2.もともとオリジナルの劇場版を作る予定が、結局実現せず「テレビの再編集」となったようです。ビデオソフトが簡単に手に入る現在では、あまり価値のないものなのですが、カラーテレビの普及率もそれほどではなかった当時は、この映画で初めて「カラーで動くウルトラマン」を見たという人も少なくなかったようです。まだまだ映画の存在感も大きかったわけで、劇場の大画面で見られるというのも大きかったのでしょう。音楽にテレビとは違うものが使われていたりするのは、興味深いです。
テレビの16㎜を劇場用の35㎜にしているためか、ちょっと画像が粗いように感じます。しかしフィルム自体があまり使用されていないのか、なかなかきれいな映像でした。デジタル・リマスターはされていないのか、細かい傷もあったりするのですが、逆にフィルムを見ているというのがよくわかって、かえって楽しめたりします。