33.いくつかの具体的な問題を提示する、なかなか素晴らしい映画。 ゲイを主題として扱っていて、もすかするとちょっとコメディタッチかと思ったが、かなりシリアスな内容になっている。 惜しいのは、マルコに対する愛情や執着が観ている側にそこまでは伝わってこないことか。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-11-13 16:19:36) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 ここのところ、ホラー映画ばっかり見てた我が身を恥じてしまいました。 ちゃんとしたドラマも観ないと、人間的に浅いですよね。 ルディ役の俳優、演技力すごいね。マルコの笑顔も天使みたいでした。 バッドエンドなのが、ちょっとツラかったです。 【プラネット】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-09-30 23:11:13) |
31.《ネタバレ》 男同士の愛の深さに羨ましさを生れて初めて感じた作品。条理を尽くさない法律家の罪深さを見せつけられる。出所した実母がマルコの前で晒すどうしようもない醜態を、ゲイが養育すると悪影響を及ぼすという判断を下した判事達に見せて感想を聞いてみたい。バッドエンドに呆然となるがマルコの死顔を見せない演出が救い。 |
30.今のアメリカでは、同性愛者でも市民権を得ている、っていうイメージしかないんだけど..70年代のアメリカって、ゲイに対してあんなに偏見を持ち、風当たりが強かったとは、少し驚き..ルディたちは、ダウン症のマルコに1人の人間として接し愛情をそそいでいるのに..凝り固まった自分たちの価値観でしか物事をはかろうとしない社会..その不条理さ..無力感..それを考えさせてくれる良作..主人公 ルディ とパートナーの ポール..演技が上手い、本物?かと思うくらい..色んなところでの、本作の高評価、納得です.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-17 19:56:12) |
29.《ネタバレ》 ダウン症のマルコの思い出を振り返る時、ルディの眼には、マルコの姿に、同じマイノリティである自分への慈しみも重ねられていたであろう。それが愛といえるのか、厳しい状況も乗り越えられるほどの真の愛といえるのか、とこの映画を切り捨てるのは容易い。しかしこの映画の提起しているのは、弱い女性が母親であり、彼らの愛と比したとき、孤独な子供からゲイカップルの愛をも安易に引き離す、融通の利かない現状を問うている。このダウン症の子は、そのような愛も支えになるくらい、愛に飢えていた。白は白、黒は黒と言ってしまう制度の粗さに異を唱えている。分かる。しかしここで問題を深く問うならば、施設の関係者も登場してほしかった。施設に送られる「くらい」なら、俺たちが育てるという、そこにこの映画の欠けてるとこがあった気がする。でも、ゲイも親になりうるか、という問題提起を真面目に取り組んだのは新しいアメリカ映画かもしれない。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-03-26 15:34:04) |
28.《ネタバレ》 すばらしい映画、ルディの演技が特に、すばらしい。映画自体、難しい内容を自然に映している。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-03-26 10:30:42) |
27.《ネタバレ》 「そうよ、あの子を引き取りたいの。もちろん簡単じゃないことは分かってる。だからといって放り出せと言うの?麻薬依存の母親も自分が他の子と違うこともあの子が望んだわけじゃない。なぜ、あの子がこれ以上苦しまなきゃならないの、何も悪くないのに」――。1979年、カリフォルニア。場末のゲイバーでダンサーをしているルディと地方検事局で検事をしているポールは、ほとんど一目惚れに近い形で恋に落ちたゲイカップル。今月の家賃の支払いすらままならないルディは、ある日、隣で麻薬依存の母親とともに困窮した生活を送る一人の少年と出会う。彼の名はマルコ。ダウン症で知的障碍もある特別な男の子だ。だが、自堕落な母親は彼のことをほったらかしにして、夜な夜な男と麻薬漁りに繰り出すのだった。心配を募らせていたルディだったが、とうとう母親が麻薬不法所持で捕まってしまう。「マルコをあの最低な養護施設に放り込むなんて許さない!」。義憤に駆られたルディは、そんな不幸な少年を引き取ることを決意する。同棲相手であるポールの協力のもと、何とかしてマルコを引き取ろうと奮闘するのだが、世間の差別や偏見の目はそんな彼らの前に大きく立ち塞がるのだった……。障碍を抱えた一人の不幸な少年と一組のゲイカップルの本物の親子のような深い繋がりを描いたヒューマンドラマ。ちょっとあまりにも作りが優等生過ぎるきらいがあるものの、なかなか見応えのある良品でしたね、これ。何が良いかって、まずは俳優陣のナチュラルな演技でしょう。特に、実際にダウン症を抱えたこのマルコ役の少年のキラキラと輝くような目にはすっかりやられちゃいました。そんな彼を引き取ろうとする2人のゲイカップルも、実際に何年も一緒に暮らしたんじゃないかというほど深い愛情を感じさせて何とも微笑ましい。彼らの迫真に満ちたドラマに最後まで終始釘付け。ただ、僕はずっと実話を基にした作品だと思って観ていたのですが、観終えたあとにこれがほとんどフィクションに近いと知って、ほんの少しですがあざとさのようなものを感じたのがちょっと残念(特に、手紙を巡る最後の展開は賛否が分かれるところ)。それでもこの作品に終始貫かれる、差別や偏見という人間の悪意に最後まで戦う覚悟のようなものに僕はいたく共感できました。ゲイだから、障碍を持っているから、貧困家庭に育っているから、だからきっと自分たちとは違う世界の人間だ……。そんな誰の心にももしかしたら眠っているかも知れない悪意の芽に立ち向かうことの大切さを、この作品から改めて教わったような気がします。うん、なかなかの良品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-19 14:12:04) |
26.《ネタバレ》 世間体や形式にこだわらず、一般的な家族以上に深い愛情を持って立派に戦った二人の姿が印象的でした。難しいテーマに自然に入り込めるようにした製作者の手腕も素晴らしいです。 【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-10-16 08:29:36) |
25.《ネタバレ》 人の心に棲む、偏見という悪意の手強さ。「なんなんだ」と観ている間、この思いがずっと離れなかった。いや、裁判所の判事がゲイのカップルに子供を預ける事例に慎重になるのは分かるよ。子供は男の子で、ダウン症で、もしや性的虐待を受けてしまうかもしれないと。だからこそ、彼らを知る人間に証言をしてもらうのでしょ。学校の先生も、事情を精査した調査員も二人が保護者として適格であると証言したのに。にも関わらず保護を認めない。なんなんだ。説明しろ。 極めつけはかつての部下に嫌がらせをしにわざわざご登場の元上司だ。なんなんだ、あんた。法を乱用してまで彼らの主張を折りたいのか。底冷えするような意地の悪さだ。偏見という醜悪さがもろに出ている顔。鏡を見ろ。 とまあ ひとしきり憤慨し、血圧が下がったらつくづくマルコが哀れで涙が出た。こんな問題は今でも山積みだ。でも救いが無いわけではない。二人の愛の形は本物で限りなく優しかった。愛が確実に存在した、その偉大さに心が和らぐ映画でもある。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-05 00:04:50) (良:2票) |
24.《ネタバレ》 ラストが少年が死んでしまうというバッドエンドなのに、何故この映画を感動作と呼んでいるのか、私には理解できません。 どこからどこまでが実話に基づいているのかという疑問点も多々残りました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-10 21:05:30) |
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23.《ネタバレ》 主人公がゲイな必要があるのか、と観てしばらくは思っていたが 「差別される人々」というのをわかりやすい形で表すとなるとやはりこうかな。 この映画とは形こそ違えど差別されて これと同じぐらいか、これ以上に理不尽な目にあってる人達がいっぱいいるわけです。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-26 12:26:21) |
22.いい映画でした。役者の演技が素晴らしかった。いまでこそ、ゲイへの差別は多少薄れつつあるんでしょうけど、30年以上前だとやっぱりこうだったのかなぁ。 にしても、なんなのあの職場の上司は。ああいう意地悪にエネルギーつかわないで、他に使えや。 【ギニュー隊長★】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-15 22:50:41) |
21.《ネタバレ》 すばらしい映画、主役の演技はとても素晴らしいし、話の流れは足早だけどわかりやすい。 隙のない感じ、さすが話題になっただけのことはありまくり! 文句というか…自己満なんだけど… マルコが徘徊して亡くなってしまう前に、たまたま街角にラジオ?から流れる 「有名になったルディの歌」を聞かせてあげたい。 と願うだけです。 【たかしろ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-11 14:56:51) |
20.良い映画すぎてヤバかったです。基本的にはモラルを語る映画なのですが、観客に対して大上段からお説教をするような押し付けがましさがない辺りが素晴らしいと感じました。それはアラン・カミング演じるお姉の性格と、要所要所で挿入される楽曲センスの良さによるものであり、こういう題材を堅苦しくしすぎることなく90分程度でさらりと見せられる監督の余裕が心地よかったです。また、何となくうまくいきそうな雰囲気を見せておきながら、最後の最後でバッドエンディングを持ってくるという段差の付け方もよく計算されており、本当によくできた映画だと感心しました。 問題に感じたのは、観客に実話だと勘違いさせるような演出がたまにあったこと。本作は「ゲイのカップルが障害児を育てたらしい」という都市伝説に着想を得た完全なるフィクションなのですが、さほど必然性がないのに舞台を70年代に設定したことや、妙にリアルな法廷劇から、実話であると錯覚してしまう人が少なからず出てしまうのではないかと思います。しかし、観客の人生観にまで影響を与えかねない映画だからこそ、実話か創作かの線引きをきっちりしておくことが、作り手側の良識ではないかと思います。本作は出来が良いだけに、その点は特に気になりました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-05-05 01:28:50) |
★19.《ネタバレ》 二人がなぜあんなにマルコに入れあげたかの描写が乏しかったので、いまいち感情移入できなかった。 ルディが歌手として大成したのかどうかももう少し描かれていても良かったのでは? でも挿入された音楽はGOODでした。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-10 23:11:42) |
18.《ネタバレ》 ずいぶん昔に「ゲイやレズのカップルが養子を貰って家族を作ってもいいんじゃないか」と考えたことがあります。でもその時、僕自身はその問いに「子どもは良い父(男)と母(女)のもとで育つのが健全なんじゃないか」という価値観に行き着きました。けれど、それが正解だとは思えていなくて「じゃあ、片親だけの子はダメなのかよ」「両親揃ってればどんな男女でもいいのかよ」と問う自分もいます。だから未だに正解は分からないままです。この映画は親がゲイで子はダウン症で、家族全員が世間一般の主流から外れて「正常じゃない」というレッテルを貼られがちな人々なので、そこにどういう意図を盛り込むのかと思って作品を観ていました。子供がダウン症という設定の必要性がイマイチ見えてこないままだと思っていたら、「この世に 背が低く太った知的障害児を 養子にしたがる者はいない」というセリフにガツンとやられました。ダウン症のマルコはろくに自分の権利を主張する能力もなく、一番保護されるべきなのにいつも蚊帳の外で存在を軽くあしらわれてしまう。主人公が「正義なんてないんだな」とボヤいたあとに黒人弁護士が言うセリフが、とても印象的でした。原題の「Any day now(そのうちきっと、すぐに)」は、マルコとゲイカップルが再び家族に戻れる日のことだけではなく、この時の黒人弁護士のセリフにも大きく関わっているのだろうと思います。ゲイカップルについては、仕事を失ったりで大変だなと…女性教師の「たった一人誤った相手の耳に入れば…」というセリフは重かったです。ラストでポールが関係者に出す手紙が泣けました。この映画を観て、レビュー冒頭に書いた自問に一つ進展がありました。何よりもまずは親が子供に愛情を持っているかどうかが一番大事だと思いました。ところで録音機材とか車とかファッション見る感じ、ちょっと過去の時代の話なのかな? 観終わってしばらくしてから、ふと思ったのですが、この映画のような問題が取り払われる法律ができたらできたで、本当に小児性愛者の犠牲になる子が出てくるようなことが起きやすくもなりそうで、難しい問題だなぁと思いもしました。それはゲイとか関係なくですけど、普通に男女の里親でそういうのとか現実にあるのかな? 親をどう審査してるんだろう? 【だみお】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-03-11 19:49:25) (良:1票) |
17.ルディの仕草が本当の女性みたいで素晴らしかったです。社会的には決してできた人間ではありませんが、ポールやマルコに対する愛の深さに感動しました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-03-03 00:26:00) |
16.二人がここまで親身になれる理由が、残念ながら今の私には理解できない。まだ修行が足りないということなんでしょう。そこに同調できれば、私にとってさらに衝撃的な映画になったと思います。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-02-22 12:20:09) |
15.いい映画の条件の一つは監督のパワーを感じれるかどうか。本作にはそれがあった。それに尽きる。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-10 06:11:52) |
14.《ネタバレ》 作品のテーマは、ゲイでもダウン症でもなくて、裁判後に弁護士がさりげなく口にする「それでも我々は闘わなければならない」「いつか希望はある」。そこで前を向いて走りかけた矢先、まるでその足元を引っかけるかのように、さらに起こる衝撃の事実。それでも主人公は"I(We) Shall Be Released"と歌い続ける。だからこそ湧き起こる自然な感動。●作中、司法制度の理不尽さが存分に描かれていますが、実はこれと次元において同じことが、「現在の」日本の家庭裁判所でも、むしろ堂々とまかり通っている、ということは知っておくべきです。●主人公の二人と子供が心を通わせる過程は、もっと時間をかけて見たいところでした(1年経ってるようにはとても見えませんでした)。その方が、そこから後がもっと生きたと思いますが。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-02-06 22:28:50) |