63.80分でサクっと見られそうという動機で見たのでそれ以上のものを求めても仕方ないのですが、全く面白くないということはないものの本当にサクッと見れる程度のあっさりした内容でしかなく深みはないですね。世間体を気にしているが一皮剥けばエゴ丸出しの俗物、雑学的知識だけ豊富で薄っぺらい現代人を描いているといえばその通りですがこの映画自体がそうした表層的な人間観しか持てていない印象を受けてしまいます。この頃からゲロを吐けば熱演と評価されていたんでしょうか、いくらなんでも成人女性があんなにあっさり嘔吐するのは不自然だと思います。ちゃんと相手に頭を下げればそれで終わる話なのに…喧嘩させるために作られた舞台設定という感じで全て徒労ですのでこっちの人生まで無駄にしたような感覚になります。 |
62.《ネタバレ》 キャラの全く異なる4人による会話が実に面白かった! 後半、携帯を花瓶に投げ入れたり、ハンドバッグを投げ捨てたりと大暴れ。 不思議とスカッとした。 (追記) タイトスカートを履いたケイト・ウィンスレットが妙に色っぽかった。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-11-19 20:11:24) |
61.《ネタバレ》 感情的になって互いにギャーギャー言い合う映画はあまり好きじゃない。 話が進まないから。 この映画もそこが肝なんだろうけど 結局話が進まなくてイライラした。 この程度の内容なら10分くらいに抑えてほしかったな。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 4点(2022-05-02 18:49:46) |
60.いわゆる「グランドホテル形式」の映画。こういうのって結構脚本練るの大変だろうな~、ていつも感心しちゃいます。ほんと、よくまぁ~矢継ぎ早に言葉が出てくるもんだ。たいしたもんです。ジョディの変貌していく様は流石! ちなみに、劇中に出てきた黄色いチューリップの花言葉は「実らぬ恋・正直」です。正直なのに実らない・・・でこの映画の場合、正直になればなるほどお互いの関係がうまくいかなくなるという、実に的を得ていますね(笑) |
59.《ネタバレ》 結局、映画にとっても4人にとっても、こどものけんかは口実なんでしょう。全員、議題(こどものけんか)よりは、初めから自分たちのメンツや虚栄心が重要であることが丸出し。こんなおとなたち、本当見ていて恥ずかしいわ、、と思ったら監督の思惑通り。なぜならこれは、人の振り見て我が振り直せの映画なのだから。個人的には、議題には全く無関心だったアランが、マイケルの秘蔵"ウィスキー"には突然関心を示す、といったところは最も笑えました。(酒をみた時のC.ヴァルツの表情だけでプラス1点笑) その後はおとなたちが酒に飲まれる怒涛の展開。おそらく酒で痛い目にあったことがある人は、ひきつった顔をして笑っていることでしょう。やがて映画は、着地点を見失った"大きなこどものけんか"へ。ラストはけんかの真っ最中に、場面が突然公園に変わるちょっとスッキリしない終わり方。仲直りしたこどもたちが部屋に入ってきて、「けんかはやめようよ」と言ったら拍手でしたが。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-10 11:38:22) |
58.《ネタバレ》 まずジョディにケイトという二大スターをこんな低予算映画で共演させちゃうのが凄い。ただ内容的には舞台でやる事だねこれ。口論が一時間以上続く訳で、個人的にはキツかった。たまに男同士で意見が合って共闘を始めたりと和む所もあったが、最後まであの調子では…うん、もうちょっと和ませて欲しかった。ラストはほのぼのして良かったけど。酒飲んで逆上するジョディが見れるという貴重な映画ではあるが、やっぱり延々口論というのは疲れる。ケイト夫妻が帰ろうとしては引き止められ、早く帰れよと何度も突っ込んでしまった。 【にしきの】さん [地上波(吹替)] 4点(2016-07-18 14:45:47) |
57.《ネタバレ》 色々とスキャンダラスな話題も多い監督さんですが、やはり才能のある人なんだなぁ、と実感させられましたね。 子供が原因で親達が喧嘩するという、それだけの内容で映画を一本撮ってしまうのは凄い事だと思います。 ただ、完成度の高さに唸らされる一方で、どうしても「面白い映画」とは思えず、残念でした。 何せ本当に延々と大人達が喧嘩しているだけですからね、この映画。 子供時代、夫婦喧嘩する両親を目にした時の居心地の悪さを思い出してしまいました。 ポイントとしては、やはり登場人物が男女四人だったのが大きいかなと。 この展開であれば、途中で絶対に夫婦同士の和解、仲直り、相互理解が訪れるはずだと予想していたのですが、それは微妙に外れ。 互いに理解し合うキッカケが掴めたかと思われた矢先に、結局はその二人で結託して、他の二人を攻撃するという、男二人VS女二人の構図となってしまう訳です。 その変化が面白いとか、国家間の争いにも通じる皮肉になっているとか、そういった解釈で楽しむ事も出来たのでしょうが、自分としては「まだやるのかよ!」と呆れてしまう気持ちが強かったですね。 そんな中で、子供達はとっくに仲直りしている事、安否が気遣われたハムスターも元気である事が分かるエンディングに着地する辺りは、お見事。 それでも、肝心の大人達は罵り合ったままで終わった以上、どうにもスッキリしない後味となってしまいました。 「戦争映画を愉快痛快な内容に仕上げるのは間違っている」という主張が存在しますが、この映画に関しても「戦争もとい喧嘩を描いた映画なのだから、観ていて不愉快なのは当たり前」という事なのかも知れませんね。 映画が終わった後の世界では、子供達と同様に親達も仲直り出来たと思いたいところです。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-05-16 05:26:41) (良:1票) |
56.《ネタバレ》 原題の『Carnage』(大虐殺)も邦題の『おとなのけんか』も的を得たタイトルだなぁ。息子たちの喧嘩が原因なのに、論点がずれて次第に大層で大人気ない喧嘩になっていく・・・夫婦vs夫婦から男vs女に変わっていく展開にセンスあり。キャスティングもバッチリ。ただ、80分の割に長く感じ、笑えるかどうかは別として。しかし、大女優ウィンスレットにゲロを吐かせたポランスキーは凄い。それにニューヨークのアパートが舞台なのにパリのセットで撮影とのことで、アメリカに入国できない彼に国境線は関係ないのか。そこばかりに目が行ってしまった。結局、息子たちは既に仲直りで脱走したハムスターも健在ってところが皮肉に感じる。 |
55.「コメディ」とのことですが、笑えるのはところどころ。議論の焦点がだんだんズレていくのは「さすが」という感じですが、もし日本人どうしならこんなに本音をぶつけ合わないだろうと思ったり。2大女優目当てで見ましたが、脚本がしっかりしている分、別にこの2人じゃなくてもいいような気もします。ただし「Walter!」がいい味を出していますね。 夫婦どうしのケンカといえば、単純な私は、志村けんが昔よくやっていたコント(隣どうし、最後にはお互いの家ごと破壊するやつ)のほうがずっと好きですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-29 23:39:10) |
★54.《ネタバレ》 面白いね~、いつ誰が爆発するか?というハラハラ感がたまりません。とても芸達者な4人ですが、キャスティングが的確でまさにベテラン監督のなせる技。神経質そうなジョディ・フォスターとかホントぴったり(感心)。途中でスコッチを飲み始めると男二人が仲良くなるとことか、なんとなーく分かる気がして面白い。基本4人+オシャレなアパート一室のみの撮影で、あんましお金掛かってなさそうーーとか思ったけど(いらん世話w)実はパリでセットを造っての撮影だそうで、そんなところも感心したところでアリマシタ 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-28 20:38:14) |
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53.《ネタバレ》 おとな4人による会話劇だけで構成されている、本当に舞台をそのままに映画として持ってきたような映画。個人的にはこの手の映画は「じゃあ舞台で観ればいいじゃない」と思ってしまうのですが、それでも面白かったです。どこが映画版として面白かったって、まず見事なキャストの演技ですね。仕事第一で他人の家でも無遠慮にビジネストークを始めるいけ好かないインテリにクリストフ・ヴァルツ、普段は体裁を整えているものの本心はその旦那に非常に腹を立てている妻にケイト・ウィンスレット、人格者を気取ってはいるものの至る所にエゴイスティックなマッチョイズムを滲ませる保守的な男にジョン・C・ライリー、こちらも人格者を気取っているリベラルであるものの自己愛を拗らせている様にしか見えない妻にジョディ・フォスター。それぞれの役柄はある種われわれ観客の代弁者でもあるので、自分が似ていると思われるキャラクターがエゴをむき出しにしてけんかをするのですから、観ていて笑いながら怖い思いもできた映画でした。個人的には自分はジョディ・フォスターみたいだなぁと思ってしまったり。 あと、最初は夫婦vs夫婦で展開していたけんかが、段々と男vs女の構図になっていくのも大変面白いですね。旦那同士は早々にスコッチで打ち解けてしまう単純っぷり。嫁の方はいけ好かないと思いつつも旦那を糾弾するために仕方なく結託するという感じで、男と女でプロセスに違いがある点も面白い。 【民朗】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-27 20:26:04) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 私の好まない「不毛な言い争い」の話ですが、登場人物が4人でそれぞれの視点から語るためか、それほどつまらないとも思いませんでした。ただし物語の展開にあまり変化がないので、実際の時間の割に長く感じるのはマイナス。まあ、もっともらしいことを言っている人間の本性を暴くという点では、成功していたのではないでしょうか。あんまり笑う場面もなかったのですが、携帯電話を花瓶にドボンするところはウケました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-20 11:18:17) |
51.いまいち、登場人物に面白みがない(役者はいいんだけどね)。もっとブルーワーカーとか、一般的な人とかのほうが良かったのでは。映画館で見るものではないな。アメリカらしい・・・つまらなさ。イギリス、フランス映画ならもっとウィットのあるセリフを入れるんだろうが・・ 【cogito】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-25 20:07:33) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 自分の子供が友達に怪我をさせた(させられた)という事象だけで、その原因を知る前に話を始めれば拗れるのは当然です。 議題がはっきりしていないのに会議をしても要領を得ずに時間だけが過ぎていくのと同じです。 加えてその原因を自分達で勝手に補完しても結論に至るはずもなく想像によるものなので否定も出来ずに話は広がっていくと言うより散らかっていくのもまた当然です。 時間も短く演劇的なほぼワンシチュエーションの本作は箸休め的な作品といった感じですし、映像的な工夫もリビングの逆側に掛けられていたB全くらいの鏡の効果だけです。 しかし、これらの「程度」が流石という位に調度良かったです。 ゲロとお酒で話に拍車をかけていきます。 それらのシーンを挟む様にエレベーターホールが2度出てきて、見ている側にロングストリート家からの舞台転換が起こり新たな展開が有るのではないかと思わせる効果と同時に話全体の抑揚にもなっています。 2度目の出戻りで舞台は此処だけだという事を理解させられつつ、この惨劇を腰を据えて見る覚悟をさせてくれますが、お酒が出てきた時点でそれぞれが顧みられない様な展開になるのだろうと予想がついてしまいますし、正直意識の半分くらいはエンディングの纏め方をどの様にするのだろうかと考え始める程に客観的な視線で見てしまっていました。 彼等が酔えば酔う程シラフの私は冷めてしまいますし、それは現実でも映画を見ていても同じ事です。 ゲロを吐くケイト・ウィンスレットに女優としての彼女の気概を感じます。 正直吐いた瞬間は私の口の中も酸っぱくなる程に最悪でしたが…。 ナンシーという役を彼女のものにしているのと同時に彼女自身も作品の1つの要素でしかないという割り切った潔さはカッコ良ささえ有りますし、ジョディ・フォスターの酔って顔を紅潮させて吃音気味にアフリカについて捲し立てる興奮した演技等はそれだけでも舞台劇を映画という媒体にして見せて貰った価値があると感じました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-24 20:26:22) |
49.《ネタバレ》 子供の喧嘩が発端で大人4人が言い争いの喧嘩をする。 本音を隠しきれなくなって、言い争う相手が徐々に変化していく秀逸な脚本だと思う。 子供は単純なもので、いずれ仲直りするかもしれないが、大人は徹底的に最後まで突き進んでしまう。 面白いかどうかは、その時の気分と個人の趣味による。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-20 23:25:47) |
48.《ネタバレ》 もう、この芸達者な4人の皆様がああだこうだぶつかり合っている光景を見るだけで、ニヤニヤ笑いが止まらないわけです。登場人物は4人以外には(ほぼ)なし、最初から最後まで皆様の演技を存分に満喫できるという贅沢さ。狭い部屋の中で、登場人物の配置やカメラの角度にも十分配慮されていて、舞台っぽくもありながら舞台の引き写しにとどまらない完成度を提示しています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-12 16:25:12) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 金物屋の店主、いわゆる“意識が高い”系のその妻、シニカルなエリート弁護士、投資コンサルタントをしているその妻、といういかにもニューヨーカーといった風情の登場人物たち、数いる芸達者の中からそれぞれにピッタリの俳優たちをキャスティング出来たのが大成功でしょう。プロットを見ただけでお話しの展開はだいたい読めるわけですけど、劇中の彼らの“人生最悪の時間”と上映時間をピッタリとシンクロさせているのも舞台劇の映像化としてはシンプルですが効果的、もっともこのケンカを見せられる方としてはこの上映時間が正直限界でしょう。ケイト・ウィンスレットのゲロ吐きとスコッチの酒盛りがストーリー展開上のターニング・ポイントになっていますが、四人が夫婦関係を離れてバラバラの口論になってゆくのは良く練られた演出ですね。面白いのは、ジョン・C・ライリー以外の三人が大事にしているもの(スマホ・画集・バッグ)がそれぞれ非常事態に陥るところで、そこで彼女らの人間的本性がむき出しになってしまいます。でもライリーだけにはそんな執着するモノがなく、逆に秘蔵のスコッチやら葉巻を皆に分け与えるところが面白い。まあもっとも、それによってさらに事態が悪化しちゃうんですけどね。ラストでカメラが屋外に出ると、地面では死んだと思われていたハムスターが動き回り、遠景では息子たちが仲直りしているというのは実にシャレてました。 昔の淫行事件のせいで逮捕されちゃうので合衆国に入国できないポランスキーがNYが舞台の映画を撮るとは予想外でいたけど、なるほどこういう小品なら十分可能なわけですね、わずかな屋外シーンだけはカメラマンを派遣して撮影すればよいわけですし。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-11 23:51:46) (良:1票) |
46.映画というより舞台ですね。話や対立の展開がやや強引な感じと後半のトーンダウンは残念だが、とてもユニークで意欲的な作品。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-08 22:58:59) |
45.前半の4人の掛け合いがなかなか面白くて期待しましたが、ゲロシーンがピークで、その後の無理矢理コメディ展開に物足りなさを感じます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-05 23:36:40) |
44.《ネタバレ》 ポランスキー監督。78歳(当時)になってもこんな意欲的な作品作るんだもんなぁ。すごいです。 もともとが舞台劇だそうで、ワンシチュエーションなんですよね。そこで最初から最後まで、 いい大人がアホみたいに言い争いをし続けるという内容。 いやね、面白いっちゃ面白いんですよ。大事な画集に嘔吐しちゃうとことか最高なんですけどね、 後半になってくると、こいつらいつまでやってんねんていう感じがしてくる。 リアリティというより、シュールな世界を見せられてるような気分になってくるわけです。 でも、だんだんと暴走してくる感じがリアル。シュールな中にリアルがあるという感覚。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 6点(2015-06-05 17:20:01) |