17.《ネタバレ》 原作未読。主人公が過去に戻るファンタジーという点では「地下鉄(メトロ)に乗って」や「いま、会いにいきます」などがあるが、本作は「手品師」親子というユニークな設定という事もあり、「笑いとたぶん一粒の涙」という線はきっちりキープできていたと思う。大泉が過去で出会った男が自分の父親だとわかった途端、自然に親子の口のきき方になっているところなど、冴えたシーンがいくつかあった。ただ柴咲コウの熱演は良かったものの、彼女自身に平成の香りが強すぎ、役に合っていなかったのが残念。「誰もが望まれてこの世に生まれて来た」という前提に立てば、人の数だけ本作のようなドラマがありうる事を感じさせてくれた。余談だが、終始登場する手品シーンは、替え玉等を感じさせない見事な作りで、大変見応えがあった。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-02-14 10:08:01) |
16.《ネタバレ》 「シムソンズ」以来大泉洋のファンなので楽しく見ることができました。彼ほど「見た目はパッとしないのにすごい技術や華々しい過去を持つ男」の役柄がぴったりの人はいませんね。シムソンズでは生まれ故郷の北海道が舞台ということで、方言を交えてのびのび演技していましたが、今回は東京の下町でくすぶる売れない芸人(マジシャン)役。彼にはホンワカしたイメージが強くて、やさぐれて半分人生に絶望している悲哀なんか表現できるのかちょっと心配でしたが、心配ご無用でしたね。ただあの遺骨の本当の帰る場所だけはちょっと気にかかってます。 【S.H.A.D.O.】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-02 16:00:47) |
15.2014年度は仕事で長野県上田市(本作のメインロケ地)によく行っている。当然、本作のポスターもよく見ることになるので、興味本位で観てみた。 タイムスリップ物とは知らなかったので、タイムスリップしたこと自体が『青天の霹靂』だった。それ以外は、ごく普通の内容で観るべき物はほとんどない。 知っている場所があるわけでもないので、ふ~んって感じにしかならない(まぁ、上田に行っていたと言っても、街歩きをしたわけでもなく、新幹線で来て、レンタカーを借りるだけの行程だったかなぁ・・・)。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-01-18 16:18:56) |
14.海外へ移住して3年。この映画が公開した時、映画館で見たくて見たくて仕方ありませんでした。今、ようやく見れて言える感想は、「この映画を見ることができて、幸せでした」です。 シンプルで、直球で、美しくて。日本を離れたからより感じるのかもしれませんが、これほどまでに日本は、いえ、日本人は、愛おしいものだったのか…そう感じました。 情緒ある時代の映像、人間味溢れる感情、温もりある物語。全てが素晴らし過ぎて、涙を止める事は不可能でした。 当たり前の感想しか言えないのが歯がゆいくらい、良い映画でした。 【sirou92】さん [インターネット(字幕)] 10点(2015-01-10 00:36:10) |
13.《ネタバレ》 何らかの方法で過去の両親に会う人の話は、映画でも時折見かける。『メトロに乗って』や『異人たちとの夏』やらを思い出す。殊に『メトロ』は(これは主に原作の方にだが)、かなり感動させられたのだが、本作はそれらに勝るとも劣らないと思う。(我ながらなんてチンケな表現なんだ) 特に、母親との最後の会話での(悦子さんは)「生きる理由です」というシーン。親不孝だった私には特に、母親に「あなたは生きる理由だ」などと言える幸せは想像できない。というか、それが「幸せ」だと思う事すら今まで考えられなかった。 このシーンでの、大泉の顔が明るくなる描写。写実的にはオカシイと分かってはいるが、心情的に納得できる、そうだろうなと思う、この「表現」が素晴らしい。 そして「生きる理由」を知った主人公の、自信に満ち溢れた力強さを感じる、堂々とした最後のマジックの晴れの舞台も見事!代用だった白い紙のバラが、本当のバラに変わるマジックの意味。そしてこの手の「お約束」を消えるマジックに掛けて魅せるさま!本当に拍手喝采させられた。 このシーンがあまりに素晴らしく、最後の父親との再会シーンは無くても良かったのではとも思っている。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-01-01 00:02:03) |
12.悪くないけど予定調和。『劇団ひとり作品』という色を見たかった。やってることの全てが教科書通りで突き抜け感がない。デビュー作なんだからもっと冒険して欲しかったな。それにしても大泉洋はマジにいい役者だ。いつか彼にアカデミー賞をとらせてあげたい。あと喧嘩手品漫才は面白い!あれは良かった。普通に笑っちゃいました。 |
11.《ネタバレ》 劇団ひとり監督。改めて呼んでみると語呂が何だかヘンテコですが、映画の内容は大丈夫。期待以上の堂々たるデビュー作です。ストーリーはベタで王道の感動路線でしたが、いきなり難解で小難しい作風でこられるよりはむしろ好感が持てました。お笑い芸人出身の監督によく見られる、芸人仲間大集合といった安直なキャスティングに走らなかったことも好印象。肝心の内容ですが、全編を通して、監督ご自身のルーツである漫才や古き良き大衆劇場に対する敬愛を感じました。ちなみに、浅草と風間杜夫ときたら"異人たちとの夏"がすぐに頭に浮かぶが、これは監督が意識して狙ったか。最大の見どころはやはり最後のマジック。母悦子の思いと晴夫の決意が時空を越えて交差する、感動の名場面でした。ちょっと褒めすぎましたが、もちろんマイナス点もあります。人物のクローズアップ(特に泣き顔)を多用し過ぎるのが気になりました。それともう一つ、拳で殴る場面と平手で頬を叩く場面。全く痛みが伝わってきません。視聴者に痛みを伝える技術、これは北野作品というお手本から今一度勉強してほしい。辛辣な意見になりますが、それは今後の作品に期待をしているから。監督の次回作は必ず映画館に足を運ぶことを約束します。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-22 04:35:11) |
10.《ネタバレ》 オールウェイズ三丁目の夕日みたいだなぁって印象。もっと無茶をして欲しい。安牌狙いな感じに受けた。期待しています。 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-09-16 11:11:38) |
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9.タイトルに適っての、天候変化による光の推移や 盛大な水漏れでショートする裸電球などなど、、 照明や小道具・効果音を以て心情を画面に置き換える術は心得てはいるようでありながら 肝心なところではストレートに超クロースアップの泣き顔芝居に陥ってしまう。 そのテレビ演出ははっきりと大きなマイナス点だが、 照明を駆使してヒロイン:柴咲コウを美しく撮ることにかけての 意識の高さは画面からはっきり窺える。 大泉と柴咲の視線と手の所作を巧く繋ぎ合わせたクライマックスの クロスカッティングも見事に決まっている。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-17 07:02:00) |
8.《ネタバレ》 評価が分かれているようなので心して見に行きましたが、、ストーリーもテンポも自分は良かったと思いますよ。確かにアップや手持ち撮影が多くて画面が落ち着かないし、ほとんどわかる展開だったけど、伏線は上手く回収されているし、最終オーディションのペーパーローズが手元を離れてからは、意外にもグッときてしまいました。技術的なことはともかく、監督や役者さんのメッセージは伝わってきました。この映画は、タイムスリップものの矛盾探しや監督の芸風とかを考えずに、素直にファンタジーとして見るのが良です。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-13 22:54:42) |
★7.《ネタバレ》 原作未読。何とも…評価しにくい。部分部分の笑いはあるものの、物語全般としては平板。主人公は過去へ行って、知人たちと会いながら、何一つ歴史を変えようとしないというタイムスリップものはかえって珍しい? なんでこの人まわりに何にも働きかけないんだろう、と思ってしまいました(自分自身に関してのみは、過去の世界で心機一転活躍しようという気はあったようですが)。普段はカメラの撮り方にはあまり注文をつけない方なのですが、他の方も指摘されているように、さすがにかなり違和感がありました。つまらなくは無いのですが、おすすめするほどでもありません。5点。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-06-17 21:29:15) |
6.《ネタバレ》 手品をする手元から役者の顔までをワンカットで捉えるとか、長台詞長回しの間に天候が変わって雨降りから陽の光に包まれてゆくとか、そういう技巧的な表現はともかくとして、それ以前の基本のところで「なんだかなぁ・・・」って思ってしまって。そもそもその画はどういう理由でその画なの?というのがとても多くて。 なんでそのカメラは動くの? なんでイマジナリーライン越えてるの? なんで頭が切れた極端なアップと引きの画の反復状態なの? なんでいきなり部屋の外からのショットなの? それは一体誰の目線なの? って。基礎無しでいきなり技巧に走ったみたいな映像がいっぱい。手持ちショットが多くて全編ガタガタと動いてますが、もう少し全体の表現自体に縛りを入れた方が良かったんじゃないかなぁ。 話自体は大して面白くないです。よくある話。特にヒネリは無し(あ、ラストは卑怯なヒネリ方してるかな)。 タイムスリップものとしてひっかかる点が幾つか。未来ならともかく過去に戻ったのならば実際に行動し始める以前に新聞の日付だけでいきなり飛んだ事を認識しちゃうのは短絡的過ぎますし、昭和48年時点で十分物心ついてた身としては、あの風景はせいぜい昭和40年代初頭くらいだろ、と。 歴史改変ものではないので時系列を利用した凝ったトリックなんかは無いのですが、せめて時代や人のギャップで笑わせる程度の事はしても良かったと思うんですけどねぇ。 で、柴咲コウが倒れるところとクライマックスとで「ここが見せ場!」とばかりにクロスカッティングで盛り上げっていうのをやっていてクドいです。この2回のクロスカッティングのせいで映画のテンポが悪く、短い上映時間のクセにダラけた映画になっています。なんつーか、野暮。 大泉洋が全編ぶすーっとした状態でキャラとして面白味がないんですよね。劇団ひとりとセットになる舞台のシーンだけ面白いって感じで。肝心のクライマックスの舞台にしても華がないですし。 古臭くて野暮ったい感動的なお話が見たいなぁ、って思うならば(思うか?)ピッタリ来る、そんな映画。カメラと画の繋ぎに落ち着きが無いのが難点ですけど。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2014-06-12 22:35:38) |
5.大泉洋の手品はすばらしい。これだけの手品だったら拍手大喝采だと思うのだが、それにしては浅草の劇場は静か、劇団ひとりとの漫才みたいになってようやく笑いが出てくるとは少し不満。タイムスリップしたときも、両親に出会ったときも、とまどいや驚きがあっても良さそうなものだが・・・。死んだ両親に出会うという映画は前にもいくつか見ていて、そんなに目新しくはなかったが、見る人によっては大きな感動を呼ぶに違いない。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-06-10 14:37:52) |
4.いやーやばいですね。自分の感動ポイントと完全にマッチしていて途中から鼻水垂らしながら見てました。見終わった後別に泣いてませんけど何か?アピールをするためにストレッチをして他のお客さんが居なくなるのを見計らってから劇場を後にw 劇団ひとり初監督作品ということですが、監督は自分のことをよくわかってる人間なようで欲張らずに尚且つ今出来る精一杯の映画作りをしていて非常に好感が持てました。笑える所、感動する所のメリハリもよく、複数ある伏線もそれぞれしっかり決まっていてシナリオに関してはトップクラスの出来たと思います。笑いの部分では劇団ひとりとしてTVでみせるふざけた笑いをそのまま出すのではなく、しっかり映画に溶け込んだ笑いに昇華していてお笑い芸人だけではなく映画監督としてのセンスのよさも感じられました。(ここはホントに某監督に勉強してもらいたいですね)この映画は大泉洋や劇団ひとりのファンとかではなく普通に映画好きの人が見に行って間違いない映画かなと思います。柴咲コウがメチャクチャ綺麗でした。 自分も叩かれたいっす。 【映画大好きっ子】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-06-04 13:13:58) (良:1票) |
3.もっと泣かせたり、ネタを盛り込んだり出来そうな設定ですが、極力無駄を省いてコンパクトにまとめた印象を受けました。大泉洋とひとりの掛け合いは笑えました。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-31 12:44:33) |
2.《ネタバレ》 映画の内容は極普通。感動させますよ感が至る所に溢れていてシーンの構成も他の映画にありがちな形で新鮮さはあまりない。見ている内に次のシーンの展開が分かってしまうので驚く感じはない。伏線もみえみえで、まぁ伏線回収で安心するくらい。 とはいっても、自分から感情移入に努めれば、感動するシーンがありました。 大泉さんが好きなので見に行きましたが、雷に打たれるシーンで、天パがチリチリになって口から煙をプハー!ってやるくらいのベタが欲しかったw ひとりさんとのマジック漫才(?)は、面白かった。 【ぷー太。】さん [映画館(邦画)] 4点(2014-05-29 19:04:35) (良:1票) |
1.ところどころ演出にダサさを感じたけれど、ストーリー自体は分かりやすくて面白かったです。 劇団ひとりがちょいちょいカッコつけているのが、ちょっと気になりました笑 大泉洋のマジックはお見事です。 【Yu】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-26 23:44:55) |