1.《ネタバレ》 キレッキレのキアヌが観れるシリーズ三作目。
「ジョン・ウィック」シリーズは2014の登場以来、5年で3作を展開させてきたが、軸をブレさせずにどんどん面白くなっている。
短いスパンで3作も作るとなると、マンネリ打破とか、新たな展開とかで、そもそものアイデンティティを失って自爆してしまう例は多い。近年で思い出されるのは、誘拐の解決が見せ場だったのに、ただの濡れ衣サスペンスになった「○○時間」、記憶が飛ぶほど飲んだ翌日のドタバタのない「●●●オーバー」などだろうか。
変わって本作は、右肩上がりに批評家・観客の評価を得続けているのが凄いところ。
少なめだった予算も、作品の成功と共に少しずつ拡大されている。つまり、初期コンセプトの範囲内で、「出来ること」が単純に増えていき、面白いアクションシーンをどんどん実現できているのではないか。
もちろん派手になったからと言って、大味な部分はない。個々のアクションシーンのアイデアや徒手格闘の練度には驚嘆すべきモノがある。
もうね、笑っちゃうんですよ。
キアヌがめっちゃ頑張ってて、半笑いで応援するしかないんですよこれ。
キアヌがちょっと街を流しただけで、刺されるわ殴られるわ車に跳ねられるわと、序盤のテンションから既にぶっ飛びすぎだろうと。
ニューヨークの治安はどうなってんだと。
馬の蹴りとか、キアヌちょと気に入ってるし。
話も単純というか潔い作りで。行きたい場所に移動して、戦って、、、でもハル姐さんとワンちゃん部隊とか、要所で素晴らしいアイデアが炸裂してて面白い。これは良い。唐突なにんじゃりばんばんも良い。
終盤に至っては、ガチなシラット勢に囲まれボコられる我らがキアヌ。
これはヤバイ(笑)
キアヌさんってこんなに雑に壁にぶつけても良いの?良いんです。
観た後は「え、キアヌ…死んでないよな」という心配がよぎるほど、体を張ったキアヌが観れる本作。
面白かった。
続編を匂わせる終わり方で、まだまだジョン・ウィックの受難は続きそうだけど、
頑張れキアヌ、おまえがナンバーワンだ。