25.デクスター・ゴードンの役者ぶりに驚き。何の違和感もありません。当代一流のミュージシャンによる演奏も聴き応えがあります。肝心の「ラウンド・ミッドナイト」については、中盤に冒頭部分の練習風景がサラッと流される場面がありましたが、それだけでもゾゾッと来ました。 お話としてはひたすら地味で、音楽で救われた男がその音楽を生み出した男を献身的に救う物語、といったところでしょうか。まあ音楽さえよければすべてよし、とうことで。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-11-06 20:33:09) |
24.《ネタバレ》 ジャズの好きな人ってカッコイイ人が多いですよね。でもなんか距離置いてた。でも、この映画観て、何か懐かしい感じだなと思ってたら、尊敬して止まない大友克洋氏の初期の漫画だよって気がついた時、俺はあの人にニューシネマを見てたけど、ジャズだったのかも、と思うようになった。この映画は、大友先生を語ると止まらない友人にも薦めます。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2015-10-22 20:03:30) |
23.《ネタバレ》 なんちゃってジャズ好きとしては以前から気になっていた映画やったんですよ。 なんで観なかったかっていうとどうしてもハービーハンコックがダメだったから。 演奏云々じゃないんですけどダメやったんですよ(ジャズ好きなら察しがつくと思いますが)。 もっと前に観ておけばよかった。 出演したジャズメン達みんなイイ顔してます。 ちょっとハービーハンコックも好きになりました(役どころが結構おいしい)。 なによりデクスターゴートンの演奏が素晴らしい。 パリのなんともいえない雰囲気によく合う。 友情がテーマとされているけどどちらかといえば芸術家の孤独は友情も家族の癒しも意味をなさなかったというのが正解な気がする。 自分の名前は永遠に残るという確信をもって孤独のまま死んでいく。 ボビーハッチャーソンが出てるのでプラス1点。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-12 01:25:33) |
22.俳優としては素人のデクスター・ゴードンも自然な演技で好感持てました。フレディ・ハバードもトランペットを吹いてました。本物のミュージシャン達の演奏なので臨場感がありライブハウスみたいで、別なシーンでしたがバター○○役の黒人女性の歌もアドリブっぽい歌詞(字幕)も良かったです。ストーリーの面白さまで入れるとそこそこの映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-07 23:18:45) |
21.《ネタバレ》 作中で語られる、天才について。“毎晩創造することは、出来上がったものは美しくとも、その作業は死ぬほど苦しい”。ひとりの天才プレーヤーの孤独を、物語をあえて作ったりせず、そこにぽん、とあるだけのように描きます。彼を信奉するイラストレーターはそれこそ献身的に支えるのだけど、“天才”の孤高の領域を分かち合うことは不可能でした。家族が集まっての少女の誕生祝いの席で、全く身の置き所を感じられないデイル。そりゃそうでしょうね。アーティストと、社会に順応した幸福感というものは何光年も隔たりがあるものです。孤独を描いてはいても、朴訥と話すデイル役のD・ゴードンは悲壮感が少なく、担ぎ込まれた先の病院で医者を相手に「心のお悩み相談」と丸め込んでうまいこと出てきたり、とどこかユーモラスで素敵な人でした。時折挿まれる海岸や少女と歩くパリの道など映像も美しく、もちろんサックスの音は絹のように滑らか。滑らかすぎて若干眠たくはなりますが。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-03 02:00:14) |
20.実在のサックス・プレイヤーが架空のプレイヤーを演じるジャズ映画。 タヴェルニエが60年代フランスに流出した米国ミュージシャンの中のピアニストをモデルに描く。 デクスター・ゴードンの棒読みと枯れ声に驚くも、役者ではないし慣れると味ともなり。 パリで酒びたりの彼を再びステージに立たせたデザイナー、フランシスの献身的な友情は得がたく、不安定でありながらどこか飄々とした雰囲気が「バード」とは違って重苦しさは少ない。 復帰後NYに戻って娘との会話、「歌詞は?」「音楽にかならずしも歌詞は必要ない」 歌と切り離せぬポップ・ミュージックしか聴かないであろう少女への返答は「インストゥルメンタルの演奏だけで、音楽そのもので感動を与えられるものでなければ」との思いがこめられて、同感。 ロネット・マッキーが歌う"HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON"は情緒あるが、彼には声も楽器、歌詞はムーディな飾りかもしれず、またそれでよいのだろうと思う。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-05 07:00:03) |
19.《ネタバレ》 親切とか友情とかいうよりも、もうこれは献身ですな。身を滅ぼして創造していく芸術家、それにインスピレーションを受ける生活人。この男がイラストレイターってのが、うまい設定。芸術家と生活人の境界にいる。彼の親たちのような「調和のある暮らし」をしてるわけじゃないし、また奏者のように確固とした自分の芸術世界を持っているわけでもない。その両者の間で宙ぶらりんになってるんだけど、ひたすら献身と保護で、芸術家と調和のある関係を生み出してしまう。彼が献身する主人公のサックス奏者のオッサンがいいんだ。デクスター・ゴードン。ボーッと立っててゆっくりゆっくり歩くの。表情はほとんど変化なしで、でもその分、酒をやめると決意するあたりはジーンとしてしまう。あと誕生会のとことか。ただボウゼンと座ってるだけなんだけど、味わいがある(演技の素人を使って味のある芝居を引き出すってのは、イタリアのネオ・リアリズムやら、清水宏やら、ブレッソンやら、映画史で繰り返されてるんだけど、これは映画ってものが「演劇」の発展したものでなく、あくまで「記録」の精神から出発してることと関係があるんだろうな)。日が射す海辺を少女と遊ぶ場面以外は、ほとんど夜か曇天の世界で空気がこもってる感じ。人と人が理想的な組み合わせで出会う、ってのにしみじみ感動させられてしまうのは、そういうことが現実には滅多にないからなんだろう。後を追いかけていったらオレンジジュースを注文していてほっとするところ、などジンワリ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-24 10:06:12) |
18.目で感じられるジャズのかっこよさ。サックスって、音だけじゃなく楽器そのものも奏者も美しく見えるもんだな。こういうところ、映画はいい。しかし、これといいイーストウッドの「バード」といい、ジャズマンの映画は雰囲気は渋くてかっこいいのに、どうも冗長になる。もっとコンパクトでもいいのにな。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-29 22:00:42) |
★17.演奏10点、脚本4点というところでしょうか。デックスの演奏は本当に素晴らしく、ジャズファンの私としてはそれだけで「最高!」なのですが、お話の部分が如何せん面白くない。 実話をベースにしているとはいえ、もっともっと話をこねくり回して、展開の激しい話にしてもいいとおもうんですけどね。これじゃあまりに淡泊かと。 それでもどこかのお話だけチャラチャラして、演奏は激ショボのどこかの女子高生コメディムービーよか全然いい出来と思いますけどね。 【民朗】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-10-31 11:34:26) |
16.演奏シーンはさすがにそれなりの迫力がありますが、それ以外が何ともはっきりしません。登場人物同士のボソボソ喋るやりとりが延々と繰り返されるだけで、音楽を媒介として発せられるはずの感情表現も何もあったものではない。音楽によりかかってそれによる魅力を演技や台詞で表現しないのでは、ジャズに対しても失礼ではないでしょうか。演奏シーンに4点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-06-15 22:48:12) |
|
15.予備知識なしで見たんで、いきなりスコセッシが出てきたのには驚きましたね(笑)。しかもいつもと同じような早口で。作品自体は、まぁ、、、あと10年後ぐらいにもう一度見ましょう。おっちゃんの台詞が孤高なもんでよくわからなかった。 【あろえりーな】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-15 00:39:07) |
14.私はジャズが好き。そして自分も先日テナーサックスを購入し、ライブ演奏を夢見ています。そんな自分にとってこの映画はモチベーションをアップさせてくれるものとなりました。もっと練習してあんな味のある演奏ができたらかっこいいなーと。映画のテンポはかなりスローで、少し長い。発展があまりない前半はけっこうダルイ感じがしたけれど、主人公デイルとフランシスの距離が近くなっていくにつれて、この映画のスローさが心地よくなってくるといった感じ。ジャズバーでの演奏シーンは見ているこっちがたばこの煙と酒と場の雰囲気とそしてジャズに酔ってしまいそう。数々の曲目が演奏されているけれど、1番好きな曲は実はバターカップが唄う、あの軽快な曲だったり。ジャズファンなら誰しもが憧れる本場のBLUE NOTE。私もいつかあんなジャズバーで酔いしれてみたい。 それにしてもあのNYかぶれの早口アメリカ人はマーティン・スコセッシだったとは・・・! 【未歩】さん 7点(2005-02-21 19:47:49) |
13.音楽はかっこいいです。でも、かっこいいジャズを観たいなら、(この)映画でなくてもいいかも? 【よしふみ】さん 5点(2005-01-14 00:07:40) |
12.私はジャズ演奏者や曲目に詳しいわけではありませんが、ジャジーな雰囲気の酒場でお酒を飲むのは大好きです。この映画はそんな酒場のBGVが合う作品ですね~。これはアメリカ作品ですがパリが舞台となっているためおフランスのパヒュームが漂います。ホンモノが醸し出す、ゴードンのジャズプレイヤーとして演奏、その頬のふくらみ具合、指使いなどはうっとりとしてしまいます。彼にインスパイアを受けたフランシス、彼を配置することでデイル・ターナーの神格ぶりを描くのですが、フランシスや彼の娘とターナーとの会話がミニマムで、そのことでよりフランシスとターナーとの関係に深みが増しています。海岸での広がりある開放感あふれるシーン、「世界は丸裸で・・・」と語るターナーとそこに挿し込まれるフランシスの娘のショットにはしびれました。そしてニューヨークでのターナーの孤高ぶり・・・。ターナーの映写に微笑を浮かべるフランシスの表情、彼の表情はこの「ラウンド・ミッドナイト」に魅了された人が浮かべているであろう表情のようにも見えました。さてとジャズのCDでも借りに行こうかな~、と思った人がきっと多い一品であります。え~っと返却日はいつだったかな? 【彦馬】さん 9点(2004-10-24 22:18:57) (良:2票) |
11.ジャズのことはよく知らないけど、好きなので見応えあった。終始静かでムーディな雰囲気に包まれていて、観ていて心落ち着く映画だった。デクスター・ゴードンのハスキーなその声には、演技ではない本物の深みがあると思う。しかし、ちょっと眠たい…。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2004-04-17 17:24:59) |
10.雰囲気で見る映画ですね。ここがどうだったから感動!!!っていうわけではないのだけど、雰囲気が強烈に頭に残るっていうか、、。米映画なんですけど仏映画っぽい感覚で見てました。ジャズがとても素敵でした。 【カルーア】さん 7点(2004-04-09 23:27:14) |
9.ジャズが好きな人にはとても楽しめると思う。 デクスター・ゴードンの声はとても素敵。 ストーリーよりも音楽を堪能できる作品。 【kokayu】さん 6点(2004-03-16 23:40:11) |
8.雰囲気のいい映画ですね。ジャズは普段聴かないけど、心地よくて思わず心に染み入っていく感じでした。デクスター・ゴードンが自伝を演じているかのような存在感で、デイル・ターナーという人の魂を受け継いでいたかのような感じがしました。あのしゃがれた声や、大きな体でおぼつかない足取りが印象に残っています。 |
7.ちょっと音楽疎いのでよさがわからず、全然入れなくて眠かった。演奏者とか知ってることを前提にした映画だろうからきつい。主演のデクスター・ゴードンがすごい声が低くて渋いなぁと思った。字幕じゃないと聞き取りにくいだろうなぁと思った。 【バカ王子】さん 4点(2004-02-23 22:00:49) |
6.もう少し人間的な交流・葛藤が描かれているのかと思ったが、音楽がメイン作品になっていたように感じた。ジャズにあまり興味がない私にとっては退屈であった。 |