) |
130.《ネタバレ》 ○最高に面白い。○まずテンポが絶妙。本題にもあっさり入るものの、その後の展開に必要な要素はしっかり組み込まれている。○その後登場する人物のキャラもいい味付けがされている。○展開としてはクラシックのスミス都へ行くを彷彿とさせる展開。○その展開に合うケヴィンクラインやシガニーウィーバーなど役者も素晴らしかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-14 21:19:59) |
129.《ネタバレ》 ケヴィン・クラインが本物と偽物、一人二役で大忙し。庶民の痛みが分かる“普通の男”は“ホンモノ”よりも国のリーダーらしい政策を披露、シガー二ー・ウィーバー演じる夫人との仲も取り戻します。大統領の私生活も垣間見ることができ、より庶民に近いリーダー像を描き出しています。リーダーとしての資質を示す、王道ながらもハートウォーミング・コメディ傑作。寝室を守るのは最後まであのお方。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-15 00:35:42) |
128.日本でも総選挙が終わったばかりだが(AKBではない)、デーヴのような政治家がいればと心から思う。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-12-29 07:42:48) (笑:1票) |
127.王子と乞食、ふたりのロッテ、影武者・・・どのようにでも脚色できる魅力的なモチーフをホワイトハウスを舞台に料理。無駄に(?)金をかけて忠実に再現されたホワイトハウスや本人役で出てくる意外な著名人の数々などで適度なリアリティを保ちつつ、政治的なスリラー要素にセンスのあるウィットとラブロマンスの味付け。まさにモチーフを生かしきった傑作。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-18 07:03:27) |
126.《ネタバレ》 補佐官が仕返しに不正暴露したときの「ボク、やったの?」とか、車の中で奥さんの脚を見たので偽者と気付いたと言われたのに「シャワーの時だと思った」とか、ちょっとしたセリフが上手い味を出してて楽しい。偽大統領としての仕事が偏りすぎな感じがちょっと残念ですが。でも、ラストのシークレットサービスのお兄さん、うれしい登場でしたね!!あのラストシーンだけでも+3点。 【かねたたき】さん [地上波(吹替)] 8点(2011-11-23 17:29:11) |
125.あたたかくぬくもりのある映画でした。シーンに無駄がないし、 終わり方もよかったなー。 デーブ大久保よりデーブスペクターよりおもしろいのは確かです。 【杉下右京】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-11-21 16:47:53) |
124.大統領夫人がどんどん若返っているように見えて面白かった。木村拓哉の「チェンジ」を連想しますね。でもこちらのほうが断然良いですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-07-06 21:51:22) |
123.権力者と瓜二つの庶民てのは映画の好きなモチーフで、『独裁者』から『影武者』まであり、権力とは何ぞや、ということを一番考えやすい設定なのだろう。ニセモノが正しい道に戻す、って流れ。政治ってのは常に、庶民の側から見て「向こう」に行ってしまうベクトルを持ってしまっているわけで、それを「こちら」に引き戻したいという気持ちがある。デーヴが嬉々として始球式をこなしているあたりのはしゃいだ気分、このニセモノは庶民の代表として気のいい奴なのである。責任のない有名人として遊んでいた気分が、やがて責任を感じ出すのがホームレスのあたりか。予算捻出とか。『スミス都へ行く』なんかに通じる、民主主義の原点を常に探ろうとするアメリカ映画の姿勢は、素直に偉いと思う。政治権力を常に「こちら」に引き戻そうとする姿勢。まファンタジーだけど、シークレットサービスが「あんたのためなら死ねる」って言うあたりはホロリとさせられた。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-11 09:52:51) |
122.《ネタバレ》 役目を終えたデーヴが救急車でSPと話すシーンが印象的。「あなたのためなら死ねる」この台詞にこの映画の全てがある。役職だからとか権力があるからだとかそういうのは二の次でよいのだ。結局は人を動かすのは人の心であり、それによって感銘を受けた人達がこのSPの様に、その人に敬意と感謝の念を抱くんだと思います。とても心地の良い映画であると感じたと同時に、昨今の日本政府に対する苛立ちも沸いてきました。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-23 04:08:29) |