201.《ネタバレ》 1985年で未来を描くと陳腐だが逆にコミカルで楽しめる。 良くも悪くもテリー・ギリアムの未来と夢と現実の世界観に振り回されて、挙句の果てにタイトル「ブラジル」はややこしい。 SFとしてユニークさは評価はできるものの全体通して面白いとは言えない。 さらにデニーロの出番の少なさに残念。 |
200.《ネタバレ》 以前観たはずなのだが内容はまったく覚えていなかった。 今回見た記憶もなんか忘れてしまいそう。 でももう見なくてもいいかな。 このところ見る映画どれも楽しめてないので もしかしたらコロナとかであんまり映画を楽しめる気分じゃないのかも。 気になった部分は ・ヒロインがかわいくない。 ・主人公が有能みたいだけどどこかやる気なくて共感できない。 ・さすがにすぐ横で爆発あったら逃げるやろ。 ・もっと友達大切にしろよ。 ・ちょっと主人公自業自得なとこあるね。 ・主人公ナルシストなんかなー。夢の内容が気持ち悪い。 良かった部分 ・印象的なシーンはちょくちょくある。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-05-01 23:35:34) |
199.他人の見た夢の話に付き合わされてるようで終始つらい。現実か妄想か途中から曖昧になる演出も、作り手の狙い通りではあるのでしょうが、鑑賞後の満足につながるわけではない。そもそも、主人公1人を制圧するのに、こんな凝った仕掛けが必要か?と思う。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-10-26 18:11:58) |
198.《ネタバレ》 ブラックコメディの傑作。カフカ的な世界観。傑出した美術。効果的なノンキなインサートされる曲。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-30 20:56:51) |
197.BD版143分は長いけど、ジル(キム・グライスト)が可愛いので7点。 【ガブ:ポッシブル】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-09-10 20:02:06) |
196.少し、長い。部分的には面白みはあるのだが、4つぐらいの未来アイデアをツギハギして作った感があった。結局、全体のストーリーとして何が言いたかったのだろうか。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-12-13 17:56:21) |
195.《ネタバレ》 今でも脳裏に流れる軽やかなメロディ、憧れのブラジル。 しかし現実は残酷で、夢を見ても残酷で、結局夢の世界に入ってしまう。 今でも衰えぬその表現と、怒濤の展開、そしてアンバランスな気味の悪さ。 ホラーではないのだけれど、とても怖かった。 【えすえふ】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-11-15 02:04:39) |
★194.《ネタバレ》 全編にわたって趣味が悪く、黒いユーモアがふんだんに。たしかに笑えもするけど、笑ったあとにざらつくような不快感も残る。整形に血眼なオバサンたちは死んだら原型もキープできないほどに切り刻まれ、食事は色のついてるだけの何やらマッシュ状のかたまり。管理史上主義の世界では紙切れが異常な権威を持ち、暖房修理すら許可証が必要なんだとか。うあー、こんな未来像を構築したギリアムの感性には畏れ入る。畏れ入るが、例えば「時計じかけのオレンジ」にワタシは心胆奪われたものであるが、ブラジルの方はまだまだずっと理解可能な世界で、両者のエッジの効き方の違いを大きく感じたりもする。どっちが好きかと聞かれれば、いやどっちも好きというわけじゃないんだけど。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-31 23:37:46) |
193.《ネタバレ》 クライマックスの強烈な展開に引きこまれた。途中まで「ただのディストピアSFか…」と思っていた自分が恥ずかしいっす。モンティ・パイソンであれだけへんてこな切り抜きアートを披露していたテリー・ギリアムがただの映画を撮るはずが無かったわけで。それにしても、ラウリーの母親といいその友達といい、ババアがとことん嫌な人物として描かれるのには笑ってしまったなあ。自分の母親の「女」としての側面を嫌悪する感情を抱くことは、母親に対し無意識のうちに母性を求める「子」にとって当然のことと言えますが、それにしても強烈だった。出世を望まない息子と若さのために整形を重ねる母の対比は、タトルのような一般市民とラウリーのようなエリートとの対比に似ていますね。皮肉でしっかりと笑わせるあたり、名監督としか言いようがない。DVDではなくレーザーディスクで鑑賞したのも良い体験でした。SFは低画質で観たほうが楽しめるかもしれませんよ。 【カニばさみ】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2015-04-03 15:31:41) |
192.《ネタバレ》 近未来の世界観がオモシロい作品。パソコンの代わりにタイプライターの文字をレンズシートで覗き、インターネットの代わりにダクトが張り巡る。結果、莫大な時間と紙を消費し、代筆署名や誤情報が横行する出鱈目な世界。テロと対テロと美容整形だけが元気なこの未来は、もう地獄絵図でしかない。SFとして見ると夢も希望もないデストピアがチープに描かれただけって感じだけど、コメディとして見れば発想の自由さが半端なく、これを作り上げたテリーギリアムの頭の中はとんでもないなと思わせる力作。デニーロはちょい役だったけど、さすがの演技。暖房修理のシーンで輝いています。ラストはハッピーエンドと思いきやまさかのバッドエンド。でも主人公は夢の中でハッピーになれたのだから、それはもはやハッピーエンドなのかな? 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-02-19 13:52:29) |
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191.《ネタバレ》 本作と幼稚園児の描いた絵を比べて、どちらが未来を上手く表現できているかと尋ねられれば、私は間違いなく後者と答えよう。そのくらい、この映画の未来は幼稚。時たま出てくるファンタジーのシーンも、失笑してしまうくらいちゃちである。爆弾テロが発生したにもかかわらず、楽しげにおしゃべりしながら食事をしているシーンでは空いた口が塞がらなかった。いくらテロが横行している世界でも、すぐ近くで爆発が起こればパニくるだろうに。後半に多く見られた、C級アクションにもうんざり・・・ この映画製作に携わったスタッフには是非、メトロポリス(1926年公開)やオズの魔法使 (1939年公開)を観て勉強していただきたいですね。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 1点(2014-12-19 12:43:38) |
190.《ネタバレ》 へんてこな人々と、へんな世界観のオンパレード。書類、サイン、書類、サイン、領収書に受領書。形式主義に権威主義。責任回避と無関心。メインテーマの「ブラジル」が奏でる、開放的で陽気な旋律とはおよそ正反対の世界。登場する人々や出来事のひとつひとつが、いちいちシニカルで、爆笑はできずに苦笑い。 物語のすべてが陰鬱でバッドエンドなのに、それほど後味が悪いばかりではないのが、この映画の不可解にして素晴らしいところでしょう。 ちなみに好評価の前提として、僕はモンティパイソンの笑いが大好きだということ。それはかなり重要な要素ですw 【こっちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-12-18 16:21:50) |
189.《ネタバレ》 俺は「12モンキーズ」の方が好きだが、この作品は見れば見るほど病み付きになるガムみたいな映画だ。面白いけど(味わい深い)、イマイチ納得がいかない(飲み込めない)。ガムを飲み込む奴は馬鹿だ。 ジョージ・オーウェルの「1984」やフランツ・カフカのパロディのようだが、本人が無自覚か確信犯かはこの際どうでもいい。 特に「モンティ・パイソン」の頃から異彩を放っていたテリー・ギリアムだ。パンチが効きすぎて毒気がハンパないぜ。 政府にマークされたタトルを“偶然”呼んでしまった、夢の中で出会った美女と瓜二つな女性を“偶然”見つけ追いかけてしまった。“追いかけた”時点でサムにとっての“必然”へと変わる。 彼女に無理矢理せまろうとする狂気。 頼んでもいないのに勝手に介入して妄想を膨らませ、自己の正義を押し通そうとするエゴイズムは「タクシー・ドライバー」に通じるものを感じた。 あの話のトラヴィスのように、サムは首を突っ込まずに済んだ話に首を突っ込みまくる。 「タクシー・ドライバー」と違うのは、殺人者が“英雄”とならずに頭の中の“お姫様”を救えずに終わるところだ。 この映画は二つのエンディングが存在するが、それはこの作品を見た人ならすぐに解る事だろう…というワケらしいが、よく解らん。 ただハッキリしているのは、圧倒的な映画世界である。“夢”の中の映像の美しいこと。 「2001年宇宙の旅」も「時計じかけのオレンジ」もその美術で“黙らせ”ようとする感じが気にいらねえ。 中毒性が凄まじいから余計にハラが立つよ。ギリアム、アンタは天才だ。 それと、往年の名作に対するオマージュが面白い。 「戦艦ポチョムキン」のオマージュには吹いた。例のばあさんの場面まで忠実だし。 主人公が夢の中で出会う女性と現実世界でも巡り会う話はノーマン・Z・マクロードの「虹を掴む男」を思いだす。 トム・ストッパードは優しい。世の中、友人とはいえ警告すらせずに殺しにくる奴もいるからな。むしろちょっと優しすぎるくらいだ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-13 19:29:08) |
188.SF初心者にもわかりやすいディストピアでした。キテレツな才能が発揮されているようで、 独特のリズムと展開に振り落とされそうになること多数。 ただ、個人的には最後のシーンだけで高得点をあげたい。 あのシーンのためだけに前振りがあるんだ、と思うと、我慢できる程度の出来栄えだと思う。 【よこやまゆうき】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-26 16:15:12) |
187.《ネタバレ》 ストーリーは主人公が管理社会の中で運命の女を守ろうとするという割と良くあるディストピア映画ですが、鬼才テリー・ギリアムによってかなり変わったテイストになっています。普通のディストピア物ってそのストーリーの都合上、シリアスな雰囲気の映画が多いのですが、この映画は正統派なディストピア物でありながら、兎に角ノー天気。キャラクター達も何となく明るく、深刻な雰囲気は一切ない。サンバのスタンダードナンバー、「ブラジル」のリズムに乗せて悪夢的映像を見せる。そのセンスが凄い。だって水と油ですからね、馴染むわけがない。 例えば、主人公の友人で、情報省に勤めるジャックは、テロリスト(と政府が見なした市民)の尋問で返り血を浴びてもニコニコして娘に接している。こっちとしては困惑してついつい笑ってしまう。 さて、ラストの解釈についても書いておこうと思います。誰もが最初はアン・ハッピーエンドと思うあの救いのない(でもクレジットと共に流れるサンバは矢張り明るい)ラストですが、ある意味どれだけ管理社会が理不尽な暴力を振るおうとも、人間の想像にだけは入り込むことが出来ないとも取れます。いつの時代にも何らかの理由をこじつけて芸術の表現に規制をかける社会は存在しますが、それでも人のイマジネーションは無限であり不可侵だ!という謂わば妄想賛歌ではないかと思います。だから個人的にはアン・ハッピーエンドでもありハッピーエンドでもあるかなと。 因みにこの映画の多分元ネタであるジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』はその人間のイマジネーションすらはく奪する一〇一号室という拷問部屋があるので、その分本作より更に凶悪なディストピア物と言えそうです。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-11-20 20:04:20) |
186.悪夢のような作品でした。ぼくも眠っている時こんな夢をみてよくうなされます。だから共感度があります。こんなカルトな作品を作るのは鬼才テリーギリアムらしいし、これが許されるもの時代だったんでしょう。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-11-14 21:31:37) |
185.《ネタバレ》 有名な古典なので、観ました。見応えあり!ブラックジョークが効いてて、深刻な文明批評も軽く観られる。最後まで皮肉たっぷり。こういう風刺モンでハッピーエンドって成立しないのかしら。あの女性のトラックドライバーが可愛くて、何かハッピーエンドにさせてあげたかったです。でも主人公に魅力無!もったいない! 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-06-26 02:14:06) |
184.《ネタバレ》 社会風刺という感じよりも自分はこの主人公みたいにどうも夢見がちというかそういう人たちを皮肉った作品と受け取りました。まあ最後は彼なりに幸せになるんですが。そういうわけでやっぱり最後はアレじゃないと駄目だと思います。 【ポン太氏】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-07 17:45:54) |
183.《ネタバレ》 率直な感想は、なんかよくわからんけどスゴイ、かな?(笑)。まるで観ている側を無視した進みっぷりはある意味清い。なんとなーく監督の言いたいことがわかるよーな気はするけど、ハチャメチャすぎて理解が困難ですね。デニーロでてましたね~こんな変な(失礼)映画に出ているとは意外でした。まぁ個人的に「監督暴走映画」(笑)カテゴリーに間違いなく入る作品ですが、嫌いじゃないですねこういうノリは。B級感も丸出しな本作ではありますが、監督さんのイメージしてる頭の中が伺える興味深さがゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 09:58:58) |
182.《ネタバレ》 「出世を望まない若者たちが増えている」という。『未来世紀ブラジル』は、主人公が出世を願うかどうかが分岐点になっていて、出世コースに足を踏み入れるや冷たい競争関係など圧倒的に物象化された世界で迷子状態となる。諧謔のセンスが不条理の深刻さに厚みをもたらすのも、カフカ的なテイストだ。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-04-28 06:34:44) |