12.《ネタバレ》 7.5点
聾の両親・兄を持った娘の物語で
開幕5分足らずでどれだけの苦労をしているかが映し出されます。
聾家族のあるある情景の表現も見ててわかりやすい
メインでもある音楽がチョイスも入れ方も上手い(特に家族とのやりとりの中で流れる音楽がいい)
なんといっても家族+αの演技が素晴らしい(お母さんは少し不憫だが)
特に父の演技とキャラクターが抜群に良い(何度も笑わせられます(主に下ネタですが))
母はちょっと残念な役を押し付けられた感がありましたが・・・
兄の妹が犠牲になるのは嫌というのと、自分が頼ってもらえない嫉妬 憤り みたいなものがとてもうまく表現されています。
先生のキャラクターも言わずもがな最高です!
聾が題材で鉄板の無音時間 あるとは思っていましたが、唯一作中で練習が映されており
文化祭?のメインでもあったデュエットを丸々無音時間で使っていたのは衝撃でした。
彼・友人・いじめっ子 は良くも悪くもあっさりでした
残念だと思った点はいくつか
・強引なシーン
わざわざ監視員が来る日を見計らってサボる主人公
TV取材がある時に事前に伝えていればいざこざ揉めなかったし(あのシチュエーションで伝えてないなんてあります・・・?)
最後の家族が娘を送り出すシーン
(席を空けてあることを伝えなかったのに どうやって知ったのかを描写してほしかった 先生がメモを渡すなり)
誰にも止められず、あっさりとオーディション会場の2階に忍び込む一家
・設定
筆談を用いたら解決やもっと良くなる場面がいくつかあるのではないかと思った。
(映画のためにそれをしない というのはリアリティーに欠け、私的には好みではない)
劇中歌(デュエット・エンディング)が主人公自身のことを指していて最後まで幕引きまで観ていられました。
デュエット曲で出会った瞬間に運命の人とわかった みたいな一文があったので、彼に対する強引な惹かれ方は良しとしましょう・・・
どうしてもリアリティーを最重視する性質上、いくつかの強引なシーンもあって思う所もありましたが
相当な期待をして視聴してもおもしろかったので 良い作品だと思いました。