2.《ネタバレ》 佐藤直紀のBGMを例によって盛大に煽情的に鳴り響かせ、センチメンタルなドラマを展開するが、
コミックリリーフのブッチの功労でほどよく笑わせてもくれる。
トラックへのジャンプなど、前半は諄く感じるスローモーションだが、デビルとの対決シーンでは
ブッチのコミカルな動きがスローで強調されて劇場の子供たちも大いに沸いた。
キャラクターで笑わせ、パントマイムで笑わせ、そしてルドルフとイッパイアッテナを仲介する重要なクッションでもある。
学校の調理室を舞台に使うなら、『パンダコパンダ』のようなドタバタアクションに発展させても良いと思うが、
全般的におとなしめで、優等生的におさまってしまった感がある。
それでも、シンプルな「家に帰る」の一歩先を行って独り立ちのドラマは感動的であり、劇場の子供たちの歓声がなによりだった。