2.《ネタバレ》 野球の奨学金を得た青年が大学の宿舎にきて、授業が始まるまでのバカ騒ぎ3日間を描いている。特につながったストーリーはなく、ただただ新しい世界と人間関係に触れ合い、スタートを切る前段階の数日。なのだが、30台半ばの自分が振り返れば、その時間がいかに大事で、そこで出会った友人たちがその後の人生にいかに影響を与えたかが身にしみる。でも、若いその瞬間は何も考えず、理性と環境に身を任せるまま。「6才のボクが、大人になるまで。」で、ある少年の成長を見事に描ききったリンクレイター監督が、わずか3日を見つめる中で、人生の瞬間の大事さを説く快作。