20.《ネタバレ》 毎年のように、国内・海外問わず映画だったりアニメだったりと何らかの新作が作られているIPで、実際これだけいじくり倒されてるIPって他にないんじゃないかって思うほど、ありとあらゆる人にいじくり倒されてるゴジラ。
それだけに、ゴジラのあるべき論とか、これは違うとかあれは違うとか言い出したら、じゃああの作品はどうなのさ?とキリがないし、意味がないと思うので、もう純粋にその作品が楽しめれたらラッキーだし、楽しめなかったらその作品・監督の趣向に合わなかっただけ、という風に割り切るしかないと思わざるを得ないぐらい、いじくり倒されてるゴジラ。
そういう視点で、ここ20年ぐらいのゴジラ作品で視聴を完走したのはシン・ゴジラぐらいで、昨今の海外発ゴジラもアニメゴジラも一応見始めるけど、どれも完走できなかった。
安売りしすぎだし、作りすぎだし、怪獣・モンスター同士がわちゃわちゃやってるのも正直面白いと思えなかった。
その中で、ゴジラマイナスワンは、いろいろ言いたいことはあるけれど、映画館で見るのに十分に値する作品になってると思う。
ゴジラが出ているシーンのゴジラは、自分が見た関連作品の中では最もカッコよく、少し怖くもあった。
浜辺美波の電車のシーンも、実際にああいう事態になったらあれぐらい抗って生き残るぐらいの精神力があってもいいよねのお手本で有りだと思う。
所詮和製CGだよね?ってことは無く、VFXは優秀で臨場感・迫力があり良かった。船のCG好き。
惜しむらくは、脚本があらゆるものをストレートに表現・セリフで発言しているが故に、作品の深みや登場人物の機微、考察ポイント等が限りなく薄まってしまったんじゃないかと感じることかな。
ここら辺がリピート視聴、何度見ても楽しめる作品、語り継がれる作品として重要になってくると思うんだけど、ちょっと弱いかなと思う。
ゴジラ、昔は見てたけどなーとか、最近見なくなったなーって人には是非見てみてもらいたい。
初めてゴジラ作品を見るひとであれば、可能なら1954ゴジラだけでも見てから視聴するとよいかも。
2023.11.12
7点→9点に変更。
初回IMAXで鑑賞してからどうしても我慢できずに2回目を4DXで鑑賞。
空や海が舞台で船や戦闘機といった乗り物が4DXとの相性抜群で、映画の臨場感爆上がりで非常に楽しめました。
ゴジラの足音や街を破壊する映像との相乗効果は言わずもがなで、今年1番楽しめたという意味で9点に変更。
2023.11.21
俳優さんの過度すぎる感情の吐露や、ちょっとオーバー気味な演技も、
もしかしたら海外展開を見据えて、日本人の感情を字幕で正確に伝えるため、
だとしたら納得かも。