134.序盤の戦後の闇市の様子の再現は良いです。山守親分はこういうタイプの親父いるなあと思いますし、個々の台詞やキャラクターのインパクトはあります。しかしこの映画は正直音楽が酷いと思います。殺人シーンに毎度例の曲が流れるのはほとんどギャグみたいな演出です。また本来は粗製濫造されたプログラムピクチャーの一本に過ぎないので撮影も美術もチープと言わざるを得ません。それが戦後日本の貧しさと猥雑さを表現できていると言えなくもないのですが、役者のアップを多用したカメラで誤魔化しているのも苦しいところです。脚本もこれで良いのでしょうか、事実をベースにしているとはいえ登場人物の出番をうまく整理できていないように感じます。ドキュメンタリータッチといえば聞こえはいいですが、気がついたら人物が仲良くなっていたり死んでいたりするのでこっちの感情の持って行き場がありません。海外ではこの映画の評価は必ずしも高くなく国内と異なり日本映画の代表作とは認識されていません。それはやはり描かれる世界の狭さと劇映画としての完成度の低さが原因だと思います。 |
133.《ネタバレ》 ヤクザの世界を題材にしてはいますが、この作品は男の生き様を描いたバイブルだと思います。怒りや恨みをすべて発散するのではなく、意地を示して「弾はまだ残っとるがよう」と去っていく、こういう男に私もなりたい・・・・。 【TM】さん [DVD(邦画)] 10点(2021-04-27 00:30:46) |
132.《ネタバレ》 いい歳になるまでヤクザ・任侠映画をまともに観たことなかった自分が、三十年以上前の正月休みに初めてレンタルで観て、あまりの衝撃に休み明けまでに勢いで五作全部観てしまった記憶があります。でもね、これは大失敗でした。なんせ前作で死んだはずの山城新伍や梅宮辰夫や松方弘樹が何度も違う役で登場してくるので、最後の方は完全に自分の頭が混乱してしまいました。この五部作は多少間隔を開けて観た方がイイみたいです(笑)。 “レイズ・オブ・山守組”というのが一作目のストーリーラインですが、けっきょくラストまで生き残ったのは文太・金子信雄・田中邦衛の三人だけ。そうそうたる顔ぶれの山守組の面々は内部抗争で自滅、東映もまさかこんなに大ヒットするとは思ってなかったので松方や大物スターを惜しげもなく殺しちゃったのかな。観直してみると文太の広能昌三があまりにカッコよすぎという感は否めないけど、ヤクザの下劣な人間性をここまであけすけに描いた任侠ものはなかったから、やはり実録ものヤクザ映画というジャンルを開拓した功績は大きいと言えるでしょう。あの有名なBGMとともに流れる恒例の死亡テロップ、年月日だけでなく午前・午後まで表示するところはまた芸が細かいです。でも、やはりこの第一作は金子信雄のためのストーリーだったのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-03 21:57:05) (良:1票) |
131.ヤクザ映画の金字塔。怖いもの見たさという欲求に十分応えてくれます。上映当時、登場人物のモデルとなった人たちも相当存命であったと思いますので、完成したことが奇跡のようなものではないでしょうか。基本的に作り物のストーリーではない為、予定調和で終わらないのも納得。ヤクザ抗争の10年を一気に見せるパワーも凄い。レンタルビデオ発売当時、セリフの放送禁止淫語に頬を赤らめていた未成年も今や山守会長の金子氏と同い年になってしまいました。あの貫禄は信じられない。 【代書屋】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-07 15:55:34) |
130.たぶん三回目の鑑賞、たまに観たくなるシリーズ。殺しあい以外に筋書き覚えてないし。 ただし、勢いと熱量がハンパない! こんなじゃ命がいくつあっても足りない! だから後々ゾンビのように同じ役者が現れる(笑) 殺人シーンで使われる音楽(効果音)は今だにTVのバラエティで始終使われているのも凄い! 善かれ悪かれ日本映画界に実録ものとして衝撃を与えた作品であることは間違いない。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-09 23:47:52) |
129.《ネタバレ》 面白いかと言われれば、私にはそんなに面白くなかったです。 実話ベースって事で戦後のドサクサ時代の任侠世界が再現されておりますが、 本当にタイトル通りの仁義なき戦いでした。 卑怯な親分だけは最後にどうにかしてやって欲しかった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-10-09 20:36:31) |
128.《ネタバレ》 一回観て登場人物多くて混乱し、ネットであらすじを観て把握してから再視聴してようやく理解できた。 原作自体が実話という触れ込みで発表されたものらしく 映画も淡々と時系列を追った内容。 話が面白いとか登場人物がかっこいいとも思わないが意欲作だなとは思う。 ヤクザは見栄やはったりで平気でウソつく人種なので この映画の内容が100%事実かどうかは正直怪しいと思ってます。 ただ映画作品として観た場合は普通に大して面白くないかなと思います。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-30 17:02:41) |
127.ただのエンターテインメント映画だと思いナメていたが、スケールの大きい映画だった。 日本のゴッドファーザーと言っていい。勿論負けている部分はあるが、勝っている部分もある。 【浅田荷葉】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-03-23 23:20:54) |
126.必見の映画。ヤクザ映画だけど、仁義を信じていない映画。ある種パワー炸裂の映画。男の女々しさの映画。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-12-22 23:45:39) |
125.なかなか面白かった。今は亡き名優たちの演技が非常に光る。というよりこれを観てないと彼らを語れないので鑑賞したのだけど。筋は荒いもののエネルギッシュな演出はいいなあ。当時に日本アカデミー賞があったら助演男優賞があったら確実に金子信雄が受賞してる。ちょっとグロの中にユーモアを添えているのが彼。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 10:39:40) |
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124.《ネタバレ》 終始緊張感のある展開で面白かった。サウンドの入り方も絶妙。ただ広島死闘編を観た後だったので、全体的な迫力が少し負けているのと、最後もうひと押し(親分何とかしてくれ)欲しかったというのが本音です。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-11-06 12:41:55) |
123.《ネタバレ》 中学時代に見た記憶はあるのだが、任侠路線が好きで実録モノは合わないなあという印象しかなく、その後は敬遠。久しぶりに鑑賞したのだが、「人が死ぬ→音楽が鳴る」の繰り返しだし、金子信雄の胡散臭さはパロディーというかコメディーというか。そんな中、筋を通そうとする文太は清涼剤というか実録モノで任侠路線を貫くんだが、基本的に群像モノになっているので、主人公としての輝きに欠けるというか存在感はいまひとつ。40年以上前の作品で、殆どが故人になってしまってから見ると、皆ギラギラしていて元気だったが、いつかは本当に死んでしまうんだなあと寂しさだけが残る。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-09-06 11:29:54) (良:1票) |
★122.《ネタバレ》 親分はやっぱり悪者だったか。 それにだまされてなみだする菅原文太かわいい。 【チェブ大王】さん [地上波(邦画)] 6点(2017-03-05 02:50:32) |
121.男女物のラブロマンス、正義は必ず勝つという大団円を否定し、実録やくざ映画として突如出現した、邦画界きっての傑作。 邦画=黒澤映画と言われるなか、黒澤以外で世界に示せる映画を教えるならば、間違いなく、この仁義なき戦いを推奨するだろう。 映画化に際しては、ゴッドファーザーの影響が強すぎるほど見受けられるが、アレンジの日本は名ばかりではなく、小説と史実とを上手く絡めてここまでの作品を作り上げられるのは、本当に驚き、関心をするしかない。 全ての日本人に視聴してほしい作品である。言葉では語れないので、とにかく観てほしい。 【カムイ】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-11-30 16:13:32) |
120.みんな若くて迫力があった。でも内容は、誰かが死んであの音楽というパターンを延々繰り返しているだけ。特に必要ではないが、DVDについている相関図を見てておくと少し観やすくなるかもしない。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-08-23 12:59:23) |
119.ドンパチドンパチ血の雨あられ。定番音楽に始まり血が流れて終わる、仁義なき重厚。 広島弁がちょっと聞き取れなかったけど「じゃけんの~」インパクト大。 |
118.○謝肉祭という言葉が実感として伝わってくる流血カーニバル。 ○人間として生まれた以上、誰も逃げることのできない権力構造。その実体を見事に描ききった傑作。 ○役者も凄い、監督も凄い、音楽も凄いが、忘れてならないのは笠原和夫の脚本。脇役も含め、登場人物のすべてがそのセリフによって躍動する。 【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-07-17 10:10:56) |
117.とにかく役者がみんなカッコ良い! 特に、若杉の兄貴はカッコ良すぎ。 坂井の男気にも惚れちゃうよ。 有田の狂犬ぶりも光ってたな〜。 更に更に、音楽とカメラワークが絶妙! 約10年ぶりに見たわけですが、2度目でも十分に楽しめました。 |
116.文太さん追悼放送で久しぶりに観ました、昔はゴールデン洋画劇場なんかでやってて、あの頃は正直、この“乱暴な”描写が、何というか一種の安っぽさのように感じられて、少々苦手だったりもしたのですが(あと、早々に主人公が小指を詰めちゃうシーンがあって、この後映画が終わるまで小指がカメラに映らないように、うまくできるんだろうか、とかいうどうでもいい心配をしてしまったりもしたのですが)。しかしいいなじゃい、“乱暴”で。このむせ返るようなエネルギー。あと、学生の頃見るのと違って、社会人になってから見ると、活き活きと暴れまわった連中が次から次からドンドン死んでいって、その一方で金子信雄演じる山守がしぶとく生き残っていく姿、ってのが、どうにもこうにも、身につまされちゃうのよね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-02-02 23:03:00) |
115.シリーズ初見ですが家系を重んじるマフィアとはまた違って意外と面白かったです。菅原文太の渋さが光ってました。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-30 22:10:31) |