8.軽いアニメを見たいと思って、テレビ録画したまま忘れていたのを、今日思い出して見たんだけど......
こりゃあ重いや。
いや、重くはないけど、ものすごくハラハラする。
これは20年前なら、いや10年前でも許されなかった内容だ。
だって、日本のイージス艦内が舞台ってことは、自衛隊が全面協力ってことだ。
しかも、旭日旗がバンバン映る。
旭日旗は、現代の自衛隊でも使われてるってことは、頭ではわかってる。
でも、第2次世界大戦時の日本軍国主義の悪しき象徴として扱われることも多く、今の自衛隊を扱ったときに映すことはほとんど無かった。
ドキュメンタリーとか、ニュース映像でもだ。
自分、旭日旗が映るとギクッとするから、これは間違いないところ。
それを、子供向け、家族向けの劇場用アニメでやってしまうとは...
日本も変わったもんだなあ。
さらに内容。
最初から、どう考えても「自衛隊バンザイ」の話にはなりそうもないから、その意味でハラハラする。
「こんな話で、なんで自衛隊は協力できるんだ?」って思って見てた。
でも、最後の最後で、それまでを埋め合わせるシーンがあって、自分も思わず落涙したし、ホッともした。
それでも、この内容で全面協力って、自衛隊も太っ腹になったもんだ。
この映画、防衛とか政治とか国際関係に少し興味ある人には、すごく面白く見られるはず。
そんなのコナン映画じゃないって?
映画として面白けりゃ、ケチくさいこと言いっこなし!
実際、それまでのコナン映画の最高興収になったそうだし、自分にとってもコナン映画最高傑作を更新したし。