7.設定からしてもっと面白くなると期待したんだけどなあ・・・老人たちが、ただ単に各自適当に行動しているだけで、それを支える頭の良さなり年季や経験とか、そうでなければ運の良さや都合の良さとか、そういうものが感じられないのです。よって、いくら不条理な展開が繰り広げられても、それって単に制作側が敷いたレールの上を走っているだけでは?という感が拭えないのです。こういう作品では、ありえない設定を「もしかしたらどこかにあるかも?」と思わせるほどの細かい作り込みが必要なんですけどね。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-08-12 00:14:04) |
6.岡本喜八作品の中でも最も好きな作品です。ストーリーも面白いのですし、豪華キャストも熱演で素晴らしいのですが、何より岡本喜八らしい独特なセリフの間合い、テンポが最も前面に押し出されている作品のように思います。最高のコメディ映画に仕上がっています。 |
5.ATGの低予算ながら豪華なベテラン俳優陣で、しかも滅茶苦茶面白い作品です。千石規子・小沢栄太郎もそうですが、田中邦衛の陸軍大臣が面白かった。 設定から高度成長を迎えつつある世相に、「右」を意識しているのでしょうか、だからこそ役者もその時代のベテラン役者を起用たのか。ただ、作風がとにかく肩の力が抜いていて、それが逆に物悲しいような気持ちになった。 【サーファローザ】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-04-07 17:04:18) |
★4.1981年なのに白黒スタンダードサイズには驚いた。さらに、ドリフのコント並みのドタバタコメディ。その上、設定やストーリーが、そりゃないでしょうと思わず突っ込みたくなるほど荒唐無稽でメチャクチャ。でも、芸達者な役者がオーバーアクションを真面目に演じて、ストーリーのテンポも良くて、メチャクチャでも違和感なく一気に見られる良質の娯楽映画に仕上げられている。有り得ない設定、行動なのに何故か説得力があったり、登場人物に妙に思い入れしてしまうのは、脚本の練りこみ、監督の力量、役者の個性の成せる技。敢えて白黒スタンダードにした意味は分からないけど、カラー、ワイドでなくても充分に面白い映画であることは確か。物語が一気に収束に向かうところの畳み掛けや、ラストの複雑な余韻も岡本監督らしさが充分味わえる。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-03 02:04:48) |
3.日本に嫌気がさし日本から独立した国家を成立させたとぼけた老人や中年たち、金持ちの息子の婦女暴行未遂の非行少年、まぬけな刑事と定年前の刑事のコンビ、無能な殺し屋などなど・・・能天気なキャラクター達が繰り広げる、シリアス一切抜き、ハラハラドキドキも全然しないすっとぼけサスペンス・コメディ。 確かに風刺も利いてるけど、もうそんなことどうでもいいくらいバカバカしくて面白い。 そこ緊迫した場面でしょ!ってとこでおちゃらけたBGMを流してるもんだから腰砕けです。田中邦衛カッコいいっ。本田博太郎おもしろすぎるっ。そんでもって、利重さんのデビュー作でもあるんですね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-08 14:25:39) |
2.これは何て言うべきか?話としては少々、難しくて解らないところがあって、ところが、これがだからってつまらなくはないし、なかなか面白いから不思議である。岡本喜八監督作品に漂うテンポの良さ、はじける笑い、既にお二人が書かれているようにヤマタイコクの老人たちが何とも惚けていて面白い。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-05 18:01:30) |
1.ホントは「肉弾」が観たかったのだけれど、どこのビデオ屋にも置いてないので代わりに観たのですが、良かったです(実はタイトルは以前から知っていたのだけれど、タイトルが何だか「なんとなく、クリスタル」みたいだし、パッケージにある粗筋を読んでもどんな話だかさっぱり理解できなかったので、長らく敬遠しておったのです)。岡本喜八監督の作品はいつもバイタリティーに溢れていて、話におかしい所があったり役者の演技に難があったりしても観る者を強引にグイグイと惹き付けてしまうようなところがある。この作品も変テコな話ではあるけれども、「ヤマタイ国」の官僚達のとぼけた感じに魅了されてしまいました。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-03-19 16:28:27) |