【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-12-19 21:07:30) |
21.《ネタバレ》 登場人物の心情が良く分からなくてすんなり楽しめなかった。 特にゲティの考えが分かりにくい。 最初は支払う気がないって言ってて実は払おうと思ってるみたいで でも孫が自演誘拐を計画してたと知ってやっぱり払う気なくなって・・・。 でも結局また払う気になった。 あの孫も夜中に娼婦に説教されるくらい堕落的でフラフラしてて誘拐されるのも自業自得な感じがした。 ゲティが身代金を払わないと言うシーンは払う必要ねぇ!と思った。 なお実話とのことで調べてみた所この後、孫は婚約するも誘拐によるPTSDによりドラッグ中毒で体を壊して病死。 こんな目にあったらトラウマもんだよなぁ。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 4点(2020-12-06 22:13:33) |
20.《ネタバレ》 実話に基づいた犯罪サスペンス。息子が誘拐され、多額の身代金を払ってくれない大富豪の義父にイラ立つアタシ。不安で心配で、思わず煙草をスパスパ。業を煮やした誘拐犯一味から送り付けられる、引きちぎられた息子の耳。段々と憔悴していくアタシ。土壇場で腹をくくり、大見得を切って義父にカネを払わせる。終盤の息子の逃走劇は白熱。終始、焦燥感に染まる「アタシ」をミシェル・ウィリアムスが好演。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-11-15 02:22:53) |
19.真の富豪はケチである。損得勘定、無駄な出費はしない。 なんとも古臭く頑固なゲティ、富を得ると人の心は貧しくなっていくもの。 人間臭いリアリティがあった。 キャスティングにトラブルがあったみたいがそうは思わせない重厚なサスペンスでした。 |
18.実際の事件も、ゲティ・オイル(のちにテキサコへ売却される)、ゲティ美術館も知りませんでしたが、一族の関係会社のゲッティ・イメージは誰もがきいたことがありますね。 さて存在感ある俳優陣、再撮影や再編集が大成功したんでしょうね。ミシェル・ウィリアムズは実話ベースの作品が続きましたがさぞ研究されたみたいで、さすがでした。クリストファー・プラマーもあっぱれでしたね。相当タイトなスケジュールでしたえしょうけれどよくぞ!すばらしいです。 場所はローマ、ロンドン、アメリカ、モロッコなど、あわただしく移りましたがもっとゆっくり味わいたいですね。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-29 22:48:43) |
17.見応えのあるサスペンスドラマでしたが、本作はキャスティングも素晴らしかった。 当初はクリストファー・プラマーではなくケビン・スペイシー、 ミシェル・ウィリアムズではなくナタリー・ポートマンという構想で動き出したそうですが、 名優プラマーの存在が作品に重厚感をもたらせたし、 鑑賞後にゲティ氏の写真を見たが、驚くほど本人によく似ていました。 また、息子を誘拐された母の苦悩、母の強さを演じたミシェルもまた素晴らしかった。 世界一の大富豪の家族の内紛のドラマとしても、 誘拐事件の攻防をめぐるサスペンスとしても見応えのある作品でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-23 16:46:01) |
16.《ネタバレ》 世界一金持ちで且つ吝嗇化の爺さんの話。まーすごい人間がいたものです。孫の命と引き換えにも銭を出し渋る。その一方で美術品の購入はし続ける。何でも手に入れた人間は手に入らないことが許せないのですかね。孫ですら「血縁だから」→「自分のものである」それを息子の元嫁が奪いやがった、と恐れ入る自己中の感性です。 誘拐犯とマスコミとクソ舅の集中砲火にあっている母親役のミシェル・ウィリアムズの特筆すべき演技。息子を想い、舅に心傷つけられても気丈で必死な母親ぶりは落涙ものです。高価な美術品と信じていた、爺さんから息子への贈り物。身代金の足しにしようと閃いたものの、それが二束三文の土産物だよと知った時の彼女の絶望たるや。階段にへたり込みもしますわね。あのじじいが孫にだって金目の物をくれてやるはずはなかったのだ・・。 こんなクソ爺の心冷える話が映像美も兼ねた誘拐サスペンスに仕上がっているのだから、リドリー・スコット監督のベテランの手腕には感心します。 C・プラマーもミシェルも素晴らしい。けどM・ウォールバーグはさして活躍しないうえ、作品撮り直しの際の金銭ゴタゴタで男を下げました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-30 00:33:52) |
15.《ネタバレ》 面白い、最後まで一気に観れた。クリストファー・プラマーの重厚な演技力と作品へのフィット感がさすがだ、と思ってたら本サイトで代役だということを知りビックリ! ケヴィン・スペイシーの不祥事によるということらしいが、このひとだったらどんな作品になってただろうか?プラマー氏の方が正解だったと思うんだけど(元々最初はそうだったみたいだし)、ちょっとケヴィン版も観てみたい気がするね。まぁ強いて言えばM・ウォールバーグ扮するチェイスがあんまし大した仕事をした感じがしないということ(苦笑)元CIA?というところを見せてくれたらもっと面白かったかも。でも久々面白かったですハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-16 14:24:06) |
14.《ネタバレ》 世界屈指の大富豪がドケチで恐るべき怪物だったという、言ってみれば身も蓋もないお話です。降板したケヴィン・スペイシーを観たかったというご意見も多いですが、風貌と言いその迫力と言い、クリストファー・プラマーのジャン・ポール・ゲティの方が圧倒的に迫力があったと思います。 この映画は実際の事件とフィクションを巧みに融合させた構成になっていて、リドリー・スコットの手堅い演出もあって中だるみ感もありながらも一気呵成にストーリーが展開されます。プラマーは代役撮影という事情もあってかわき役的な存在で、ゲティ家サイドのマーク・ウォールバーグと誘拐犯側のロマン・デュリスのシメントリーな関係がストーリーテリングの軸となっています。とくにロマン・デュリスが演じるチンクアンタと誘拐されたゲティ三世の関係の変化が、チンクアンタがどんどん同情的に変化してゆく“逆ストックホルム症候群”というような状況だったのが印象的です。ゲティに雇われているマーク・ウォールバーグも母親ミシェル・ウィリアムズの苦境に直面して、ゲティを裏切るような形で彼女を助ける展開で、やはり“逆ストックホルム症候群”の趣がありました。もちろんこの辺りはフィクションですけど、この両者の行動を対にした脚本は上手いと感じます。 映画はいちおうハッピーエンドのような形で終わりますが、ラストでゲティ三世のその後に触れなかったのは、結婚して子供にも恵まれたけど重度の薬物中毒で廃人状態になって2011年に54歳で死亡したあまりに悲惨な人生と、その最期を看取った母親がまだ存命なのが理由なのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-12 23:52:28) |
13.緊急登板による9日間の追加撮影で金しか愛せない守銭奴ジャン・ポール・ゲティを表現したクリストファー・プラマーに拍手喝采。「巨大な敵と闘っている」ミシェル・ウィリアムズの好演も印象深い。今一つ華に欠けたマーク・ウォールバーグに代わってコリン・ファースをキャスティングして欲しかったなぁ。 |
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12.《ネタバレ》 代役というのが全く気にならない、というか最初からこれでよかったんじゃない?と思えるクリストファー・プラマーの貫禄はさすがなんですけれども、身代金目的の誘拐事件にしてはなんだか緊迫感があんまり感じられなくて、誘拐犯一味の非道さよりゲティ氏のケチさ、強欲さが目立ってまして、最終的に身代金を値切るとか、税金対策して範囲を超える金額については息子に貸し付けるとか。これが事実なんですよね、すごいわ。 中だるみも少々ありでマーク・ウォールバーグの交渉人も地元警察もそれほど有能にも感じなかったですが「耳」からが速かったですね。誰がと言われたらチンクアンタの存在とキャラが際立ってたと思います。おいしい役どころかな? シーンごとの映像の違いも的確でさすがリドリー・スコット、アーティストっぷりは健在です。 できれば特殊メイクで演じたケヴィン・スペイシーのほうも観てみたいです、上手いに決まってるし。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-04 17:39:29) |
11.《ネタバレ》 クリストファープラマーとロマンデュリスに華があり、ウォールバーグはミスキャストな感じだった。ミッシェルウィリアムズは知的で賢明な母親役がすごくうまくて、ファッションもスタイルもとてもすてきだった。ケビンスペイシーのセクハラ問題で撮り直しとなったいわくつきの作品だけど、わたしはプラマーでないスペイシーのジャンポールゲティが想像できないくらいだった。それくらいクリストファープラマーにはさすがと思わされた。しかしお金持ちの人の思考回路は全然理解できませんね。孫が誘拐されているのに身代金は支払いは拒否、そのくせ高価な美術品は買いあさる。だんだんと周囲の人が離れていくというのもよくわかるし、その後のゲティの一家のことをみても莫大な財産は人を幸せにするとは限らないんだなぁと、なんだか凡庸な感想をいだいてしまいました。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-02 10:56:52) (良:2票) |
10.《ネタバレ》 面白い!話もだれずに、最後まで見せる。 リドリースコットは、巧すぎて、作家性が見えにくくなるほどだ。 引っかかるとこがなく、何がリドリースコットらしさか、見えにくい。 クリストファープラマーがいい。 他の俳優が考えられないくらい、はまり役だった。 でもケビンスペイシーの方がリドリースコットらしさが出たかもしれない。 最後、あれほど大事にしてたお金が慈善事業にまわったというオチは少し笑える。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-12-15 15:53:31) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 観終わってから知ったのですが、ジャン・ポール・ゲティ役はもともとケヴィン・スペイシーが演じてたそうですね。 だけど降板となり、急遽クリストファー・プラマーが代役で演じたそうな。 これは「怪我の功名」ですね。ケヴィン・スペイシーだと若くてこの貫禄は出ないと思う。 実際はどうか知らないけど、この役はやっぱりある程度のジイ様の方が合っていると思います。 ただ終盤の暗黒面化していく描き方はちょっと安着すぎるかなと感じました。 脚本はすごく良く出来てる。話の組み立て方が上手いと思いました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-11-17 19:37:42) |
★8.《ネタバレ》 序盤は良かったが中弛みで緊張感を欠いてしまったのが残念。お気に入りのM・ウィリアムスは終始良かった。それにしても、あの歳で何故にそこまで金に固執するのか? その気持ちは貧乏人には理解できないものなのか? ある種の病気なのではないかと思う。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-11-10 00:08:44) |
7.《ネタバレ》 ある日、石油王にして世界一の大富豪の孫が誘拐される。身代金を求める電話がかかってくるものの、金にとんでもない執着を見せるその大富豪はなんと支払いを拒否。命に代えてでも息子を取り戻したい孫の母親で富豪の義理の娘は様々な方策を巡らせるのだが、解決の糸口すら見いだせないままどんどんと追い詰められていく……というお話。御大リドリー・スコットが実話を基にして描いた、なかなか濃厚な人間ドラマでした。いやー、世の中金が全て、お金のない人間は何をやってもうまくいかないという内容でしたね、これ。巨匠の映像美と重厚なストーリーテリングはもはや匠の技。最後まで見応え充分でした。特に、恐ろしいくらい金に執着する守銭奴大富豪を演じたクリストファー・プラマーの憎たらしさは素晴らしかったです。いくら世界一のお金持ちでもこんな人の身内には死んでもなりたくない(笑)。若干ストーリー展開に「?」な部分があるものの、なかなか面白かった。7点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-21 23:31:27) |
6.《ネタバレ》 世界一の大金持ちなのに孫の身代金を出し惜しむ老人の話が、実話に基づいているというのはびっくりだ。税金の控除の範囲で身代金を払うというのも、まるで創作のようだがWikiによるとそこも本当らしい。 前に、子供の身代金を犯人逮捕の賞金にした男の映画があったが、案外この事件がヒントになったのかも知れぬなどと思った。 で、孫は大事と言いながら、身代金を出し惜しみ、最後に側近たちに見限られて死んでいくこの老人、相当興味深いのだが、物語はそれよりもお金のない母親と間抜けな元CIAの男の、被害者合追跡劇(と言っても大したことはしない)のほうが中心で、ちょっとイライラする。 最後の追っかけっこを省略して、金持ち老人の崩壊する様を詳細に見たかった。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-04 18:56:43) |
5.人間の嫌な部分を、バナナの皮をゆっくりむいていくように、じわりじわりと見せつけられるようで、目を背けたいのに、目を逸らすことができない、そんな物語です。こういう映画は、好みがピタリと合う人にとっては、身震いするほどたまらない映画となるんじゃないでしょうか。クリストファー・プラマーは役を演じているだけなのに、プラマー自身を嫌いになりそうです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-06-15 22:47:37) |
4.《ネタバレ》 クリストファー・プラマーを代役に据えて急遽撮り直したことが原因かどうかは定かでないが、全体的にテンポが悪い。誘拐された孫の状況と、その母親が誘拐犯と大富豪の義父の両方と交渉する過程が並行して語られるが、さらっと話が進むので状況をただ眺めるだけのような気分になる。見せ場がとくにないマーク・ウォールバーグの代わりにミシェル・ウィリアムズは頑張っているが、映画の核になるには弱い。やはりケビン・スペイシーがゲティ役を演じてこそ、振り回される回りの人物たちが活きて、この映画の本質が深められたのではないかと惜しい気がする。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-06-15 11:39:39) |
3.「地獄の沙汰も金次第」ではないけれど、ビジネスの成功は勿論、慈善事業も、教育も、犯罪も、人の生死すら、「金」でどうにかなるという現実、むしろ「金」が無ければ何も行動を起こすことすらできないという現実を、終始一貫突きつけてくる。 まさに「この世界は金がすべて」という身も蓋もない現実を、ファーストシーンからラストカットまで言い切っている。 登場人物たちが揃いも揃って「金」という概念に支配され、右往左往する様は「皮肉」に満ちており、深刻な事態を描いているにも関わらず、時には失笑すら禁じ得ない。 しかし、その観客の失笑すらも、この映画世界の内外に存在する怪物のような“二人の老人”による「支配」の範疇なのではなかろうかと思える。 即ち、リドリー・スコット監督による豪胆かつ繊細な映画作りと、緊急登板したクリストファー・プラマーのリアルで精力的な役作りの賜物だと思う。 スキャンダルによりケヴィン・スペイシーが撮影完了後に降板するという非常事態をはじめ、その後のギャラの男女格差問題に至るまで、不幸にも色々とゴタついた撮影現場の苦労は伝わってくる。 正直言って、この映画が本来到達すべき「完成度」に至っていないことは垣間見える。だがしかし、その諸々のトラブルやそれに伴う社会的な“視線”すらも、作品の“味わい”として加味し、驚くべき短期間で纏め上げてみせたリドリー・スコットには感服せざるを得ない。 また、「やっぱりケヴィン・スペイシーで観てみたかった……」という、映画ファンとしての正直な思いも否定はできないけれど、あまりにも豪華すぎる“代役”となったクリストファー・プラマーの強欲かつ哀愁漂う「糞爺」ぶりは脱帽だった。 一見、キャラクターの焦点がぼやけているようにも見えるし、ストーリーテリングはちぐはぐに見える。実際、上手く纏まり切っていない映画なのかもしれない。 ただ、だからこそ、この欲と不条理に塗れた現実世界に蔓延する「皮肉」を、巧みに表現し得たとも思える。 良い意味でも、悪い意味でも、「生々しい」この映画の雰囲気をクリエイトしたのが、御年80歳の超大巨匠であることに、またしても舌を巻く。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-06-07 23:48:53) |