80.《ネタバレ》 まずオープニングが抜群にオシャレで、俳優も音楽も街並みもカッコ良いのだけど、筋がシンプルにもかかわらず絶妙にわかりにくく、カタルシスもない。印象には残ったものの面白い作品ではなかった。すごいと思ったのは、中盤のカーチェイスや、終盤の滑走路でのチェイスシーンに音楽が入ってない。現代の映画ならここぞとばかりに煽るBGMを入れたことだろうが。果たしてアクション映画にBGMは必要なのだろうかと、変なことに思いを巡らせてしまうのであった。 【すらりん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-05 00:03:06) |
79.《ネタバレ》 -Bullitt- 人名。ブリット群って地名にもなってる。 中学か高校の頃にテレビで観て、これぞハードボイルド!マックイーンはカッコいいなぁって思わせてくれた作品。 フランク・ブリット=刑事。ロクに寝てないのに叩き起こされて仕事するところとか、食事がTVディナーや病院食だったり、まさに職業を擬人化したような人物。これで自分の不運をボヤいていたらダイ・ハードだ。タートルネックにホルスターぶら下げたスタイルも特徴があって、一時期の刑事スタイルの完成形だったように思う。 ストーリーをろくに覚えてなくて、今回久しぶりに鑑賞。オープニングがめちゃくちゃカッコイイ。撃たれて重症のスタントン刑事に付き添ったりは、その後の一般的な刑事ドラマだと、すっ飛ばしそうな描写だと思うから、この映画にリアリティを増す要因になっていると思う。 本作の目玉と言えるカーチェイスが中盤に挟まれる。マスタングとダッジ・チャージャーのアクションは確かにカッコいい。犯人グループが中年~初老の男というのは、今の目で観ると新鮮。最後の空港での追跡も印象的。滑走路で飛行機を横目に犯人を追うシーンは、想像以上に大変だったんじゃないかな。 '68年の作品で以降の刑事アクション作品に与えた影響は計り知れない。ただアクション映画の恒で、カーチェイスも空港のアクションも、後発作品に、より派手により大袈裟に上書きされていった結果、今の目で観ると目玉とするには物足りなくも思えてしまう。 やはり偽ロスが隠れ家の鍵を開けた理由がわからない。奥さんを助けるための取り決めとかだろうけど、物語がブリットの掴んだ情報だけで進むからか、観る側として消化不良に思えた。チャルマース上院議員も、もっと事件に絡んでたんだろうけど、ブリット視点だから説明不足なのかな。その辺も“刑事=警察組織の歯車”を描きたかったんだと納得するしかないか。 スルメ要素とツッコミ要素が多そうなので、期間を開けてまた観てみようと思う。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 5点(2022-05-15 20:22:01) |
78.マックイーンがマスタングでサンフランシスコを疾走する。ある意味それが全ての作品なんだが、マスタングの対比としてノロノロ走るVWビートルの存在もアクセントになっているのを見落としてはならない。 |
77.《ネタバレ》 この時代の空気感と街並み、そして並んでいる車の形がなんとも言えない雰囲気を醸し出している。しかもマスタングから356って、センス良すぎだぜ。 そして役者に多くを語らせず、観ているものに考える余地を与える。 こういう映画、最近ではもう撮れないんだろうなあ。 警護していた証人が別人で、本人は高飛びなんてありきたりの筋書きなんだけど、ドラマチックに描こうとせず、淡々と証拠を積み重ねていく手堅さが渋い。そしてジャクリーン・ビセットの美しさに頼らない、ほのかなロマンスも丁度いい。 もちろんスティーブ・マックウィーンの喋らない演技も素晴らしく、ブリットという権力におもねらない無骨な刑事を見事に演じ切っている。 この人をアクション俳優だと思っていたが、『パピヨン』を観てから印象ががらりと変わった。 そしてロバート・ドュバル。どんな配役かと思っていたが、まさかのタクシー運転手。しかしその存在感は相変わらずで、こういう所に手を抜かない映画作りに改めて感嘆。 オープニングも今見ても最高にスタイリッシュで、文句なしのいい映画。 |
76.サンフランシスコの坂道を駆け巡るカーアクションが話題になった作品。 イーストウッドも「ダーティハリー」シリーズの中でもやったし、 後の作品にも影響を与えたと思われるこのカーアクションは60年代という時代を考えると見応え十分。 しかしそれだけではなく、ある事件の証人の保護をめぐり、 マックイーン演じる刑事が政界や警察上層部からの横やりにも負けずに奮闘する ハードボイルド・サスペンスとしてもまた、見応え十分の作品になっています。 やはりマックイーンには何かとたたかう、こういう寡黙な男の役がよく似合います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-29 15:10:02) |
75.《ネタバレ》 1968年のサンフランシスコ。建物などの街並みが今とほとんど変わっていないのに感動しました。この映画はマックイーンの渋さと共にサンフランシスコの坂道のカーチェイスシーンで有名ですが、コンビニで冷凍食品をどさっとまとめて買うシーン、病院でサンドイッチと牛乳をもらって簡単に夕食を済ますシーン、殺人現場に居合わせた恋人を死体から見えない場所に移すシーン、射殺した犯人の顔に自分のジャケットをかけるシーン、など、単なるクールな刑事ではなく彼の人間性が見えてくるディテールのシーンがとても印象深いです。傑作です。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2019-05-05 15:33:41) |
74.ハイライトのカーチェイスのシーンは、さすがに迫力があります。昨今の映画に比べれば、スピードは遅いし派手さもない。しかし、いかにも「リアルに撮ってます」という感じで、いつか本当に事故るんじゃないかとヒヤヒヤしました。この感覚、どこかで味わったことがあるなぁと思ったら、しばらくして思い出しました。浅草にある「花やしき」のジェットコースターです。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-06-21 23:58:31) |
73.《ネタバレ》 本格的なカーチェイスが評判となった作品だが、今のカーチェイスに慣れてしまった目で見ると平凡に感じる。カーチェイス目当てに見たら失望するかも。ただ、当時これを見たらビックリしただろう。S・マックィーンとジャクリーン・ビセットの2ショットは絵になる。ロバート・ヴォーン演じる上院議員にもっと何か裏があるのかと思ったが、何にもなくて拍子抜け。 【飛鳥】さん [CS・衛星(吹替)] 3点(2015-06-01 00:02:24) |
72.見たときはそこそこに面白いと思いましたが、あまり印象に残らない映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-31 12:58:44) |
71.《ネタバレ》 冒頭のバシッと決まったファーストシーン、 マックィーンと犯人の壮絶なカーチェイス、 ラストの銃撃。 正に名のとおり「ブリット」な映画。 それ以外は極普通の刑事ドラマという印象 ちょっと退屈に感じてしまうシーンも多かった。 それほどマックィーンのスタント抜きのアクションが凄すぎた。 中盤のカーアクションなんか凄いぜ。ウォルター・ヒルの演出もあって凄いのなんのって! 「めまい」や「恐怖の報酬」みたいにジリジリ迫る緊張も良いが、スピーディーな破壊力を見せ付けるカーチェイスはやっぱりカッコイイ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-29 18:32:15) |
|
70.《ネタバレ》 あれ?こんな映画だったっけ? 幼いころに見た記憶のあるマックイーンの代表作(と言われていた)。確かにカーチェイスのシーンは魅力が有った。BGM等にたよらず、現場音だけのシーンは今では貴重。個人的にはハイウェイでコケたバイクが気になったけどね。 でもドラマの内容は、どうも話のつじつまが合わないシーンが多く、???の連続ばかり。録画して再々見直しあ-そうなの。と感心するもさらに????が増える。 どうもアクションシーンとマックイーンの「・・・」の絵ばかり目立つ映画。 おまえはゴルゴかっ!! 見方を変えれば、マックイーンの寂寥感、孤独、等の男の魅力たっぷりな映画ですな。 わき役も渋くていいですぜ。まああっという間に終わるので、酒でも飲みながら見て下さい! 追伸:テーマ曲や挿入曲はあ・の・ラロ・シフリン。スパイ大作戦、0011ナポロンソロの主題曲の作曲家です。これは聞きものですぜ。(ソロ役ヴォーンも出てます!) 【亜輪蔵】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-15 15:16:25) |
69.すごく面白い作品でした、俳優陣がいい味でていましたね。 【SAT】さん [地上波(吹替)] 6点(2013-09-10 22:33:52) |
68.やはりカーチェイスと空港での追いかけっこでしょう。それとストーリー的にはブリットの自分で自分を追い込んでいくタフネス、マックイーンらしい役柄でカッコいい 【よいしょ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-07 19:58:37) |
★67.《ネタバレ》 はい、白状するとサンフランシスコ住宅街のカーチェイス目当てで観ました。件のシーンはあの急勾配の坂道を物凄いスピートで車が駆け抜けるのは凄い迫力でした。CGなんてない時代、ただ凄いスピードでかっ飛ばせば映画として成立するんだなぁと思いましたね。 しっかしストーリーの方はどうも乗り切れず。まあ私がハードボイルド物が苦手なこともあるのでしょうが、主人公は何時もムッツリしている癖に無条件で美女にモテモテで、一度は彼女に警察の仕事に愛想をつかれるものの、最後にはキッチリ帰ってくれているという都合の良さ。しかも裸で待ってるって巫山戯んじゃねえ。そもそも彼女が「あんたは警察の仕事に慣れすぎちゃて、無感動になってしまったのよ!」って主人公を詰りますが、そんな話してましたっけ? 一番キツかったのはクライマックスの空港での犯人との追いかけっこ。いくらなんでも主人公たち犯人を取り逃がしすぎ。相棒は空港の警備員に援護を頼むが、来るのはなんと一人!もっと連れてこいや。しかもこの警備員と相棒が全く役に立ってない。何の為に登場させてるんだ。今の厳重な警備状態とは当時は違っていたのでしょうが、犯人がいきなり飛行機のドアをガラッと開けて飛び降りたり、一度は飛行機に乗ってたのに拳銃を持っていたり(今から高飛びって時にそんなリスク負わんだろ)、相当に白けて見る羽目になりました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-06-29 06:18:02) |
66.《ネタバレ》 常に死と隣り合わせの寂漠たる刑事の日常を描く野心作。残酷な犯罪に不感症になっていく刑事の悲劇を描きたかったのだろう。強烈なガン・アクション、スピード感あふれるカーチェースは見応えがあるが、肝心なサスペンスの妙味がない。ちょっとしたカットで描く独特な人間ドラマ、凝ったカメラワーク、俳優などは一流なのに、あまりにもお粗末すぎる脚本が作品を台無しにしているという勿体無い作品。 冒頭、組織の金をくすねたジョン・ロスが殺し屋に襲われる。弟の援助を得て車で逃走するが、駐車場で待ち構える殺し屋に至近距離から何度も撃たれても当たらない。殺し屋失格だ。ジョンの身代わりのレニックが指示通りにホテルで手紙を受け取ろうとするが、手紙はない。どうして?2つしかない支持書きの1つをペンで消す不自然さ。裁判の証言に立つ予定のジョン(実はレニック)を警察が保護するが、ホテルから移動して保護下に置くことをしない。殺し屋がくるが、わざわざフロントから電話をよこすまぬけぶり。レニックとは段取りがついていたはず。刑事はもっと間抜けで電話で上司に支持を仰ぐ始末。殺し屋は何故か、刑事の脚とレニックの胸を撃ち、とどめを刺さずに去る。次にレニックが運ばれた病院を襲うが、何故か看護婦が男の姿を見ただけで叫び声をあげる。刑事がレニックの女の居場所に行こうとするが、あいにく警察車両がなくて、仕方なく恋人と恋人の車で向かう。そんな馬鹿な!ホテルに着くと、女は殺されていた。殺したのはジョンだが、何故殺した?レニックに旅券を用意させて受け取ればよいだけ。カバンの中身の服がすべて新品なのも謎。ジョンのいる飛行機の座席までわかっているのに逮捕できない。単独行動するからだ。ジョンが拳銃を持っているのもありえない。最終的にジョンを射殺する刑事。証人が消えて組織の勝利。刑事は家に帰って、恋人の待つベッドへ。恋人「暴力と死に囲まれた仕事で不感症になってる」と批判していたのに、いつのまに仲直りしたの。いわくありげな上院議員も刑事の上司も恋人もあまり物語に絡まないのも不満。 最大の謎はレニックがドアの鍵を外した理由。ジョンとどういう取り決めがあったのか?刑事が撃たれて逃走する予定なのはわかるが、殺し屋はどうやってあの場所を知ったのか?ジョンがチクったのか。刑事の買い物姿を描くより、そこのところを描いてほしい。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-09 17:44:01) (良:1票) |
65.《ネタバレ》 スティーブマックインの渋さだけでお腹いっぱい。刑事モノなのに最後まで銃を使わないという演出。粋すぎる。オープニングのかっこ良さは異次元レベル。最高。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-06-10 23:02:58) |
64.《ネタバレ》 マックィーンの人柄そのままのような渋さ。ジャクリーン・ビセットがとりあえず的に登場するのは さし色がないとあまりに味気ないと制作側も考えたからかしら。 アナログならではの無骨なカーアクションが圧倒的。悲鳴も台詞も一切なし。車体同士のがしんがしんとホイールがはずれる衝撃音のみ。見てるこっちが車酔いしそうになった。お話は余計なエピローグ一切なくだーん、と終了。渋い。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-05 13:40:43) |
63.終始単調で暗ーい感じで、終わるまでがえらく長く感じました。デコレーションであれこれ頑張っても、肝心の事件の解決自体にスリルが乏しいのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-06-11 01:57:48) (良:2票) |
62.10年前にヒッチコックがねっとりゆるゆると迷宮へ導いていったサンフランシスコの坂道が、サーキット場に変貌する。ボンボンと弾むのがいい。最初は本作もゆるゆるとスタートするの。視野が制限される斜面の街を生かしている。追うものと追われるものが入れ替わって、バックミラーに車が浮き上がってくるあたりの安っぽいズームアップが、わけもなく嬉しい。ベルトを締めて急発進。この序破急の序から破に移る気合いが、アクションものでは大事だな。スピードを制限させていた斜面の特質が、ここで車をボンボン弾ませる特質に移行する。悪漢たち、運転してるのが一見銀行員風、助手席が一見老教授風と、これ見よがしの悪人顔でないのもいい。終始無言ってのも大事(「しめしめ、うまく撒いたぞ」「ゲッ、まだついてきやがる」「よーし、いっちょう撃ったるか」などといちいち喋ってるとこを想像して下さい、いかに興ざめか)。で銃が登場して破から急に至る。段取り通りの展開と言えばそうだけど、でもこの映画からなんだろ、カーチェイスの作劇法が確立するのは。車だけでひとつのシークエンスを埋め切った潔さが立派。それまでだと車の疾走は、なんかのアクションと次のアクションとを繋いでいる役割のほうが多かったんじゃないかな、印象で言っちゃってるけど。というわけで、この中盤のカーチェイスが見どころとして目立ちすぎるため、あと病院や空港でもいろいろやってはいるんだけど、そっちの印象が薄くなるのが、作品としてはアンバランス感があってちょっと損してる。死臭漂う職場で生きる男の悲しみ、ってのもテーマっぽく出しているが、あんまりマックィーンには似合わない。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-10 10:15:18) |
61.《ネタバレ》 結構地味な印象で ちょっと展開にメリハリないような(彼女は超カワイイ) でもそんなこんなでもやっぱり絵になるねぇマックイーンは かっこいい男はなにやってもカッコイイね 制作年を考えればカーチェイスシーンはスゴイ 空港のシーンとか結構危ないよコレ やっぱり本作品はマックイーンのカッコよさを味わう映画であるかとオモイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-08 14:42:04) |