26.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。 愛すべき日活の怪獣ネタ映画です。 エチオピアあたりでも大ヒットしそうな美樹克彦の演歌ロック調の主題歌(=米山正夫)!バラエティ番組のコントみたいな島の原住民&噴火のスタジオセット!プラモデルにしか見えないミニチュアの潜水艦&戦車!ガッパの口からビームでことごとくやられる戦闘機群!ツッコミどころというより、あきらかなネタでしょ…。 不知火の海から現れた2体のガッパはどう見てもアマビエなのだけど、岩穴から出るときは頭がデカすぎて引っかかりそうだし、建造物を壊すときは手が短すぎて空振りしそうだし、何か踏みつぶすときも崖っぷちを歩くときもバランスを崩して転びそうだし、いちど転んでしまったら自力では立てなそうなので心配になります。この時代にして「ゆるキャラ」の資質をすでに先取りしています。ガッパ親子の感動の再会シーンは、斬新すぎて何を見せられてるのかよく分かりませんでした。エンディングは性懲りもなくエチオピアあたりでヒットしそうな美樹克彦の演歌ロック!二度も聴いたので、もう耳から離れない。 唯一にして最大の難点は、ガッパが登場するまでの踊りやら探検やらのくだりが退屈なこと。8点つけちゃおうかと思ったけど、冷静に考え直して7点。 【まいか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-27 03:20:17) |
25.《ネタバレ》 怪獣映画ブームの頃の4大怪獣(ゴジラ、ガメラ、ギララ、ガッパ)のうちガッパだけは未見のまま大人になった私ですが、しかしamazonプライムで配信されていたのでついに見る事が出来ました。 冒頭で美樹克彦の歌うファンキーな大巨獣ガッパの歌に仰天しつつ、本編を観ると意外と真面目な作りです。 他の怪獣映画が怪獣を基本的に悪、あるいは善に描いて「勧善懲悪」的娯楽映画気味に描いていたのとはちょっと違う方向性の作り。 とはいえそれが成功してるかというと疑問です。 山師の社長の命をうけて見世物用に連れてきた仔ガッパを親が取り返しにくるというあらすじは、古くはキングコングあたりにつながる怪獣映画の基本中の基本のストーリーなのですが、しかし自分たちで子供誘拐しといてそれを返してなんかいいことしたぞ感を出されても観ていて釈然としません。 いやマッチポンプだし。てか映画中で沢山被害が出てるんですが、みんなあなたたちのせいですよ?と。 あからさまに人間性に問題のある山師の社長も、あれは最後ガッパに殺されないとダメでしょ。 雰囲気にあてられて心を入れ替えましたよ風の空気だしてますが、いや途中のゲスっぷりは明らかに死んでくれないと観客が納得しないレベルです。 ストーリーやキャラ造形は、この時代の日本人の倫理等のレベルがわかるわけで、まぁ日本もこんな時代があったんだな、と今観ると思ってしまうわけです。 (と他人事のように書いてますが、そもそも私ガッパ作られた頃はすでに生まれてたわけで、この時代を知らないわけでもないんですが笑) そして何より怪獣映画として大問題なのは「ガッパ」自体の造形のカッコ悪さ。ほんとコレは大問題。 ゴジラに続けとガメラがつくられそしてギララとガッパが作られたわけですが、その中でもやっぱガッパのカッコ悪さは群を抜いてます。 怪獣映画である以上、最低限ガッパはもうちょっとかっこよくあるべきだったんじゃないか、と。 まぁこの映画が日本の怪獣映画の歴史の中で「こんな作品もありました」レベルで語られるだけで終わってるのは、つまりはその程度の映画だったから。これにつきると思います。 【あばれて万歳】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-11-11 03:11:42) |
★24.《ネタバレ》 ストーリー展開が「怪獣ゴルゴ」そのままな訳ですが、それを差し引いても「ガッパという怪獣だからこその魅力」をあまり感じられない内容だったのが寂しいですね。 熱線を吐いて戦車を爆発させる描写、翼から生じる風圧で瓦が剥がれていく描写なども、ゴジラとラドンの良いとこ取りを狙ったんでしょうけど、それが結果的に個性を削ぐ形になっていたと思います。
そんな中、忘れられないインパクトを与えてくれるのは主題歌の存在。 最初に聴いた時こそ(なんじゃこりゃ)とズッコけたけど、二度、三度と聴く内に(あれ……案外良い曲かも)と思えてくるんだから、全くもって不思議。 牧歌的で、如何にも昭和特撮ソングってノリなのが、映画の内容とも良く合っていた気がします。
現代の観点からすると特撮がチャチだとか、島の原住民がどう見ても肌を黒塗りしているだけの日本人だとか、欠点と呼べそうな部分は多々あるんですが、まぁ御愛嬌。 河童というより鳥みたいな外見だなぁと思ったら、本当に劇中で「鳥に近い生態を持っている」という研究結果が出るのは面白かったし、人間側に「仕事にかまけ、娘に素っ気ない父親」を配置し、家族の事だけを考えて行動する怪獣側と対比させているのも良かったです。 「女性は仕事を頑張るよりも、家庭に帰ろう」というメッセージが提示されているのも、当時の世相が窺えて興味深い。
ただ、ガッパが蛸を咥えているシーンに関しては、特典の解説によると「我が子に食べさせようと蛸を持参する親の優しさ」を表しているそうなのですが、ここはもう少し分かり易く、映画単体を観ただけでも伝わってくるように描いて欲しかったですね。 解説されないと(なんで蛸?)と戸惑っちゃうし、解説を踏まえた上で観れば良いシーンだと思えるだけに、実に勿体無い。
後は……クライマックスにて、親が子に飛び方を教える流れも感動的で良かったんですけど、空港のセットが簡素過ぎて、せっかくの感動が冷めちゃう辺りも「勿体無い」「惜しい」って思える部分。 城や都市部のセットは結構頑張っていたのに、よりにもよって最後の最後で一番力の入っていない空港のセットが舞台となっている訳で、なんかチグハグなんですよね。 背景の書き割り感も凄いし、地面には滑走路に見えるようマットを敷いているだけって丸分かりだしで、せっかくの感動的な音楽や、ガッパの涙が台無しになっている形。 これって「中盤のセットは稚拙だが、クライマックスでは流石に気合いが入っている」という形なら、大分印象が違っていたでしょうし、本当に(もっと上手くやればいいのに……)って、じれったくなっちゃいます。
本来は畑違いの日活が、当時のブームに乗って怪獣映画に手を出してみた一本、という事で、やはりその辺りの「手探り感」「ノウハウの無さ」は、如何ともしがたいものがあったのでしょうね。 そういった背景の諸々も含め、色々考えながら観る分には楽しめたけど、純粋に娯楽作品として考えると、ちょっと厳しいかも。
ともあれ、怪獣映画好きであるならば、押さえておいた方が良い一本だと思います。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-04-09 12:42:26) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 チャチな特撮ものとして槍玉に挙げられることが多いけどなかなかどうして悪くない。 ガッパの動きがヤヤ固いのと目つきが変なところが難点なくらい。茹でダコは咥えてても別にいい。 しかし南方描写は時代のことを考えても苦しい。黒塗りの少年に物の哀れを感じてしまう。欲の深い人間たちがガッパの親子愛によって改心するというハートフルなストーリー。親子でのほほんと観る映画なんやろね。川地民夫が綺麗にまとめた後ヒロインがなんとも微妙な決断を下すのに違和感。 【CBパークビュー】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-10-22 20:10:12) (良:1票) |
22.数ある特撮怪獣映画の名作とくらべれば、そりゃあ低評価は免れない。 ただし、数多の特撮映画の多くが「駄作」だらけであるということもまた事実。 そんな中で今作は、数多くの「駄作」のうちの一つかもしれないけれど、「駄作」ならではの味わい深さを醸し出していたと思える。 先ず、「日活」唯一の怪獣映画であるという、特撮映画史的な文脈のみを捉えても、ある種の「価値」は充分にあると思う。 東宝、大映に牽引された当時の“怪獣映画ブーム”に無闇に乗ろうとした作品だけあって、あらゆる面での不慣れ感と独特の違和感が生まれている。 ただその不慣れ感や違和感は、そのままこの映画の特異性に繋がっているとも思う。 特撮のレベルそのものは、当時の水準からすれば決して低すぎるということはない。 けれど、ほんの少しの“見せ方”がやはり巧くはなく、“魅せる”シーンが無い。 一方で、主人公である“ガッパ”の巨大怪獣としての存在感は、良い悪いは別にして、「独特」だったとは思う。 異形のものに相応しい血走った目、気持ちの悪い鳴き声、とにかくその存在感そのものがおぞましい。 それは、「ゴジラ」や「ガメラ」といった当時のスーパースターたちの存在感と比較すると、まったくもって相反するものである。こんなおぞましい怪獣が子どもたちをはじめとする大衆の人気者になるわけがない。 そして、そんな世にも奇妙な怪獣が織りなすストーリーが、なんと「親子愛」だというのだから、益々その異質性は高まるというもの。 更に、彼らを取り巻く人間たちの間では、当時の社会性を踏まえた男女の価値観、親子の価値観の相違とそれに伴う葛藤が描き出される。 何故か熱海に上陸するガッパ、何故か巨大な茹でダコを加えているガッパ、何故か日系人役として登場する藤竜也……こういう歪さや、ほつれ具合を堪能することも、楽しみ方の一つであるということを思い出させてくれるある意味立派な特撮映画だったと思う。 限りなく「駄作」に近い「迷作」であるが、日本の特撮史上における亜流として、意外に存在価値は大きいのではないか。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-10 22:58:24) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 半世紀も前の作品。なので「うわ!めっちゃ着ぐるみやん!」とか、「島の住民たち、どう見ても黒塗りしただけの日本人やん!」とか、 いろいろと突っ込みたくなるシーンが多いんですけど、そういう手作り感も含めて楽しめましたね。 子供ガッパのあのなんとも言えない表情や、壊すためだけに作られた街のセットの数々など、当時の職人魂が感じられる。 ストーリーも、これでもかというぐらいシンプルですね。そんで終盤の親子愛みたいなベタな展開も思わず失笑しちゃうんだけど、 基本子供向けですからまぁいいでしょう。とにかく、年代物の怪獣映画ということで興味深く拝見させていただきました。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-07-09 20:22:13) |
20.《ネタバレ》 連れ去られた子供怪獣を追ってやってくる両親怪獣。ジュラシックパークの第2作は本作を手本にしたのでしょうか。それはさておき、わたしゃ子どもの頃からどうもこの作品が苦手で、じゃあ観なけりゃいいんだけど、妙にテレビ放送の機会が多くって。今回、幼稚園の息子に見せたらどういう反応するんだろう、という理由(だけ)で久しぶりに観ましたが、うん、キツイものはやっぱりキツイ。息子の方はというと、どんな餌をやっても受け付けない仔ガッパの姿を見て、「キューリだったら食べるんちゃう?」と意外にマトモな意見を述べていたので、それなりに楽しんでいたのかも。私が昔から苦手だったのはどの部分かというと、全部と言えばそりゃ全部なんですけれど、やっぱりあのラスト、ですねえ。怪獣のくせに、親のもとへ小走りで駆け寄る仔ガッパ。怪獣のくせに涙を流し再会を喜ぶ、目のやり場に困る愁嘆場。もう彼らは自分たちが怪獣であることを忘れ、人間と化してしまっています。その舞台となっているのも飛行場、らしいのですが、地面に滑走路なのか何なのかが申し訳程度に描かれただけ(トミカのタウンマップじゃあるまいし)、こんな何もないところに怪獣が立ってたってスケール感の欠片もなく、ますます人間臭い立ち姿。そんでもって、家族無事そろいました、さよなら~、って飛び立ってしまい、そんなもん見せられてもなあ、と。この余りにヌル過ぎるラスト、ヌル過ぎるが故に忘れえぬヒトコマであることは間違いないわい、と改めて確認した次第。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-23 21:54:27) (良:1票) |
19.どうにも内容がないというか、パニックへの危機感もなければ怪獣そのものに対する愛情もないというか・・・テレビ番組だったら、30分以内でまとめられるような内容ではないのか。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-08-28 02:25:55) |
18.《ネタバレ》 公開当時は怪獣ブームが巻き起こっていた時代なので、おそらくは大手映画会社がブームに乗って更に一発当てようとした野心的な作品なのでしょう。フィルムを使った丁寧な撮影と見事に作りこんだ精密なミニチュアの数々(孤島・山岳・民家・自衛隊の戦闘機etc)を見る限り怪獣映画作りに真剣に取り組んだ姿勢が感じられます。だがしかし惜しむらくは、怪獣映画のノウハウとセオリーの熟練者がいなかったらしいところ。ストーリーは常道のあれです、【文明人が未開地の怪獣をさらって連れ帰って一儲けしようとしたら、保護者怪獣が救助に来襲する】というやつ。怪獣を親子に設定することで情愛も表現してますが、ウルトラマンと同サイズの主役怪獣の動きがチョコマカ・ウロチョロと忙しなく重量感無し。さらに感情表現を人間と同じようなジェスチュアでやらかしてしまってるので、子供をさらわれたモンスターの怒りというより吉本喜劇の人情コントになってます。怪獣の名前は子供の期待を無視したおっさん的センスだし、顔は商店街とかどこかそこらへんで会った事があるオジサンオバサンみたいなデザインだし。エンディングテーマに至ってはもう、この会社の得意分野である『流れモンにゃ女はいらねぇぜ』的なアウトローヒーローと同じフォーマットで作った乗り乗りの【昭和歌謡曲】なんぞ流されちまってもう、笑って笑って腹抱えて笑って、のた打ち回って笑い過ぎて涙が止まりませんでしたわよ(笑)。でも貶すどころか得点通りの佳作とおもいます。なぜかというと慣れない分野に果敢に挑んで作った情熱が熱く熱く感じられるから(わたしゃ不器用な人間の努力が大好きなんですってば・笑)。それともう1つ、50年も前のこの作品は、CG頼みで都市破壊と滑稽アクションにばかり比重を置きっぱなしの現代のモンスターパニックやアクション映画の製作者のテキストに最適と思ったからです。映画作りに必要なものをつくづく実感させられた、我が国の佳作!と、勝手に思ってます。うーん楽しかったぜぇ!(笑)。 【役者の魂】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2015-08-19 18:16:36) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 当時の特撮怪獣映画としてはそれなりというしかない。特に前半の南洋の場面はかったるいので、以前見た時には洞窟探検の前あたりで寝てしまったこともある。それでも改めて全編を見れば、中盤で米潜水艦の近くの海面から親ガッパが飛び立つ場面はなかなか迫力があるとは思える。熱海に上陸した場面では、建物が倒壊して出た塵埃のために、せっかくのタコがほこりまみれになるのではないかと少し心配だった。 ところで、この映画の何年か前に公開されたイギリスの「怪獣ゴルゴ」が親一人子一人の親子怪獣だったのに対し、それを受けた?この映画ではさらに設定を強化して両親+子一人の家族怪獣にしてあり、そのためにドラマ部分でも“家族”をテーマにしなければならないよう運命づけられたともいえる。劇中ではヒロインと社長の娘が子ガッパの心情に共感し、周囲を動かして親子を故郷へ返していたが、またこの2人がそれぞれ核になって人間世界にも2つの家族(踊りの先生を含む)を誕生させたのだろうと想像される。現代ではキャリア志向の女性を家庭に押し戻そうとするかのようなお話を作るなど考えられないが、一方では立身出世を第一義とする男の論理にも再考を促しているようであり、この時代に理想として提案された家族のあり方を改めて現代に示すこともまた有意義ではないかと思われた(誰も見なければ無意味だが)。 一方、この映画で最も感動的なのは何といってもヒロイン役の山本陽子さんであり、撮影時点で24歳くらいかと思うが(設定は22歳)、とにかく可愛いらしいので心なごむものがある。全体としてはすらりとした体型でも、あごの下の肉が少し余って見えるのが何ともいえず愛らしい。ラストでは、相手役の男がヒロインを追いかけて二人が寄り添うなどという場面もあってまことに微笑ましく、ちゃんとした万人向けの娯楽映画になっているのが何より嬉しい。この点はネタ元になったイギリス映画と一線を画すところであり、わが国怪獣映画の美点がこの単発映画にも確実に受け継がれていると感じられた。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-06 23:46:28) (良:2票) |
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16.《ネタバレ》 これは想像です。製作スタッフのほとんどは、裕次郎や旭に憧れて日活に入社した世代だ。しかし、時代は怪獣ブーム。社長は、他社に負けじと、怪獣映画を作ることを決めた。カイジュウ?戸惑う青春映画が命の面々。しかし、いつかは裕次郎と映画を作ることを心に刻み、社長命令に従うことに。さっそく怪獣映画を何本も見て、オリジナルの怪獣を作ってはみたものの、思い入れやこだわりが無ければ、知識も詰め込みで、出来上がったのはあんな中途半端な変な造形物。そして、この社長の一言が、もやもやしたスタッフの不満に火をつけた。「かっぱみたいやなぁ」。まず題名担当が切れた。かっぱで何が悪い!。怪獣の名前は最後に「ラ」をつけるのが決りなのに、それを無視して「ガッパ」にしてしまった。次に音楽担当が切れた。もう、美樹克彦だ!?そして、その他のスタッフも、この反乱を黙認するという無言の抵抗をしたのだった。かくして、何となく投げやりで中途半端だけど所々妙に力の入った作品がここに完成した。 【パセリセージ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-06 23:27:26) |
15.東宝のゴジラ、大映のガメラシリーズに対抗し、日活が放った唯一の怪獣映画。 ストーリーはちょっと「モスラ」に似ており、怪獣のデザインや動きは正直良くない。 でもガッパは何となく愛嬌があるし、人情劇みたいなシーンの演出には思わず吹いてしまった。 テーマ曲はいかにも日活っぽい。全体的に映画の出来は良くないけど、個人的に好き。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 3点(2011-07-23 05:51:52) |
14.《ネタバレ》 ガッパの子は何を食べて毎日50㎝も成長するのか。何も食べないと言っていたけど。気になるのは、あの檻(研究所の施設)からどうやって出したのかということ。巨大化した子ガッパが通れる出口は無いはずである。壁を壊して出せても運ぶのはもっと大変。子ガッパは暴れず、おとなしく従ったようだね。ヘリ2機で子ガッパを輸送するとは自衛隊も捨てたものじゃない。体が帯電しているのによく作業が出来たと思う。それと鳥に帰巣本能はあっても、自分の所在地を遠隔地の仲間に知らせる能力はないだろうと思うけど。羽はあるけど、ほとんど羽ばたかないで飛行するのは凄い。熱線も吐くし、常識を超えた生物だ。 ◆母ガッパは茹ダコを加えていたが、子供にやるためだとしても、まだ子供が見つかってもいないのに、気が早すぎるではないか。茹でるのには熱線を利用したのだろうが、戦車をも簡単に溶かしてしまうほどの超高温である。まともに当てたら焦げてしまう。タコに直接当てず、周囲の水を沸騰させたのだな。芸が細かいではないか。意外と繊細なところがあるね。目は怖いけど。飛べるのに熱海に上陸したときは海からだった。きっと大ダコを採っていたんだね。 ◆子ガッパのテレパシーを受信して日本にやって来たのに、子ガッパの居場所が分らないのはどうしたことか。羽田に連れて行っても子ガッパの声を拡張機で流させなければ気づかなかった。良くわからないね。音には敏感らしいけど、石油コンビナートを踏みつけて爆発させならが移動しても音や火は全然気にしてないね。 ◆オベリスク島の住民はあの結末で良かったのだろうか。3匹のガッパを島で引き取ることになるのだが。しかも火山活動は大層活発である。地震はガッパのせいではなく、火山性地震だろう。危険すぎる。その割に火山灰などはひとつも見当たらないのは不思議だが。それに米潜水艦が助けた島民は少年だけ?他の人どうなったの。 ◆「ここは一度見たことがある。プレイメイトランドの模型にそっくりだ」という発言があったけど、単なる偶然?何故そっくりなの。 ◆プレイメイト社だけど、将来はないな。国民が真実を知ったら非難の嵐でしょう。税関を無視して未知の生物を持ち込んでいるし。記事を発表したとき問題にならなかったのが不思議。でも社長は改めて親子の愛を知ったので、得るものがあった? 【よしのぶ】さん [地上波(邦画)] 3点(2011-02-10 06:44:20) |
13.《ネタバレ》 妻投稿■熱海のシーンで怪獣目線で破壊シーンを撮影しているが、あれはミニチュアの出来や爆破破壊のレベルを考えるとあまりにも勿体ない。ここは人間目線中心にすべきだったと私は思う。熱海は狭い平地に高層ビルが密集しているような場所で、人間から見れば巨大な怪獣が迫っているのに、遮蔽物で妨害されて怪獣の全体像が見えず逃げられず、ただ単純に「怪獣の姿とは反対方向に逃げれば良い」という状況とは全く違う怪獣映画の破壊のシークエンスが出来たと思うのに凄く残念だ。■あとタコのシーンでも笑えたが(そういえば両津のアニメでタコばっか食べている熱海の人間を巨大タコが襲撃するというのがあったなあ。あと函館のイカール星人…(^_^;))、あの直立二足歩行で悪そうな眼をした怪獣が親子愛なんて私は認めない。どう考えてもあれは「オルカ」みたいな知的残虐行為をやらかしそうな不気味顔じゃん!!■あと、羽田空港のシーン。滑走路ってマット敷きだよね(笑)皺が入っているし(^_^;) 【はち-ご=】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-11-06 18:58:55) |
12.《ネタバレ》 久しぶりに観たんだけど感心した。よく出来ていると思う。少なくとも、同年に松竹が作った「ギララ」よりは数段上だと感じた。プロットは過去の怪獣映画の寄せ集めだけど、子煩悩な夫婦怪獣という設定だけはオリジナルなので全て赦す。その上で、しっかり日活が作った味が出ている。プログラムピクチャーの延長上にある青春映画ノリの怪獣映画である。オープニングとエンディングを飾る主題歌は赤面する破壊力。2回聞かされるので嫌でも耳に残って笑ってしまう。また、ヒロイン山本陽子の可愛いこと。ガッパはいいからずっと山本陽子を映してよ、と思っておりました。ガッパがタコを咥えて(笑)熱海に上陸し、自衛隊の戦闘機を撃ち落とす。その血走った目ににじり寄る乱暴なカットバックに異様な迫力を感じて嬉しくなった。後期の昭和ゴジラやガメラより、見どころがたくさんあると思うので7点です。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-07-01 21:13:11) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 昭和42年に突然公開された、日活が制作した唯一の特撮怪獣映画です。この年は、松竹も唯一の怪獣映画『宇宙大怪獣ギララ』を公開しています。特撮映画に志が低い両社ですが、特撮のレベルは『ガッパ』の方がはるかに高かったというのが公開時の感想でした。さて40年ぶりに懐かしの『ガッパ』と再会してみて、やっぱ、「何でこんな映画作ったのだろうか?」と首をひねる出来ですね(なんでって、そりゃカネを稼ぎたかったからに決まってますよね)。簡単に言うと、過去の内外の怪獣映画のプロットの寄せ集めということでしょうか。そもそも、怪獣が我が子をとり返しに来ると言うのは『怪獣ゴルゴ』のパクりですし、南海の孤島は東宝、ガキを前面に出すのは大映、というところでしょうか。ガッパの造形は、これ絶対に高尾山の烏天狗をヒントにしてますよ、たぶん…。 特撮自体は、渡辺明という元東宝特撮スタッフが参加してますので、当時としてはそこそこのレベルかなと思います。しかしこの映画を観直して、怪獣映画というのは本編部分の出来や音楽がいかに大事かということを痛感させられましたね。怪獣が存在する設定やディティールにこだわりがないといかんということです。それにしても、ガッパ親子が体面するシーンで親ガッパが涙を流すのですが、古今東西の怪獣映画の中でも涙を流した怪獣・モンスターはガッパだけでしょう。特撮映画史に残る迷シーンです。 【S&S】さん [映画館(邦画)] 3点(2010-05-31 23:44:17) |
10.【皮マン】さんの解釈は見事だと思う。この映画を愛してる心がひしひしと伝わってきました・・・あら? 3点?(・_・;) 音楽も今となっては脱力系。 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-10-10 22:42:30) |
9.《ネタバレ》 怪獣映画ではなく、笑うための映画だと思って見ると、かなり楽しめます。特撮・セットのチャチさ、ストーリーの幼稚さ、日活青春映画路線を引きずってる役者の演技・台詞回し、主題歌の飛びっぷり、どれを取っても突っ込みどころ満載の映画です。東宝のゴジラ、大映のガメラが当たったからといって、日活あまりにも安直に作りすぎ。とにかく、突っ込んで笑い飛ばすという、ダメダメ映画の楽しみ方のツボをこれほど押さえた映画も珍しいでしょう。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-07-23 02:02:59) |
8.すごいね。酷いね。絶句しちゃうね。東宝のゴジラ、大映のガメラなどの人気に日活が遅れ馳せながら参戦した巨大怪獣モノだが、もうヤケクソにしか見えない作り。グダグダなお話、安いセット、チープな造形……。その他にも皆さん仰るようにツッコミどころ満載。一応、傲慢かつ身勝手な人間や環境破壊に反対するテーマみたいなものはあるんだけど、そんなことを考える前に観ていて辛いです。ただまあ、たしかに違う意味で大笑いは出来たので1点付けときますが、とても1~7までの皆さんのような愛のあるレヴューは書けません。w コレ観ると、なぜゴジラが特別扱いで人気があるのか、ゴジラとガメラだけが平成になっても復活できたのかが分かるなぁ。 【TERRA】さん [ビデオ(邦画)] 1点(2008-01-31 19:18:28) |
7.《ネタバレ》 メンコを持ってました。私にとって長い間謎の映画だったのですが、ついに見てしまいました。ガッパの顔はまるでニワトリの様。妖怪のカッパを連想させる名前は、造形とは何の関係もありません。特筆すべきは、皆さんもご指摘の主題曲。完全にやられました。この主題曲の破壊力たるや、すさまじいものがあります。ガッパの火炎放射の比ではありません。ズンチャカ、ズンチャ、ズンチャカ、ズンチャ♪と、耳に残り、後遺症に苦しむ旋律です。ときどき、思い出したように「グゥワップゥァア~~アァ」と口ずさんでしまいます。映像が語り尽くしていない部分を、冒頭(歌詞1番)と、エンディング(歌詞2番)に流れる主題歌が、補ってくれています。他にも、チープな火山島、黒塗り現地人風日本人、ハリボテ米軍潜水艦、温泉芸者の登場、企画倒れのプレイメイトランド、羽ばたかない空中飛行、タイトルは大巨獣なのに歌詞は大怪獣、タコをくわえて日本上陸、自衛隊の全力攻撃などなど。つっこみどころ満載なのですが、爆笑しながら見たので、この得点。 【ジャッカルの目】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-12-09 01:58:18) |