ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOONのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON

[ステキナカナシバリワンスインアブルームーン]
2011年上映時間:142分
平均点:6.01 / 10(Review 90人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-10-29)
ドラマサスペンスコメディファンタジー法廷ものミステリー
新規登録(2011-05-31)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-11-27)【イニシャルK】さん
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監督三谷幸喜
助監督片島章三
演出山田一善(アクションコーディネート)
キャスト深津絵里(女優)宝生エミ
西田敏行(男優)更科六兵衛
阿部寛(男優)速水悠
竹内結子(女優)矢部鈴子/日野風子
浅野忠信(男優)木戸健一
草彅剛(男優)宝生輝夫
中井貴一(男優)小佐野徹
市村正親(男優)阿倍つくつく
小日向文世(男優)段田譲冶
小林隆(男優)裁判長・菅仁
山本亘(男優)法廷画家・日村たまる
山本耕史(男優)日野勉
戸田恵子(女優)旅館の女将(しかばね荘女将 猪瀬・妻)
浅野和之(男優)旅館の主人(しかばね荘主人 猪瀬・夫)
生瀬勝久(男優)タクシー運転手・占部薫
梶原善(男優)伊勢谷
阿南健治(男優)野島
近藤芳正(男優)心霊研究家
佐藤浩市(男優)村田大樹
深田恭子(女優)ファミレスの店員・前田くま
篠原涼子(女優)悲鳴の女・コールガール・ヨーコ
唐沢寿明(男優)ドクター
大泉洋(男優)羽柴大輔
相島一之(男優)漆原
西原亜希(女優)ナース
中村靖日(男優)裁判官
榎木兵衛(男優)被告人の老人
山田キヌヲ(女優)
迫田孝也(男優)
飯田基祐(男優)
山寺宏一ラブ
脚本三谷幸喜
音楽荻野清子
作詞三谷幸喜「ONCE IN A BLUE MOON」
作曲荻野清子「ONCE IN A BLUE MOON」
主題歌深津絵里「ONCE IN A BLUE MOON」
西田敏行「ONCE IN A BLUE MOON」
中井貴一(法廷ボーイズ)「ONCE IN A BLUE MOON」(コーラス)
阿部寛(法廷ボーイズ)「ONCE IN A BLUE MOON」(コーラス)
小林隆(法廷ボーイズ)「ONCE IN A BLUE MOON」(コーラス)
撮影山本英夫〔撮影〕
製作亀山千広
島谷能成
東宝
フジテレビ
企画石原隆〔製作〕
市川南〔製作〕
配給東宝
特撮大屋哲男(VFXプロデューサー)
佐藤敦紀(VFX)
美術種田陽平
編集上野聡一
照明小野晃
動物ラブ(演:ナナ)
あらすじ
ある殺人事件を担当することになった弁護士のエミ。被告人は「自分は犯行時刻には金縛りにあっており、上には落ち武者がまたがっていた」と主張する。エミは、その落ち武者の幽霊を裁判の証人にしようとするのだが・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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30.「有頂天ホテル」 「マジックアワー」 と連続で 大ハズレ..話題作だけに、今度は面白いだろう..と思い、期待したのだが..結果は、大コケ..こんなショボイ物語で、観ている人は納得するのだろうか?..疑問だ...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 3点(2012-05-28 10:36:11)(良:1票)
29.《ネタバレ》 殺人事件の真相を解明するために、物語後半、○○○(落武者でなく)の幽霊を法廷に呼ぶ。誰もが思いついても、冗談でもやらなかったこと。メディアは三谷幸喜さんを大きなところに引っ張り出しすぎ。もう少し、小さいところで自分のペースで仕事して欲しい。
なたねさん [DVD(邦画)] 2点(2012-05-20 09:34:33)
28.《ネタバレ》 コントとして面白かった。俗なコントとして作られている映画でここまで笑ったのはジムキャリーはミスターダマー以来かもしれない。何より、キャラクター設定の甘さで役者の無駄遣いの典型だった有頂天ホテルに対して、この作品での彼らはあまりにも愛らしい。このようなステージをもともと得意とする西田敏行や中井貴一は当然と言えるはまり役だが、深津絵里にとってはコメディ女優として新たなステージを切り開いたと言ってもいいだろう。ただ、コメディとして優秀で、さらにこれだけのオリジナリティをもちながらどうしても9点まではつけられないのはストーリー的な完成度、特に六兵衛の最終的な扱いだ。あれだけキャラクターを掘り下げ愛すべき存在に仕立て上げ、あまりにも存在感のあるキャラクターが突然ぞんざいな扱いに変わったら尻すぼみするのは当たり前だろう。それと上映時間である。段田譲冶の存在や市村のくだり(確かにくだりとしては面白いが映画に必要かどうかは別問題だ)を初め20分は楽々削れるに関わらずそれをしなかったことはやはりライターとして優秀ながら映画監督として今ひとつ一皮むけない大きな要因では。段田譲冶を登場させずその辺りのストーリー処理を六兵衛にさせていたらどれほど良かっただろうか
Arufuさん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-15 23:25:02)(良:1票)
27.《ネタバレ》 昨年末に劇場へ行きましたが、公開から2ヶ月が経っているのにお客さんがたくさんいて驚きました。豪華な(と言っても良いと思う)出演陣の個性的な演技を楽しませてもらいました。この監督の作品は、実は苦手なタイプです。前作「ザ・マジックアワー」のような映画の内幕ウケを狙った作風にアレルギーを覚えるから。でも、本作は少しキャプラのタイトルが出た程度で済んだことが私には幸いでした。特筆したいのは深津絵里さん。不安定でイケてない主人公を、安定感を持って演じている。そして、とってもキュートです。幽霊を証人と認める法廷シーンの強引さなどは、ファンタジーと割り切れれば微笑ましい。時折り挟まれる舞台演劇的な芝居や台詞が良い具合にアクセントになっていて、客席からもそんなシーンで笑いが起こる。その笑いに押されるように気分がノリました。映画に集中するために、劇場へは閑散とした時間帯を狙って行きますが、お客さんが多い劇場も良いものです。難を言うなら、エンディングが冗長すぎること。まるごとカットした方がキレが良かったくらいです。父娘のツーショットは全く余計でしたね。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-02 04:45:59)(良:2票)
26.《ネタバレ》 不快な映画でした、少なくとも私には。私はバカな映画は大好きです。バカバカしい演出の連続で「くだらね~ッ」と思う映画でも最終的には楽しませてくれれば特に文句はありません。そういう意味では私は三谷監督の「有頂天ホテル」や「マジックアワー」は嫌いではありません。寧ろ脚本参加の「12人の優しい日本人」やテレビドラマ「古畑任三郎」は大好きだ。ただしこの「ステキな金縛り」はバカな映画ではなく不快な映画だった。なぜそう思ったかというと、この映画内でのキャラクターの描かれ方がとにかく適当だからです。主人公は殺人事件の冤罪を晴らすべく、落武者の幽霊に証言を依頼しますが、落武者も無実の罪で斬首された哀れな人間です。だから彼は自分の無実をだれかに証明してもらって成仏したがっている。実に悲壮な話のはずです。しかしこの落武者の無実を証明する話が途中から適当に扱われてしまっている気がするのです。落武者が成仏する話はナアナアとなり、彼はエンディングでも普通に主人公と一緒にいるのです。彼は成仏したかったんじゃないの!?意味が分かりません。それから閉口したのはラブラドールのラブちゃん他、色んな死人を適当に現世に呼び戻すシーンです。大部分の観客はケラケラ笑ってましたが、命をこんなに軽く扱っていいんですか?これは殺人事件の犯人をめぐる話のはず。命はこんなに軽いものじゃないはずです。でも適当にいろんな人間を現世に呼び戻したりする。はっきり言って不快です。物語に対して誠実な作りではありません。こんな適当に生や死を描いといて、かの「スミス都へ行く」や「素晴らしき哉、人生」などのフランク・キャプラ映画にリスペクトしているのですからチャンチャラ可笑しい。こんな映画を作り続けるならば、個人的にもう三谷監督の映画は観たくありません。それでも次回作もヒットするんでしょうけど。
民朗さん [映画館(邦画)] 2点(2012-01-02 01:30:33)(良:1票)
25.たまには映画館へ足を運んで観る。そんな人には「面白かったね」と言わせられる作品だったのではないでしょうか?
ただレビューを書くとなると構想10年というわりには「マジックアワー」の方が面白かったし、深津絵里で笑いを取れるわけがないので、前半は間延びした感は否めません。
出演者はマンネリだけど失敗は市村正親以外問題なし。
三谷ワールドが好きな方にはお勧めです。私もそれなりに楽しめました。
あまり深く考える映画ではありません。
クロエさん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-14 19:30:36)
24.《ネタバレ》 損はないです。難はないとは言えないが、おもしろい。
かなり会場爆笑。
肩の力を抜いて見られる作品です。
三谷の裁判モノは12人もそうだけど面白いです。

深津は相変わらず器用。
悪人とはまた違った軽妙な演技を見せてくれました。
阿部もいつもどおり味がある。
中井も素晴らしい。
この人、年取ってからますます良くなってる。
竹内は相変わらずドヘタ。
市村の役は出てきたときはおもしろい設定と思ったのに
小日向のキャラとぶつかってしまい、つまらなくなってしまった。
もっと真正面から除霊のドタバタをみたかった。
だいたい小日向役、こんなもん出すと、つまんない。

今回、一番の演技賞はやはり西田でしょう。
彼の演技無くしては成り立たなかったと思います。
もうちょっと臭いかなと思ったのですが、
全然そんなことはなく、他の役は代わりがいそうですが、
西田の幽霊は・・これはちょっと代役はありえないでしょう。
そのくらい素晴らしかったです。

脚本はラストの展開が好みじゃないというところと
もうちょっと短くできたんじゃないかというところ。

だいたい脚本家が監督もやると
思い入れが強くて「バッサリ」はできないんじゃないかなあと思いました。
あ、そうそう、三谷は音楽センスはなし。
時に邪魔に感じるところもあり。

途中、シリアスなセリフがあります。
深津と同棲していた男が
「これ以上君といると、君を嫌いになりそうだ」といって出て行くところ。
「好きなうちに別れよう・・・」
これって・・・離婚した三谷の偽らざる心情なんじゃないかなあなんて
思いました。 特に必要ともいえないシーンだけに。
エンドロールもそう。
三谷が本当に望んでいたっぽい結婚生活・・かなえられなかった夢じゃないかなあと思いました。
うさぎさん [映画館(邦画)] 6点(2011-12-05 14:30:10)(良:2票)
23.《ネタバレ》 普通にまあまあ面白いとは思いますが、三谷映画としては今までの5本の中では一番満足できませんでした。細かな笑いは多いのですが、全体的なストーリーが平板で、ご都合主義的な展開があり、ラヂオの時間やザ・マジックアワーのような終盤のカタルシスも少なかったと思います。キャストは豪華で申し分ないのですが…。今回新たに三谷組として出演した役者さんの中では阿部寛が良かったですね。竹内結子はちょっと役不足(力不足じゃないですよ)な感も。とりあえず、監督が思いついたという「弁護士が幽霊に証言を依頼するシーン」から思いついたという言葉の通り、その場面がすべての映画という感じでした。
蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 5点(2011-12-05 00:02:18)
22.《ネタバレ》 なんだかショートショートが積み重なった印象。この場面必要か?ってのが多くみられた。それである程度時間がまとめられてたらいいけど2時間以上は長いよね。前半は素敵な隠し撮り同様面白くないノリだったけど中盤あたりから笑えました。
とまさん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-03 13:39:53)
21.《ネタバレ》 きっちり楽しめました。脚本と出演陣の大勝利です。西田さんも深津っちゃんもみ~んな素敵でした。ラストは静かな法廷で余韻にひたるだけかと思いきや、やたらと騒がしくなりましたがこれもオッケーかなと思います。”12人の~”や”幕を下ろすな”が大好きなんで舞台で生で見てみたい作品です。
光路郎さん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-28 22:17:05)
20.《ネタバレ》 笑いのツボという点では、今回の作品はあまりハマらなかった。
なんというか、ギャグが大雑把で大振りすぎて、空回りも多かったように思う。(映画の中でも「笑えない」ってセリフがあったけど、こっちがそれを言いたい気分だったよ) タクシー運転手の生瀬勝久や裁判長の小林隆のキャラは少しツボだったけどね。あれは笑えた。

この作品を観ている最中にイライラしたのは、有り得ない設定を納得させてしまうような展開の面白さが全くなかったということ。幽霊を法廷の証言台に立たせて、裁判を行うという設定を強引に進めていくのだけど、展開にリアリティがない、、、のは当然として、妙味がなくひねりも効いていない。最後に死んだ被害者を法廷に呼ぶという展開は唐突すぎるし、そこにストーリーテリングとしての驚きがない。そもそも、三谷幸喜にストーリーテリングの面白みは期待できないのだろうか。それは前作『マジック・アワー』でも同じだった。ディテールは面白くて結構笑えたのだけど。

コメディ映画としてみれば、彼の作品の中では、やはり『ラヂオの時間』が秀逸だったなぁ。この作品にはかなり笑わせてもらった。細やかな笑いの連続。意外性。ちょっとしたハラハラドキドキ。畳み掛けるような展開。それをコメディ映画と言うならば、完璧な内容だ。

笑えるコメディ映画としては確かに作りが大雑把でくだらなさが目に余る、、が、本作はこれまでの三谷作品の中で最も感動的だったとも言える。実のところ、ラストシーンで僕は泣きっぱなしだった。(40歳を過ぎて涙腺がかなりゆるくなったのも事実だけど) これまでの彼の映画でこんなに泣ける作品はなかった。もしかしたら、この路線が彼の目指すところなのかな。そういう映画としてみれば、僕はこの作品にそれほど文句もないのである。その路線に見事にハマってしまったのだから。。。うるうる
onomichiさん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-27 22:19:49)
19.《ネタバレ》 信心深くもなく、彼岸の墓参りにも行かないし、幽霊の存在なぞ露ほども信じない、そういう私ですが、この映画を観終わったとき、「これからはお墓参りに行こう!」そう思った。バカバカしい設定ではあるが、なのに引き込まれていく映画の力、素晴らしい。西田敏行もいいなあ。でもどの俳優も魅力的に見えた。清々しい気持ちで映画館をあとにした。帰宅して、家内にも見に行くように勧めた。
小鮒さん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-24 22:11:43)(良:1票)
18.《ネタバレ》 三谷幸喜といえば、やはり脚本。ストーリーの面白さを期待したワケですが、少々あてが外れました。幽霊のハーモニカ答弁、シナモンの使い方、心温まるラスト。良いシーンは随所にあります。でも一本の物語としてみると、間延びしているような。お話の密度が薄いのです。ただし、つまらなかったワケではありません。豪華俳優陣の見事な演技は堪能できました。喜劇俳優、西田の面白さは鉄板。深津のハツラツさは高感度抜群。中井は文句なく上手かった。端役に至るまで有名俳優をそろえ、お得感は満点です。劇場スクリーンを前にした2時間半、楽しい時間を過ごせました。どんな手法、かたちであれ、楽しめればそれでOK。自分的にはアリです。ただし、新作映画とはいえ本作を「三谷幸喜最高傑作」と呼ぶのはちょっと寂しい気がします。次回作は本物の傑作を、脚本家三谷幸喜の本領発揮を期待します。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 6点(2011-11-24 21:51:49)
17.三谷監督作品に共通するのが、観る者をちょっと戸惑わせる一風変わったシチュエーション、こじゃれた笑いの得意げな押し付け、芸達者な役者を集めての学芸会的小芝居。今回もそのパターン。あまり入っていなかった劇場だったけど、笑い声も起こらず、ラストの余計な感動シーンもみんな冷めて観ていた感じ。三谷作品、決して嫌いじゃないんだけど…。
Q兵衛さん [映画館(邦画)] 6点(2011-11-23 08:44:53)(良:1票)
16.《ネタバレ》 TVでステキな隠し撮りを観た後に、ステキな金縛りを観てきました。
隠し撮りで監督本人が言ってたみたいに、ちょっと長い部分はあったけど、笑って泣けました。
監督の演出だと、もともと面白い役者さんが更に面白くなりますよねー!
ラブラドールのラブちゃんのシーンでは泣けたけど、そこは流石監督。すぐに笑わせてくれました。
映画館で他の観客もいたので控えめに笑ってたけど、家で観てたら絶対声出して笑ってたと思う。
前作のザ・マジックアワーや有頂天ホテルのキャラクターも出てて思わずニンマリでした。
ちなみに古畑任三郎に、三谷ドラマで一番好きな「振り返れば奴がいる」で、鹿賀丈史演じる鹿賀丈史が犯人として出てたので、あの頃からこんな演出してたんだなと感心しました。
じわじわ面白いシーンが増えてきて、旅館から出てタクシー乗ってからが面白いですね。
皆さんも笑って泣いてください。
深津絵里可愛いです。西田敏行、生瀬勝久面白い。大泉洋ちゃん、気づかなかった。
まさかどさん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-21 02:12:13)
15.《ネタバレ》 陳腐で冗長で退屈な映画だった。この大して面白くない脚本で2時間以上持たせようというほうが無理なのだ。いくらコントが面白くても2時間観てれば飽きも来る。僕は「釣りバカ日誌」の何が面白いかさっぱり分からないが、なんだかそれを観たときと似た感覚を覚えた。西田敏行も出ているし。簡単に言うと「五月蝿い」のだ。この作品でも阿倍つくつく(市村正親)が出る必要は全くないし、更に言うとなぜ彼が主人公の部屋の外にいたのかも全く不明である。月に飛ばされるシーンなどはあまりの面白くなさ、俗っぽさにいたたまれない気持ちになった。
更に言うと無粋。他の方も仰っているように、キャプラ監督が好きなら好きで良いが、それをこういう形で提示するスノッブ根性は本当にどうかと思う。みんなキャプラなんか知らないし、知ってる人に示したいなら、こんなに御託を並べなくても、ちらっとビデオタイトルでも映しておけばよいことだ。「教育」してやろうというつもりはないにしても悪趣味である。
それにしてもいつから三谷監督はこうなってしまったのか。昔の作品はもっと上品ではなかったか?少なくとも、俳優陣の「名前」による出オチに頼り、繰り返し同じネタで笑いを取りにいくさもしさはなかったはずだ。もっとそのシーンの微妙な雰囲気を巧みに捉えて笑いに昇華させていたような気がする。「ラヂオの時間」の頃は期待していただけに心から残念だ。
以下はレビューから少し外れるが、映画館でずっと後ろのおばさん連中が笑っていたのには本当に腹が立った。製作者側が笑わせようとしているところだけで笑うなら良いのだが、三谷映画を観に来たならずっと笑っておけば良いとでも勘違いしているのだろうか。こんな笑いどころも分からないような観客が笑っている映画を作った三谷監督は、この状況をどう思うのだろうか。それでいい、そのおばさんたちこそ自分の客だと言うのなら最早何も僕が言うことはない。黙って去るのみである。最後に、深津絵里は頑張っていたと思う。
枕流さん [映画館(邦画)] 3点(2011-11-12 20:44:37)(良:1票)
14.《ネタバレ》 三谷監督の映画は「ラヂオの時間」が一番面白く、それ以降はだんだん先細りしていたのが心配だった。「みんなのいえ」も「THE有頂天ホテル」も「ザ・マジックアワー」も面白くない訳じゃないんだけど、ドタバタさせただけみたいに感じられ、「笑い」という点において突き抜け感が低下していた気がする。その点この「ステキな金縛り」は久々に笑えた。自分の中では「ラヂオの時間」に匹敵する面白さだった。主題歌「ONCE IN A BLUE MOON」もすばらしい。あと、「ステキな金縛り」というタイトルの意味はラストに亡き父の幽霊と抱擁する事を表しているんですかね。
MASSさん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-07 11:33:33)
13.三谷幸喜。この小心者の人気脚本家は、与えられた潤沢な製作費と大衆の反応を気にするあまり、“コメディ”の面白さそのものを見失っているように思えてならない。

まずはっきり言ってしまうと、この映画に稀代のコメディ作家が織りなす“ストーリー”の面白味として特筆すべきものは何もない。
三谷幸喜が、その役割を果たせた要素は、無意味に豪華なキャストを揃えたことくらいだ。彼の実績が、単独で映画の主演を務められる俳優たちを幾人も集め、別に彼らにその役を演じさせる必要の無い端役を演じさせている。
豪華なカメオ出演に彩られて、ストーリーが面白いのであればもちろん問題はない。でも、そうではないので、やはり問題視せざるを得ない。

殺人事件裁判の証人に落ち武者の幽霊を立たせるという荒唐無稽な設定自体に文句が言いたいのではない。
そこから始まるストーリーテリングが、あまりに論理性に欠け、陳腐だ。
“下らない”要素を論理的に積み重ね、物語に面白味に長けた説得力を持たせることが、三谷幸喜という脚本家の魅力だったはずだ。
舞台設定の雰囲気と、キャストの豪華さのみに頼り、ストーリーそのものの面白さが無かったことが残念でならない。

と、つらつらと酷評を綴ったが、それでもこの映画は観客をスクリーンに惹き付ける“要素”を持っている。
それは、主演女優の愛らしさだ。深津絵里が魅力的で仕方が無い。
昨年の「悪人」で見せた薄幸のささくれた表現からひっくり返ったような可愛らしいパフォーマンスに対して、頬のゆるみを止められなかった。

主演女優の存在感が、ぎりぎりのところでこの映画の娯楽性を繋ぎ止め、盛り上げていた。そんな気がする。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 5点(2011-11-06 20:10:52)(良:2票)
12.《ネタバレ》 大いに笑わせてもらった。ただね~。監督デビュー作の『ラヂオの時間』は傑作だと思うが、それ以降はどうにもスケールが大きいだけで、笑いの取り方が雑になっているような気がする。今回も、『ザ・マジックアワー』とのリンクネタなどあるが、ああいう「分かる人には分かる」シーンに尺を取りすぎ。あと、豪華俳優陣なのは良いが、みんなに見せ場を作ろうとして全体のバランスが悪くなっている。『ラヂオの時間』や『12人の優しい日本人』(脚本のみ)、TV『古畑任三郎』が何故傑作だったのかと言うと、「時間、空間、人物」が限定されていたからだと思う。所謂「密室劇」にこそ三谷幸喜の面白さがあると思うので、次回は予算や役者に気を遣わずに思いっきり面白い密室コメディを作ってほしい。
フライボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2011-11-06 17:41:08)(良:2票)
11.《ネタバレ》 相変わらず不粋だなぁ。『スミス都へ行く』のビジュアルを見せる、更に言及する、って。どうせ引用を明らかにするならば、実際の中身をキチンと説明しないと、これじゃただのスノッブだっての。判る人にだけ判るようにするならば、即物的なモノでなくてそれとなく判らせればいいのにさ。今回、深津絵里をほぼ出づっぱりにする事で映画の流れに芯が通って、必要以上に脇キャラが自己主張しまくって五月蠅い状態は多少抑えられているのでまだマシな感じですが、エピソードやイメージの断片がぶち撒けられた状態もまた相変わらず。笑えるエピソード、いいエピソードもありますが、それがキチンと映画を組み上げてゆく礎となっているかというとそうでもなくて、あくまで断片だったりして。この世を去った者に対するスタンスまでバラバラでしょ。六兵衛やお父さん、犬には死んでいった者の心、残された者の心を語りつつ、速水はギャグ扱い。『レベッカ』か昔のホラーみたいな冒頭のビジュアルも他と融和する事なく3人のキャラのみに与えられたイメージですし、なんかもうひたすらバラバラと雑多な断片ばかりで組みあがってる感じ。「それこそが三谷作品なんです」って言われたら、あー、そうですか、としか、ねぇ。テンポを殺す尺の長さやラストの引っ張りっぷりもまたまた不粋な感じで、この人って自分にとっては『やっぱり猫が好き』だけの人なのかも。あ、でも笑えた事は笑えた、そこそこ面白かった、それは事実です。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2011-11-06 14:21:40)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 90人
平均点数 6.01点
000.00%
133.33%
233.33%
344.44%
455.56%
5910.00%
62527.78%
72426.67%
81617.78%
911.11%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.14点 Review7人
2 ストーリー評価 6.08点 Review12人
3 鑑賞後の後味 6.81点 Review11人
4 音楽評価 6.88点 Review9人
5 感泣評価 6.22点 Review9人
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