27.《ネタバレ》 痛快! 岡山のバンカラが、会津若松に転校。 白虎隊の土地で、お互いの魂のぶつかりあいで大暴れ! 愛しのマドンナは、修道院へ。 射貫いたような目つきで彼を見ていた男が、東京の作家とわかると、 さっと上京して、さぁこれからどうなる!というとこで映画は終わる。 多分、東京でも喧嘩三昧で、大変だろうけど、 結婚はしたのかなぁ・・? なんともほろ苦くも逞しい男たちの唄だった。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2021-05-02 20:29:20) |
26.《ネタバレ》 清順映画の中では、まともな映画。その分、映像美のけれんみに欠ける。高橋のピアノ演奏シーンが印象的。最後の北一輝が出るシーンはぞっとする。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-01-07 12:57:03) |
★25.《ネタバレ》 むかし観たときは「なんじゃ、こりゃあ」というのが正直な感想でしたが、観直してみると清順映画の中ではバランスがとれている撮り方で、中期までと区切ると本作が彼のベストじゃないかと思います。ケンカに明け暮れる高橋英樹が実はクリスチャンだという設定が妙な可笑しみを呼んでいまして、若さゆえの煩悩と信仰の板挟みで悶々となる姿は可笑しくてしょうがありません。硬くなったイチモツでピアノの鍵盤をたたくところは抱腹絶倒でしたが、それにしても若いってうらやましい(笑)。会津に舞台を替えた後半になると麒六の硬派ぶりが一段と激化するのですが、これが清順映画にしては珍しい純愛・悲恋ものになって幕が閉じたのはちょっとしたサプライズでありました。なにが彼女を尼寺(修道院)に行かせたのかはイマイチ判りませんでしたが、もっと判らないのはこの浅野順子を「ウッシッシー」の大橋巨泉がものにしちゃったことです…彼女に最期を看取ってもらえたなんて、巨泉は幸せな人生だったと思いますよ。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-20 21:32:45) |
24.《ネタバレ》 硬派を気取るけど硬派になりきれない青春がいい。そのあたりは戦前らしくて、なにやらノスタルジーをもって見てしまいます(私は戦後生まれですが)。岡山編ではバカばかりやっていてなかなかおかしいのですが、舞台が会津になると、何でもかんでも会津○○と名付けたりするあたり、風刺が効いてきます。ちょっと社会的な視点が入ってきて、最後に2.26事件。それで東京に行くとなると、むしろこれからというところで終わってしまいました。いずれにせよ、道子役浅野順子さんの純情可憐ぶりはとても魅力的です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-11-08 21:15:16) |
23.描写しようとしている対象に比べて、肝心の全体の作り方が、突き抜け感がないというか、おとなしいというか、整いすぎているのです。つまり、台本に喧嘩をすると書かれているから喧嘩をしているだけであって、人物そのものに喧嘩の素養なり特性があるように見えません。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2018-11-03 19:37:28) |
22.出だしから「なんじゃこりゃ」の連続も、会津に移るあたりから麻痺してくるのか可笑しさが込み上げてきます。思わずうなってしまうようなシーンにも時折出くわしますが、最後はやっぱり「なんじゃこりゃ」。14歳も離れたこの可愛いヒロインを嫁にするなんて巨泉もワルよのぉ。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-10-25 23:12:59) |
21.浅野順子が観られるだけでこの映画は日本映画のベストテンに入れてもいい。 【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-04-05 18:50:19) |
20.会津魂だの会津精神だのを連呼する学生達の思想はあまりピンと来なかったが、けんかシーンが多く飽きずに楽しめた。 パチンコ弾みたいなのを指で発射するシーンなど、独特の清順節も楽しい。 けんかに明け暮れる主人公を更正しようとピアノを教えるヒロインがまじ天使。 2人のいじらしい恋物語は、けんかばかりの展開の中、束の間のやすらぎを与えてくれる。ピアノをアレで弾くシーンのユーモラスさが実に良い。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-07 23:58:00) |
19.鈴木清順を初めて観ました。このオリジナリティはすごい。エンターテイメントですね。ものすごいカット割。ユーモラスです。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-27 13:33:58) |
18.《ネタバレ》 鈴木清順監督作品の中では比較的まともな方なのだが、それでも何だかギクシャクしてみえた。 なんか最初から最後までしっくりこない感じ。 それでもって特別見所もなく、特別面白いわけでもなく・・・ 鈴木清順監督の風変わりぶりだけを堪能すべき作品か。 終り方は確かに合点がいかない。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-21 23:19:05) |
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17.《ネタバレ》 ひと言で形容するなら、戦前の「クローズZERO」。硬派を自認する野郎どもにとって、日々の喧嘩は義務のようなものらしく、同類が顔を突き合わせてはじゃれ合うように殴ったり蹴ったりしていました。喧嘩の技術を学ぶところなどが妙に真面目なんだけど、それが忍者の修行みたいで可笑しかった。好きな女の子がいても、脇目も振らず喧嘩に向かうやせ我慢が、今では観られない純情青春映画として神々しい。主人公に戦前の思想的巨魁である北一輝を意識させて、喧嘩のレベルが違う次元へステップアップする予感を漂わせたのは良いのだが、予感だけで終わってしまった。その先が観たかったです。あの終わり方では、ただの喧嘩好きの域を出ていない。会津の校長が言ってました。「人生には後で考えればバカバカしいと思うが、その時には命を張ってやることがある」。ちょっといい言葉だけど、おバカな喧嘩映画の照れ隠しに聞こえました(笑)。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-27 00:14:42) |
16.喧嘩にあけくれ、好きな女が出来てもそれを上手く伝えられない男の悲しさ、空しさを何かで発奮するしかないのが男であるというようなそんな感じの作品です。作品のテンポも良い。下ネタもけして下品にはならないで楽しませる工夫がされていて、見ていて不愉快な気持ちには全くならない。喧嘩のシーンの漲るパワー、躍動感など感じられるし、それでも物足りないのは何故か?ラストもえっ?て感じの中途半端な気がして物足りない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-01 14:09:49) |
15.戦前を舞台にした元祖(?)不良アクション。 この時代からすでに学級崩壊の構図はできあがってたんだなぁ。学生役の高橋英樹は今と全く変わらないオッサン面だなぁ。などと感慨にふけりながらも、斬新な演出や、下ネタ、なかなか軽快なドタバタアクションは楽しめます。でも、喧嘩にはもうちょっとなんか理由がないと熱くなれないよなー。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-04 20:46:06) |
14.男の子って馬鹿なんだなあ、ということを再確認する映画。原作が文庫本で出ていますが、私の青春時代の愛読書でした。 【ぢいさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-20 11:46:34) |
13.痛々しい喧嘩のヤンチャ的暴力性、触れるのもおっかない男女の仲の赤面的純情さ、こんな使い方があったのか!ピアノのハレンチ的欲情、そして真っ直ぐな反抗的青春…。暴力に馬鹿さに悲哀と男の構成要素をものの見事に描ききった本作のパワーは凄まじいです。そんなアホな男どもに蹴散らされる清純なる道子さんが可哀相でたまらんですが、これぞ〝をのこ〟の映画。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-28 18:18:55) |
12.こ、これって、もしかして、『オースティン・パワーズ』並みのお馬鹿ムービー? いや、主人公が真顔でにやけてないだけ、お馬鹿ぶりは上回ってるかも。 いや、いろいろな意味で凄いものを見ました。 ほんとにこれ、笑ってしまっていいのですよね? 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-11 00:00:11) |
11.大昔に名画座で、熱気ムンムンの中、見ました。実に痛快でした。鈴木清順、高橋英樹など、何かのキーワードでこの映画にたどり着いた方は是非見て欲しいと思います。ぼくが抱く「バンカラ」のイメージはこの映画によって形成されました。結末に尻切れトンボの不満を覚えますが、傑作と思います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-06 18:27:00) |
10.これが日本を代表する青春映画なのか。たしかにテンポの良い、男のための映画という感触はあった。それでもB級感漂うチャンバラと軍国主義の嵐が吹き荒れる印象は拭えなかった。男気と暴力的さは、紙一重だ。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-06-03 10:57:07) |
9.バンカラもの、番長ものは好きな方ですが、いまひとつ入り込めませんでした。旧制中学の喧嘩に鎌・鋤・鍬は無いと思います。これだと一戦交えただけで死者が出てしまうのでは。旧制中学といえばある程度の家庭の子弟が通っているはずで、しかも戦前ですから、「親に金を出してもらっている以上は、ここまではできない」というような暗黙の境界・ルールがあったと思います。 また対立相手があまりに悪役じみているというか、批判し易く描かれている事も物足りない。この手のものの醍醐味は、一見甲乙付け難い生きざまの者同士が、ある程度の説得性を持って雌雄を決する所にあると思うので。 この微妙な違和感は「戦後」の(或いはキリスト教的な?)やや偏ったフィルターを通して、「戦前」を描いている所からくるのかな?と思ったりしました。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-03 04:00:30) |
8.清純なマドンナとひとつ屋根の下という設定の中、主人公が日々男を磨く為にケンカに明け暮れる、、、というなんとも青臭い青春ドラマなんですが、まずはこのときからすでに斬新なつくりになっていることに驚いた。別の部屋でピアノを弾く道子と自分の部屋にいる主人公・麒六を同じひとつのセットで撮る。部屋から飛び出したかと思うとソコは麒六の頭の中。会津で学生がしゃべりながら歩くシーン、それをカメラは追わずカメラの前を通りすぎるカットを繋ぎ合わせる。鈴木清順、あなた凄すぎ!当時は受け入れられたのでしょうか。弱い先生(たしか浜村純)が生徒にバカにされるシーンの怒涛の細かいカット割は観客にけんか売ってますね、絶対(笑)。で、青臭い青春ドラマで終わらないから尚凄い。男を磨くという若者の向上心が時代の渦に巻き込まれようとする手前で映画は終わります。道子のラストシーンが「暴力がもたらすもの」を象徴しているように感じる。一瞬しか映らない北一輝役の俳優の目がまたいい。 【R&A】さん 7点(2004-10-18 14:09:21) (良:1票) |