97.《ネタバレ》 「LOST」といったドラマや映画でも「ミッション:イン・ポッシブル ゴーストプロトコル」など数々の傑作に関わってきたJ・J・エイブラムスによる“新しい”「スタートレック」の傑作。
この映画は、「スタートレック」をまったく知らない方が存分に楽しめる映画だ。初見は絶対に旧を見るな。見たらギャップが酷すぎて色んな意味で言葉を失うと思われるので(誇張と思うなら是非とも旧をコンプリートしてからどうぞどうぞ)。
今までのシリーズよりも派手で、アクションも、余計なエロすも満載だ。
カーク船長の若き日を描いた作品だが・・・ぶっちゃけカークは船長時代からキチガイだ(褒め言葉)。
冒頭からスピルバーグの「激突!」張りに警察とカーチェイスをブチかます馬鹿馬鹿しさからはじまり(あれで死んでたら完全にギャグ映画)、
バーの乱闘で鼻血ブーになるわ、
いきなり艦長になるわで前半の無茶苦茶さはどういう事だ。
いいからバイクから降りろ!!
その分、後半の締りは実に良い。バリバリのDQNだったカークが経験を積んで徐々に一人の指揮官、人間として成長していく王道。
そしてスポック(レナード・ニモイ)からスポック(ザカリー・クイント)へのバトンタッチ!
スポックが謎の発情期(浮気)&気狂いピエロ状態とかそんな事はどうだっていいんだ。
いいだろ別に。
みんな「ボイジャー」のトゥボックみたいにゃいかねえんだよっ!(何の話だ)
旧ファンは「スポックこんな奴ちゃう」みたいな声も聞くが、アンタらもう一度よく見てみろよ?
「ジェネレーションズ」や「ミスタースポックを探せ」のスポックの方が狂っているだろうがっ!(「カーンの逆襲」の涙を返せバカヤロウ)。
それとどうでもいい話だが、エイブラムスの「スターウォーズ」が凄い愉しみなんだ。
是非ともジョージ・ルーカスを超えるような作品にして欲しい。
この新たな「スタートレック」や俺が特に好きな「スーパー8」からは、そんな予感を感じずにはいられない。