48.《ネタバレ》 トゥルー・グリット=本物の勇者。いいタイトルですね。 久々に面白い本物の西部劇を堪能できました。 14歳の少女が魅力的ですね。 三つ編みで勇敢な姿が「大草原の小さな家」のローラみたいに思えました。 この少女が殺された父の敵を討ちに、飲んだくれの保安官とテキサスのローンレンジャーの凸凹コンビと旅をするわけですが、途中、ぷっと笑わせてくれるところや、残虐なシーンもあって、どんどん惹きこまれていくわけです。 お互いウマが合わない3人が一つになる過程は、それぞれが相手を大切に想う気持ちから近づいてきているのではないかと思います。 最後、蛇に噛まれた少女を必死になって医者の元へ運ぶ主人公は、まるで父親のようでした。 14歳で経験したことが、腕を失くすという一生消えない傷になってしまいましたが、25年経っても、二人の男に会いたいという願い、痛いほど伝わってきました。 エンディング・ロールで初めて、主演がジェフ・ブリッジスとマット・デイモンだと知りました。彼らは本物の役者ですね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-08 05:09:35) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 世の東西を問わず、父親の仇を討つのはもっぱら息子の役割りだった。その姉なり妹なりが、留守の間の家を守っていた。しかし娘が仇討ちに出たっていいだろう。男の時代だった西部劇の中に家長意識の強い少女を投げ込んでみた旧作(私は未見)のリメイク。少女の「けなげ」は、もっぱら家の中で描かれていたのが、ここではほとんど「したたか」と紙一重に社会の中で描かれる。縛り首の罪人が揺れる町で、大人と同等に権利を主張する。父のような大人を雇い、仇捜しの旅に出て行く。その一種のロードムービーで、旅の途上のあれこれに、西部劇時代末期の、無法者の時代が終わろうとし、同時に自由な時代の終わりでもある索漠とした空気がある。少女は父の仇を撃ち、その反動で穴に落ち込むという、初めて子どもらしいしくじりを経験する。それまで家長代理として気張ってきた彼女が、無力な子どもとなって穴ぼこの中で助けを求め、ジェフ・ブリッジスが父のように救出する。蛇に咬まれていた彼女を運ぶシーンが、本来あるべき西部劇の本当の父娘の幻想のように美しい。ずっと旅を共にしてきた馬は、西部劇の時代が終わったのを告げるかのように力尽きて倒れ、鉄道の走る味気ない近代に入る。そんな段取りの映画だからアクションの陶酔はあまりないが、女子どもをはなから脇役にイメージしがちな西部劇ってものに疑問を呈してみたみたい。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-13 10:09:55) (良:2票) |
46.《ネタバレ》 普段は飲んだくれて足元も覚束ないダメ親父のコグバーン保安官だが、敵を前にした時の鋭い眼光はやはり只者ではなく、ジェフ・ブリッジスの演技にハズレはない。14歳でエディ・マーフィ並のマシンガントークを発揮するヘイリー・スタインフェルド嬢も素晴らしく、彼女を抱えて星空の下を駆けてゆくコグバーンの姿に涙が出そうになる。結局、復讐から得たものは何だったのか?彼女は片腕を失い、心強い仲間だったコグバーンとテキサスレンジャーのラビーフには二度と会うことはなかった。正統派西部劇ながらも、随所にコーエンらしさが発揮された作品。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-07 14:18:49) |
45.《ネタバレ》 マットデイモン繋がりで比較的高評価だったのでDVD買いましたが、ずいぶん寝かしていました、こちらで知ったのですが、リメイクだったんですね、なんとなく観たことあるような無いような感じは、全く覚えていませんが大昔に観たことがあるのかもしれません。娘さんのしっかりしたキャラが良いですね、結末についてはすっきりしないので、あー面白かったとは言いにくい。つまらなくは無いけども良くわからん感じでした。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-02-12 13:10:04) |
44.《ネタバレ》 オリジナル未見。コーエン兄弟らしくないという声も多いが、この映像の美しさ、キャラの潔さ、運命の無慈悲さ、無駄のない展開・・・どれも私の「コーエン映画はこうでなくっちゃ!」という思いを満足させるに余りあるハイクオリティ。でかいスクリーンで見られなかったのが非常に残念。先住民族の医者の登場シーンなど、いわゆるコーエン節ももちろん味わえて、西部劇なんてほとんど見たことのない私でも文句なく楽しめました。そして酔いどれジェフ・ブリッジスのダサかっこよさ炸裂!! 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-31 17:55:49) |
43.骨太で味のある西部劇。オリジナル版よりも面白かった。ジェフ•ブリッジスの存在感と茶色がかった色調の映像美にシビれた。ラストも良い。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-31 08:00:42) |
42.《ネタバレ》 ○ジョン・ウェイン盤「勇気ある追跡」観賞済み。○割とジョン・ウェイン盤に忠実。正確には原作の再映画化らしいが。○ジェフ・ブリッジスもさすがの存在感。マット・デモンの端役も新鮮。○そして、映像美も見もの。○西部劇はやはり良い。今の俳優で西部劇をもっと見たいものだ。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-06 21:08:01) |
【たこちゅう】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-11-28 19:23:35) |
40.《ネタバレ》 「いちご白書」のキム・ダービーがマティに扮したオリジナルは見ていません。 コーエン兄弟の映画は変わったのばかりではないらしく、オーソドックスで画作りが端正で美しい西部劇、でも彼らの底知れないダークネスみたいなものも潜んでいそうな。 ヘイリー・スタインフェルドは子役あがりではなくポンと出てきた子のようですが、すごくしっかりしていて魅力的な新人。 彼女のマティが中心にいることで、他の西部劇とは一味ちがうものになっているよう。 マティは男まさりというより、見た目は少女でも頭や心は少年のそれで、自分が女であることがもどかしいような風情。 けれど、あの小屋をふりかえる表情はやっぱり少女のものに見えました。 自分が復讐の旅に出なかったら、彼らも命を落とすことはなかったと、そこまで考えたのかどうか。 復讐は因果なもの。 周りを巻き込み、時には本人をも。 ジェフ・ブリッジスは「クレイジー・ハート」もよかったけれど、この隻眼の保安官ルースターもいい。 自分の腕が衰えてないのを見せるべく意地をはるところなんか可愛かったし、いつのまにかできていたマティとの絆に心熱くなる。 ラビーフのマット・デイモンは途中姿を消す脇役なのが意外でしたが、脇役もこなせる人が本物の役者でしょうね。 時を経て忘れられない人を訪ねるラストの寂しさも、一篇の詩のようでした。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-08 06:59:57) (良:1票) |
39.《ネタバレ》 コーエン兄弟っぽくは全くないし、正統派西部劇でもない、コーエン兄弟による西部劇。 ■ストーリー自体は単純な復讐もので、気の強い女の子が頑張るというわりとあるタイプ。なので、見るべきはむしろ細かい画や描写の方。これは確かにきれいだし見てて飽きない。 ■ただし、逆に何か一歩足りないのも事実。いわゆる「正当な美しい映画」ではあった 【θ】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-10-01 00:13:56) |
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38.オリジナル未見。ジェフ・ブリッジス目当てで鑑賞。マット・デイモンがめっちゃ脇役で逆に新鮮。西部劇がもともとそんなに好きでは無いからか期待より下でした。酔いどれ保安官が嫌よ嫌よと言いながらも少女を助ける様が良かったです。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-09-24 22:58:53) |
37.オーソドックスだが随所にセンスが光る。映像といいセリフといい、コーエン兄弟の映画。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-11 09:15:07) |
【馬】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-08-18 11:18:30) |
35.《ネタバレ》 女の子がかっこよかった。ヘビのシーンから後が良い。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 04:08:10) |
★34.《ネタバレ》 最近、かなりシニカルな作風の続いたコーエン兄弟が久々に撮った娯楽作。さすがにキャリアに裏打ちされた演出が、隅々にまで冴え渡っています。特にアル中のカウボーイを演じたジェフ・ブリッジスの演技は白眉です。また、頭の硬い青年を演じたマット・デイモンも着実に演技の幅を広げています。安心して楽しめる映画なんだけど、恐らくこの次はまたシニカルな実験的映画を撮ってしまうのが、コーエン兄弟なんだろうなぁ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-27 22:02:14) |
33.《ネタバレ》 ●コーエン兄弟の作品なんだけれども、「こういうストレートな作品も撮るんだ」という、これはほんとうに正統な西部劇ではないかという印象と、やっぱりどこか「ファーゴ」みたいな、奇妙にずれてねじれた感覚もあるか、という印象とがわたしのなかでせめぎあう感じ。演出のはじはじにただよう微妙なユーモア感覚はやはりコーエン兄弟の持ち味だろうし、とつぜん、あたまからすっぽりとクマの(おかしら付きの)毛皮をかぶった男が馬に乗って登場するところなんか、びっくりしてしまった。そのクマの歯がなんだか気になって観ていると、この作品、やたらと歯の話が出てくる。悪役のひとりを下からあおって撮影している場面でも、その悪党の歯並びが気になってしかたがないし、観ていても知らずに歯のことばかり考えていたりする。やっぱり、そんな変なことを考えてしまうのも、コーエン兄弟の作品だからこそのことかもしれない。 【keiji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-11 08:21:49) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 オリジナルより良かったと思います。西部劇特有の荒削りな感じを残しながらも、随所に繊細な演出が盛り込まれる。コーエン兄弟もオーソドックな作品が撮れるのねと、妙に感心しました。きっと西部劇が好きなのだと思います。ほぼオリジナルと同じ構成だけど、カットしてあるところもあれば、伸ばしてあるところもある。その匙加減が巧妙で、オリジナルの良さを損なわずに面白さを上乗せしている印象です。オリジナルはラストの無謀とも思える撃ち合いで「トルゥー・グリッド=真の勇気」を象徴していたようでもありましたが、本作はメインキャラ三名の三様の勇気を表現しているように見えました。マティの挫けない意志の強さはオリジナル通り。最初はその真っ直ぐすぎる姿勢に反感を持っていたラ・ビーフもやがて彼女を認めます。そのシーンが印象に残っていて、反感を持っていた年端も行かぬ少女を認める姿勢もひとつの勇気なのだと思います。コグバーンの勇気は4名を相手にした撃ち合いではなく、毒蛇に噛まれたマティを抱えて夜通し走るところに感じました。勇気というよりガッツかな。復讐譚ではありますが、見どころいっぱいで満足しました。マティを演じるヘイリー・スタインフェルドの、女優歴の浅さを感じさせない堂々とした演技に感心。蒼井優と宮沢りえをミックスしたような容姿で親近感が湧きます。ジェフ・ブリッジスはオリジナルのジョン・ウェインとスネーク・プリスキン(「NY1997」のカート・ラッセル)のミックスでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-04 01:38:28) |
【ラグ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-01-29 17:16:34) |
30.《ネタバレ》 8ヶ月前の映画館観賞以来。型にはまった西部劇ではなく変化に富んだ展開で最後まで釘付けでした。少女を病院に送る老骨保安官の熱血ぶりに拍手。今年の1、2を争う映画館観賞となりそうです。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-12-25 00:53:12) |
29.《ネタバレ》 やっぱり西部劇は復讐の物語が一番取り扱いやすいんだなぁ 【翼ネコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2011-12-17 10:48:51) |