★17.《ネタバレ》 やはり重ねて、根本的には役者がまずまずハマってるのでドラマとしてはもう全然普通に(コッチも)観てゆけますですね。特に神木クンは私が観たモノの中ではベストアクトに近いとも思いましたし、彼が主役である以上は今作はどのようなドラマにでも対応できる、という風にも感じました。全体としては彼の(特に人間的な)成長を描きつつ、あとは前篇で切り込みが甘かったその他のキャラも余さずにチャンと描いてゆこう…という後篇に見えており、前篇よりはより普遍的な人間ドラマな様にも感じられました。ただ、だから尚更(やっぱ)映画的ではないな…とも少しだけ感じるトコロではありましたし、コレも根本的には前後篇である意味も正直あまり感じられない(=原作が尽きない限り、別に今後続篇があっても何の問題も無さそう)とも思います。個人的には、肝心な将棋の対局シーンの仕上りが前篇の方が好みだったかな…と少し思いましたので、評点は調整しました。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-02-23 02:54:41) |
16.《ネタバレ》 前編では将棋というフィルターを通して人間を描いているように見えたが、後編の今回は、将棋と二人三脚しているように見えた。話の中盤で香子が将棋に全て狂わされたと泣き叫び、後半で父親が、将棋は誰からも何も奪わない、と言う。主人公も常に、生きるために将棋しかなかったと言い、ライバルの後藤もまた、将棋以外を捨てようとする。まるでみな、将棋にとり憑かれたかのようで、狂ってるかのように見えたが、やがてそれが「将棋」ではなく「人」との関わりの中で狂気という名の呪縛から解き放たれ、清々しい感じになっていく様は、映画版としての完結に相応しく見えました。 前半の学園ドラマパートがやや長く感じてしまったのが残念かな。悪くはないし必要なパートだとは思うけど、ほんのちょっとだけでも短くできなかったかな~と。はい。後に父親の問題も出てくるから、コンパクトにしてくれてたほうが見やすかったかもです。 ラスト、名人戦に挑む零の表情が晴れ晴れとしていて、勝ち負けでの締めくくりでなく、一人の少年が成長した瞬間で締めくくったのが、とても印象深く残りました。 そういえば劇中で年収700万円だったって言ってたな~・・・すげぇな~、やっぱりプロ棋士って! |
15.《ネタバレ》 前編は香子がヒロインになっちゃってたので、後編は三姉妹に癒されようと思ってたけど、話が深刻過ぎて癒し効果は期待外れ。 原作やアニメだと愛らしいキャラのお陰でマイルドになってるけど、実写だと心が痛みます。 もう少しコメディ要素を散りばめた方がバランスが良くなったのかも知れない。 そして、相変わらず香子がいい女過ぎて、ヒロインみたいでした。 勝ち筋があったことを知ったシーンの表情になんとも言えない切なさが滲み出ていて泣かされました。 あと、ラストシーンの挑戦者が遅れて来る演出はどうしても違和感があった。 例えば、タイトルを何期も獲ったことのある大ベテランの棋士であっても、挑戦者の立場なら先に行って待つのが礼儀。 中には伝統や礼節を無視する破天荒な棋士も居るかも知れないけど、桐山零はそういった棋士であって欲しくない。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-10-13 12:42:58) |
14.《ネタバレ》 人間的成長が主軸に移っていて、良くも悪くも将棋からは外れていたように思います。 いや、立派な将棋士になるには立派な人間性が必要なのかな。 神木くんは変わらずの熱演でしたね。よう泣いてたなぁ。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-03-24 18:30:14) |
13.《ネタバレ》 原作既読、アニメ未見です。 さて前編同様、映画用のシナリオとしてよくまとめているとは思いますが…しかし原作好きからすると残念ながらかなりイマイチです。 その理由について考えてみたんですが… たとえば後編冒頭の新作のお菓子を考えるシーン、 これ原作では末っ子がドヤ顔で「ガム!」と答え、それを聞いた爺さんが「天才キタコレ!」ぱぁぁぁとなって後の2人が「ええぇ」となるコメディシーンなわけです。(ちなみに何回か使われる天丼ネタです) これがこの映画版ではただ新作のお菓子を考えるだけのシーンになっています。これではこのシーン自体の存在意義が不明なんですよね。 全編にわたってそんな感じで、つまり映画化されるときに原作から大きく削られているのがコメディシーン明るいシーンなわけです。 原作ではコメディ的なシーンがかなり多く、そのシーンがある事でキャラが立ち、深刻なエピソードやじんわりするエピソードが落差で映える…そういう見事なバランスになっているわけですが、この劇場版では前後編通じてただ淡々とストーリーを進めるだけで、落差がまったくなくただ淡々陰陰とストーリーが進む事になってしまっているのです。 ベルセルクの三浦が「アニマル連載作品の中でもっとも男らしい作品」と語った原作ですし、将棋は格闘技ですから、そういう方向のまとめ方もあるとは思いますが、しかしこれでは映画を観ていて全然楽しくない…というか原作のキャラに会いたい気持ちで観るとかなり裏切られた気分になるわけで、尺の関係ががあるとはいえこういう方向にまとめてしまったのは原作好きとしてとても残念です。 【あばれて万歳】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-01-19 21:45:24) |
12.《ネタバレ》 「はるのう~た~」のエンドロールに体を揺らしている自分がいました。全編よりも重苦しいシーンもありますが、主人公の成長を感じられる映画です。印象的なのは香子と父のシーン。前編でも少し浮いてる感じのした有村架純が、愛おしく思えました。原作を知らない私は、素直にこの映画が好きです。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 9点(2019-09-14 00:33:00) |
11.《ネタバレ》 純粋にもっと将棋パートが観たかったので残念でした。決して悪くはないんですけど、前編を観て後編は強豪たちとの勝負がじっくり観れるんじゃないかと期待していただけに。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-05-07 00:31:06) |
10.《ネタバレ》 前編に続いて鑑賞。 アンテナに積雪でノイズ入り観られず、DVDレンタルしました。 やはりDVDのほうが画質良い。 後編では主人公桐山零が次第に前向きになり、進んで行く。 成長していくにつれ、力をつけ自信がついていく。 とても頼もしく思いました。 神木さんが成長も戸惑いも良く演じていたと思う。 桐山を中心に、同期や先輩の棋士たちの熱演にも感心。 正座して考えるさま、それぞれの個性が伝わってきた。 名人と義父の静かなたたずまいも作品を引き締めていました。 そして、川本家のあたたかさに救われた。 意固地になってる桐山の心を解きほぐした。 人との繋がりって素晴らしいと、私もほっとしました。 観終わって数日間は「3月のライオン」の余韻に浸りました。 ラストシーンの美しさが目に浮かぶ。 【たんぽぽ】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-02-15 18:29:35) |
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9.《ネタバレ》 将棋をモチーフに、けれども、今どきの現代社会の抱える問題(交通遺児、いじめ、ひきこもり、毒親など)をベースに展開されていきます。 苦しい境遇でも「弱さを人のせいにしない」と、もがき戦う主人公。 辛い時、孤独な時、逆境の時には、また観たいです。 「読みきれなかったのは、自分を信じていなかったから。 勝ち筋はまだあった。 もう、終わりと思って、手放したのは、自分自身。 おまえが、幸せになる一手はまだ、存在している。」 【Toto】さん [インターネット(邦画)] 8点(2018-11-23 22:23:45) |
8.前作に比べて格段に人間模様が深くなった。その分将棋色はちょっと薄まったけど。 今回はなかなかいい作品に仕上がったと思う。 【simple】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-11-23 20:35:53) |
7.《ネタバレ》 前編では、原作世界を丁寧に描いてるだけかなとも思ったが、後編を見て少し印象が変わったかな。 ここまでやりきれば、納得と言いますか。 将棋は何も奪ったりしない。 豊川さんのこのセリフで物語がやわらかく動き始めたところは素晴らしかった。 人間離れした棋士たちの人間臭さ。 そんな棋士たちの中で勝ち進み、獅子王戦の権利を得た零。 それを受けてたつ、もはや人間ではなくなってしまってるかもしれない宗谷。 終わるならここ。 最高のエンディングでした。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-05-21 23:52:21) |
6.《ネタバレ》 主人公から話が逸れる展開も多かったがそれでも飽きさせな構成になっていて今作で終わってしまっているのが勿体なく感じられる。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-20 16:58:29) |
5.なんか男らしい主人公だよね。将棋自体は、男らしい趣味だとは思わないけどね・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-03-23 21:48:19) |
4.《ネタバレ》 藤原さくらの「春の歌」が流れるエンドロールではもう泣けて泣けて・・。 おじさんを泣かしてどうすんの、って位のラストへの話の収れんの仕方。漫画が原作だからエピソードがてんこ盛りなんだろうね。 後藤との対局と、守りたい温かい三姉妹の決断と、自分を育ててくれた家の修復していく過程と、 それらが一気に収れんしていく様は、本当に見せ場中の見せ場だった。 面白かったです。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-01-15 11:46:38) |
3.前編より見ごたえあり。いじめ問題や川本家に突然現れた父親問題など、将棋とは別のエピソードが盛り込まれていたが、それはそれで楽しめます。前編は俳優人の顔の演技が目立っていたが、後編は人間ドラマが軸となっていて、ウルウルする場面もありました。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-05-08 17:01:22) |
2.《ネタバレ》 前作と並べて考えると大変にバランスの悪い映画だなぁ、と。単純に前作で川本三姉妹描かなさ過ぎ、今回は描き過ぎ。 今回、川本三姉妹の2つの大きな問題(いじめと、突如帰ってくる父親)が話の軸になっていて、将棋のプロの方々、前作に比べて存在が薄くなっています。桐山の成長を促す存在としての川本三姉妹のドラマなのですが、前作のただ将棋に賭ける桐山の姿から考えると、雑音に思えてしまう感もあって。そういう将棋から離れた日常の部分も含めたところに、棋士としての成長があるのですよ、ってな話なんでしょうけれど、だったらもっとバランス良く川本三姉妹と将棋のエピソードを配しましょうよ。 成長っていう意味からすると、香子も結局はずっと変化はせずに最後に至って唐突に悟る、みたいな感じ。全体的に変化はしても流れは無い、みたいな印象。事件を配する事で状況と心境の変化を与えるけれど、それが成長です、っていうのは安直に思えます。 ラストは引っ張るけれどもそこで終わりかい、って状態で、でもそもそも原作が未完な訳だし、だからせいぜい「俺たちの戦いはこれからだ」を華々しい画で盛り上げてみました、みたいな。 結局、マンガの映画化だから、マンガの構成がこうなっているから、マンガが未完だから、ってところに逃げ道を求めているような気がするんですよね。でも、だったらもっとマンガのタッチを大切にできませんかねぇ。原作の独特なタッチは一切失われて、ただ設定や物語が切り取られている状態に、マンガの実写映画化としての価値が果たしてあるのやら。そうでなく、一本の映画として勝負するのならば、原作を理由に逃げちゃダメですよね。 「幸せな映画化」とは思えない作品でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-05-03 22:08:02) |
1.《ネタバレ》 前篇に続き、川岸の情景とそこを歩行する主人公の姿の点描が幾度もはさまれて対局シーンと対置されるが、 人との繋がりのドラマがよりメインとなるこちらは、橋のショットもより意味を持ってくる。 神木が終盤に向けて凛々しく頼もしい表情に変わっていくのがいい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2017-05-02 12:15:28) |