515.《ネタバレ》 俗っぽいヤッピー風ライフスタイルの男が、実は新興宗教っぽい物質文明を憎悪する思想のカリスマだった、そのギャップがストレートに面白い。そこにブラピとエドワード・ノートンを持ってきたのはまさにキャスティングの妙だといえます。ブラピのチンピラ風よりも、自分にはノートンのノンポリ社畜の方が絶妙すぎるぐらいぴったんこです。二人に絡むゴスロリ女のボナム=カーターも、20年前はこの役は彼女しか考えられない、というよりも彼女はこういうキャラしか演じられないというのが正解だったかも、現在の彼女を見るとこの間にずいぶん芸域を広げたものだと感心します。この人はもともと曽祖父が大英帝国首相アスキス伯爵という上流階級のお嬢様ですからね。 でもタイラー=ブラピが説く思想はもっともらしいけど中身がない中二病みたいな感じで、これでは彼がやろうとしていることはオウムやISと大差がないとしか言いようがありません。なので自分にはタイラーの組織がどうしてもオウムと重なってしまい、日本人としては中二病と笑ってしまうことはできなくなってしまいます。 ラストに至る展開は確かに駆け足過ぎて粗が見えてくるのも確かですが、ここは夢想社会と現実の境目をあえて曖昧にしたストーリーテリングとして愉しむべきでしょう。個人的には本部というかブラピとノートンが住む屋敷の汚らしさが生理的に我慢できる限界ギリギリでした。『セブン』もですが、デヴィッド・フィンチャーは汚く汚れた室内を撮らせたらピカイチです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-04 23:18:55) |
514.《ネタバレ》 できることなら、1日の3分の1くらい、ブラッド・ピットになってみたいものです。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-17 01:06:18) |
513.《ネタバレ》 オチを分かっておきながらの何度目かの視聴。やっぱり面白い。よく出来てるなぁと感心すら覚える。ゆっくりゆっくり精神的に傾いていくところがたまらない。そして最初のシーンからラストシーンへの繋ぎとラストの衝撃は圧巻。終わりの始まり。美しいとすら思った。この終わり方でいい。どこまでが現実なのか分からなくていいんです。 【Keytus】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-01-30 22:29:27) |
512.とんでもない映画だ。狂っている。 でも彼らを狂っていると感じているオマエは正常なのか? 正常って何だ? 【alian】さん [インターネット(字幕)] 9点(2018-09-17 11:23:42) |
511.観てなかったんだよな〜。こんな四十半ばになるまで。若い頃に見たら分からなかったかもしれない。今だからこそ、この平和ボケした頭と体をもう一度ブチ壊してやろうという感覚になるよね。 |
★510.《ネタバレ》 結構早い段階で、二重人格であることに気づいてしまった。 あれ、以前そんなドラマあったよな、パクリか?と思い検索したら「共犯者」という2003年のドラマ。 こっちのほうがオリジナルで、ドラマがパクっていたのか? ともあれ、ちょっと暴力的すぎて後味悪い。 誰も死なないように作れたはずなのに・・・ 気分悪いので3点。
追記)とても印象に残るシーンが。店員に銃をつきつけ、「夢を追え、でないと殺す」と脅すことで、彼は翌朝、これまで味わったことのないほどウマイメシを食べるそうだ。確かに幸福感というのは相対的な面もある。夢をあきらめてしまった自分に、銃をつきつけることはできるか?幸福感を感じるために、自分をどん底に突き落とすことができるか?といった自問自答を生み出してくれたので、一点追加して4点としたい。 【チェブ大王】さん [インターネット(吹替)] 4点(2018-04-01 18:56:15) |
509.あんなに殴ったら人は死ぬと思う。きっとモノに囲まれてるフィンチャーが眼に浮かぶな。 【Skycrawler】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-17 02:58:44) |
508.最後はちょっと驚かされましたが。私はバイオレンスな作品は基本苦手なので、点数はこんなもんです。まーつまらないと言うことはないです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-11-16 23:49:53) |
507.常識の鎖につながれていることへの反抗として、暴力と破壊に走る映画で、何を伝えたいのか。原始時代の類人猿でも、ゴリラでも殴り合って喜んだりしない。あまりに幼稚な発想を、単に取り繕ってストーリーを作ったって感じ。何の創造性も見られなかった。この監督や、映画製作者は常識の中にいて、ゴミのように金儲けをしているのに、まるで、それに逆らっているかのような、映画を作って金儲けして、何が面白いのだろうって思った。この映画には小便入りスープを作る場面が出てくるが、そのスープ(映画)を味わっているのは誰なのでしょうか。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 0点(2015-11-29 16:02:24) |
506.ブラピによる絶大なカリスマ性と暴力の扇動者を演じるタイラー・ダーデンは圧巻の一言。かっこよすぎる。 「セブン」のブラピ・フィンチャーのコンビもまた良い。暗い描写の中でも惹きつけられるシーンの数々、効果的なサブリミナル。ケミストリーって言うんだろうね。ただ、自分は不眠症でも暴力にエクスタシーを感じるわけでもないので共感という部分では若干薄れる。 自分の中で眠っているかもしれない「暴力の衝動」という考え方すればこの映画はよりおもしろくみれるかも。 |
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505.《ネタバレ》 すべてが精神世界での一幕とするのであれば、確かにすべての説明がついてしまいます。ですがそれでは何でもアリの世界になってしまいます。まさに夢オチ。一番嫌いなパターン。ですが今作の場合、一概に精神世界のみとは、断定できないかもしれません。 そうすると、ストーリーがぶっとびすぎていて、正直中盤以降は粗と矛盾しか目につきません。 前半から中盤までのストーリー展開、雰囲気、人物造形が凄い良かっただけに、後半の荒唐無稽なもはやファンタジーな世界観が残念でなりません。 最も違和感を感じるのは、主人公の周りに集まる人間達です。主人公のようなわけのわからない人間に心酔していることに物凄い違和感、作り物感を感じてしまいます。 もちろん精神世界の話であれば、OKです。ですが個人的に『夢オチ』が嫌いなので、精神世界のストーリーとは思いたくないわけです。すると、この違和感についていけないのです。無理がありすぎて、現実感がわかんのです。 せめて、ラスト、ノートンも死んでくれたらなあ。あれで生きているってことはやっぱり・・・ ただ後半はともかく、前半~中盤は素晴らしかったと思います。 『ラストの映像が実はブラピの・・・』とかいう驚愕のサプライズがあれば、ストーリーなんかそっちのけで満点です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-10-13 14:46:10) (良:2票) |
504.《ネタバレ》 傑作。キートンを彷彿とさせるコメディーです。 裸になって、殴り合い、九死に一生を得た末に、これでやっと変われるという言葉は中々に響ました。うんうんと頷きながら、俺は変われないなと絶望するのです。 【うー】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-09-28 13:06:26) |
503.《ネタバレ》 もっとプロフェッショナルな闘技場をイメージしてましたが、この映画のファイトクラブは、そこらへんにいる身分も年齢も違う人たちが名声や賞金など関係なくただ単になぐり合う場所というのが意外でもあり、おもしろかったです。観る前は完全にブラッドピットの映画だと思ってましたが、エドワードノートンの存在感がやはり大きかったです。彼のあのいかにも裏がありそうな目つき、今回の2重人格という設定ともぴったりです。 【珈琲時間】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-08-20 08:48:31) |
502.《ネタバレ》 自己改善より自己破壊。 「俺たちは歌って踊るだけのこの世のクズだ」 世の中にはびこるクソのような価値観の破壊。 創造のための破壊とも言えるが、主演の二人にあんなネタバラシがあったとは。 振り返ってみると、不眠症や上司の前での一人殴られ芝居など、別人格の前フリはあったわけだ。 暴走を始める自分自身との葛藤が見応えあり。 フィンチャー監督のメッセージ性の強い作品で、現代社会を批判するメタファーに満ちている。 メタファーはあまり好みではないのだが、それほど難解ではないのでエンターテイメント性も感じる。 閉塞感をぶち破りたい、今の社会や自分自身をぶち壊したい気分のときにはオススメか。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-10-28 00:47:27) (良:1票) |
501.ムダのないつなぎによる展開のなめらかさ。デヴィッドフィンチャーさま、尊敬するわ~。マーラの視点でもう一度見ると二度美味しい。テーマも人それぞれに感じるところが違えど、軸がはっきりしててかつ重い。悲しくハッピーで美しく破滅的なラスト。いやー映画って(略)。ブラッド・ピットの最高傑作だとおもいます! 【460】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-03 02:44:35) (良:1票) |
【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-31 09:52:07) |
499.見る前に想像していたものとまったく違って、いい意味で期待を裏切ってくれた映画。 |
498.《ネタバレ》 2022年、久々に再鑑賞しました。今見てもスタイリッシュだしサブリミナルも面白く、細かなところは非常に良く出来ていて終始画面には引き込まれっぱなしです。しかしながら全体的には結局何が言いたかったのか。。当時からよく判らなかったし、今でも皆さんのレビューで補完している部分があったりします。 「僕」という一人称で進むストーリーは非常に巧みで、しきりに消費社会を皮肉ったり物質的な幸せを否定したりする点もある意味カッコいい。でも本質主義、肉体主義みたいな主張もこの映画のように行き過ぎてしまうと、いわゆる”青い主張”になりがちです。この奇異な主張もタイラー(ブラッド・ピット)がやるとなんかカッコいいから困る。まあそれだけならまだしも、、この映画は車をクラッシュさせるあたりからラストに向けてよく判らなくなってきますので、鑑賞者=「僕」の根本的な理解をも超えてきます。 物資的なものを否定しながらも結局は人海戦術でテロを起こし、金融系の建物を壊したところで本質的には何も変わりません。「僕」とタイラーのカラクリも、何となくよくまとまっているようで全体的には大きな矛盾をはらんだような作品です。結局何が言いたかったのかよく判らなくなってしまいラスト付近で妙にシラケてしまうということを毎回繰り返す僕なのです。(銃を発射してしまったのには何ともガッカリ) ブラピが真の男の姿を映していて素晴らし点はマンセーですし、ブラピからコールバックで電話が掛かってきたときのポテチを食べている音なども最高。コンビニ強盗まがいの一件も妙に哲学的で的を射ているようないないような。。まあ、なんだかんだ言っても数え切れないくらいリピート鑑賞していますので大好きなんだと思いますが、何となく高評価がつけられない映画たったりもします。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-07-22 18:09:56) |
【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-31 01:04:59) |
496.【改行推奨】 「ファイト・クラブ」はこんな方にオススメ。 ・最近不眠症な人 ・ストレス解消法が物を買うことである ・物欲が高い ・会社の上司に倍返ししたいと思っている ・性欲が下がり気味 さあ!同じ事の繰り返しの毎日から抜け出すために君もレッツNAGURIAI! ただし、SATUJINNやBAKUDANはやりすぎなのでやめておこう! 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-15 13:05:23) |