32.《ネタバレ》 妄想が膨らんで理想化されたイチと、現実の同僚であるニとの間で、揺れ動く拗らせ女子のラブコメディー。 キャラはユニークで面白いのだけれど、ラブストーリーとしては感情移入できないが弱み。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 5点(2024-06-25 20:38:29) |
31.《ネタバレ》 原作は未読。これは読んでから観るべきだったのではと今更ながら後悔しているのだが、もう読まないかも。 ジム・キャリーばりの過剰な演技に敢えて挑戦した松岡茉優に惜しみない賛辞を贈りたい。 街で擦れ違う全ての人に陽気に話しかける妄想は、終盤の孤独を演出する上で素晴らしい効果をあげている。釣りをするおっさんとか実際ありそうだもんなあ。 最初はあほに見える「ニ」がどんどんいい奴に思えてくるのも見事な演出。 まあこれは「イチ」がつまらない訳でもないから、「イチ」はある意味被害者と言えなくもない。「イチ」もいい奴なんだけども、自分のことをずっと見ていてくれる人は誰なんだってなった時に、「ニ」を選ぶのはまあ当たり前で現実的な選択。 とにかく松岡茉優が魅力的で、彼女の独り言を聞いているだけでも充分楽しめそうな映画。 |
30.「私をくいとめて」もそうだが、綿谷ワールドは小説だからこそ成立しているという気がする。松岡茉優はすごく上手く演じているのだけど、どうにもストーリーに入り込めない。見ていてしらけてしまう。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-07-24 20:58:28) |
29.《ネタバレ》 勝手に想像(妄想)してた人の現実を知り幻滅、片思いが一気に醒めた、なら分かりますが、初めてホントの会話をしてみたら好みが合うのが分かって話も盛り上がり。カップルになるならこれから、では無いですか。名前も覚えてもらってなかったのが悲しくて急に諦めるところが不思議で逆に悲しい。そんなに簡単に切り替えられるものなの? 【amicky】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-30 17:22:57) |
28.《ネタバレ》 長年追い求めた彼が、趣味同じ!って言ってくれてるんです。付き合っちゃえばいいものを、彼が自分の名前を知らなかったことを知るや、サッと引いてしまう。親友が自分を心配してると分かってるのに、見下してる!と決めつけて罵倒する。幸せになりたいのに、自意識が強すぎてダメな方ダメな方へ向かってしまう。自身の痛々しさを見せられているようで直視するのがつらかったです。最後に素を出せて良かったですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-11-25 23:09:09) |
27.《ネタバレ》 たぶん妄想なんだろうなぁって思いながら見てたけど、どこまでが妄想なのかは気になった。 意外と現実的なラインまでだったので良かったけど、全部が妄想だったら悲し過ぎて泣いてたかも。 心配してくれる友達が居て、好きになってくれる人が居るんだから、どう考えても孤独ではないね。 最終的には丸く収まったようで安心しました。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-11-25 15:36:03) |
26.前半は楽しくみれるのですが、後半の30分位がグダグダする展開ってよく映画にありますが、なんかの法則でしょうか。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-11-08 15:02:18) |
★25.《ネタバレ》 彼女の名は、江藤ヨシカ。地味で大人しい何処にでもいるような平凡なOLだ。毎日同じ時間に出社してはひたすら数字と向き合う事務の仕事をこなし、営業の空気読めない同僚やウザい上司の説教攻撃にひたすら耐えるようなしんどい毎日。家に帰ってからも絶滅した古代の動物をネットで検索したり、タモリ倶楽部の空耳アワーを見てにやにや笑うのが自分へのご褒美。一番の心のオアシスは、高校の頃に一方的に好きだったクラスメートの男の子、「イチ」との思い出を脳内再生して妄想にふけることという、いわゆる典型的な〝拗らせ女子〟だ。そんな彼女に最近、大事件が発生!なんと、彼女のことが大好きだという彼が出現したのだ。だが、ヨシカの中で「ニ」と名付けられた彼はやることなすこと空回りばかりで正直、引いてしまうことだらけ。思い出の中にしか居ない理想の彼か、イケてないけれど安定感は抜群の現実の彼か――。思い悩む彼女は、人生最大の賭けに挑むのだったが……。芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を原作に、オタク系拗らせ女子の生態をコミカルに描いたキュート&ポップなラブ・ストーリー。ちなみに僕は原作者である綿矢りさの昔からの大ファンで、本作は芥川賞受賞以降、長らく低迷していた彼女が見事な復活を遂げた名作。結論を言うと原作に負けず劣らずの素晴らしい出来でしたね、これ。綿矢りさって若い女子のリアルな生態を描きながら、文章がしっかりしているのでおっさんでもキュンキュンしながら読むことが出来る――というか、彼女の主な読者はほとんどおっさんなんじゃないかってくらい(笑)――幅広い読者から共感を得るその普遍性がウリなんですけど、それが見事に再現されてました。「イチ」に名前も覚えられていないと知った主人公が急にミュージカルになって、「私なんて絶滅すべきでしょうか」と切なく歌い上げられた日にゃ、もはや薄汚れたおじさんである僕も思わず泣きそうになっちゃいましたわ!!あの不自然極まりない街の人たちとの会話も全てこのシーンへの伏線になっていたなんて最高すぎる!!そう、世界のほとんど全ての人間は自分の名前なんて知らないんです。なのに自分が生きている意味とはなんなのか。若い女子の恋愛を描きながら、そんな実存主義的な深いテーマまで視野に入れている。見事というしかない。また、ヨシカを演じた松岡茉優も見事なまでに嵌まっていて素晴らしい仕事ぶり。空耳アワーの名作、レイジ・アゲインスト・マシーンの『ナゲット割って父ちゃん』を見て大笑いしている彼女なんてめちゃキュートで思わず抱きしめたくなりました(もちろん妄想で)。最後が唐突に終わっちゃったのがちょっと残念だったけど、それを上回るような魅力が随所に溢れた傑作でありました。以下余談。原作が雑誌『文學界』に最初に掲載されたとき、ヨシカがアカウントを乗っ取るSNSが思いっ切りミ〇シィって明記されてました。単行本発売時に変更されてましたけど、さすがにヤバいって編集部の間でなったんでしょうかね。 【かたゆき】さん [インターネット(邦画)] 9点(2021-11-01 04:01:07) |
24.《ネタバレ》 普段人が考えてることを声に出したり表に出せば、個人差はあれどこういう感じになるのではないでしょうか。はじめは少し苦手な映画かなと思いましたが、一人の女の子の心情を表に出したものを描いた映画、として見たら結構面白かったです。いわゆるこじらせキャラのような感じで少しエキセントリックに描かれていますが、それほど彼女が思っていることがおかしいかというと全然そんなことはない。誰かを想う気持ちとか、想われて嬉しい気持ちとか、ちょっと奇抜なあの人に話しかけてみたい気持ちとか、多分誰でも思いそうなことばかり。よく見れば理解できる話ばかりでした。 二と付き合うことになったのは個人的にえーって思った。デート中にイライラしてみたり文句言ったり、あれははっきり言って嫌だなあ。絶滅危惧種の話で盛り上がってたんだし、名前は忘れられててもあのままイチと今後の関係を築いていく展開はなかったのかな。そこだけ少し疑問符でした。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-10-20 20:30:55) |
23.松岡茉優の魅力がたっぷりと出た作品。途中で歌い出すシーンが良かったです。おもしろかったです。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-09-18 10:02:09) |
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22.《ネタバレ》 なんとなく予想はしていたが、、いい歳した男たちが大勢集まってふるえすぎだわ、このサイトは (笑) しかし、私もみなさんと同じく?、性別も年齢も全くかすりもしない松岡茉優のヨシカに最後までくぎ付けになってしまった、という実に興味深い映画だった。 そして、もちろん本作はそんな彼女の魅力が全開でしたが、渡辺大知が思いのほかよかった。ちょっとずれてるしイケメンではないが、恋には一途で気のいいヤツ、を好演していたように思う。「イチ」は他の俳優でもハマりそうだが、「二」はそうはいかない。「二」が彼で本当によかった、と思ってる。 絶滅した動物たちとの対比だろうか、特に珍しくもない動物たち、でも今をキラキラと生きる動物たちが登場しましたね、よこはま動物園ズーラシア。「動物園デートが登場する恋愛映画 (邦画) に駄作なし」(←これ、私の勝手な持論) ・・というわけで、動物園デートの邦画傑作選が勝手にまた一つ増えました。 また、妄想することと歌うこと、その意外な相性の良さを映画で改めて実感した、という意味で「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出してしまった。(ストーリーとしては似ても似つかないけど) 9点も考えましたが、当サイトの高評価で期待値を上げすぎてしまったこともあり、もう一震え (ひとふるえ) だけ欲しかったということで。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2020-12-11 13:13:34) (良:1票) |
21.コメディな味付けがもし無ければ、もっと好きになれただろう作品。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-10-10 02:06:24) |
20.《ネタバレ》 個人的にふと、一般小説原作の映画がここまで徹底的にコメディに振れるのは何故なのかと思って観了後に原作も読んだが、なるほど原作も映画のまんまなクレイジー女の暴走物語だった(小説だから流石に映画ほどテンションは高くないものの)。 一言で言えば本作は「とある奇人の生態を描いたコメディ」であり、その主人公の奇妙さは第一に「生きていくのに他人を必要としない」という点にある(ただし、この種の人々にとっても「生まれついての家族」は他人には入らないらしく、映画には無いが原作ではそこに関わる描写は存在する)。全てが自己完結する主人公は、年相応に恋愛経験が無いのを気に病みつつも、脳内彼氏との妄想生活を「私はいま恋をしてる」と自己認識することで万事OKだとなってしまう。根本的に、彼女は実在の「イチという実体」を人生に必要としていない。永遠の片思いと言えば聞こえは良いが、当たり前だがこれは決して恋愛(というか人間関係)とは言えない。 そのくせ、彼女は他人に虚仮にされることには非常に敏感だからこれが厄介である。ある種、この手の他人に興味が無い人間としては「青い」のだ(つまり、自分は他人に興味が無いから、他人が自分をどう思っていても気にしない、という域には達していない)。拗らせ系の人々ってのは長じるに連れてどこかに確実に「ワルさ」を身に纏い、その性悪さに由来する他者への攻撃性がこれも必然的なまでに芽生えてくる様に思うのだよね。他者への思いやり・配慮も希薄で、かつ思いがけない程に刺々しい様子は、率直に理解・許容不能なまでに「幼稚」だと感じられると言って決して過言ではない。 しかし、本作の彼女は、どうしようもなく幼稚で自己責任な絶望的状況において、最後に一本残った蜘蛛の糸にしがみつき、どん底までは堕ちていかないことを選択する。これは「踏みとどまる」物語なのだ。他者に興味が無く、他者からの興味にも興味が無いというのは、もはや社会的「死」を意味する。その意味では、本作は極めてポジティブかつ感動的な話だと思う。 そして、実はこの「あんまり他人に興味が無い人」というのがいまの日本社会には結構たくさん居るし(程度の差はあるけれども)、そういった人々の多くは遅かれ早かれやはり何処かで「踏みとどまる」経験を経ているのじゃないかと思う。その意味で、これも実は多くの人にとって共感可能な物語であるのだろう(もちろん、全くピンと来ないという人もモリモリ居るだろうことは認めつつ)。 以上、本作はそのテーマ面がわりかし良く出来ていると率直に感じているが、その上で、単純にコメディとしても近年稀に見る面白さであった(個人的にはここ数年の全てのコンテンツの中で一番「笑った」と言える)。随所に挿入される小ネタも然ることながら、松岡茉優の熱演がそのコミカルさの大部分を形成していたことは論を待たない。前述どおり共感できるかは鑑賞者次第だが、コメディとしてなら少なくとも観て損は無いかと思う。あくまで個人的には、色々と最高レベルにオススメ。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 9点(2020-04-11 01:34:33) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 松岡茉優さんの表情がコロコロ変わって、それを見てるだけでも楽しめます。内容的にも少しクスクスと笑える場面もあり、気楽に観れます。が、SNS上で他人の名前を語って成り済ますのは良くないことなのでやめましょう。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-03-15 00:30:26) |
18.テンポいいし、脇役の出演者が実力派揃いの映画って、良作なのは相場が決まってる。 三木聡、三谷幸喜、大人計画的な作品が好きな人は好きだと思う。 森田芳光が好きな人も。 この監督の演出か分からんけど、素晴らしかった。 ちょっと元気出る。 【よこやまゆうき】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-02-13 17:50:51) |
17.《ネタバレ》 妄想彼氏と現実彼氏、さえないはずのアタシがまさかのフタマタ。顔はBOAみたいだけど、ちょっぴり音痴なアタシ。松岡茉優のPVの様だけどひねくれたジコユー女子にしか見えねえぞ。駄作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-10-14 20:44:52) |
16.コメディ色が強く、笑いながら楽しめる。 松岡茉優のPV状態だが、演技が素晴らしく飽きさせない。 【アクアマリン】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-07-21 18:25:57) |
15.《ネタバレ》 全体的な面白さという点ではそれほどでも、という感じだった。終わり方も、唐突なタイトル回収からの、これで終わり?って感じだったし。それと二こと霧島のキャラがどうも好かんかった。でも、松岡茉優の魅力が詰まった作品にはなっていたと思う。彼女のいろんな表情には惹きつけられるものがあるなぁ。素晴らしかった。 【スワローマン】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-07-14 23:13:27) |
14.「絶滅すべきでしょうか?」と歌い上げた後、主人公はアパートの小さな玄関で、独りうずくまり、嗚咽する。 胸が締め付けられてたまらなかった。性別は違うけれど、彼女は20代の頃の私だと思った。 「絶滅」という言葉は使わなかったけれど、当時の私も、彼女と同じように、孤独感と自己憐憫の狭間で藻掻き苦しみ、突っ伏して声にならない声を上げていた。今でこそ、「暗黒期」と自嘲的に振り返ることができるけれど、私の中では本当に絶望的な時期だった。 この映画の主人公ヨシカは、愛くるしく、痛々しく、トリッキーに見えるけれど、実のところ、この年頃の女性の普遍的なありのままの姿を表していると思えた。 誰だって、いつまでたっても「召喚」し続ける過剰に美化された思い出を持ち続けているだろうし、不遇な自分自身を憐れみ、達観していると思い込むことで、慰め、人生に折り合いをつけようとしているんじゃないか。 そのさまは、客観視すれば、愚かで滑稽に見えるかもしれないけれど、人間が社会の中で必死に生き続けるための“術”であり、本当は誰も嘲笑うことなんてできない。 この映画は、そういう今この社会に生きる、性別も年齢も関係ないすべての人が、実は孕んでいる“脆さ”とそれと同時に存在する“強かさ”を、あまりにもユニークな映画的表現と、あまりにも奇跡的な“松岡茉優”によって、描きつけている。 思わず逃げ出したくなるブサイクな“キス顔”のように、「無様」な映画である。 結局、主人公はダークなインサイドのドツボにハマったままで、具体的には何も解決はしてない。 人生は笑っちゃうくらいに面倒で、複雑なので、答えがいつも「1+1=2」になるとは限らない。「1+1=1」になることはままあるし、すべてが無くなって「0」になってしまうことだってあるだろう。 だけれども、怯えてばかりの自分自身に、「勝手にふるえてろ」と言い放ったヨシカは、きっと「1(イチ)」以上の何かを見つけるための一歩を踏み出せたのだと思う。 嗚呼、なんてパンクで、愛おしいのだろう。最高すぎて勝手にふるえるわ。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 10点(2019-07-14 00:18:45) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 松岡さんあっての映画ですね、軽く掘り出し物な感じでした。面白かったのですが最後のシーンはちょっと物足りない感じでした。 【珈琲時間】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-07-06 12:06:30) |