ペイン・アンド・グローリーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。
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(レビュー・クチコミ)
ペイン・アンド・グローリー
[ペインアンドグローリー]
Pain and Glory
(Dolor y gloria)
2019年
【
スペイン
】
上映時間:113分
平均点:
6.40
/
10
点
(Review 5人)
(点数分布表示)
公開開始日(2020-06-19)
(
ドラマ
)
新規登録(2020-08-04)【
カワウソの聞耳
】さん
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監督
ペドロ・アルモドバル
キャスト
アントニオ・バンデラス
(男優)
サルバドール
ペネロペ・クルス
(女優)
ハシンタ
レオナルド・スバラグリア
(男優)
フェデリコ
脚本
ペドロ・アルモドバル
撮影
ホセ・ルイス・アルカイネ
配給
キノフィルムズ
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5.
《ネタバレ》
かつて天才の名を欲しいままにしたものの、今や初老を迎え、様々な持病や抑鬱により長いスランプへと陥ったとある映画監督。痛みを抑えるためにヘロインへと溺れる彼は、幼いころ母と過ごした貧しき日々へと思いを馳せる。苦しい生活を余儀なくされながらも母はいつも自分へと惜しみない愛情を注いでくれた。そんな過去の思い出だけが生きる慰めだった彼にある日、過去の自分の代表作を再上映したいという話が舞い込むのだった。主演を務めた俳優と一緒に舞台挨拶もしてほしいと頼まれた彼は、久しぶりにその主演俳優の元へと訪れる。だが、その俳優とは作品での演技プランを巡り大喧嘩をした挙句、以来決別したままだった。ともにわだかまりを抱えたまま再会を果たした二人。映画へと惜しみない情熱を注いだころの話を交わすうちに、彼は再び作品を撮ってみたいという思いに駆られてゆく――。唯一無二の作風で今やスペインの巨匠となったペドロ・アルモドバルが自らの半生を基に描いた自伝的作品。冒頭から展開される、赤を基調とした情熱的で美しい画の力はもはやアルモドバル・ブランドとも呼ぶべき唯一無二のもの。そこへ彼の作品の常連でもあるペネロペ・クルスが美しい母親役で登場するものだから、もうそれだけで抜群の安定感で瞬く間に作品世界へとどっぷり浸かっている自分がいました。不穏な旋律を奏でる音楽もただただ素晴らしいとしか言いようがありません。ただ、肝心のお話の方は、さすがにマンネリ感が否めないかな。優しい母への思慕、何人もの美しい女たち、そして同性愛への目覚め……、彼の過去の名作で何度も繰り返されたエピソードはどれも既視感満載で、自分的にはもう少し新しい要素が欲しかった。その一つとなりそうだったのが、最後に明かされる回想シーンの真実。実はメタ・フィクションだったというのは意表を突くものでしたが、それが作品として充分活かされていたかというと正直微妙。アルモドバルもさすがに老いには勝てなかったということですかね。『トーク・トゥ・ハー』や『私が生きる肌』のような変態映画監督の面目躍如といった作品を次作には望みたいものです。日本の変態大作家・谷崎潤一郎が老年になっても『鍵』や『瘋癲老人日記』といった変態老人文学の名作をものしたことを思うとまだまだ十分やれるはず。アルモドバル、期待して待っております。
【
かたゆき
】
さん
[DVD(字幕)]
6点
(2021-05-14 02:35:48)
4.
《ネタバレ》
アルモドバルの自伝的な映画。
延々とヘロインにたわむれる、監督のモヤモヤが続くが、
これはラストの方の同性愛的な欲望の萌芽の場面を際立たせるためだとわかる。
「はじめての欲望」と題した、その内容にアルモドバルの真摯に己とも映画とも向き合う姿勢が見られて、
好感が持てる。
【
トント
】
さん
[DVD(字幕)]
7点
(2021-05-09 23:34:25)
★
3.
《ネタバレ》
テンケテケテケ典型的(業界人の)自伝風映画、というか。ある映画監督の現在と、そこに到るまでの過去の情景を織り交ぜて語ってゆく(そしてその「過去」というのが、実は自分で撮ってる劇中劇、という洒落た二重構造)。
確かに『ニュー・シネマ・パラダイス』風のノスタルジックはある程度醸せていると思うが(絵のエピソードなんかは個人的にはかなり好み)、現在の監督自身の状況というのがラリパッパなうえにどーもネガティブ一辺倒というか(体調悪過ぎ)、ちょっと感情移入しにくい(なので、最終的に少しだけ前向きになってゆくというよくあるハートフルなラストにも、正直あまり興味が持てないのよね)。ただ、一風変わったトコロも大いに含む映像自体には結構面白いものがあったし(あの洞窟、メッチャ住んでみたい)、極上にシブいアントニオ・バンデラスはじめとしたオジサン達の演技が中々脂っこくて個人的には美味しく頂けた。悪い作品でもないかと。
【
Yuki2Invy
】
さん
[映画館(字幕)]
6点
(2020-12-07 20:48:05)
2.
《ネタバレ》
アルモドバルの感性の目覚めを描く。母親への想い、同性に対する性への目覚め、器用した俳優(だれ??)への贖罪。淡々としていながら、ドラマとしての見応えは十分あるものの、アルモドバルらしい奇をてらう表現はない。バンデラスの枯れた様相が適役。80年代以降のアルモドバル映画が好きな人は、見て損のない作品。
【
カワウソの聞耳
】
さん
[映画館(字幕)]
7点
(2020-09-27 23:08:40)
1.
《ネタバレ》
ペドロ・アルモドバル監督による人生讃歌。老いた映画監督に走る脊髄の痛み。すっかり覇気を無くしたオイラ。少年時代が並行して描かれ、アルモドバル版「ニュー・シネマ・パラダイス」という宣伝文句だけど、麻薬漬けや同性愛に何だか興ざめ。当然、あの名作には遥かに及ばねえ。
【
獅子-平常心
】
さん
[映画館(字幕)]
6点
(2020-08-22 05:10:56)
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【点数情報】
Review人数
5人
平均点数
6.40点
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1
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【その他点数情報】
No
名前
平均
Review数
1
邦題マッチング評価
Review0人
2
ストーリー評価
5.00点
Review1人
3
鑑賞後の後味
6.00点
Review1人
4
音楽評価
Review0人
5
感泣評価
Review0人
【アカデミー賞 情報】
2019年 92回
主演男優賞
アントニオ・バンデラス
候補(ノミネート)
外国語映画賞
候補(ノミネート)
【ゴールデングローブ賞 情報】
2019年 77回
主演男優賞(ドラマ部門)
アントニオ・バンデラス
候補(ノミネート)
外国語映画賞
候補(ノミネート)
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