173.《ネタバレ》 終始「のほほん」といった感じ。淡くて良い感じです。
宮崎駿監督とは全然切り離して観た場合、なかなか楽しめます。
始めの頃は絵柄が宮崎駿とは違う感じなので、ちょっとヤダなぁと避けていました。
でも観始めると、主人公の女の子の魅力にどんどん惹かれてゆきました。
少女の性格がほのぼのとしていて、観ていてとても穏やかな気持ちになります。
ネコを追って裏路地や屋根の上を駆けてゆく場面は、とても面白かったです。
あとトラックに轢かれそうになったネコをスティック(?)で救う場面はとても盛り上がりました。
ただアッサリし過ぎでしょうか?展開とか、絵とか、動きとか、いろんな意味で、、、。
「時をかける少女(アニメ)」「耳をすませば」を前に観てしまったので、学園風景もそれほど素晴らしいとは感じられません。
前半は良いんです。ただ後半はちょっと酷かったです。ダレちゃいました。
「時をかける少女(アニメ)」を思い出して、やはり物語が最後に近づくにしたがって起こる爆発的な高揚感みたいなものが欠けているかもしれません。
スリリング無し、緊張感無しです。
高い塔も迷路も、もっと異様な感じがしても良かったかもしれません。
それでも、「ほのぼのとした淡い感じ」を作品で表現したかったのならば、これで成功しているのかもしれません。
でも宮崎駿と比較してしまうと、やはり「表現力」というところで差が開いてしまうかも。
カラスの動きとか、あまり伝わって来ない様な気もいたします。
でも、「何も考えずに観るアニメ」としては全く問題が無く、ぜんぜん低クオリティーではありません。
エンディングテーマで陽だまりの暖かさみたいなものを感じました。
淡くて、淡過ぎちゃって何も残らない感じです。
しかしこのパステル調の淡さが暖かく、魅力だったします。
僕にはストーリーとか場面よりも、この「淡さ」がとても印象に残っている作品です。