狂った果実(1956)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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狂った果実(1956)

[クルッタカジツ]
1956年上映時間:86分
平均点:6.32 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(1956-07-12)
ドラマモノクロ映画青春もの小説の映画化
新規登録(2004-01-20)【--------】さん
タイトル情報更新(2012-11-27)【ESPERANZA】さん
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監督中平康
助監督蔵原惟繕
キャスト石原裕次郎(男優)滝島夏久
津川雅彦(男優)滝島春次
北原三枝(女優)恵梨
深見泰三(男優)父親
藤代鮎子(女優)母親
ハロルド・S・コンウェイ(男優)恵梨の夫
岡田真澄(男優)平沢フランク
紅澤葉子(女優)鎌倉の家の婆や
近藤宏(男優)ボート・マスター
原恵子(女優)立ち話の女
山田禅二(男優)漁師
石原慎太郎(男優)海岸の学生 長門
長門裕之(男優)海岸の学生 石原
東谷暎子(女優)道子
原作石原慎太郎「狂った果実」
脚本石原慎太郎
音楽佐藤勝
武満徹
撮影峰重義
製作水の江滝子
配給日活
美術松山崇
編集辻井正則
録音神谷正和
その他斎藤耕一(スチール)
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12
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25.現代でも通じるこの気持ちが、程々の演技を気にせずに、映画としての価値を高めている。
でも自分はあまり好きにはなれないかな。
simpleさん [地上波(邦画)] 5点(2021-01-31 17:17:26)
24.《ネタバレ》 スタイリッシュな映像と青春の暴発を描いた傑作。マイナス点は、津川さんがチェリーボーイに見えない点。
にけさん [映画館(邦画)] 9点(2019-01-18 19:52:30)
23.《ネタバレ》 いかにも即興的なハイテンポの中で展開される、三角関係(実際は3.5角関係くらいかな?)が招く悲劇。
ギラギラと暑苦しくって、若き日の津川雅彦のおぼこ顔がさらに暑苦しさを増す。なんでしょうかこの顔は。って大きなお世話。北原三枝の一見純情そうな妖しさが、すべてを狂わせる。こりゃ罪だわ。
という訳で、刹那的な熱狂、そして死。ああ、こりゃ要するに夏祭りですね。
ある意味、普遍的なテーマかもしれませんが、若者の洋風でモダンな風俗に、和風の調度が映画の中で同居しているのが、独特の雰囲気になってます。時代を感じさせると言われればそうかも知れませんが。
あとできれば、空撮がもう少し安定していたらなあ、と。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-08-14 07:27:12)
22.《ネタバレ》 前半は、若者たちのいかにも若者らしい振る舞い、行動という感じで、パーティやバケーション、乗り物に対する羨望的描写、
突然喧嘩をおっぱじめたり祭りの射的ですら格好つけちゃったりと、今の感覚だとなんかイタイ行動が多いんですが、
50年代ってのはこういうストレートな行動が、そのまんまストレートに格好良かったんだろうなと、
そういう意味ではとても幸せな時代だなと鑑賞しながら思ったものです。
そんなことを考えながら見てると、後半からは一人の女性、それも不倫を楽しむのものすごく奔放な女性と、
純粋な弟、そしてそれに嫉妬するにいちゃんの3人で話が進む。どんどん面白くなってくる。
果実たちがだんだんとこじれて危うくなってくる。でもラストは穏便に丸くおさまるのかな、なんて思っていたからびっくり!
もうね、唖然としちゃった。本当狂っちゃった。まさかそんなことしでかしちゃうなんて。
弟のラストの目が忘れられない。もう復讐心しか映らない、悲しく冷たい目。
でもその展開に驚くと同時に、彼の気持ちもわからんでもなかったり。人の狂気性を認識させられる。さすがは名作。
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-06-29 22:12:54)
21.《ネタバレ》  「要するに退屈なのよ、現代ってのは」という台詞が、六十年前の映画にて発せられている事に驚きです。

 2016年を迎えても、未だに「退屈な現代」が続いているように思える今日この頃。
 ですが、退屈を感じる事が出来ない社会というのも、それはそれで落ち着かない気がするので、恐らくそれは歓迎すべき事象なのでしょうね。

 本作の登場人物も、腹が減れば食事し、トランプで賭け事を楽しみ、海に出掛けてボート遊びに興じてと、一見すると裕福な、満たされた生活を送っているように思えます。
 それでも若者特有の倦怠感、人生の諦観からは逃れられないみたいで、何だ哀しくなってきますね。
 作中にて「時代遅れの年寄り」を皆で貶すシーンがあるけれど、この時代の若者達も、今では老人となり、現代の若者から白い目で見られているのだろうなと思えば、実に興味深い。

 これが初主演作となる石原裕次郎に関しては、後の「嵐を呼ぶ男」などと比較してみても、まだ演技は拙い印象ですね。
 他の出演陣にしても、年配の演技巧者が少ないせいか、全体的に棒読みに聞こえてしまう台詞、わざとらしい動きに思えてしまう場面が多かったりもして、そこは残念。

 ただ、時代を越えて眩しさを与えてくれる「モノクロ映画の中の光」も確かに存在していて、それをおぼろげながらも感じ取る事が出来たのは、嬉しかったです。
 先駆性の高い作品ゆえか、細部が粗削りで、現代の作品ほど洗練されていないのが気になったりもしたけれど、それもまた新鮮な感覚。

 「ご縁と命があったら、また会いましょう」なんて台詞を、劇中の人物が、さらっと口にする辺りも御洒落ですし、裕次郎演じる夏久が、ヒロインの恵梨に頬を叩かれた後、無言で抱き締めてキスをする件も良かったですね。
 後者に関しては、今となっては見慣れた演出なのですが「もしかして、この映画が元祖なのかな?」と思えるくらいのクオリティを感じられました。

 衝撃的なラストシーンに関しても、大いに評価したいところなのですが、主人公の弟が冷徹に狂うまでの描写が、やや不足気味かも。
 もう少し濃密に、兄に対する猜疑心や劣等感、ヒロインの恵梨に対する愛情や執着などを描いてくれていたら、もっと感動出来たように思えます。

 そんな長所と短所が入り乱れる本作にて、最も印象深いのは、裕次郎が甘い歌声を披露する場面。
 演技の巧拙などを超越した「大スターの片鱗」を窺わせてくれる、忘れ難い瞬間でした。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2016-08-04 06:22:58)
20.どうせかったるいラブロマンスじゃねえの~と、全然期待せずに見ましたがなかなか面白かったです。まだ多くの国民が貧しかった時代に洋酒を飲んでオープンカーを転がし、ヨットで遊びまくるなんてどんだけ金持ちやねんと思いました。でも若い時は皆さんキレイですね。あの爺様の津川雅彦がこんなにも美少年だったとは驚きです。頭もモリモリのフサフサ(笑)ラスト、良かったですね~まあ、今だったらもっとえげつない描写になっていると思いますが昔の映画はソフトなので何よりです。そりゃそうとタバコを電車の中でもブティックの中でも吸いまくってます(汗)今では考えられない古き良き時代だったんですねぇ~
イサオマンさん [地上波(邦画)] 6点(2013-05-30 01:01:54)
19.《ネタバレ》 若者の風俗をベースにしたドラマも公開から50年以上経ってしまったんですね。
ストーリーとしては石原裕次郎と津川雅彦の兄弟と北原三枝との愛憎劇。
まぁ『憎』の部分は最後に突如表れるんですが。
みなさん決して上手い演技ではないんですが、なんだか観ちゃう、観れちゃうのはさすがですね。
脚本演出も無駄がなくスッキリしてますが、現代の映画でこの内容だと物足りない感じになっちゃうんでしょうね。
時代が変わったってことでしょうか。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-14 09:24:50)(良:1票)
18.《ネタバレ》 映画全体に広がるけだるい空気感と若者のギラギラした欲望がコントラストとなりうまい演出だなと感じました。衝撃的なラストで見せる津川雅彦の表情は凄味があり良かったのですがそれ以外はまるで素人演技。石原裕次郎を含め出演者の演技にげんなりしましたがそれでも上記の点数をつけました。素晴らしい映画なだけに惜しいと思いました。
さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-02-15 23:58:10)
17.う~ん、特になにも感じなかったです。時代が変わったってことでしょう。50年以上前の作品だけど、たぶん30年前に観ていても、感じるものは無かった気がする。旬が短い映画だったんじゃないだろうか。中平康監督の絵作りにはセンスを感じるが、登場人物たちの行動にはリアリティが感じられない。彼らの階層がごく限られた富裕層というのもリアリティ欠如に繋がる要因。後に不倫大王になる津川雅彦のウブさに笑ってしまった。そう、誰でもその日までは童貞なんです。本作の北原三枝さんは榮倉奈々に似ている、って順序が逆か。榮倉奈々が似ている。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-01-14 00:51:28)
16.《ネタバレ》 金持ちのボンボン兄弟が人妻を取り合ったあげくに破局がくるという映画。当時の風俗はよく出ていますが、それ以上に魅力は感じない。中平康の演出はたしかに光っていますが、今見ると、特にどうと言うほどのものでもなし。歴史的価値は感じますが、それ以上に持ち上げるのはどうかと思います。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-31 16:49:05)
15.脚本も好きですがとにかく演出が素晴らしい。あまり演技の巧拙に関心がいかない私でも気になるほどの演技にもかかわらず、作品全体に只ならぬ雰囲気が充満していて楽しめました。顔のアップを多用したり台詞をテンポよく回したりといったところが特に惹きつけられましたし、シーンが変わる前のショットにも面白いものがありました。音楽も雰囲気を作るのに役立っていて、また風変わりな感じもあって良かった。とにかく最後まで見てほしい映画です。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-28 00:27:25)
14. 胸がドキドキするくらい、北原三枝さんが素敵ですね。自分が生まれるずっと前だもんな、この映画。こんな素敵な女優さんと世代をともに出来なかったのが残念です。
 ま、あまりにもヒロインに魅かれたためその他の欠点が一切気にならなく成りました。
しかし、昔は少し遊んでる感じでも言葉遣いが男女とも上品でうらやましい。
平成24年4月2日 得点のみ7から6へ
rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-27 21:58:22)
13.今、見てみれば何ともダサい感じですが仏のトリュフォー監督が絶賛するほどですから公開当時は何処の国の映画かな?っと思うほどしゃれていて進んだ映画だったんでしょうね?!金持ちのボンボン達の男女間のもつれを描いた秀作。
白い男さん [地上波(邦画)] 6点(2011-08-22 15:16:15)
12.なるほど、「狂った果実」とはこれまたタイトルの付け方が上手い。何だか全体に暗さが残るために観ていても面白いというようなものはない。ただ人は津川雅彦の選んだ行動を起しかねない。そういうものをギラギラした映像と俳優陣の演技で見せる映画として評価はしたい。正直、この映画における石原裕次郎はさほどかっこ良いとは感じなかった。北原三枝がまぶしいほどセクシーなのが作品全体を観れる映画にしているようで、それにしてもここでも津川雅彦ってスケベだと思った。ラストの津川雅彦の表情を見て、この映画の津川雅彦の演じた役柄なんて若き頃の「太陽がいっぱい」の頃のアラン・ドロンにぴったりのような感じがする。あと、石原裕次郎に北原三枝、何か足りない。そうだよ。石原裕次郎と来れば芦川いづみがいないのが残念。だけど、この内容には芦川いづみに似合う役はないような気もするし。
青観さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-15 17:49:16)
11.《ネタバレ》 何不自由ないボンボン達だが、これといった目的もなく、ただダラダラと夏を過ごす。
若者達の欲望の先には、結局“女”があった。

狂気を孕んだ若者達の中にあって、唯一、純な心を持った津川雅彦。
後のエロオヤジ役を演じまくった津川が、唯一、純な少年を演じたところが皮肉で面白い。

ラストシーンは鮮烈。
常軌を逸したあぶない目つきで、石原裕次郎と北原三枝の乗るヨットを、ぐるぐるとボートで迂回する津川。
その目は極めて危険でうつろだ。
そして、津川はボートで二人をはね殺す。
普通に考えれば、これだけあぶない目つきで、二人をボートで無惨にもはね殺したとなると、津川が一番あぶない人間になるだろうが、実は一番人間的でまともだったのは、津川ではなかったか。

やることなすこと、全てあべこべで倫理観に欠けた若者達の中にあって、その純な心を裏切られ、その怒りを殺意に代えた津川の心情こそが、一番ストレートに理解できる。

“殺す”という、社会的に一番狂気な行動をとってしまった津川が、一番同情されるべきナイーブな心を持った登場人物として描かれている辺り、単なる青春映画では片付けられない、深い内容を感じさせる名作である。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-03-08 23:03:59)
10. 津川雅彦さんと長門博之さんはそっくりだなぁと思ったら兄弟なんですね。
 本作はドストエフスキーの「白痴」をモチーフにしているとのことですが、北原三枝さんが、あまりにも純粋で綺麗すぎて上品だから、ナスターシャのような裏側に存在する影が全く見えてこないんです。ストーリーがギクシャクしている点がそこにあると思うんです。
 でも、まあいいか。
 北原三枝さんは顔も小さくて脚も綺麗で最高の美人女優だと思います。
 これだけ美人で演技力のある女優さんが今存在するでしょうか?
 残念ですが、石原裕次郎さんはデビュー作とはいえ、ダイコン演技です。「ハハハ。チェ。チクショーめ」……(ガックリ)
クロエさん [DVD(邦画)] 5点(2009-09-24 09:04:09)
9.《ネタバレ》 制作当時の世相がうかがえる(服装や街並みや車etc)興味深い映画ですね 当然出演の皆様も若い=石原裕次郎も若いが、津川雅彦当時16歳!すごい!!  あまりに昔の作品なのでなんとも言い難い部分があるのですが、最後はちょっと、いや結構ビックリしました
Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-08 12:32:16)
8.有閑ブルジョワジーのけだるい不満が、夏のひと時の中でよく出ていました。お互い我がままな人間関係を、愚かな行動を絡めて描いた作品。苛つくけど可愛げもある津川雅彦の演技は良かった。目がグリグリさが純真な嫉妬の怖さを感じさせる。
チューンさん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-05-04 22:12:56)
7.フランス・ヌーベルバーグの監督たちに大きな影響を与え、辛口の映画評論家として知られていたフランソワ・トリュフォー監督が絶賛したという中平康監督のデビュー作。日活の青春映画というと明るくはつらつとしていて健全な印象が強いので、本作には明るさがなく、暗くドロドロとした展開なのはある意味ではすごく新鮮だった。が、ストーリー的には退屈とまではいかないものの、あまり面白さは感じられずに終わってしまった感じ。この年、「太陽の季節」でデビューして2作目の映画出演にして早くも初主演の裕次郎がこの頃から抜群の存在感を発揮していて、既にスターのオーラがムンムン出ているのがちょっと驚かされる。津川雅彦も「ろくでなし」を見た時と同じく今とはまるで違った印象だけど、やっぱり二人とも中年以降のほうがいいなあ。衝撃的なラストにプラス1点。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-09-01 01:35:37)
6.《ネタバレ》 アンビヴァレンスさは十分伝わってくるし、北原三枝の裏のある悪女っぷりも良い。しかし殆どの出演者の演技が学芸会レベルで冷める。豪快なラストの展開も昔の映画ならでは。現代でこんな演技と展開組んだら叩かれそうだ。演技力の低さにマイナス1点。
MARK25さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-08-21 23:07:26)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.32点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.00%
5520.00%
6936.00%
7624.00%
8312.00%
914.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人
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