★8. 実にテンポ良く、サクッと楽しめる。シナリオ、演技、テンポの良さは一級品で、市川監督ってコメディの名監督だったのか!と唸ってしまった。まさに、日本のビリー・ワイルダーです。 今まで、ビルマの竪琴とか横溝正史シリーズとかの重く暗い方向の巨匠というイメージしかなかったのは間違いでした。 ドタバタシーンもドタバタ過ぎず、きっちりとしたシナリオと画面構成で、まさにこれぞコメディ映画という感じ。 1952年の時代を白黒で撮った画だけを見ると、暗くて貧くて重いイメージしかないのだが、このように、いいシナリオでいいテンポで見せられると全然明るく感じる。 フィルムの質は悪いし、音声は聞き取りづらいし、多分今より全然低予算で作られてるんだろうけど、今見ても面白い。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-22 13:31:49) |
7.テンポが良くて、古い映画にもかかわらず結構楽しめました。市川監督って本当に幅広いですね。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-14 23:39:00) |
6.まず第一印象が「これって52年の作品?」この軽いテンポとユーモアがある展開は当時としてはかなり先を行ってると感じた。アメリカ喜劇的な雰囲気を醸しつつ、キャラクターを日本的個性でやっているので市川流になるのでしょうか。その個性溢れ過ぎるキャラクター達。女スリ役の越路吹雪は、スリといっても良くある「変幻自在」というものではなく、彼女の動作などの個性で持たせてしまう。これはお見事!「次郎長シリーズ」でも笑わせるし、名コメディエンヌですね。彼女の個性を生かすためか刑事役の池部良は平淡な演技に徹した感じで、飄々としていだが、時に大胆な事をシデかしてそのギャップが面白い。そして、なんといっても小説家役の山村聡!あの渋いおじさんがオネエ言葉を操る、柔らかい志茂田○樹のようなインパクト。「ねええ、いいでしょう」って、他の山村聡の作品を観ている方は爆笑しまくりでしょう。越路の弟子分となる伊藤雄之助の間の入れ方も流石(この二人は10年後に岡本喜八「ああ爆弾」でまた笑わせますね)。この二人が居るだけで何かを期待してしまう。市川作品は現在再DVD化がされてますが、初期の作品も加えて欲しいですね。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-10-11 13:13:55) |
5.《ネタバレ》 オープニングの越路吹雪の歌がパンチが効いてて最高! イニミニマニモニモーって、意味不明の歌詞があるんですけど、どんな意味か知ってる人がいたら教えてください。スリ係の池部良の飄々とした演技、大作家役の山村聡の気取った演技も秀逸。脇役ですけど、伊藤雄之介は画面に出てくるだけで可笑しいです。特に、タクシーのメーターが上がるシーンが好きです。50年も前とは思えない洒落た雰囲気で、セリフも音楽もいいですね。 【上野若宮深】さん [地上波(邦画)] 9点(2006-12-25 00:15:52) |
4.この軽さ。たまらない。凄いよ、市川箟。こんな時代にこんなに軽い作品撮っていたなんて。同じ脚本で撮ったという増村保造版も是非観てみたい。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-24 00:21:59) |
3.コメディエンヌ越路吹雪と池部良が、市川監督が目指していた「日本映画の軽妙洒脱さ」を映像体現しようと必死に頑張ってる映画。このセンスは当時から二十年先を確実に行っていたはず。これ観た後だと越路+市川コンビ最高作といわれている「愛人」がたまらなく観たくなってくる!ほんのチョイ役で出てくる岡田茉莉子が可愛い。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-03-25 14:24:09) |
2.越路吹雪が素晴らしい。日本にもこんなすげえコメディエンヌがいたんだなー、と感動。オネエ言葉の山村聡もウケました。 【じゅんのすけ】さん 8点(2003-08-24 14:13:06) |
1.この映画、主人公が観客に話しかけたり、「あ、財布がない」とかいう字が画面に出てきたりするんだよね。この時代からそんなことやってたんだね、ちょっと驚き。 【あろえりーな】さん 5点(2003-05-16 00:28:22) |