31.《ネタバレ》 なんのことはないオール作り物ということだ。
そうか。
そのわりには、「本当です!」とさんざん女優を使って言わせているのはなんだ?
そして、居もしない「アビゲイル・タイラー」を演じた超げっそり女優はいったい誰なのか。
彼女は、「他の作品に出ない」「名乗り出ない」という条件で引き受けたはずだけど、その見返りとしてギャラはどのくらいもらったのかなあ。
さて、真贋を知らずに見始めた私は、「アビゲイル・タイラー」さんにすっごく違和感を感じたわけです。…このヒト、本当に「インテリ女」なのか?
心理学の博士であるはずなのに、その話し方にちょっとも知性が感じられないことがヘンなのだ。
いわゆる学者さんのはずなのに、客観的な視点で語ることが一度もないこともヘンである。
…このヒトは、心理学の学位を持っていて他人のカウンセリングをしていたことが、ほんと~うにあるのか??それにしてはなんか、「バカっぽく」ないのか?
それとも、一連の出来事が、インテリであった彼女の人格を破壊した結果であるだけなのか?
私の違和感は当たっていたわけで、この「バカ」ぶりは単に役者による演技だったわけですが、こんな演技をつけた演出者はまったくセンスがありませんね。
結局私はげっそり女優のせいでいまいちノレず、心地よい騙され感を味わえなかった。
意味は全くないけどもしもこの話が事実だったと仮定したならば、私はこういうふうに考える。
催眠中の被験者の状態は「悪魔憑き」にそっくりである。
「悪魔憑き」はキリスト教の影響が無い地域では起こらず、日本なら「狐憑き」などと呼ばれ患者は「コンコン」と鳴いたりする。
…「憑き物」状態は患者の都合によって表象が変わるということになるから、メンタル病の一種だ。
そして、ここでは憑依した宇宙人がなぜか「己は神である」と宣言する!
日本だったら神じゃなくてほかのものになるだろうなあ。
ということでシュメール語を話すとか映像が乱れるとかいう説明不能なことがあったとしても、「憑き物」状態はとにかく病気ということでいいのだ。それが「悪魔」とか「宇宙人」とか「狐」とかいう特定の憑依主を表現している限り。
それにしても、ジョヴォヴィッチを勧誘するために事前に山ほどのフェイク映像を作って彼女に見せたとか、そんなこと許されるのか。ミラはいつまで騙されているのか(信じちゃう時点でやっぱ世間知らず)。