136.《ネタバレ》 山田孝之主演じゃなかったら観てなかった。
自分は何もしていない、強盗殺人犯の弟という理由で差別を受ける。
それでもなんとか普通に生きていこうとするけど、それがそうはならない現実。
まず、前半の兄からの手紙の内容がなんてことはない近況報告で「だからなに?」と思い、
大学受験を諦めたことにショックだと言ってることに怒りをおぼえた。
「そうなって当たり前じゃん。にーちゃん、あんたのせいです!」と。
かき氷のいちごかレモンの件でついに怒り爆発した弟に、怒るの遅いよとも思った。
犯罪者の弟として背負ってしまった人生をこれでもかと描いていく。
自分の娘に差別が及ぶとなり、ついに弟は兄を排除する。朝美の父親と同じです。
ラストの兄の姿はあれで当然です。6年も経ち弟に絶縁宣言されて初めて気付く自分の罪。
一生罪の意識と贖罪の気持ちを持ち、許されることなど期待してはいけないと思います。
これは差別をテーマにしている映画ではないですね。
被害者の息子に会いに行く弟、そして「もう、終わりにしましょう」「お互い長かったな」と言われ
号泣する弟、もうココでしょ。私もココで号泣しました。ココで終わってほしかったなあ。
ラストの慰問はそれでも血の繋がりは切れないということなのかな。
ただねーなんで漫才師なんだろ?そしてラストに流れる「言葉にできない」で興ざめしちゃったわよ。