284.《ネタバレ》 30年に及ぶ壮大などっきりカメラのようなもの。人の人生をひたすら覗き見して何が楽しいのか理解に苦しんだが、彼がどうやって真実に辿り着くのかが焦点になっていく。覗き見を楽しんでいたはずの視聴者の興味がそっちに逸れていくのが面白い。巨額の金が動いている分、仕掛け人が必死の抵抗を見せるも、さすがに長くやり過ぎてスタッフがダレてきて粗が見え始めたり、情が通ってしまった共演者がネタばらしに走ったり、同居人役が精神的に追い詰められたり、熱心だった視聴者が終了後にあっさり別の番組に興味を示したりとなかなかのリアリティではあるが、何億人もの視聴者の中からなぜ人権問題が噴出して来ないのか不思議。まあ基本コメディなのでツッコミ所は満載だが、それにしても変わらぬ友情・愛情を注いでくれていた周囲の者達が全て演技で接していたのかと思うと少々気の毒ではある。美人で明るく理想的な妻が会話の途中で唐突に商品アピールを始める様は、自分的にはコメディというよりはかなりホラーだった。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-05-05 19:17:35) |
283.《ネタバレ》 シナリオが斬新で本当に良くできた話。面白い。でも、よく考えてみると産まれてから、30いくつまで国に飼われてる様な、非常に怖い話。ジムキャリーの演技も秀逸で、いつも明るく振る舞い、気付いてからも同様に明るく振る舞う。可哀想で泣けてきます。10点つけたいですが、シナリオがエグ過ぎるのと、残酷すぎるので各マイナス1点です。でも超オススメです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-03 23:32:45) |
282.《ネタバレ》 2回目の鑑賞。 トゥルーマンはプライベートも無い酷い扱いを受けていたと思うが、小さな時から親友役を演じていた俳優や結婚相手役を演じることになった女優も同じくらい人間的な扱いを受けていないなと思った。 特に妻役はそりゃ精神がおかしくなりますな。 評価としては、つまらなくはなくそこそこ練られた作品だけれども、胸糞悪さとジム・キャリーが苦手なこともありこのくらいか。 【たんたかたん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-11-22 15:46:50) |
281.《ネタバレ》 かりそめの世界の方が、自分が理想と思ってつくった世界こそが本当の世界である。 という一つの全世界に失望した男が、自分の理想と感動をたくす形で一人の人間を役者に仕立てる。 太宰治の人間失格は、世の中に失望してから演技をして生き延びていくパターン。 トゥルーマンショーは、本物と思う世界で自由に生きていたのが実は周囲が演技でしたというパターン。 仮想現実(とまではいかない、文字やスマホの画面が支配する世界)において、 本当の世界を拒絶し始めたこの世の中から、 いつか本当の世界を探すために世界を囲う壁を越えようとする人間が、 そう遠くない未来に現れるかもしれない。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-10-10 18:07:13) |
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279.《ネタバレ》 脚本を担当しているアンドリュー・ニコルの主張が炸裂している作品。その主張はどこまでも真っ直ぐに「新しい自分の知らない世界に飛び出せ!」と訴えてきます。その主張の説得力に一役買っているのが主演のジム・キャリーで、彼の演技はどこまでも子どもっぽく(その役柄によく合う)、安らかな寝顔は正に主人公が只の子どもに過ぎないことを象徴している。そして彼は人生の全てを番組ディレクターであるクリストフにコントロールされている。子どもは基本的に親の庇護下にいるものですが、いつか大人になり危険な外の世界を冒険せざるを得ない時がやって来る。まあニートにならない限り大抵の人にはやって来ます。しかし大人になったらなったで新しい世界に進むのには勇気がいるもので、そう言う意味では本作は大人に対しても、大人になり切れていない子どもに対しても強いメッセージが込められているのではないでしょうか。 まーそれにしても中盤の父親との再会シーンで、制作者側が「良いシーン撮ってやったぜ!」って感じで喜んでいる姿には本気で吐き気を覚えた。私が『あいのり』とか『大家族スペシャル』とか『24時間テレビ 愛はどーたらこーたら』等のリアリティTV番組を極端に嫌ってしまうのは、こういうところに嫌悪感を強く感じるからだと実感しました。誰もが当たり前の日常を生きているのに、その一部分だけを切り出して恣意的に感動的なドラマとして演出することの傲慢さ、そのような作り手の身勝手な姿勢をこの映画は批判している様にも思えました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-20 23:02:04) |
★278.《ネタバレ》 自分の人生がすべて番組の作り出した世界で演出されたものだったというアイデア勝負の作品。 SF的で突拍子もないが、身近なテーマを含んでいて考えさせられる。 安全な虚構の世界を捨て、何の保障もない外の世界に飛び出した主人公の選択は頷ける。 その選択を熱狂的に支持した視聴者がすぐにそのことを忘れたかのように別の番組にチャンネルを変えるラストが、ブラックテイストで皮肉が効いていた。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-15 23:52:14) |
277.《ネタバレ》 究極のドッキリ、ってところでしょうか。それに違和感を覚えた主人公がカラクリの解明を試みる。その世界からの脱出は、主人公にとってヌクヌクした暮らしを手放すことでもあったが、彼は真実を取ります。でも、当たり前だよね。その選択でドッキリの継続を取る人はいないでしょう。プライバシーをのぞき見ていた奴ら(視聴者)が、彼の選択を祝福したことが救いでした。 ちなみに、世界中にネットされて驚異的な視聴率を誇れば、万里の長城並のセットを作ることは可能かもしれませんが、そんな企画が成立するならすでに誰かがやっています。ドッキリ系の番組自体を「悪趣味」と思っている私には、あまり愉快な作品ではありませんでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-11 01:49:46) |
276.オチ知っちゃったから長いこと敬遠してたけど見ておくもんだなあ。生きるとは?自由とは?度が過ぎたメディアへの警鐘。コメディと銘打ってはいるけど扱ってるテーマは重く重厚で笑えない。アイディアが凄いわあ。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-03 15:34:19) |
275.怖い話だったなあ。こんなTV私はなんかいやだな 見ないな。ドッキリだって好きじゃないのに。これからトゥルーマン大丈夫なんだろうか。世界中の人にプライベートが筒抜けだったわけで えーあんなこともこんなことも流されてたの?って思い返すと羞恥で気がふれちゃわないだろうか。あとローラ・リニーのぺらぺらな作り笑顔も怖い。あんなに情の伝わってこない貼りつき笑顔めったにお目にかかれない。身近で誰かがやけに商品をほめるようなことがあったら気をつけなくては。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-22 00:22:42) |
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274.《ネタバレ》 4か月ぶり2度目観賞。誕生以来の人生=リアルタイムのTVドラマ。斬新な設定。終盤になるにつれて前半の不可解なドラマの意味が明かされていきます。もし自分自身も“そう”ならと思わず考えさせられてしまう重く深い小品です。「こち亀」で麗子に対してこんなエピソードがあったような…。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-30 01:43:44) |
273.《ネタバレ》 「ガタカ」に続いて”人間の尊厳とは?”というテーマを扱っており、実にアンドリュー・ニコルらしい脚本となっています。空から落ちてくる照明器具、おかしなタイミングで挿入される広告宣伝、セットの裏で休憩しているエキストラ等の小ネタも面白く、脚本の仕上がりは上々です。問題に感じたのはピーター・ウィアーによる演出が堅過ぎたことで(当初はニコル自身が監督する予定だったが、ジム・キャリーが主演に決定したことで製作費が倍増し、監督経験の豊富なウィアーに交代させられた)、本来は毒のあるコメディであるべき本作が大真面目な人間ドラマになっています。。。 公開当時、本作はメディア批判の映画として評価されていました。これこそウィアーによる真面目な演出の結果なのですが、本作をメディア批判という視点で鑑賞するとあまりにも穴が多すぎます。万里の長城に匹敵する超巨大セットが組まれ、小国の経済規模に匹敵する製作費が投入されているという基本設定はあまりに荒唐無稽。クリストフにはテレビマンとは思えない行動が多く(ハプニングこそが視聴者を引き付けるのに、ハプニングが起こると放送を打ち切ってしまう)、そもそも「トゥルーマン・ショー」という番組がまったく面白そうではありません。これらの点が本作を中途半端な出来にしており、もしメディア批判の映画を観たいのであればロン・ハワードの「エドtv」をおすすめします。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-06-24 22:08:07) |
272.人生を内側から生きる、とはどういう意味か。仮にこのトゥルーマンのような生き方を送っていた人は「内側から生きている」と言えるだろうか。自分で決めているように思うことも、実はシナリオ通りだった。だからこそ最後のセリフは、シナリオに従ってある意味「言わされていた」セリフを、自分の言葉として発しているという意味で感動的なのである。自由やプライバシーどころか、生きるという意味を強調する映画であった。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-02 22:18:42) |
271.《ネタバレ》 アハハ 水平線にも行き止まりってあるんだね (≧∇≦)アハハ! しかし、素直に遠くに行かしてあげましょうよ 海で必死にもがく彼に対して 吹けよ風、呼べよ嵐って あんた鬼か アブドーラ・ザ・ブッチャーか! そろそろ彼を自由にしてあげなよ それなのに、なんでいちいち 吹けよ風、呼べよ嵐って あんた鬼か タイガー・ジェット・シンですか! みたいな。 鬼のような監督、クリストフことエドハリス。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-31 12:52:44) |
270.《ネタバレ》 あらすじに惹かれて期待して見ても 全く裏切られませんでした! なんと言っても設定がおもしろい。 コメディだけどシリアスなところもあって、 ラストはそこで終わるか!という感じ。 ほぉ~っと思いました。 それにしてもセットがすごいですね! スタッフの数も尋常じゃない。 海や太陽、天候まで操れるなんてテレビってすごいと改めて思いました。 【らんまる】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-25 00:04:03) |
269.《ネタバレ》 まずなんといっても題材が良いですね!これなら面白くなることうけあいですが、それにおごらず世界観をキッチリと作っていましたね。まぁ劇中でも実際世界を創っていましたが。この壮大なドッキリ(っていっちゃぁなんですが)の世界から主人公が旅立つまでの物語。10000日以上トゥルーマンのプライバシーを侵し続けたマスコミは恐ろしいですね。ジム·キャリーの軽いノリとユーモアでコメディタッチの演出が表だっていますが、その実、如何に恣意的な放送というものが恐ろしいものか、切実に訴えてきます。とは言え劇中のトゥルーマンショーは事の顛末をキチンと放送しました。果たして実際のマスコミにかような良識があるのか考えさせられますね。 【ろにまさ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-05 23:45:25) (良:1票) |
268.とにかく設定がおもしろい!それに尽きます! 【アフロ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-20 19:48:59) |
267.ジム・キャリー主演の映画だけど、完全コメディー・・・というわけではないよね。 一応テーマもちゃんと伝わってくるし、とにかく序盤の設定が面白い。 このアイデアをそのままオチに使えば、「おっ!」と思ったんだろうけど、 どうやらそこまで引っ張るシナリオ作りは難しかったようで、このラストだと、 「だからどうしたの?」という思いもなきにしもあらず。 最後にヘルメットを被ったエド・ハリスが、看板持っておどけて出てきたら、笑えたんだけどな。 ラブストーリーをうまく絡ませることはできなかったのかな? ヒロインらしき女性はほとんど出番なかったし。まぁそれでも普通に楽しめる映画だとは思う。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-13 07:53:24) |
266.《ネタバレ》 着眼点が凄い。1回目は10年以上前に見ました。そして3ヶ月ほど前に2回目を見ました。1回目見たときより、あらすじやオチを知っている2回目のほうが、この映画の面白さを満喫できました。最初に照明が天から降ってきたり、自転車から降りた奥さんがさりげなく商品の宣伝をしたり、双子が広告のある壁にわざわざ主人公押し付けて話をしたり、冒頭からネタの宝庫です。おそらく初見では最初の30分くらいは気付かずに見過ごすネタが多いのではないでしょうか。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-04 16:21:03) (良:3票) |
265.《ネタバレ》 アイディア勝負の映画でした。 でも、あんまり引き込まれなかったような。。。 最後ヒロインとの再会的な場面があるのかと思ったら、そこまでいかずにエンディング。 あえて感動のラストにはしなかったんですかね。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-20 16:46:03) |