45.あの訳が分からない『殺しの烙印』の続編なのだから、これくらい目茶苦茶でちょうどいいのではなかろうか。 オープニングの狙撃されたジュリーがニヤリと笑った所で「スーパー!テレレッテテ・テッテテ…♪」と鳴り響く『サイコアナルシス』を持ってくる辺り、センスが素晴らしいと思った。格好いいオープニングが終わると、今度は江角と山口の下手な芝居を見せつけられる。ちゅーちゅーたこかいな。下手な演技もギャグの内。きっとわざとやっているんだろう。じゃなきゃこんな江角の大根演技にOKなんか出さないでしょう。普通の監督ならね。しかし普通ではないこの監督のやることは予想もつかない。もはや、面白いとか面白くないとか議論する事すらバカバカしくなる。この監督にとってはやりたいことを全て詰め込んで、きっと大満足なんじゃないだろうか。監督のどや顔が目に浮かんでくるようだ。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-03 04:46:08) |
44.すごい退屈だった。 意味とか無くても良いのかな。 そういうもんなんだろうか。 【黒猫クック】さん [映画館(邦画)] 1点(2011-09-25 04:53:17) |
43.この監督さんは芸術家(映画人)ではあるけれどもエンターティナーではないんだよなぁ。 これなら「殺しの烙印」の方が数倍も面白い。 素晴らしい感性をしてらっしゃると思うんだけど、これ見よがしにされてもついていけるのは業界人か映画通だけでライトユーザーには辛いかなぁと思う。 「オペレッタ狸殿」も然りだったけど、本作も見る分には最高だけど観るには耐えれないという意味で評価は厳しめです。ファンの方すいません。 【シネマブルク】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-09-24 20:54:59) |
42.鈴木清順は大好きな監督だし、本作でもその年齢を感じさせないB級臭さを残した圧倒的な色彩感覚に驚愕した。 しかし、個人的に主演女優が気に食わぬ。江角マキコ。というか、受け付けませんでした。 【せかいのこども】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-12-12 10:41:24) |
★41. とにかく見ててハラハラドキドキした。ストーリーの展開とか、この映画の出来、不出来にハラハラするんじゃなくて、ただただ映像が刺激的なのだ。鼻血もんだ。目の裏に火花が散るとはこういう感覚じゃなかろうか。当時80歳近い監督がこの映画を作ったことにただただ感服。本当に若い人たちは負けてられない! 【あした】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-10-22 21:09:12) |
40.何だかよく分からないシーンもあるのですが、痛快なまでに単純な物語を見失うほどでもありませんので、それぞれの部分部分でも楽しいですし、何よりこの映画は露出度が低いにもかかわらず、とてもエロティックで官能的です。 D・W・グリフィス監督は「映画とは女と拳銃」と言ったそうですが、まさにこれは〝女と拳銃〟で出来た映画であります。とても気に入りました!・・・「具体的にどこが良いの?」と問われれば上手いこと説明できず「ちゅーちゅーたこかいな」と答えてしまいそうですが、とにもかくにも気に入ったのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-28 18:26:12) |
39.アバンギャルドですね・・・・。しかし、根底にあるストーリーがわかり易かったので流れもつかめましたし、鮮やかな色彩やセットの芸術性など見どころが一杯あるので、「次は何がでてくるんだろう」とワクワクしながら見てました。鈴木清順監督の作品は初めてみたのですが、他の作品を見てみたいですね。発想力の凄さに感服いたしました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-09-14 12:33:59) |
38.《ネタバレ》 映画ってのは「見る」もんなんだ、と思わずにはいられない。構図力(合わせ鏡を使って背後にいる敵を振り返らず射殺!)とか、色彩感覚(雛人形に降り注ぐ花びらの嵐!)とか。視覚を完全に魅了された、という感じ。したがって、江角マキコの台詞まわしが微妙にぎこちなかったのも欠点ではなくなり、むしろ彼女ならではのキレのいい動きと「着物にブーツ」という独特のスタイルを着こなすセンスが強烈な印象として残る。後半、ちょっとダレたけど、それをカバーして余りある美意識に酔いしれました。 【黒蜥蜴】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-03-21 06:54:29) (良:1票) |
37.『ツィゴイネルワイゼン』なんかは意味不明でもそれなりに面白かったんだけど、ここまでくるとついていけなかった。さすがにこれほど支離滅裂だと退屈で仕方がない。途中で観るのをやめなかったことを後悔している。 『エル・トポ』を思わせるシュールな決闘は、前半に登場する"生活指導の先生"や"外科医"との闘いまではまだ面白かったものの、後半はもう退屈で退屈で……。棒読み台詞は寒々しくて冷めるばかりだし、江角マキコはいろんな意味で浮いている。 映像美も理解できない。この人の映画は好きだが、画が美しいと感じたことはあまりなくて、むしろ古ぼけていてダサいと思う。とくに死者の小船の場面、まったく美しくなく、ただきらきらが鬱陶しいだけ。何がしたいんだ。 唯一、樹木希林と加藤治子の夢語りの下りは光っていたように思う。彼女たちの常軌を逸した夢のイメージ、首筋がぞわぞわするような落ち着いた語り口が素晴らしかった。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2006-02-05 01:02:11) |
36.「 ヒロインの 大根演技に シラけるも 少女のヌードが やけに眩しい 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
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35.観客と清順カントクとでにらめっこ、勝ち残り一発勝負って映画でしたね、これは。「にらめっこしましょ、あっぷっぷ!!」・・・俺は真っ先に討ち死にしたクチです。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-06-04 17:04:30) |
34.噂通りのワケ分からん映画でしたね~。んーでも面白かったです、スト-リーがどーとかではなく、次にどーゆー「絵」が出るのかドキドキしました。てか全体的にエロかった。いや、別に韓英恵が脱いでるからとか自慰行為を暗示する台詞・シーンがあるから、というだけでなく、何と言うか、胸の奥がムズムズするようなエロさ。この映画は「殺し屋同士の抗争」が(一応の)ストーリーの柱になっているけれど、「死」と「エロス」ってのは案外近い所にあるんじゃないかなって感じ。これは、画面の中の女優さんの佇まいに注目する作品だと思います。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 15:54:33) |
【ゆうろう】さん 5点(2005-03-21 22:26:05) |
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31.夢や幻想の部分をあり得ない(現実感の無い)映像で見せる映画はいくらでもあるが、鈴木清順の映画は違う。すべてあり得ない世界。とくにこの作品は顕著。同じワンシーンなのにカットごとに登場人物の立ち位置が変わったり背景が変わったりする。前のカットの画は次のカットにはなくなっています。どんなに細かいカット割をしていてもこれは清順流ワンシーンワンカットなのです。(ワンシーンをワンカットで撮るのではなくワンカットがワンシーン。)そしてこれはどんな芸術分野においても出来ない、映画だからこそ出来る表現。従来の観客にやさしい映画文法をぶっ壊したのはゴダール。壊すことによって映画の表現方法の幅を広げ映画にしか出来ないことの可能性を提示した。清順映画はまさにその可能性を最大限に使いつつさらに「美」で被う。この「美」は監督のセンスそのものでまさに天才の技。これまでの作品でも奇天烈なカメラワーク、あり得ない編集、奇妙な演出に驚かされてきたが、仮に奇を衒うことを目的に作ったとしても毎回毎回あっと言わせるなんて凄すぎる。大正浪漫三部作がいかにも”芸術”って雰囲気を持っていますが、私はこの『ピストルオペラ』で気絶しそうになりました。 【R&A】さん 9点(2004-10-22 11:51:34) (良:1票) |
30.1回観てさっぱり意味がわからなかったので、続けてもう1回観たが、それでも理解できなかった。結局分かったことは、この映画がものすごく好きだということだけ。 【揺香】さん 9点(2004-08-01 13:34:15) |
29.TVでたまに見かける好々爺の頭の中には、こんな摩訶不思議な世界が詰まっているんですね。画と雰囲気でぎゅんぎゅん引っ張る映画です。私は、そうだな、まあまあ楽しめたと思います。次は何が出てくるんだろう、という感覚で観ていました。江角マキコが猫みたいに目を尖らせて、この不思議な世界にびしっとはまっていました。強烈な存在感の山口小夜子にも負けてないと感じました。観客置き去りの突っ走りムービーですが、鈴木清順氏の創作力にある種の敬意を表して合格点です。 【のはら】さん 7点(2004-07-18 18:33:36) |
28.鈴木清順カントクって、かつて映画会社の社長サンから「わけの分からん映画ばかり作られては困る」と言われ、クビになったツワモノです。その「わけの分からん」と言われた作品が、『殺しの烙印』。 で、この映画、その34年ぶりの“続編”というか、新バージョンなんだけど、これが前作に輪をかけて「わけの分からん」シロモノなんすよねぇ…。 お話しは、いたってシンプル。「組織(ギルド)」に所属するプロの殺し屋たちが、ナンバーワンの座を競って殺しあう…という、ただそれだけのもの。だのに、あれよあれよと、奇怪な映像とデタラメ極まりない展開によって、見る者はトロンプ・ルイユ(騙し絵)的な迷宮世界へと迷い込んでしまう。特に後半の、「世界恐怖博覧会」なる見世物小屋(?)で繰り広げられる、江角マキコ演じるナンバースリーの主人公とナンバーワンの対決なんざ、あまりのシュールさに相当の清順ファンですら頭を抱えるんじゃあるまいか… 正直ぼくも途方に暮れつつ、けれど、ここまで徹底しているといっそ“痛快”な気分にさせたれたものです。う~ん、これって、結局のところ、したり顔で自作の〈大正浪漫三部作〉を持ち上げた批評家や(ぼくのような)観客に対して、清順師がアッカンベ~をしてみせたものじゃないか。“ワシの境地にどこまでついてこれるかい?”というイヂワルだけど愛嬌たっぷりな師の、赤々とぬめった「舌」だけをぼくたちは見せられたんじゃあるまいか… だから、「バカにするな!」と怒る向きも、ただ絶句する向きも、どちらも「正しい」見方でしょう。ともかく、ひとつ言えるのは、この映画の前にゴダールもデヴィッド・リンチも、「まだまだ“修業”が足りん」ということでしょう。まったく、その独創(=独走)ぶりには、0点か満点かで応えるしかありませぬ… あ、そこのあなた、爺ィの「アッカンベ~」を見続ける覚悟と“寛容さ”がおありですかぃ? 【やましんの巻】さん 10点(2004-07-16 16:13:30) (良:3票) |
27.相変わらず強烈なインパクトを放つ色彩映像に妖しげな雰囲気の清順ワールド。清順の世界は好きで惹かれることが多い。だけれど江角のマキコさん・・彼女だけが妙に現実的でしっくり溶け込んでなくて浮いていた。それに比べ、山口小夜子さんは相変わらずの世界を持ってらっしゃる。彼女は年をとらないのか、、?化粧は昔より薄くなった気がするし、小夜子の健在ぶりにはアッパレでございました。最後にドーンと〝終〝の文字、監督らしいね。 【fujico】さん 6点(2004-05-23 15:09:51) |
26.こりゃまたどうしようもない映画。キャストは妙に豪華なのになんでこんな映画になっちゃったんだ? 面白くないっていうか…俺にはわからない映画。 【ふくちゃん】さん 1点(2004-02-25 09:18:22) |