★44.《ネタバレ》 ハリウッド製法廷映画には“外れなし”とまでは言わないけど、水準以上の作品が多いのは確かです。その中でも本作はストーリーテリングや結末などはすでに古典の部類になるんじゃないでしょうか。 そうは言っても自分が先に観たというだけではなく、類似の結末のケヴィン・コスナーの『追いつめられて』と比較するとかなり落ちるというのが正直な感想です。脚本を書いたのは『氷の微笑』や『ショーガール』のジョー・エスターハスですから、ケレン味はともかくとしてけっこう粗っぽい展開のストーリーだなと思います。最大の「?」は、いくら妻と使用人が惨殺されたからといっても、あんな状況証拠だけでジェフ・ブリッジスが起訴できるのか?ってことでしょう。凶器すら発見されていないんですからねえ、でもそれを言っちゃあ物語が始まらないか(笑)。そんな状況で検察側も弁護側も、ブリッジス夫妻のダブル不倫を暴く証人を都合よく見つけてくるところはなんか出来過ぎなんだよな。まあ普通に観ていれば犯人はあの人だってのは判りますし、上映始まってから半分以上の時間が過ぎるまで他に犯人として疑われそうなキャラがいないんですから。グレン・クローズはまだわかい頃とはいえさすがの演技力ですが、簡単に依頼人と寝ちゃう女弁護士にはちょっと引きます、まあこれは彼女の演技のせいじゃないですけどね。本作の方が先に撮られてますけど、結末といい『危険な情事』とは真逆のキャラだったのが面白い。ジェフ・ブリッジスも、単に有能な好人物と見えるけどいろいろとウラがありそうなところを上手く演じています。でもいちばん好感が持てて美味しいところを持って行ったのは、ロバート・ロジアが演じた調査員だったのは間違いないでしょう。 ラストでクローズに返り討ちにあった男が黒覆面をはがされて素顔を見せるところ、前後の思わせぶりな撮り方から実は皆が予想するあの人じゃなくて意外な人物だったという展開、と思いきやごく平凡な結末、ヘンなところでもったいぶるな! 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-15 23:21:49) |
43.《ネタバレ》 この映画の見どころは、真犯人が誰かではなく、ラストシーンの女性の感情。それまでの法廷シーン等は、いわば前フリ。でも法廷劇としての展開があまりにも上出来過ぎて、途中まではどうしても法廷モノ・推理モノの視点で観てしまい、そのせいで弁護士と依頼人の恋愛模様が余計なものに思えます。最後、正当防衛ではなく、愛に対する裏切りで引き金を引くという、女性の悲しさ・憎悪を描いたラストシーンなのに「“犯人はやっぱりこの人だった”だけの映画」に見えてしまうのがもったいないですね。 この映画、ずいぶん昔に観た覚えがあり、「二転三転するおもしろい法廷サスペンス」という記憶が残っていましたが、ひさしぶりに観たら、ラストシーンの意味や制作者の意図が、今ようやく理解できたように思えました。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-11 11:41:34) |
42.依頼人が信じられるか否かというその一点だけで勝負しているのは凄いと思うが、反対に言えばそれ以外の見所がないというか… 彼が白か黒か頭を悩ませながら見る分には楽しいだろうが、それ以外の楽しみ方が思いつかない(苦笑) |
41.主演二人の恋愛沙汰がちょっと邪魔なんだけれど、(グレン・クローズに一目惚れする男がいるとは考え難い)事件の顛末が二転三転する法廷劇モノとしては、この作品かなり良く出来ていると思います。私は最後の最後まで真犯人は読めませんでした。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-06-11 00:10:52) |
40.ラストがまああっけないこと。法廷シーンは良い。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-04-27 17:40:07) |
39.《ネタバレ》 法廷で明かされる被告と被害者の不倫歴のドロドロは、芸能人のどうでもいい色恋沙汰を真剣に論じるワイドショーみたい。それはそれで面白いんだけど、過去の色恋沙汰が殺人を犯したか否かの状況証拠的扱いで評決に繋がるとしたら、かなり恐ろしいことだと思いましたよ。ワイドショーに浸っている有閑マダムのゴシップ興味で真実を諮るようなものです。 ラスト、正体がバレているところへナイフを持って侵入したら、そりゃ撃ち殺されるよね。アメリカは銃社会ですから。犯人の行動が安直過ぎでした。評判の良い映画ですが、これまで観る機会を逸して来ました。公開当時に観ていたら、もう少し良い評価をしたのだろうか…? 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-11 01:18:30) |
38.《ネタバレ》 なかなか面白い。なんだかんだいって法廷ものは見応えを感じますね。だが、冷静に考えると、、、弁護人が依頼人と「あんな仲」になっちゃダメでしょ。おまけに一喜一憂しすぎ(苦笑)タイプライターがあんなとこから出てくるのもなんだかなぁ、ちょっと出来過ぎというかワザとらしいよね。まぁ最後まで分からない怪しい奴を、ジェフ・ブリッジスが好演、そしてグレン・クローズはさすがの演技力を発揮していました。どんでん返し系とすれば、なかなかの良い出来であるとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-29 10:01:38) |
37.《ネタバレ》 見ている途中までは、依頼人と弁護士のロマンスが嫌だった。こんなものはいらないし、女性が(男も)安っぽくなってしまうのにと思っていた。しかし最後まで見てやっばり男が犯人だったの映画ではないことがわかる。「愛していたのに・・・」が生きてくるのだ。ネタバレと個人的見解で少々書きづらいが、女は男が入ってくるのを予想して拳銃を用意していた。そして自分を守るためだけでなく、とどめさすまでぶっ放した。裏切られたからの復讐、りっぱな犯罪だと思う。罪には問われないと思うが・・・。 映画としてはおもしろいが、陪審員制度の怖さ、状況証拠によって右にも左にも動く怖さを感じる。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-28 00:52:26) (良:2票) |
36.《ネタバレ》 最後まで分かりやすく楽しめた。 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-08-17 21:10:54) |
35.2012.07/30 鑑賞。犯人はすぐわかる。でも動機はさて置き、周囲に好感度で迎らてている人間で過去に何もない人がこんな残酷な異常な行動が出来る設定は気に入らぬ。検事との経緯が横軸として面白い。素直に観ると結構楽しめる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-31 19:53:21) |
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34.《ネタバレ》 ミステリー、法廷ものは本当に面白いです。ほとんどと言っていいほどはずれがありません。この映画も見応え十分でした。 確かに、過去の冤罪を悔いているのなら、もう少し自分の担当する仕事に慎重になるべきで、依頼人と恋仲になるなんて言語道断。そこは気になるところではありますが、それを差し引いても面白い。 最後のどんでん返しは似たような映画がたくさんあるせいですぐに読めてしまったものの、それに気付かせる小道具がタイプライターの壊れた[t]というのは最高に良い。 法廷シーンは次から次に証人が喚問され、検事も弁護士もやり手なのでかなり面白い。オチが読めても鑑賞に堪えうる、秀逸な法廷サスペンスだと思います。見て損はないでしょう。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-12-17 04:29:20) (良:1票) |
33.当時としては最後の展開を評価できるのだろうが…とりあえずロマンスの部分が意味不明。 【akila】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-27 14:35:20) |
32.《ネタバレ》 非常に面白かった。 実は数年ぶりに見たので、ほぼオチも知っている状態だったけれど、それでも面白い。 まあ楽しめる。 あの男は好かぬ。 それとは別にサムはいい。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-29 04:18:36) |
31.裁判とは、決して正しい判決などありえないという事を再認識させられました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-19 22:03:59) |
30.リチャード・ギアの「真実の行方」なんかを見る前にこっちを見て欲しい。真実~より10年も前の作品ですからね。また簡単に容疑者と寝てしまうあたりが80年代の匂いがぷんぷんして好きな人は好きでしょう。最近のサスペンスは進化してるので、大した事ないと感じるかもしれませんが、制作年を考えると評価したい。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-22 21:16:08) |
29.何の新鮮味もないサスペンスですね。 あのようなステレオタイプの法定劇で終わり、その後の展開となるとあのオチになるのは見え見え(というより、あんな不自然にロマンスが始まる時点で・・・)。 【カラバ侯爵】さん [地上波(吹替)] 1点(2007-05-23 19:14:56) |
28.《ネタバレ》 自宅のベッドの上で全身黒ずくめの男を迎え撃ち、殺してしまった女弁護士。「なぜ…」とつぶやくと、自らの軽率な行いと悲しき運命に絶望し、ピストルを口にくわえて静かに引き金を引くのであった。…とそこに激しい足音が。駆けつけたのは昔馴染みの探偵。部屋に入るなりすべての事情を察し、「なんてことを…」と女弁護士の亡きがらを腕に抱く。…と、今度はゆっくりと階段を上ってくる足音が。ドアを開ける音に探偵がハッと振り向くと、そこにはもう一人、全身黒ずくめの男が立っていた。探偵「誰だ、お前は!?」黒男「お前こそなぜここに!?…ってか、ここの状況は、こりゃ何だ?」…と会話が交わされるのとほぼ同時に2発の銃声がこだまし、そしてこの家に再び静寂が訪れた。しばらくすると、家の前の道路にクルマが止まり、用心深く家の中に入ってくる人影が。半開き状態のドアを慎重に押しながら入ってきた男は、惨状を目にするなりビクッと肩を震わせ、「一体何がどうなっているんだ…」そして視線をもう一周させると「この全身黒ずくめの男たちは一体何者なんだ?」と、自らも全身黒ずくめのまま疑問に思うのであった。(この物語はフィクションです。実在の映画や登場人物とは一切関係ありません) 【Pewter All】さん [地上波(吹替)] 6点(2007-05-16 16:25:41) (笑:1票) |
27.《ネタバレ》 「追いつめられて」と同じく、こちらも「衝撃のラスト」宣伝系サスペンス+法廷劇。この作品については、ラストばかりがクローズアップされ、というか「どんでん返し」を喧伝するなら、ああいう結末になるしかない訳で・・・。巧く出来てるとは思うけど、さすがに後続のパンチの効いたサイコサスペンスがほとんど出尽くした今となっては、印象がかなり稀薄なものになってしまったのは否めません。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-06 11:07:31) |
26.《ネタバレ》 何故かラストの方(“He is innocent”のシーン)からは昔テレビで観てしまったからこのシーンに繋がった時は「おー、“He is innocent”の映画はこれだったのかー!!」って別の意味で感動した。ある意味でどんでん返された笑内容の方はグレンクローズが過去の失態に関わらずジェフブリッジスと「即ベッドイン」してるのがちょっと尻軽でダメじゃんって思った。やっぱ“He is innocent”が僕的にはこの映画の全てです。 【たいがー】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-20 22:20:22) |
25.《ネタバレ》 う~ん、皆さんの評価は高いようですが僕はそれほど面白いと思いませんでした。↓の方が仰っているように最近の洗練されたサイコスリラーを見慣れてしまっているせいか、チト物足りない印象を受けました。大体主人公は過去に自分が関わった事件で罪の意識を引きずっていて、だからこそそれを彷彿とさせるような嫌疑を掛けられた男の無実を証明することによって思いを断ち切れたハズなのに、最後の最後になって「やっぱり犯人でした!」というのはいくら何でも救われ無さすぎじゃ?こうなるとクラズニーの行いが本当に悪いものだったのかどうかも分からなくなってくるし…。それがこの作品のミソなのかもしれませんが、僕個人としてはどうもイマイチしっくりと来ませんでした。ただタイプライターの“t”の文字を打つシーンではやはり鳥肌が立った。グレン・クローズはこんな異常な男に命を狙われたからこそ、後に自分自身が恐ろしいストーカーに変貌しちゃったのかな?と思いました(笑) 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-18 15:22:25) |