34.予備知識ゼロで見たのですが、現在と過去のカットバックが入り乱れてることさえ気づかず、途中まで登場人物の相互関係とストーリーが理解できませんでした。また主人公の心の傷には同情しますが、バーで暴力を振うなどのバカさには同情の余地はありません。よくあんなキャラクターと演技でアカデミー賞を取れましたね。。。また16歳の息子は父を失くしたばかりだというのに周囲の大人たちの心配をよそに複数人の彼女とのセックスのことばかり考えていて腹がたってきました。。。結局、良いと思えた人は16歳の息子を養子に迎えることにしてくれた父の友人だけで、他には感情移入できる人が一人もいませんでした。。。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2022-09-27 02:26:24) |
33.《ネタバレ》 恋愛映画かなと思ってみていたら全然違った。 軽めの映画を見たい気分だったから思惑は外れてしまった。 でも内容は良かった。 自分の娘二人を自分のミスで焼死させてしまった主人公。 おそらく妻は激しく主人公を罵って離婚したのだろう。 しかし元妻は新しい夫を得て心の平安を得たのか まだ傷癒えぬ主人公をなぐさめる。 聖人かよ。と言いたい。 ただ主人公が平穏を得るにはまだ時間がかかるのだ。という感じで終わる。 主人公の回りにいい人が多いから救われるんだなぁ。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-04-27 06:34:18) (良:1票) |
32.主人公が過去の悲劇と向き合い再起への道を模索する姿をマンチェスターの情景に乗せて描いている。 温まるヒューマンでもないし、復讐でもない。向き不向きが激しそうな本作ですが心の変化に起きる人間のリアリティはあって、自分に対しての怒りの矛先というか、共感できるところは多い。 何とも言えないスローな展開と静かな冬景色の寂さが余韻に残る。 |
31.どこがいいのか全く理解できない。 死んだり生き返ったりする兄貴。 回想シーンの使い方が下手くそ。 主人公は見事なクズっぷり。 マリファナでハイになって火の不始末で娘二人を亡くすという救いようのない大馬鹿野郎。 おまけに酒飲んで逆ギレして周囲に喧嘩を売る始末。 ミシェル・ウィリアムズなんて、ほとんど登場せず。 演じた役柄が娘二人を亡くしたにもかかわらず、その後再婚して子供を産むなんて自分には信じられない。 その上、再会した主人公に「愛してる」なんて、どうして言えるか? 父親を亡くした息子はセックスと下手くそなバンド活動に明け暮れる、わがままなバカ野郎。 つまらない上に2時間を大幅に越す上映時間にホント、ウンザリしました。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 3点(2020-03-16 22:48:35) |
30.《ネタバレ》 人生に起きた悲劇とその中をやっと息をするように生きる男。C・アフレックのごつい風貌と裏腹の繊細な表情は痛々しく、話も重いけれどきっちりラストまで見せ切る作品でした。 なにしろリーに起きた事はかなりつらい。自らの過失で我が子三人を失い離婚に至り、その後数年のうちに実兄が余命を宣告され実父は逝き、一緒に支えてくれるべき兄嫁は出奔である。彼にかける言葉が見つからないよ。リーも同情を拒絶してますね。彼が特に激しく拒否反応を示すのがテンプレ的なお悔やみの言葉。冒頭から兄の臨終に立ち会った医者に四文字ワードをぶつけてしまうほど、リーは傷ついている。生半可な他者の介入を寄せ付けない彼が、しかし事故以前は180度違って人好きのする陽気な奴だったという事実がつらい。 もう一人のキー・パーソンはリーの甥。十代ならではの若い精神性で父親の死も強く乗り越えられそうに見えるけれど、本当のところはやはり支えが必要なわけで、だったらこの二人が支えあう状況が望ましいと観てる側は思うのですが。しかしそうは展開させなかった脚本は現実的でした。 だってねえ、リーにとってこの街に住むのは無理だもの。元妻にまでばったり会ってしまうのだもの。涙ながらに「あなたを許す」と他の男の赤ん坊を抱いた彼女に言われたところで、リーにとって何の救済になろう。リーを許せないのは彼自身なのだから。それに、あの台詞は彼女、自分の心が楽になるように口をついて出たように感じた。 きっと、もっと時間がかかるのだ。リーも甥も平穏を取り戻すのには。その時が来たら、サバイバルに成功した彼らにまた会いたい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-27 00:28:16) (良:2票) |
29.《ネタバレ》 顔がお猿で便利屋で その言動やら働きっぷりがテキトーそうなので、これはシュールなコメディなのかと思いきや見始めたのですが、こりゃ失礼、全然コメディではなく、リアルに現実的で けして大げさに誇張される事なく淡々と重々とした彼の人生が明かされてゆく真面目さ100%のシュールなヒューマンドラマでしたね。 リーの無愛想さは見ていてけして心地好いものではないですが、過去が過去なだけに納得できます。彼の喪失感や自分に対する怒りたるや想像を絶しますし、自殺しかけた行動においても納得出来ないはずはありません。≪でも生きている→ そして生きていく≫ メッセージとして受け取るべきはこれなのでしょうね。 あの状況から先、生きてゆくこと 相当に勇気のいる行いであると思います。それと同時にパトリックという甥っ子、彼も気の毒な人生を歩んでゆく事となりますが、それが人生。リーとパトリックの言動と行動、そして衝突、どちらにしても正論であり どちらも折れることなくこの先お互いのYの字歩んでゆく事となりますが、私は 結果としてパトリックを養子として迎え入れる事を決めたジョージアさん一家の懐の深さに感服いたします。 余談として申せば、本作監督のケネス・ロナーガンさん、有名な作品としてはその他のところでアナライズ・ミーだとかギャング・オブ・ニューヨークだとか脚本書いていらっしゃいますが、私は2000年のユー・キャン・カウント・オン・ミーが好きです まずはこれをお薦めさせてもらいます。こちらは姉弟間のもやもやした関係を表現した こちらもリアル系のヒューマンドラマでございます。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-06 22:10:49) |
28.《ネタバレ》 なんだか陰気でキレやすくて嫌われ要素の多い主人公だと思ったが、そういう辛い過去を抱えていたのか。 自分のせいで愛娘たちを失ったとなると、これは容易に立ち直れない。 妻から責められたシーンはなかったが、当然激しくずっと責められてただろうし、何よりこの男自身が自分のことを許せないだろう。 そんな主人公をやっぱり好きにはなれないけれど、嫌悪感は消えた。 結局リーは甥のパトリックと一緒にこの街に住むことは辛すぎてできない。 乗り越えるには事件が重すぎるし、時間ももっと必要なのだろう。 ラストはふんわりした終わり方だったけど、能天気でわかりやすいハッピーエンドよりこのほうがリアルでふさわしい。 トラウマが解消できたわけではないが、希望を感じさせる余韻の残るラストだった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2019-07-04 21:39:05) |
27.《ネタバレ》 病院に駆けつけたシークエンスに顕著な、「ただの医師や看護師とのやりとり」にじっくり時間をかける丁寧さ、そして「間」を恐れない迷いのなさ。ここだけで名作の予感が漂ってきます。中盤では秘められた過去が明かされてステージがせり上がり、終盤の元妻との再会シーンも感動十分。と、この辺だけ見てれば凄い感動作なんだけど、どうもラストに向けて萎んでしまう印象が漂っているのは、これだけのドラマの重みの解決として、ボストンに帰ります、というだけなのが何とも浅いから。それと、パトリック役の人はやっぱり演技があまり上手くないと思うし、逆にミシェル・ウィリアムズの出番はもう少し欲しかったと思うぞ。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-05-25 01:42:10) |
26.《ネタバレ》 過去にトラウマを抱え、それに囚われている男の物語で、中盤にその過去が明かされる。しかし、あまりにも悲惨すぎて共感するのが難しい。そりゃあ立ち直れないだろうと思ってしまう。 一方で、映像は非常に美しく、雰囲気も静かで素晴らしい。 【アクアマリン】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-05-18 18:03:14) |
25.《ネタバレ》 ロケーションが最高でした。 なんの相談もなく弟リーを息子パトリックの後見人に指名したジョーは、リーがパトリックの面倒をみることでリーの人生が変わることに期待したのかもしれない、しかしリーは乗り越えられない。 鍋を火にかけたまま眠ってしまう、酒場で殴り掛かる。ここまできてそうくるんだと。静かな映画なのに厳しいんです。 パトリックが母親に会いに行くシーンも、その婚約者からのメールも厳しいんです。 ボートを処分しなくてもいいようにする、ボストンにパトリックがいつでも来られるように予備の部屋を用意する、 現状のリーにはこれが精いっぱいなんです。 でも、どうしようもない喪失感を抱えたリーとパトリックの距離感がいい。 リーとパトリックは女にはモテるんです、そのエピソードのいろいろが暗くなりがちで起伏のない本作の中でユーモアになっていてひと息つけるようになってます。エンドクレジットの街の風景は絶品です。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-03-22 20:03:05) |
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24.《ネタバレ》 何がリーを変えてしまったのか? 映画中盤で明かされるが、一生もののトラウマと言わせてもらおう。これほど大きな傷を負った男の物語だから一貫して重たいし、なにかミラクルが用意されてるわけでもない。でも、わずかに光は差し始めた。今は亡き兄、ジョーの狙い通りってことかもしれないが、パトリックの人懐っこさは大きいなぁ。昨日今日の付き合いではないにせよ、他人行儀なところがなく、本当の親子に近い関係を築く。16歳で早くも二股をかけるプレイボーイだけど、子供っぽいところもまだまだあってかわいい。2時間見守って、最後にリーのこんな言葉が聞けて良かった。「予備の部屋が欲しい。(何のために?)お前が遊びに来る」 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-14 22:05:32) |
23.色々なものを失った登場人物が多く、新しい環境でもなかなか人生が上手くいかない感じが、とても丁寧に描かれている。パトリックが父の死を受け入れるのが早過ぎるのがどうかな。いい映画だけど何回も観たいという感じではない。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-03-04 22:57:28) |
22.《ネタバレ》 本当に「心にしみる映画」を見た。ゆったりとした時間の流れも、マンチェスター・バイ・ザ・シーの寒々としているのにほのかに暖かみを感じる光景も本当にすばらしい。ケイシー・アフレックは、オスカー受賞も納得のハマり役。むしろ、今後これ以上の役柄に彼が出会えるのか心配になるくらい。対するパトリック役のルーカス・ヘッジスのいかにもアメリカンな、大人ぶってるけど子どもな感じも、このときの彼にしかできないハマり役だろう。悲劇的な話なのに、2人の掛け合いには良質のコメディセンスも感じられて、画面に暖かみが漂います。時間軸を巧みに入れ替えているのに、技巧臭くならない脚本。みんな必死に生きようともがいてるのに、それが逆にかみ合っていかない感じ。劇中の人物たちは壮絶な経験をするわけですが、映画を見て、彼らから伝わってくるのは、むしろ極限の人間の選択ではなく、誰もが生きる平凡な人生そのものへの向き合い方。「答え」がでなくても、それでも「生きていく」ということを丁寧に、しっとりと描いた良作。あえて難点をいえば、予告編。予告編は「過去に何があったのか」というちょっとサスペンス風味だったけど、何があったのか自体は中盤で明らかになってしまいます。むしろ、主題は、人間の人生にとっても、大事なのはターニングポイントになる出来事ではなく、「その後」をどう生きるのか。人生にとってはるかに大切なことを語ってくれる映画です。 【ころりさん】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-02-26 18:09:28) |
21.なんの予備知識もないまま観たので、現在と過去を行き来しているのに気が付くのに時間がかかってしまった。 淡々としているけど、心に響く映画でした。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-25 23:25:43) |
20.《ネタバレ》 マンチェスターの風景が心にしみる、いい映画だった。 でも、そんな懐かしい故郷も、リーにとってはつらすぎる過去とともにある街。 心優しい友人や、かわいい甥っ子がいても、そこで暮らすことはできない。 乗り越えられないものを背負って、ほかの街で暮らすしかない。 現実を受け入れることも、生きていくための手段なら、元妻が幸せになることで、リーは少し、荷物が減っただろうか。 エンドロールまで、穏やかな波を感じさせる、静かな映画。 |
19.《ネタバレ》 とにかくセリフの使い方や"間"が絶妙で、観ている途中から、ああこれは良質な映画に出会ったなぁって思いました。ストーリー自体は決して明るい映画ではないですが、リーとパトリックのやり取りなどを見ていると、パトリックが幼少の頃から築いてきた関係性の深さが分かります。リーの静かな性格に対して女性たちの感情的な性格(感情を抑えられない性格)の対比が男目線としては妙にしっくり来てしまいました。終わり方はハッピーエンドではなくむしろ悲しい終わり方のように感じますが、なぜか悲しいだけの物語に見えないところが不思議でした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-09-15 10:28:50) |
18.《ネタバレ》 過去に起きた悲しい出来事から誰に対しても心を閉ざしてしまった孤独な男。そして、病気で父を失ってしまったショックから鬱屈した毎日を送る青年。さまざまな巡り合わせにより、静かな港町マンチェスターでともに過ごすことになったそんな二人の葛藤と悲しみの日々を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。物凄く淡々としていますが、非常に見応えのある質の高い良品でした。幾つものアカデミー賞ノミネートも納得の出来です。特に主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックの抑えた演技にはとても惹き込まれました。彼が後半、別れた奥さんから伝えられる言葉には涙が止まりません。〝哀しみは人生の親戚〟。そんな何処かの老作家の言葉を思い起こさせる、悲哀に満ちた人間ドラマの秀作。ぜひ多くの方に観てもらいたいですね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-07-22 23:30:43) |
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16.すごくまじめで起伏がなく、淡々とすすんでいきます。 それ故、すごく長く感じました。 話は中々辛い話です。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-04-30 18:08:27) |
★15.過去への負い目、ともなう現在の無関心。 なぜ彼が不器用といえるほどに人との関わりに消極的なのかが、 過去のシーンとして、一コマ、一コマ、描かれていく、まるで現在と直結しているかのように。
言うなれば泣きっ面に蜂で、自身の辛い過去に、 身内の死が追い打ちをかけてしまうことで、 義務的な甥の保護という立場にたたされ、 徐々に使命感をもって行動するような変化がみてとれる。
それを見た元妻が「あなたの責任ではない」「あなたを愛している」というが、 伝えるタイミングがあまりにも違った。
大切なものを、些細なミス(犯罪ではない、と警察はいっている)で失った後、 自身、そして周囲(自身にとっての周囲)に一番の選択肢を選ぼうとする。
そして、そんな振り回される主人公の甥は、 振り回されるにはまだあまりにも若い。
静かなる映画だが、シーンすべてにくっきりとした色がついている。 そんな作品。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-04-22 21:43:03) |