5.華のある女優がたくさん出演していますが、主役の人があんまり魅力がないので映画全体が損してます。話の内容はよくある「いろいろありますが、そろそろ2時間たったので無理やりハッピーエンドにして終わらせました」でした。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 4点(2018-09-09 21:34:39) |
4.原作未読だが、奥田英朗の作風からしてこれは脚本が失敗したんだろうな。総じて甘ったるくステレオタイプでリアリティーもない。もっと過酷な状況にするか皮肉を入れるかしないと見てられない。この程度の事でギャーギャー騒いでるのが見ていてアホらしくなる。こんだけ役者揃えといて勿体無い。まあ、香里奈はミスキャストだとは思うが。要潤の憎たらしさはよかったが、他の男優は都合のいい御飾程度の扱いでしかない。 |
★3.《ネタバレ》 映画の趣旨としては、要は女性としての特性を維持したまま堂々と生きていけばいい、ということかと思われる。 その具体的な中身が何かということについては、まず序盤で母から娘に受け継がれた認識自体を否定するつもりはなく、それが人生を活性化するのであれば自分の裁量の範囲でいくらでもやればいいだろうと思う。ただその際は、自己表現と同時に外部からの視点で自己検証しようとする気持ちだけは持ってもらいたいと切に願うばかりである。 また感性を売りにするのはわかるとしても、感性的に相手を取り込もうとする態度までが常に通用するとは限らない。広告代理店社員とデパート社員のエピソードでは、最後のトラブルの際に理性的な説得を試みたのがかろうじて成功し、その結果として感性面でも共感できた、というのが原作由来のオチだろうが、それがわかるようにできていたかどうか。 そもそもこの映画では女性向けに閉じられた世界を作っているようなので部外者が突っ込むのも野暮だろうが、実際のところ働く女性を現実的に励ますというよりも、観客をいい気分にさせる方が優先のように見えており、特に劇中の男連中がみなストーリーにとって都合のいい人ばかりなのはかなりファンタジックに感じられる。素直にいい話と思うのは一児の母くらいのもので、新任課長についても言いたいことは少し(かなり)ある。また原作との違いを並べ立てるのも野暮だろうが、新人社員の指導係に関してだけは、いい人そうに見えた山本さんがその後どうなったのか聞きたいところである。原作短編集ではこの話が一番笑って泣けるのだが。
そういうことで自分としては全面的に肯定するような内容では全くないが、しかし見た後の印象はそれほど悪くない。娯楽映画として単純に可笑しい場面も結構あり、また主要人物の4人以外にもいろんな女優が登場して映像的にも華やかさがある。さらにラストのナレーションで「おとぎ話は嘘じゃなくて心のギフト」とまで念を押されてしまうと、まああえて騙されるのも仕方ないかと苦笑する気分になるので、これはこれでうまく作ってあるのかも知れない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-02-03 19:50:43) |
2.スタイリッシュといえば、スタイリッシュなのだが、言い方を変えれば軽薄な映画となってしまう。映画よりも、TVドラマ向きだと思う。 麻生久美子はカッコよかった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-02-17 02:00:41) |
1.《ネタバレ》 あれ? 最初のレビュー? 公開時はけっこう宣伝もしてたと思うのだけれど・・。国際線の飛行機で鑑賞。奥田英朗ってこんな作風だっけ? 原作読んでいないのですが、奥田氏のほかの小説から勝手に推測するに、奥田氏は、この映画に出てくるような(痛い)女性たちを皮肉な視線で眺めつつ、でも彼女たちの一生懸命さをちゃんと認めるっていうようなスタンスだと思います。でも、この映画での描き方は、その皮肉な部分が消えて、(檀ふみをのぞけば)テレビでそれぞれの女優さんがやってるキャラを繰り返してるだけ。そんな映画が面白いわけがなく、女性誌なんかがつくる虚像でしかない。奥田氏が原作だからということで選ぶと痛い目に合うかも。 【ころりさん】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-08-28 12:20:52) |