寄生獣のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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寄生獣

[キセイジュウ]
PARASYTE
2014年上映時間:109分
平均点:5.85 / 10(Review 59人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-11-29)
公開終了日(2015-04-29)
アクションドラマホラーサスペンスSFシリーズものパニックものモンスター映画漫画の映画化
新規登録(2014-07-22)【ヴレア】さん
タイトル情報更新(2020-10-12)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト染谷将太(男優)泉新一
深津絵里(女優)田宮良子
橋本愛〔1996年生〕(女優)村野里美
東出昌大(男優)島田秀雄
池内万作(男優)A
余貴美子(女優)泉信子
大森南朋(男優)倉森
北村一輝(男優)広川剛志
國村隼(男優)平間
浅野忠信(男優)後藤
山中崇(男優)
豊原功補(男優)山岸
山谷花純(女優)裕子
春木みさよ(女優)
田島令子(女優)田宮良子の母
桜井ユキ(女優)
蛍雪次朗(男優)
阿部サダヲミギー
脚本古沢良太
山崎貴
音楽佐藤直紀
作詞藤原基央「パレード」(トイズファクトリー)
作曲藤原基央「パレード」(トイズファクトリー)
編曲BUMP OF CHICKEN「パレード」(トイズファクトリー)
主題歌BUMP OF CHICKEN「パレード」(トイズファクトリー)
撮影阿藤正一
製作市川南〔製作〕
島村達雄(共同製作)
阿部秀司〔製作〕(共同製作)
東宝(映画「寄生獣」製作委員会)
日本テレビ(映画「寄生獣」製作委員会)
講談社(映画「寄生獣」製作委員会)
電通(映画「寄生獣」製作委員会)
ROBOT(映画「寄生獣」製作委員会)
読売テレビ(映画「寄生獣」製作委員会)
白組(映画「寄生獣」製作委員会)
プロデューサー川村元気
奥田誠治(エグゼクティブ・プロデューサー)
阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(エグゼクティブ・プロデューサー)
制作ROBOT(制作プロダクション)
東宝映画(制作協力)
配給東宝
特殊メイク藤原カクセイ
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
コナミ(CG技術協力)(小島プロダクション)
白組(VFXプロダクション)
大屋哲男(DIテクニカルコーディネート)
美術林田裕至
柘植伊佐夫(キャラクタービジュアルディレクター)
藤原カクセイ(特殊造形総括/キャラクター立体デザイン)
振付阿部サダヲミギー(モーションアクター)
録音白取貢
北田雅也(音響効果)
その他東宝(提携)
日本テレビ(提携)
あらすじ
ある夜、海洋を漂ってやってきたパラサイトが人間の脳に次々と寄生し、人間を貪り食い始める。そのうちの一匹は泉新一(染谷将太)に寄生を試みるが、脳を支配する事に失敗する。右手に宿ったそれは「ミギー」(阿部サダヲ)と名付けられ、奇妙な同居生活が始まる。ある日、新一の通う高校に新任の化学教師・田宮良子(深津絵里)に寄生したパラサイトが現れた事を契機に、新一は警官「A」(池内万作)や転校生・島田秀雄(東出昌大)など他のパラサイトと戦う事となる。
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123
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19.原作ファンの方にこそ是非鑑賞して頂きたい力作。
原作が訴えたいテーマを尊重しつつ、大胆に削ぎ落とせる所は落とし、テンポ良く纏めた製作陣に拍手。
続編有っての作品でも有り最終的な評価は続編を観てからとしたいが、
現時点では数多のマンガが原作の映画の中で白眉の出来だと思う。
染谷翔太を本作で初めて知ったが、将来が楽しみだ。
たくわんさん [映画館(邦画)] 8点(2015-02-01 14:03:43)(良:1票)
18.《ネタバレ》 いやよかったですよ。むしろ実写でよくここまで頑張ったと誉めてあげたいです。顔面がカパッと割れて人間の頭を一飲みにするところとか、主人公が母親の仇を打つ場面の殺陣の出来とかなかなか侮れません。山崎貴監督の、こういう日常生活に溶け込むVFXはすごいなあと感心します。(三丁目の夕日とか)ところが一歩地球を飛び出すと途端にからっきしダメになるのなぜなんでせう。YAMATOもこのくらい自然に撮ってくれてればなあ。個人的に田宮良子役は椿鬼奴さんにやっていただきたかったのだがまあ良しとしましょう。どうでもいいことだが、私はエンドロールを見るまで母親役を室井滋さんだと思い込んで「役作りで太ったんだナあ。」と呑気に見ておりました。さっき検索したら全然顔違うし。あとこの映画のチラシを初めて見た時「あ 主役は香取慎吾なんだ」と思ってた。私はもしかしてレビュワーに向いてないのかも。
S.H.A.D.O.さん [映画館(邦画)] 8点(2015-01-16 01:19:07)(笑:1票)
17.《ネタバレ》 世界規模で大ヒットの日本が生んだモンスターパニック漫画、満を持して実写映画化、前編。新一寄生から母親寄生、校内大虐殺、大敵・後藤の出現まで。原作ファンでも初心者でも楽しめるよくまとめられたストーリー。グロくて大迫力のモンスターバトルを違和感なく忠実に再現、さすがはVFX映像の名匠・山崎貴監督。童顔ながらも陰のある主人公を熱演した染谷将太。ただの恐怖映画ではない、原作同様の深みある物語をよく表現していた。良作。大いに期待せずにいられない次作。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2015-01-04 00:09:24)
16.《ネタバレ》 原作好きだから、どれだけ酷くなってるか不安だったけど、思ったほど悪くなかったです。
かなり話やキャラクターを寄せ集めて一つにして2時間にまとめた、という印象ですが、破綻しない程度にはまとまっていました。

でも、前後編にするなら、もう少し丁寧に寄生された後の母親との戦いを描いて欲しかった。
Aに寄生されるなんて無理やり過ぎます。咄嗟に新一を救う母親の手の演出は良かったですが。

ミギーとの関係も、不気味な寄生生物と宿主の関係から、衝突を繰り返しながら徐々に友情のようなものも芽生えるという過程がすっ飛ばされて、最初からフレンドリーなのは違和感ありました。

役者は良かったです。
主演の染谷将太は上手ですね。特に母を亡くして慟哭するシーンはとても良かったです。
そして深津絵里が素晴らしかった。
見る前は、原作と一番イメージが違うと思っていましたが、知的で冷徹な田宮良子になってました。

後編は、このまま母性を重視して命の大切さを前面に出すような話にもっていきそうですね。
それだけじゃなくて、原作は己の存在意義を問いかける哲学的な話だと思っているので、後編どうやって収束するのか楽しみに4月を待ちたいと思います。
nanapinoさん [映画館(邦画)] 7点(2014-12-27 22:07:03)(良:1票)
15.《ネタバレ》 新一が始めて自分自身の手で他者を殺めるシーンも、母を自ら殺めるシーンも肝心なその瞬間を写さず、カットを割っているので、その行為の重さがしっかりと伝わってこない。また、一つ一つのシーンを余韻なく切り、直ぐに次のシーンへと切り替えるので、ただの短い映像の連続を見せられているようで、映画を見ている感覚にならないし、物語の余白も感じられない。
ミギーもポップに描かれていて、始めから新一の親友にしか見えないので、他種族との共存というテーマもぼやけてしまっていると思う。
マンガだから成り立つ表現方法をそのまま踏襲し、説明台詞を多用したり、心情を口に出させてしまうので原作に漂う寂寥感も全く感じられなかった。
全体を通して、原作にある場面を主張し続けるBGMとスタイリッシュな映像に合わせて過不足なく見せようとしているだけにしか思えなかった。
ちゃじじさん [映画館(邦画)] 4点(2014-12-16 01:41:59)
14.《ネタバレ》 アニメも現在視聴中。全体を通して無難にまとまっていました。気になったのは、新一の性格です。ごく普通のいまどきの高校生で、ちょっと頼りなくて手を貸してあげたくなるような感じではないんですよね。アニメで、ミギーの細胞が体に回った後、人が変わってしまった新一に対して、「ごめんなさい。人違いでした。」と言い放ち走り去っていく村野が好きだったのですが、映画では特段性格が変わった感じを受けなかったので何かしっくりきませんでした。新一の性格って、この作品において結構重要だと思うのだけど・・・一番印象に残っているのが、余貴美子さんが頭をぶんぶん振り回し、新一に攻撃してくるシーン。シュールすぎて笑ってしまいました。大女優に何をやらしてんのよ、山崎監督。後、エンディングで流れたBUMP OF CHICKENのパレードっていう曲のクオリティーの高さに驚きました。
スノーモンキーさん [映画館(邦画)] 5点(2014-12-15 00:28:26)
13.《ネタバレ》 恐らく実写映画化作品、特に漫画作品においてここまで適切な翻訳作業はなかなかにお目にかかれない。それほどまでに原作から"省く箇所"と"残す場所"を考えられている、漫画の映画化のお手本のような脚本。これほどまでに大胆なストーリーの切り取りを行いながらも、原作での名シーンはほとんど切り取らず、しかもこれらのシーンがストーリー展開を邪魔することなく自然に取り込まれています。具体的にはに泉家を父親のいない母子家庭にするという設定、伸一の母親への思いを増長させると共に、旅行先でのシーンを大幅にカットするものとして効果的に働いていて、ラストの独自の設定も原作よりも強い親子の愛情や絆のようなものを表現していている。傷痕の魅せせ方も秀逸でした。ほかに映画オリジナルの設定で良かったのが、寄生成物が人の顔を見て話さず棒立ちでそれぞれ別の方向を見て話しているのシーン。島田の殺害シーンでもミギーが弓矢のように変形するのも、前後編に分割する上での"見せ場"としても働いてるかつカッコいい。ラストの涙の件も、後編での田宮の殺害シーンに繋がると考えると、非常に分かりやすい(良い意味で)伏線になっている。十分な傑作に仕上がってますが、欲を言えば音楽と演出にもう少し気を使ってほしかった(この人の映画は毎度)。特に重要なシーンで単なる暗転や唐突なカットで済ませるのはもったいない気がする。島田殺害後や田宮が両親を殺害するシーンなど、特に後者についてはもうすこし母親が気付くシーンの演出にこだわっていてほしかった。後の台詞でもある母親という存在に興味を持ったというのがもっと説得力があるものになったのではと思う。キャスティングについてはあまりにているキャラはいませんでしたが 恐らく今回のドラマ部分に欠かせない演技力、時に伸一役で高校生を演じられてなおかつ 、あれだけ"泣き"の演技がうまいのは染谷将太ぐらいしかいなかったんだと思う。自宅にAが襲撃に来るシーンは特に良かったです。 あとキャスティングについてもうひとつ、映画の見方なんて人それぞれなので言いにくいですが、こういう実写化作品でキャスティングによるビジュアル的な問題だけで頭ごなしに作品を否定している人がまだいるみたいですけど、それはもう頭が悪いと言わざるを得ないというか、なんというか。もう少し咀嚼して映画を見ても良いと思います。
走馬灯さん [映画館(邦画)] 8点(2014-12-07 00:17:54)(良:4票)
12.《ネタバレ》 原作が抜群に良くて、現代の特撮技術なら、誰が撮ってもそこそこに仕上がるのは当然。元々、実写化に向いてる作品だとも思う。それにしては、この点数は低いくらい。まあ、長編漫画を映画の2時間弱で表現するのは大変だろうが、それでも原作は単行本10巻と、映画は前後半使えるのだから、もうちょっと夫々のキャラを確立させてからクライマックスへ導いて欲しかった。やはり山崎氏は脚本に絡むべきではない。Aが警官の必要性は全く無いし、母親が乗っ取られ、復讐に行くまでも展開早過ぎ。かなり早い段階でパラサイト達が組織化され綺麗なアジトも、話が分かってる者なら、頭の中で消化できるだろうが、全く別のニュアンスで描かれてる感じがする。
加奈やツッパリ連中が登場しないのも、新一の成長が実感出来ないし、あっという間にスーパーマン化してる気がする。省略部分は好き嫌いあるだろうが、島田よりもむしろツッパリ達との攻防の方が自分的には大事。
まあ、パート2のラストで、新一が彼女を殺人鬼から救うシーンで、普通に描いてくれれば、自分の場合たぶん泣くだろうと思うが、そうならないようでは、やはり失敗だとしか思えないだろう。評価は数カ月後。

後半見てガッカリ。ラストがあれでは全部ぶち壊し!山崎のアホ!!
♯34さん [映画館(邦画)] 1点(2014-12-05 01:12:35)
11.《ネタバレ》 原作未読、前知識ゼロで鑑賞。なんか意外にグロいなぁ~とか思いつつ、この独特の世界観は悪くない。右手だからミギーなの!?とか、思った以上に直球wながらも邦画にありがちな「クサい」演出もなく&主演の彼も頑張っていたと思います。この内容は時間内に終わるのか!?って思ってたら続編全開wでしたね~そりゃそうだ~~時間足りないよ~(笑)。ということで続編が実はちょっと楽しみでゴザイマスハイ
Kanameさん [映画館(邦画)] 7点(2014-12-03 23:15:18)
10.原作は10年以上前からの大ファンで、本棚には日焼けして大分劣化したコミックが今尚鎮座しております。故に相当ハードルが上がった状態での鑑賞でしたが、それを上回る位の期待通りの出来だったので安心した。ここでの評価が芳しくないので一瞬観に行くのを躊躇ったが、本当に観に行って良かったと思える作品だった。どれだけ改変されちゃってるのか危惧したが、重要なシーンは原作そのままだし、母親と息子の愛情の描き方は原作以上に丁寧で、だからこそしっかり感動させてくれた。その辺は本当に原作の良さをわかってるなという感じがしてとても安心して観ていられた。あと、この映画最大の魅力はやっぱりミギーを演じた阿部サダヲだ。チャーミングだし、そのコミカルな動きは観ていてとても楽しかった。やっぱり日本で実写化して正解。

もし、ハリウッドで実写化されていたら大変でぃした。主人公は白人、彼女はパツキンで、まず2人がプロムへ行く所から始まったりなんだりして、敵の女ボスはガチムチだし、後藤は黒人のマッチョに変更されるでしょう。主人公はミギーそっちのけで銃を乱射して寄生獣を倒すというね。当然寄生獣側も銃を持ってるでしょうから画的には普通に銃撃戦ばかりのアクションものになり下がるというね。ラストはナタの代わりに手榴弾で決着が着いたりしてね。 そんな寄生獣やだ(笑)
ヴレアさん [映画館(邦画)] 8点(2014-12-03 12:49:04)(笑:3票)
9.《ネタバレ》 原作既読世代のおっさんです。阿部サダヲの違和感とか、母子家庭とか、Aが警官とか、という様々な違いは見ている間に吹っ飛びます。原作が好きだった方は、読み返すことなく映画館に足を運ぶことをお勧めします。
細かい評価は他の方にお任せしますが、気になったのは橋本愛ちゃんで、告白での突出した存在感から、Anotherの人を選びそうな冷たい美少女感と大人になるにつれ段々と魅力が、、、、、、。
それはともかく、続きが4月まで待ち遠しいと思わせてくれる映画でした。
へいすけさん [映画館(邦画)] 8点(2014-12-02 00:10:40)
8.いや漫画の映画化としては良くできているのかもしれないけど、、何も共感できるところはなかったし、絵的にもさほど面白いとはいえない。この漫画好きでしたが、むしろ、こんなにつまらない話だっけ?という感じ。観る必要はなかった。。
よしふみさん [映画館(邦画)] 2点(2014-12-01 23:33:13)
7.《ネタバレ》 原作ファンは不満をお持ちのようですが、自分的にはきちんと辻褄が合う、論理的に破綻のない物語世界はいいなという気持ちがひとしおで、退屈とか、あるいは物語の適当さに対する苛立ちを全く感じさせない2時間強で、ひさびさに映画館でいい時間を過ごしたなと感じました。出番こそ少なかったけれど橋本愛も安定の美少女ぶりで。
ああ、来年の4月が待ち遠しいなあ。ちょっと間があきすぎ
(予告編?見たがぎりでは、ちょっと愛ちゃんもドキドキwするようなシーンがあるようで、ライトファンとしてはたまりませんw)
rhforeverさん [映画館(邦画)] 7点(2014-12-01 15:58:10)(良:1票)
6.《ネタバレ》 それなりの原作ファンと自負しておりますが、原作の必要不可欠な要素を2時間弱に収めるその構成力・脚本力の手腕の高さは大変素晴らしかったと思います。新一の家族構成から父親を排し、シングルマザーの家庭とすることで、主人公にとっての母親の喪失感をより強く出すことに成功している。寄生生物の一匹であるAが母親の脳を奪う個体と変更されている点も、新一とAとの対決とリンクさせることで、物語の展開がスムーズになり、タイトに仕上がる要素となっていたと思います。
またミギーが序盤で剣道部や弓道部の練習風景を何気なく眺めることで、他の寄生生物との戦いにおける斬り合いや、終盤の弓に変形する展開に、説得力を持たせることに成功している点など、実にクレバーに思えます。
個人的には山崎貴監督は大仰な演出が多く、好きになれない監督の筆頭だったのですが、本作では何度も心動かされるシーンがありました。特に新一が母親を失って「夢じゃなかったのか……」とひとりごちる場面は、唯一の肉親を失ってしまった悲しい人生の幕開けにも関わらず、外からは明るい朝焼けか夕焼けの光が差し込んでいて、彼の悲劇性をより引き立てていると感じました。このシーンは主演の染谷将太君の慟哭する演技の凄まじさも相まって、胸に迫るものがありました。
人体破壊描写をPG12作品と言う枠の中で出来るだけ限界に挑戦しているであろう気概も良いです。ヌルイとそれは最早『寄生獣』では無くなってしまうと思うので。
大傑作漫画の実写映画化ということで、高いハードルだったと思いますが、監督からはそのハードルを乗り越えようとする意志を感じますし、前編を観た時点でなら十分にその力はあると思います。問題は完結編で全ての要素を綺麗に回収することが出来るのか。田宮良子の結末、広川剛志の結末、後藤との戦い、どれも普通の映画であればクライマックスに出来るだけの素材のため、完結編で変に間延びした(クライマックスが何度もある)作品にならないことを期待しています。
民朗さん [映画館(邦画)] 8点(2014-12-01 00:44:18)(良:2票)
5.《ネタバレ》 コミックなら、体質の変化した主人公の眼光に宿る獣性を描線によって描き分けて
表現するだろう。
映画ではそれを照明効果や、芝居の変化・差違によって表現するわけで、
そのための美術部員であることの設定であり、
バスケットボールシーンの軟弱でぎこちない動きや
恐怖に慄く姿の提示があるのだろうが、そこが具体的な描写として弱い。

なので、単に設定や説明台詞に頼っている感が強くなる。
後半、校舎の高層階から飛び降りるアクションなどももっと突出していい。

主人公らに迫る敵方というシーンも、あと何メートル、、何メートル、、
の説明一辺倒では描写となり様がない。単に意味を伝えているだけだ。
足音なり、影なり、カッティングなりをより駆使してサスペンスを
醸成するのが映画だろうに。

同じモーフィングでも、ジェームズ・キャメロンの液体金属のほうがまだ恐怖感がある。

それと終盤の染谷将太のシーンで、見るに耐えないひどい手ブレショットがあるが、
ああいうのは少なくともNGとして欲しい。

良かったのは、息子の窮地を咄嗟に救う母親の右手だ。
中盤で、無意識的に染谷と腕を組もうとする余貴美子の仕草などが
引っかかってくるのだが、
それらの小さな違和感をラストの際でしっかり感動に転化させるあたりはしたたかである。
剣道や弓道などの伏線の10倍は気が利いている。

ユーカラさん [映画館(邦画)] 5点(2014-11-30 23:16:17)
4.《ネタバレ》 原作ファンの端くれとして本作への期待度0%、不安度120%でしたが、見ないわけにはいきません。見て分かりましたが、本作の予告編は次作の完結編と混じってますね。と言うことで市長の有名な一言を期待して見に行った方、それは次回です。今回のは駆け足の舞台説明でした。次回もイベントが多いんで駆け足になることは間違いないでしょう。もともとオールクライマックスの原作なので、もっとイベントを思い切って絞り込むとかしないと映画化は難しいと思います。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 3点(2014-11-30 14:27:42)
3.《ネタバレ》 原作既読。主要キャラは申し分のない配役なのでそれぞれのイメージは悪くはないモノの、自慢げに関係者が語っているVFXは予想通りのお粗末さだし、序盤からかなり駆け足で進行し原作のエピソードを改変改悪してぶっ込んできている。導入部や乗っ取られた母親とのシーンはもっと尺を取って細かく演出して欲しかったし分かりにくいので、未読の方は原作を一読するのをお勧めしますね。 既読者であれば誰もがイメージと違うと思った阿部サダヲは、起用発表を見て思っていた通りの愛嬌ある感情豊かな喋りでゲンナリしました。が、首を飛ばされ乗っ取られているはずの母親のアレを見る限り、この監督的には『母性』を重視しているようなので凄惨なシーンの多い本作を緩和するのに狙い通りの起用だったんでしょう。もともと異質な存在ではありますが、『母性』によりさらに他のパラサイトとは別に変化していく田宮良子というキャラクターはもの凄く魅力的な存在。テーマは複数ありますが、二部作とPG12と縛りの多い中ではそういう判断でもいいのかもしれませんね。 島田を仕留めるのが無意味でカッコつけただけの弓矢に改変していたり、シンイチを追って盗撮している誰かがミギーを撮っていても全く動揺していなかったり、最後に出て来た後藤が薄切りの人肉ステーキをモグモグした後に「ペッ」と吐き出したどう見ても収まらないだろと言いたくなるイヤリングなど、センスの無いシーンも多かったですが、上手く改変したなと思えるのがパラサイトが海から来たという設定。生命の母といわれる海から来たパラサイト。人間粛清のために地球から送られてきた?というのは良い変更。寄生獣は誰なのか?がより明確になっている。まあだいぶ緩和されてますが次の完結編でどう落とすのか楽しみです。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 6点(2014-11-29 19:18:22)
2.《ネタバレ》 原作ファンですが期待が大きかった分つまらなかったです。それなりにまとまってはいますが、原作の骨太な精神は感じられず普通の何も残らない映画だと思います。作者は原作のコラムで今思えば偉そうな講釈を毎回延々と垂れていましたが、この映画では「私はノータッチです」と念を押す最早卑怯者です。20年来の思い出でしたが、今回の映画化のおかげで原作への興味も失せました。
DAIMETALさん [試写会(邦画)] 0点(2014-11-21 00:54:38)
1.《ネタバレ》  東京国際映画祭で鑑賞。

 退屈せず面白く見られました。ミギー可愛いし。ちゃんと血みどろバラバラなグロだし。
 だけど、この映画ならでは!っていう絶対的な個性が無かったなぁ、と。もっとカッコいいとか恐ろしいとかアガるとか燃えるとか切ないとかあっていいと思うんですけれど、良くも悪くも山崎貴監督、ソツなく仕上がってます、という感じ。

 ボディースナッチャーものとしての面白さは大きくスポイルされちゃってます。何故ならミギーの能力によって誰が乗っ取られてるかは全て最初からハッキリしているので。
 で、その代わりに生まれるモノの面白さという点について、今一つな感じがするんですよね。
 体を乗っ取る事によって人間を理解してゆく、人間に寄ってゆく侵略者、それに対比されるべき人間側の描写が薄いと思います。主人公とミギーは一体化する事によって人間と侵略者の間の立場で世界を見る事になるのですから、そこは人間側もちゃんと描かないと。主人公とお母さんのドラマだけでそれを成立させられるとは思えません。というかお母さんとのドラマはもっともっと濃厚な、強いアクセントにして良かったと思うのですが。

 登場する役者さん達にも意外性がなくて(橋本愛の女子高生、余貴美子のお母さん、國村隼の刑事、北村一輝のいかにも何かありそうな胡散臭そうな人・・・)、今の日本映画の土壌で作るとしたらこういう映画になりますよ、というモノをそのまま見ているような感じ。

 東出くんが学校で暴れるシーンなどは展開の運び方も悪く、続編に繋ぐラストだって引っ張り過ぎで、そういうもったいつけた感じよりは、もっともっと尖がった何かを、と物足りなさを抱きました。

 山崎監督の色の無さは、この世界にはちょっと味気なかったかな。
あにやん‍🌈さん [試写会(邦画)] 6点(2014-11-02 14:51:34)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 5.85点
011.69%
123.39%
211.69%
358.47%
435.08%
5915.25%
61627.12%
7711.86%
81220.34%
923.39%
1011.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.70点 Review10人
3 鑑賞後の後味 5.55点 Review9人
4 音楽評価 4.60点 Review5人
5 感泣評価 4.00点 Review4人
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