8.WOWOWで見ました。 うーんよくこれを映画にしたなと思いました。絶賛とわけがわからんの酷評に二分されるだろうと思います。 SFの傑作をある意味強引に映画化したすばらしい作品です。 ただコアなSFアニメファンしか飛びつかないと思いますのでこの作品より先に進んだ映画は商売的にむつかしいので SF映画の最先端作品として いつまでもとどまり続けるかもしれません。 【mtx】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2019-06-15 16:02:48) |
7.《ネタバレ》 世界観とか、描き方とか、ちょっとアニメ「サイコパス」っぽさを感じて、さらには次々人々が自殺する謎の事件とか、前半はワクワクしましたが、主役のユリ設定にはあんまのめり込めず、そこへきて哲学っぽいセリフの多さで、途中、オイテケボリ感はありました。それでも、終盤のバットエンディングはかなりきたかな。エヴァ世代なもんで。全員じゃないけど、人類の多くが、意識がない状態って、嫌やわー。しかも、主役は愛する人を殺して、その状態になるって、嫌やわー。自明の選択しかしない状態ってどんな感じなんだろう。恍惚感をずっと感じてる状態っていってたけど、なんか、終わりモヤモヤします。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 5点(2018-11-18 21:52:39) |
6.《ネタバレ》 いつもSFのアニメ作品を観る時はその世界観に入れるかどうかが最初の大きなハードルになるのですが、ご多分に漏れず本作も世界観に置いてかれそうになりました。が、なんとか食らいつきそこそこ楽しむことができました。ただ、アニメーションというより朗読を聞いているような、とにかく長い説明口調の台詞が多かった印象です。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-03-21 09:36:05) |
★5.《ネタバレ》 面白~い、と普通に思いました。好みだったのは設定とテーマ。ただ、とにかく最初から最後まで設定&テーマがゴリッゴリに前面に押し出された作品のため、そのテーマ(というか作者の主張?)に共感できるかできないか、そいういった作風自体を好きか嫌いかでモロに好みがわかれる作品であるとは思います。また、原作未読ですがおそらく小説の方が面白いと思います。なぜなら全体的に「別にそんなに動きないし映像無くても良くね?」と思えるし、キャラクターや映像美、アクションなどで魅せる作品ではなく設定とそれを活かして主張されるテーマに重点が置かれまくった作品のため、より深く描写でき、外付けできる小説の方が明らかに利があると思われるからです。
テーマについてですが、これがどうにもモヤッとするというか、図太い一本の線をテーマとして描く、というよりも様々なテーマを入れ込みつつまとめる、という感じを受け、あれ、話の論点変わってね?と思ってしまったりもしました。 序盤、自分の身体データ全てを半強制的に管理されるのは嫌じゃない?アルコール無しは嫌じゃない?という作中では少数派だがおそらく多くの現代人に理解される主張を投げかけつつ、管理され平均化された皆同じ顔をした人間、「どいつもこいつも一緒」を批判。個性が無く、大多数に合わせ、利他的に生き、どこの誰とも知らない人が死んだ時に本気で涙する、それは気持ち悪くないかい、と。私にはこれは作者が「半強制管理システム(つまり設定)」を盾としつつ、「現代の日本人気持ち悪い」と言ってるようにしか聞こえませんでした。作中何度か「日本は」最悪、みたいなことが強調されることがあります。まあわからなくはないですが。 で、主人公トァンとミァハは「少数派」として描かれ、システムによって管理された皆同じ顔した圧倒的多数派を批判、利己的に生きたって良いじゃないか!欲望の何が悪い!本来人間とはそういうものじゃないか!というようなテーマを押し出しつつ閉幕・・・かと思ったら、どうも違う。といより、大多数に所属しない人の何が悪い、というのも一つのテーマとして入れ込みつつ、更に次へ進む。 「1週間以内に自分以外の誰か1人以上を殺せ。できなければお前を殺す」。なるほど上手い、と思いました。「全員が利他的、公共的に生きることにより、自分の身は脅かされない。自分は幸せである。故に、利他的、公共的に生きるべきである。」というゲーム理論的な本システムの理念を矛盾させる理屈。もし誰かを殺せば、利他的、公共的に生きていない(利己的であることを認めることになる)ことになり破綻、かといって誰も殺さなければ自分が死ぬので幸せもクソもなく元も子も無い、矛盾により自我崩壊して自殺したらしたで社会が崩壊するので提案者側としてはOK、と。要はここでは「利己的であるという本質を偽って利他的に生きても結局無意味やで?」という主張。 更に、じゃあ幸せとは何ぞや。システム的に何をどうしても幸せな状況を作れないなら幸せとは何ぞや。という投げかけ的幸福論。 加えて、人類の発展のためにはより上のステージへ、「選択」という既存人類の持つ概念そのものを取り払い、意識を払拭した存在へ、という進化論。 物語の結末は、昔のあなたが好きだからあなたを変化させない、という「利己的な愛」。
うんいやもう、結局何が言いたいのかわけわかんないっすwただこういう正解の出ないであろうテーマをわかりやすく主張する系の作品は嫌いじゃないです。わかりにくく主張する系の作品は「どうとでも取れる」感が相対的に強くなるのであまり好きじゃない。設定とそれを活かしたストーリー展開の上手さ、そして私の好みという点をプラス要素、詰込みすぎ感、別に映画じゃなくても良かった感をマイナス要素として、7点とさせていただきます。 【53羽の孔雀】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-03-12 01:32:38) |
4.《ネタバレ》 原作は読みました。意識の消失を実感することは難しいけど、文字の世界ではその状態を想像することに意義がありました。 ウォッチミー、健康管理サーバー、ハーモニープログラム。この3つが本作のSF世界を構成しています。ハーモニープログラムは意思の調和を取る代償に意識を消失させる。それを利用すると自殺を強要できるのですが、この辺りが本作では説明不足。原作を読んでいないと消化不良のままお話が進んでしまうと思います。私は「意思はあるけど意識が無い」状態の映像化に期待していましたが、台詞だけで済まされて残念でした。 総体として特に意味を持たない映像に多くの時間を割いてフワフワした映画になった印象です。内容の濃い原作が台無しでした。 この監督さん、昔からのアニメファンには馴染んだお名前です。たしか「ナウシカ」冒頭の王蟲シーンなどで鳴らした方です。未だ現役と知ったことはなんだか嬉しかったです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-27 02:39:23) |
3.ただ映像が流れて行くみたいに淡々とストーリーが進んでいき、見終わった後置いてきぼりにされた気分になった。 【miso】さん [地上波(邦画)] 3点(2017-02-12 02:30:34) |
2.《ネタバレ》 クソみたいな物語世界の管理社会のせいか、脚本家の稚拙さなのか、そもそもの原作がクソなのか、は、わからないが、キャラクターの魅力の無さと「意識高い系」っぽい空気が、兎に角ハナにツイてしんどい。青臭いを通り越して、なまぐさい。かなり美麗でハイクオリティなアニメーションだとは思うんですが… 「屍者の帝国」といい今作といい、伊藤計劃とはどうやら相性が悪いみたい。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 2点(2016-12-19 03:34:14) |
1.《ネタバレ》 伊藤計劃3部作のトリを務める(予定だった)作品なのできっと凄い内容だろうという期待だけで観に行きましたが、綺麗な絵と大まかなプロット自体はなかなか良かったです。個人的に苦手な説明だらけのアニメだったので、終始説明を聞き取るのが何かの修行のような感じで面白くなかったです。キャラの名前が覚えられないです。JK時代の「おっぱいやあそこの成長も政府に数値としてデータ化されているの」みたいな台詞は良かったです。問題提起だけで何も解決できなかった印象です。人類全体にマイクロチップを取り付けて管理する計画は実際にありますし、劇中の日本人は薬を日常的に服用してしますが、実際に世界人口の1.6%にすぎない日本は世界全体の4割もの薬品が消費される実験場です。向精神薬の常用は死ぬ事が怖くなくなり、認可を増やすと自殺者が激増します。少し離れた場所からプシュッと針を撃つだけで癌にして殺す事も出来ます。原作者はきっと他の所でも色々書き過ぎて肺癌にされて殺されたのだと思います。 【DAIMETAL】さん [映画館(邦画)] 4点(2015-11-18 01:31:47) |