77.すべてが自然で、すばらしい。お料理もおいしそう。 邦画特有な言い回しなどが大嫌いなので、本編は自分も実家に帰っているくらいな気持ちで見ることができました。しかし、樹木希林演じるお母さんの恐ろしいほどの執念が尾を引きます。家族にはあったかいのですが、嫁=他人にはまあ、実は鬼のようなところがあるんです。まだのかたは乞うご期待ください。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-25 17:28:47) |
76.《ネタバレ》 なんかとてもうまくできているなあという印象はある。向田邦子作品のような家族あるいは夫婦の描写。チリチリした痛み。でも、何かこう、ガツッと引っかかってくるモノがない。ちょっと喰い足りない。この登場人物たちの知らない、この家族の事柄があるんじゃないかと思ってみたり。長男の元嫁がドラマを抱えて画面の外にいるんじゃないかと思ってみたり。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-06 19:32:06) |
75.《ネタバレ》 今まで歩んできた自分の人生と照らし合わせて、こんなこともあるし、そんなこともあるよなって場面が多々ありました。 現代版・小津作品という感じ。 家族って、表面に出ない色んな確執があったりするけど、それでも天涯孤独な独りぼっちより素晴らしいと思う。 後悔先に立たずじゃないけど、失ってから気付くことが人生には本当に多い。 それが『ちょっと間に合わない』というセリフに込められていると思う。 良作でした。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-05-03 02:39:12) |
74.この映画を見ながら、ふと小津安二郎を思い浮かべた。小津監督の映画にも「家族」を描いたものがいくつもあり、この映画には「平成の小津」を感じさせる。ごく日常の会話としぐさ、しかしその中にそれぞれ違う立場の思いや心情が出たり引っ込んだり、そしてにじみ出てくる。やはりこういう感覚は日本映画でしか味わえない特別なものであり、私たちの生活にごく身近なものなんだろうと思う。蝶々とか、「歩いても、歩いても、小舟のように」と歌ういしだあゆみの歌が心に残った。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-04-22 22:06:38) |
73.《ネタバレ》 じわ~っと沁みてきますねー。こんなリアルな映画、初めてかもしれません。特に樹木希林演じる母親の醜さや底意地の悪さが見え隠れするところや、夏川結衣のヨメの本音など、血のつながりのある家族とそうでない人との人間関係など、表現の仕方が素晴らしいです!そして「ちょっとだけ間に合わない」というセリフのリアリティ、すごい!としか言いようがないですね。家族、個人的には両親のことを考える、いいきっかけななったかも・・・。こういうテイストの映画を邦画で観たの初めてです。この監督の作品、以前「空気人形」を観て、そのセンスと力量に驚かされましたが、この作品はそれ以上です。 【ramo】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-03-18 21:42:54) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 なんだこれはという映画でしたね、とくにこれということは無い、ただの、良くあるドラマなんだが、脚本、配役、舞台がマッチしてる。なにか、観終わってしばらく頭から離れない映画でした。皆さんのあげている、「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」は、そうなのかもしれない。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-21 20:33:14) |
★71.《ネタバレ》 セリフや雰囲気がものすごくリアル。 親と子では考え方も価値観も違い、チラリとのぞく本音で傷つき、また傷つけもする。 血のつながらない家族間ならナーバスにもなるし、血のつながった家族間でも根深いすれ違いはある。 余計なことをしやがってと怒りを溜めたり、なんでわかってくれないのかとイラついたり。 誰が悪いということでもないので、余計に始末が悪い。 そんなギクシャクした空気がビンビン伝わってきて、見ているこちらがいたたまれなくなるくらい。 それでも、愛情がないわけではなく、本当はもっと素直に愛せればいいと思っている。 ただ、いつもちょっと間に合わない、そんな間の悪さが親と子の間に漂っているだけ。
息子が命を落としてまで救った青年を、見つめる両親の姿が痛々しい。 毎年命日に呼ぶ理由に、母親のどうにもならない嘆きと恨みがドロドロと渦巻く。 子が親を思うより、親が子を思うほうが強いのだろう。
静かで地味な映画だけどジワジワとくる。 決して好みの作品とはいえないのだが、なんだか心に残る。 ストーリーは全然違うが、『東京物語』を見たときの感覚にとてもよく似ている。 『結婚できない男』と同じ阿部寛と夏川結衣の組み合わせがいい。 YOU、樹木希林、原田芳雄も家族を好演して、共感を呼ぶ作品になっている。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-23 21:27:24) |
70.「いつもちょっとだけ間に合わない…」、、、しみじみでした。誰もが本音をひた隠し、決して全部は漏らさない。愛情と憎悪が交差する。日本の、普通の家族の、何気ない事が何気ない会話が、代々受け継がれていく様。そんな当たり前で何でもない話なのに、とても惹きつけられる作品でした。どこか懐かしさが溢れる、温かい作品。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-07-30 16:37:05) |
69.《ネタバレ》 最後、阿部寛が語った 『結局、父はあれから3年後に亡くなった』 という語り。 奇しくも その台詞と脚本に合わせたかのように原田芳雄自身がほぼ3年後にお亡くなりになってしまった。 偶然にしては恐ろしいことですが。 悲しいことです 良い役者さんだったのに。 そして阿部寛がさらに語った台詞が気になって仕方がない 『母もそんな父の後を追うかのようにすぐに亡くなりました』 とな ‥ 希林さんのほうは大丈夫なのだろうか ‥ 原田さんの後をすぐに追っていってしまってはダメですよ ‥ ぜひとも まだ末永く活躍していってもらいたい素晴らしい日本の女優さんなんだから。(最近のものでは 悪人も良かった 妻夫木君の育ての親役で。) そして本作〝歩いても 歩いても〟 父との関係、母との関係、嫁姑関係の思い等、 自分と照らし合わせてみてしまうこと必然となってしまいますよね。 いやあ、かなり身にしみた。 既に両親共に亡くしてしまった自分が今、そう思う。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-05-24 21:05:59) (良:1票) |
68.子供時分に沢山観たテレビドラマの様でした。子供が成人した身となった今、共感したり考えさせられたりすることが多々ありました。ただ、あまりにも起伏のない展開に映画にした意義に疑問を感じました。 |
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【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-04-15 17:29:29) |
66.《ネタバレ》 いかにも家族の日常生活をそのまま飾らずに描きましたという作為的な匂いがぷんぷんしていて、終盤くらいまで醒めて見ていたのです。が、ラストに何も結論を出さずに閉めて、その後いきなり後日談に行く展開が逆にトリッキーで、そこだけは見入ってしまいました。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-01 23:53:01) |
65.《ネタバレ》 「いつもちょっとだけ間に合わない...。」思わずはっとしてしまった。 この瞬間いっきにいろいろな感情が自分のなかで湧き出てくる。 『歩いても歩いても』か~なるほどね。 【ideko】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-03-13 11:48:37) |
64.《ネタバレ》 本当に細やかな目配りの利いた佳品である。まったく神は細部に宿りたまうだ。描かれるのは、我らが永遠のテーマ、家族関係。出演者それぞれが持ち味出して良かった。特にYOUは、暑苦しいケバいだけのおばさんとの印象があったが、ここはうまくハマった。ラストシーンの時間経過は少し冷静過ぎる感があるが、映画としては、すわりが良くなったか。 【ねこひばち】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-11-01 20:43:47) |
63.《ネタバレ》 そうそう家族と言えど、いろいろな感情を持って共同生活を送っているんだよね。一人暮らしの私にとって何か懐かしいような新鮮な感覚でした。さ、次の家族ステージへ。 ♪街の灯りがとてもきれいねヨコハマ ブルーライトヨコハマ 【T橋.COM】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-10 21:23:54) |
62.《ネタバレ》 特にストーリーに波はないけれど、ほっこりとした良作。台湾のアンリー監督の飲食男女(恋人たちの食卓)を日本の是枝監督が取ったらこうなる。料理を作っているシーンの手つきなんかが、どこか似ている。 |
【アフロ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-19 03:23:04) |
60.近年の日本映画の中では、一つ抜けた出来の作品と思う。小津映画的なものを目指して、それにある程度成功している。それぞれの人間の関係性や会話のテンポの一つ一つが面白く、見る回数を重ねるほどより楽しめるスルメのような作品な気がする。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-07-07 00:09:31) |
59.「家族」という人間の集合体はとても興味深い。血の繋がっている家族もいれば、繋がっていない家族もいる。一緒に生活している(していた)人が家族というわけでもない。たとえ同居していなくても、子供が結婚すればその結婚相手も家族だし、彼らの子供もまた家族なのだ。結婚は人生の伴侶を選ぶだけではない。相手の「家族」も選んでいるのだ。 そして「家族」が面白いのはそのありようが様々だからである。仮に僕が将来結婚するときに、自分の実家に相手を連れて行くのと、相手の実家を訪問するのとでは、どちらがより緊張するか、自分にプレッシャーがかかるかと問われれば、僕にとっては確実に前者だ。つまり結婚する以上は、相手に僕の家族を相手にとっての「家族」に加えていただくことになるからであり(自分の実家と絶縁→結婚という選択肢は除いたとして)、結婚相手が僕の家族にどういう印象を抱くかは僕自身の努力では如何ともしがたい点だからである。 この映画に出てくる家族はそれほど「変わった」家族ではない。開業医を引退した男とその妻の二人暮らしの家庭に娘夫婦とその子供二人が帰省中。そこに絵画修復士となった次男が新妻とその連れ子を伴って帰省する。鼻つまみ者がいるわけでもなく、金に困っている者がいるというわけでもない、一見特に何も問題のない家族である。そういう家族でも、個々の構成員の感情のレベルで見ると彼らはお互いに多くの思いを抱いている。だが、これもたいていの家族ではあることなのだ。特に不思議なことではないはずなのだ。 この映画の見所は、僅か一泊二日のお盆の帰省中に起きる様々な出来事を通じて、「家族」という共同体の面白さ、不思議さ、滑稽さ、惨めさ、尊さをとても丁寧に描いている点にある。何の変哲も無い家族を取り上げているにもかかわらず、彼ら一人ひとりの考え方や感情の持ち方を明確に設定し、適当なイベントを生起させることでとても深い人間ドラマに仕上がっている。特に何か大きな事件が起こるわけではない。衝撃的な事実が判明することも無い。涙が出るほど感動する、というシーンも無い。 しかし、邦画でこんなにリアルな家族の物語を観たのは、久しぶりだった。小津安二郎の映画にも通じるものがあると思う。時間をおいてもう一度観たいと感じさせる作品だった。キャストの演技も良い。芸達者が集まっており、全員がはまり役と感じた。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-22 21:40:28) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 ○素晴らしい映画。凄く古風な、まるで小津映画のような出来。何でもないと言ったら良くないかもしれないが、そんな1日を描いた作品。○タイトルの浮かび上がらせ方、それからのタイトルを感じさせる展開。○役者の演技も素晴らしい。阿部寛と夏川結衣のクレジットをオープニングで見たときに感じた「結婚できない男」だという今考えればくだらない思いもエンディングですっかり消えていた。素晴らしい俳優・映画である。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-15 23:47:57) |