1.《ネタバレ》 見終わって、自宅で思わずインスタントラーメンを
作って食べたのは、自分だけじゃないはず(笑)。
コメディ映画だと言う風に認識してみたので、
まさかラストで感動してしまうとは思ってもみませんでした。
終始、食べ物が出てきます。
囚人たちが、それぞれ一番おいしかった料理の話をするわけですが、
黄金めしも旨そうだったし、カルボナーラ入りオムライスも
めちゃ旨そうだったし、なによりあのすき焼き。
はぁ~、生唾ゴックン。おじちゃん、文句無しのチャンピオンですわ。
食べ物自体のおいしさもそうですが、なによりエピソード一つ一つが良いですね。
プロレスラーだったデブちんの彼は、個人的には無罪でもいいんじゃないかと思うけど(笑)
そして健太の話、これがやっぱり一番じんとくる。
健太はほんとどうしようもない奴だし、あんなにも可愛いしおりを
あんな風に扱かって、可哀想過ぎるやろ!て思うんだけど、
いかんせん、自分もダメ男なので、あの健太の気持ちがよく理解出来てしまう。
彼は、母に捨てられたときのように、また捨てられる事を恐れてるんだね。
だから、捨てられたくなくて、あんなふうに接しちゃう。
終盤、出所してしおりのラーメン屋に行って、彼女の所帯を見て
食べたラーメンの味はどんなものだったんだろう。
そしてエンディングは「上を向いて歩こう」。いや~、とてもいい映画でした。