★272.《ネタバレ》 “Magnolia”『木蓮』。なんだろう?花言葉は“忍耐”とかでした。エイミー・マンの歌が格好良くて、当時アルバム買って聞きまくりましたね。主人公たちの問題がどんどん膨らんでいき、この先どうなるんだろう?どうやって解決&収束するんだろう??…と期待が最高潮に高まったところで、カエルの雨…!何だこりゃ?こんだけ期待煽っといて、こんな終わり方って、あるかい?夢オチと同レベルの酷い終わり方だ。客を馬鹿にしてるわ。記憶から消し去ってやりたい。4点!
数年後、たまたまTVで放送されてて、スタンリーはトイレ行きたいと言い、フランクがインタビューで責められてる辺り…あれ?彼らはどうなって行くんだっけ?内容まだらに忘れてたんだわ。最後にカエルが降ってくるのは覚えてるけど…?? 主人公たちの問題がどんどん膨らんでいき、この先どうなるんだろう?どうやって解決&収束するんだろう??…と、私の記憶力の悪さから再び期待が最高潮に達していきました。あれ?観ている間ずっと楽しめてるってことは、これは良い映画なのでは?即DVD買いました。本作は2度目の鑑賞で好きになった、初めての映画かもしれません。で、結局どうなったのか?子どもたちが過去の呪縛から開放される映画でした。劇中3組(+1組)の親子がでてきます。病人のパートリッジ一家と、司会者のゲイター一家は直接は結びつきませんが、クイズ番組の制作がパートリッジ・プロダクションで繋がってました。
フランクは母を捨てた父を憎み、今は男の片思い(=一方的な愛)を金にする怪しいセミナー講師をしています。苦しんで死んで行く父に会うことが出来て、憎しみを全部ぶつけて涙を流します。でも父は液体モルヒネで意識がありません。息子の赦しが聞こえてません。 クラウディアは父に性的虐待(母親がすぐに察したので事実だったんでしょう)を受け、今は売春婦をしています。妻に過去を告白した父は、自殺さえ出来ませんでした。撃ったTVが漏電してた(+雨+気絶)ので、家が全焼したか感電死したかもしれません。どっちにしろ苦しんで孤独に死んでいくんでしょう。 ドニーは親に金づるにされ『元天才クイズ少年』の過去だけが付いて回っています。今はスタンリーが父親の金づるとして同じ道を進んでいます。敗退で積み上げたものを失った父。「僕に優しくして」「…寝ろ」スタンリー自身に救いがないように思えますが、ドニーと違い親の呪縛から開放されたのが救いでしょう。歯科矯正のため金を盗んだドニーは、矯正する必要がなくなり、彼の一方的な愛は終わりました。
もう(+1組)の親子。クローゼットで白人夫が死んでた黒人女性(他重婚してた)。犯人と思わしき息子のウジ虫と、その息子(孫)のラッパー少年。母親は黙秘することで息子を守ります。ラッパー少年は警官の銃を拾い父を守ります。母は息子に逃げ延びてほしくて、子は父に射殺でなく逮捕されてほしかったんでしょう。最初少年は川に銃を捨てたんだと思いましたが、恐らくカエルのいる池に捨ててきたんでしょうね。その後オーバードースのリンダから金を盗み、ついでに救急車を呼んで救います。でも少年は「俺は預言者、ウジ虫どもは踏みとどまって苦汁を飲め♪」この歌は父であり、死ねなかったリンダのことでしょう。
財産目的で結婚し、影でアールをさんざん裏切っていたリンダ。今はアールを愛するようになったけど、アールは死の間際さえ息子(の母=元妻)を一番に思っていたことを悟りました。リンダの一方的な愛でした。液体モルヒネでアールを苦しみから開放し、自分も死ぬことにします。結果リンダは生き残り、これから憎んでいたフランクと面会します。液体モルヒネを投与したのが、リンダ自身でなくフィルなのが、アールを愛していたので自分じゃ出来なかったとも、勝手に息子に連絡したフィルへの復讐とも取れましたが、そもそもリンダは投与の資格がないからできないのかも?フィルは看護師だから投与したら死ぬことを知っていた(泣いてた)んだし。
一番幸せなのは銃を無くしたジムでしょうか。銃も出てきて、一方的な愛だったのが実って…毎朝毎晩お祈りしてるジムは神の子です。 何の罪もなく、親との辛い過去もないフィルは、きっと傍観者。映画を観ている私の代わりなんでしょう。 『過去を捨てたと思っても 過去は追ってくる』善人が必ず幸せになれるわけじゃない。改心して懺悔や告白をしても許されるわけじゃない。でも罪は消えないし業は背負って生きていかなきゃいけない。せめてカエルの雨のあと、親の身勝手を押し付けられた可哀想な子どもたちが、少しでも幸せに向かって歩き出せたら…涙で目を腫らしたフランクと、クラウディアの疲れ切った笑顔から、そんな希望を観せる結末に思えました。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2024-10-14 13:40:40) |
271.大スター、トム・クルーズ。 トップガンのマーヴェリック、ミッション:インポッシブルのイーサン・ハント、、 君はどっち派か? 私は断然、マグノリアのフランク・T・J・マッキー派 (笑) 「イ○モツを敬え!!」 「お○んを手なずけろ!!」 たった一作、このたった二言で、 マーヴェリックとイーサンの幻影が全て跡形も無く吹っ飛んだ。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-04-19 22:34:11) |
270.《ネタバレ》 あえて時間の長さは置いといて… 前半の伏線がつながる期待のラストとは裏腹に蛙が空から大量に落ちてくる… 遠回りして人生を読みなって言ってるようで最後は胃もたれして考えることが面倒くさくなりました。 日常の中で出会いも別れも捉え方はあなた次第です。 トム・クルーズの胡散臭い伝道師は良くも悪くもいちばんぶっ飛んだ役でした。 |
269.《ネタバレ》 ジムとクローディアのキスシーンに7点全て捧げます。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-29 15:10:48) |
268.《ネタバレ》 冒頭に描かれていた 3つの事案は奇跡のような話 そして空からカエルが降ってくる 人はわかりやすくて、目に見えることだけを奇跡と思い すげー、ありえねー、って思う だけど ありふれた日常の全ては奇跡なのかもしれません 身の回りで起きるすべての出来事や 人々との小さな触れ合いさえもが あなたや、あなたの知らない誰かにさえも 何かをもたらしているのかもしれません ましてや 自分を認め、赦し、愛してくれる人との出会いは 空からカエルが降るよりも奇跡なのだと クローディアの笑顔が語ってくれた気がします エイミーマンの音楽とともに 素晴らしい映画です 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-05-01 05:06:32) (良:1票) |
267.《ネタバレ》 各キャラクターを掘り下げて、最後の最後で全員が1本の線で繋がる。 みたいなのを想像していました全然違いましたね。 カエルのシーンは圧巻でしたがラストは非常にモヤモヤ。 もっとスッキリさせて欲しい。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 1点(2016-04-25 01:28:14) |
266.《ネタバレ》 PTAの早熟なまでのキャリアの頂点と言える。冒頭で語られる3つの"思いがけない出来事"を象徴するが如く、「こんなはずじゃなかった・・・」と上手くいかず、途方に暮れて、誰かが口ずさんでいるかもしれない歌により一つの物語に紡がれていく。これは映画でしかできない希有な体験だった。そろそろ飽きてきたときに、"思いがけない出来事"をガツンとぶつけられたときの衝撃は計り知れない。アレに出会ったことによって、新しく自分を始められるきっかけになるかもしれないし、変化もなく堂々巡りで終わるのかもしれない。たとえ意見が割れる結果になったとしても、そのワンダーは登場人物と同じく現実のものとして記憶に残る。 |
265.《ネタバレ》 とりあえず長い。そして面白くない。解決無しでほったらかしで終わってる人もいるし・・・時間がもったいなかった。 【虎王】さん [DVD(吹替)] 4点(2015-03-07 15:09:02) |
264.《ネタバレ》 続けて観るのがツライ内容と無駄に長い時間はまるで製作者側に試されているかのよう。かくいう私も3回に分けて観ました〈苦笑)。まぁぶっちゃけグダグダと汚い言葉を聞き続けてるだけの面白味の薄い映画、かな?。内容が面白ければ時間が長くても別に気にならないんだよね。結局は、引っ張るだけ引っ張ってのカエル落ち〈苦笑)。どうやってあの大量のカエルを準備したんだろう?撮影大変だったろうなぁ~。そんなスタッフさんの苦労に3点 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-12-24 10:36:13) |
263.月に一回、この映画でルイス・ガスマンを演じたルイス・ガスマンのことを思い出してニヤニヤしてます。やっぱりねー、映画は私的なものが一番だと思うんです。この映画では沢山の人物が登場しますが、そのうちの半分は監督の性格と自身の経験をモチーフに創り上げられていて、残りの半分は自分の身の周りにいた人たちを参考にしていると思います。パーソナルな気持ちを前面に押し出したアートはグッと来るし、そのパーソナルさに共感できれば、親友の話を聞いているようで、物凄く濃い時間を過ごせるんですよね。大好きです。天気の悪い休日には「またアイツらに会いたいな」とこの映画のことを想います。 【Y-300】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-11-30 23:15:14) |
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262.何かすごい映画のようなオーラを纏って 期待を煽るだけ煽って拍子抜けするほど何もなく終わってしまう映画。 |
261.《ネタバレ》 蛙の雨が降る不思議な映画。 出エジプト記に引っ掛けてあるとは知らなかった。 群像劇だけど、すべてをパズルをはめるように収束させる三谷幸喜とはまったく異なる手法。 収束しないまま放置される話が平然とあって、それが独特の味にもなっている。 3時間の長尺ではあるが、そこまで長くは感じなかった。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-28 01:47:15) |
260.10年ぶりくらいの観賞だけど、面白かった。 内容もほとんど覚えていなかったけど。偶然が必然になることを言いたいのか? それにしてもポール・アンダーソンの映画は無駄に長い。 本作は群像劇だが、解決した舞台としてない舞台があるのは、なんだか不完全燃焼…。心に残るものがなかった。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-17 07:57:41) |
259.現在の天才少年だけは、救いが与えられていないのはどういう意味か。 【noji】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-05-07 00:13:02) |
258.《ネタバレ》 「愛したいのに、そのはけ口がない」沢山の登場人物が織り成すこの重厚な群像劇のなかで、ある一人の人物が発するこの言葉が、この深淵でありながらなお猥雑なエネルギーに満ちているこの作品をまさに象徴している。みんな愛したいし愛されたい。でも人間だからみんないつまで経っても心はいつだって擦れ違い。もがき苦しむそんな人間社会に、最後、唐突に降り注ぐ蛙の大雨。もちろん、旧約聖書中の出エジプト記からの引用だろうけど、そんなことどうでもよくなるくらいに滑稽な出来事にただ笑うしかない登場人物たち、というこの映画の纏め方は見事としか言いようがない。「確かにいま人生は辛いかも知れないけど、頑張って生きていこう。だって、明日蛙が降ってくるかも知れないじゃん」という気持ちになれる、良い映画です。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-29 22:45:19) |
257.10人の主人公が喜び、悩み、落ち込む。その模様がカメラワーク、名優たちの熱演を加えて、どんなスペクタクル映画にも負けないとんでもないうねりを作り出してゆく。更に降り注ぐ●●●。こんな映画観たこと無い。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-12 00:29:42) |
256.《ネタバレ》 なんともいえない不思議な感じのする、非常に面白い映画だった。 様々な境遇と人物像が交錯する中でのドラマは圧倒的。 本編にもある”強すぎる愛”が故の悲劇とでもいうのか、 人一人が抱えるものの重さと ありふれているようでいて壮絶な人間ドラマに感情が揺さぶられて、観客である自分もその中で共感し、自分もまた人間であるということを発見したような気分だ。 人生は数奇な不思議なことにあふれているとこの映画はいってた。 生きたり愛したり許したり憎んだりするってことは不思議なことだ。 カエルがかわいそうだけど。 あまりにも圧倒的なものを目の前にすると、心の蟠りなんか忘れて相手に素の自分が出せるような気がする。 トムクルーズのセミナーは何とも滑稽でイタい面白さだが、 インタビュー後半のトムクルーズの表情は精悍な眼差しが美しい。 正直、トムの演技の才能を初めて感じた。 この映画が凄いのは3時間という上映時間を全く長いとは感じさせないドラマの密度の濃さだと思った。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-07-20 23:54:39) |
255.長尺にも関わらずテンポの良い展開だったので飽きることなく観ることができた。 じわじわと高まっていった緊張感が頂点に達したときに訪れた「アレ」には心底驚かされた。 なぜ「アレ」だったのだろうかと調べてみると、(警官が熱心なクリスチャンだった時点でキリスト教的何かがあるんだろうなと薄々気づいてはいたが)聖書からの引用らしくそれなりに意味と根拠があったみたい。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-04 16:09:48) |
【たこちゅう】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-02-27 23:41:17) |
253.好きな映画ほどコメントが書き辛い。これほどずっと観ていたい、終わって欲しくないと思える作品はなかなか無い。 |