81. 小学生の頃、大画面の映画館で観た時は、プラネタリウム以上の感動、いや不思議な体験をしました。でも不思議という実感はないんです。全てが不思議と思わなかったんです。原作は未読でした。 しかし、最近再び観賞したときは開始30分で睡魔が襲ってきました。 大人になって失ったものに気付きました。 「カンパネルラ」と叫ぶ声優さんの声は未だに私の心に響いています。 私にも「カンパネルラ」のような友人がいました。 でも、成長していくうちに他に友達も出来て、「カンパネルラ」はうっとおしい存在になってくるんです。そして気付いたら自分の前にはいなくなって…。 今、「カンパネルラ」は何をしているのだろう。 蠍になって自分を犠牲にする勇気はありませんが、私のカンパネルラは今どうしているのか、この映画を久々に観賞して思い出しました。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-14 00:21:14) (良:2票) |
80.どことなく東欧のアニメのような、素朴で日本離れした雰囲気が漂っている。 知らされなければとても日本製とは思えないような独特すぎる作風。 原作の時代を反映したような、絵の暗さとしんみりした雰囲気が特徴。 1985年という時代の日本に、よくこんなテイストのアニメを作ったものだと思う。 全体的に深い意味はなく、ただ奇妙な出来事が続くだけのストーリーだけども、 日本の劇場アニメのなかでもひときわ異彩を放っており、一見の価値はある。 寝ているあいだに見る夢を、起きているときに見ているような奇妙な感覚を得た。 静かにひたるような映画だと思う。 しかし、猫だけの世界と思っていたのに、後半になって急に人間が現れることだけは なんとも興ざめで、いただけない。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-13 16:24:43) |
79.宮沢賢治は児童文学の巨匠とされるが、「児童」の頃何作か読んだ印象としては、筋は追えるものの、感性的に難解でひどく置いてけぼり感をくらうイメージが強く、この映画の原作も、その例に漏れなかった。長じてからストーリーをぼんやりとしか覚えていない状態で本作を鑑賞したわけだが、意外なことになんともすんなりと世界観が入ってきたのである。またこれも意外だったのだが、この「猫」のアレンジで感情移入しやすくなってたのにも驚いた。鑑賞後、原作を読み直した。映画はなかなか忠実に、そして実に解りやすく世界観が映像化されてるのが解った。あの置いてけぼり感はもう無かった。そして何作か他の宮沢作品も読み返してみた。のめりこんだ。私は宮沢賢治の童話は「大人のための童話」なのだと思う。無論感性の強い子供が読んでも入り込めるのだろうが、大人が触れるとあの世界観がまた違った感覚で入ってくるような。この映画は原作を愛する人のイメージを損ねずかつ、作品を解りやすくするという、ある意味での「映画」としての機能を果たしている作品のように思う。宮沢賢治の世界への「導入」として打ってつけなのではないか。子供も大人も、宮沢作品をどこか敬遠している人に、かえって勧めてみたい映画。 【あっかっか】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-03-27 13:12:09) |
★78.ジョバンニもカムパネルラも出来すぎた子供で、人間のまま映像化したら嫌味っぽくなっていたはず。猫にしたことで、それが無くなって感情移入し易いんだと思う。神秘的で引き込まれます。 【無駄】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-12-17 00:42:30) |
77.小学校の時、先生に3回くらい見させられました。当時からこの映画が大好きでした。始終暗くて、哀しい悲しい物語をたくさん乗せた列車の雰囲気が重々しいんだけど、なんだか放っておけないような‥不安で仕方がないんだけど、最後まで見届けなくなる。カムパネルラの悲しさ、ジョバンニの悲しさがわかる気がする。最期の絶叫はやっぱり胸に迫る。あと、あの白い鳥はおいしそうだ! この映画は大人になってから初見したかったな。でも先生が見せてくれなかったらこの映画の存在を知らなかったかも。感謝だなー。 【まりんこ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-12-14 23:32:38) |
76.う~ん日本アニメ最高。音楽も最高。 原作を読んだ事ないが、この世界観をアニメで作り出した コトに感服するよ。小さい頃に劇場に観に行って その時の記憶がスゴクキレイな映画とインプットされてて 最近、観直したが昔の記憶は正しかった。 それにしても80年代の劇場アニメは名作揃いだなぁ。 【突っ込み】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-05-21 14:55:12) |
75.《ネタバレ》 雰囲気は統一感があって嫌いではない。やはり、カムパネルラがジョバン二の前から消える、列車の場面。ジョバン二の叫び。原作も映画も、いつでも泣いてしまう。辛気臭い猫の表情とか、全体の暗さとか動きのなさとか、アニメとしてのマイナスをおぎなって余りある、クライマックスの余情。 【hatoya】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-23 21:06:09) |
74.小さい頃に一度観て、ワケが分からず、大人になってから再見。 宮澤賢治の世界が巧く表現されていたように思う。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-13 00:08:48) |
73.《ネタバレ》 登場人物が猫という以外は、宮沢賢治の作品を忠実に再現してると思う。どこか哀しい雰囲気もたまらない。旅をしている気分になる。旅の終りが近づくにつれてのあの物悲しい気分である。その旅の終りが、最大の友との永遠の終りならなおさらだろう。音楽も秀逸である。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-09 22:58:37) |
72.中学生の時、親がレンタルしたのを何気なしに観て、それから返却の日までほぼ毎日観続けたのを覚えてますね。まず、音楽。これは素晴らしい。ほの明るい曲が流れたと思えば、不気味さをかもし出す「ドゥロロロロロ」なんていう音が場を盛り上げ、心臓がゾクゾクしました。絵も素敵ですし、ネコちゃんもかわいいです。ザネリがいい味出してますね……いいよザネリ。 【南の二等星】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-23 02:48:57) |
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71.「銀河鉄道の夜」は嫌いじゃないです。 でも、あくまで読み物として、ある時期の人間に有意義な代物。 車窓の眺めを追うだけの内容ですので映画になんて向いてない。 しかも、無味乾燥な演出。えらく冗長で眠たくなる。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2007-08-21 21:31:20) |
70.宮沢賢治の世界を見事に映像化した作品。原作は短編集で他の話も賢治の独特の世界観が漂う。特にこの話はまだ未完成だと聞く。たしかに原稿が無い旨、記載されている。それでも、これだけ幻想を心地よく味わえる作品も珍しい。主な登場人物を猫と描写したことがまた深みを与えている。挿入曲であるドヴォルザークの交響曲「新世界」家路が心に響く。小学校の下校の音楽に使われていたのでより感慨深い。当時、この曲を聴くと必ず、何ともいえない寂しい気持ちになり、早く帰らなきゃと何故かおしっこがしたくなるような感覚に襲われ焦った記憶がある。 【カリプソ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-02-17 14:50:36) |
69.《ネタバレ》 子供のころ原作を読む前にこの映画を先に見たのですが、まず音楽がいいです。幻想的な世界観もうまく表現されています。タイタニック号の乗客と話をするシーンとカンパネルラがいなくなってジョバンニが「カンパネルラー!」と絶叫するシーンが忘れられない。 【あんぐれーず】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-02-01 00:22:05) |
68.はっきり言って、あまりにも退屈で最後まで観るのが辛かったです。1つ1つのコマ切れのエピソードが抽象的すぎて、物語の筋がいつまでたっても見えてきません。ようやく物語として受け入れられるようになったのは、エンディング目前のところからでした。宮沢賢治の原作を読んでいなくて論じるのは横柄かもしれませんが、とは言え、この映画は観たわけですからこの映画そのものを論じる資格はあると思っています。なんだか、「想像力を膨らませて、あなた好みの物語を創作して下さい」とでもいった、絵だけで文字の無い絵本を読まされているような気分でした。これは子供向けですか?子供がこんな退屈で長い映画を最後まで我慢して観られるとはとても思えません。 |
67.《ネタバレ》 今でも一番大好きなアニメ映画。 現在はやっているようなお金をつぎ込んで作ったようなものではなく あくまでアニメとしての王道。 どんな状況でも漂う激しい切なさは何がそうさせるのかは分からないけど ラストに近づくにつれてどんどん悲しくなってしまう。 全てのシーンを見てもとにかく不思議で綺麗な雰囲気が漂い 二人の距離の曖昧さがただ、ただ、切ない。 今見ても名作。 【05】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-11-05 16:03:52) |
66.原作読んだことないんです・・。 原作読んでから見れば良かったかな・・なんてちょっと後悔したりしてます。。ハイ 【junneisan】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-10 14:37:28) |
65.《ネタバレ》 宮沢賢治の作品を映像化するのはかなり困難だと思います。特に名作『銀河鉄道の夜』は難しい。たとえCG全盛の時代になっても『指輪物語』のように何百億かけたからといって出来る訳ではありません。(タイプの違いでありどちらが良いという事ではありませんので、あしからず。)それだけ幻想的な世界であり、それぞれが頭の中でイメージしているものが違うと思います。そんな中、本作はアニメにする事によって無理なく映像化しているのではないでしょうか。ちょっと暗くて怖い雰囲気が漂うのも賢治の世界に合っていて良いです。死者の列車や真の幸福を見つけるという内容は、真面目な仏教家であった賢治らしく彼の作品の中でも哲学的ですけれど、押し付けがましい感じはないのですんなり入れます。また人間ではなく猫にしたのも入り易かった要因だと思います。賢治の作品には擬人化された動物たちが多々登場しますから違和感がないです。ただそれだけに原作を未読の方がご覧になると、原作の主人公も猫なんだと勘違いしてしまう恐れもありますね。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-07 17:56:27) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 不気味な音楽。どことなく懐かしい色をしてる画面。少しくぐもって聞こえる声。死者の旅は不気味で、厳かですね。ねこ教授の歩き方さえ不気味です。エ、あれ、こわいですよ?ちっちゃい子が見たらトラウマになりますよ??それからストーリーには関係ないですが、章が変わるごとにドンッと真っ黒になって白字で副題が出る、あの演出がまたかなり恐怖感をあおります。私はなにか異様なものを見てるんだな、という気持ちになる。暗い。不気味。恐怖?畏怖。 蛇足かな~蛇足だな~と思いますがこれ言っていいですか?カムパネルラはなぜ南十字星で降りずに石炭袋へ行ったのか?友達を助けて自分を犠牲にしたのなら、タイタニック号に乗っていた人間然り、南十字星で降りられたはず。一見解として聞いてもらえますか? 手を伸ばせば助かったのにあきらめた。死にたくない!となぜか強く思えなかった。自分でやめたのです。神様はこれを「自殺だな」とみなし、自殺した者は南十字星で降りることができない。石炭袋へ行く運命にあると。 カムパネルラの父親は見るからに洗練されていてエリート。そしてあの冷静さ。カムパネルラは「教養深い両親のもとにに生まれ、(自分が)知的に洗練されていることに最近少々息詰まる思いをしている」なんじゃそりゃ「幼くして家庭のことに気遣いばかりしている」そのうえ「優しいから友達に対して傲慢にもなれない」「生より死のほうが安らかと思う」当時最先端の知的少年だったんでないでしょうか。一昔前ゆえか、死が純粋。 【ムーンナイトロンリー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-02 17:11:34) (良:1票) |
63.レンタルビデオとか知らなかった幼い時に、TVで偶然みて、それから何度となくTVで見ている。不思議なときに現れ、放送していると必ず見てしまう。この世界に身を浸していたいと見ているとき思う。現実逃避に最適 【サイレン】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-15 09:42:47) |
62.大傑作!!言うことなし! 音楽もいい!!未見の人は見て損しないです。 【承太郎】さん [映画館(吹替)] 10点(2005-11-08 22:21:28) |